Coolier - 新生・東方創想話

AM0:52

2021/09/05 21:28:55
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『INTERMISSION』
・多々良小傘
・東風谷早苗。

 ※時間ない人はここ読み飛ばしていいよ。
 


東風谷早苗「えー、ごほんっ、それでは皆さん、大変お待たせいたしました!」
多々良小傘「恒例の、蛇足パートのお時間ですっ」


小傘「今回はなんと、守谷神社のグリーンラベルこと、早苗さんが来てくれました! ぱちぱち!」
早苗「いきなり人の事を発泡酒呼ばわりしないでください! おうおう、随分偉くなったもんだな小傘ちゃんよぉ。偉過ぎてエラ呼吸でもするんか? おどれは魚か? 魚なんか?」


小傘「あわわわ、ツッコミが情緒不安定過ぎて怖いです!」
早苗「『あわわわ』とか可愛い子ぶりやがって! そんなあざといやり方で人気が出ると思ったら大間違いですよ! この界隈はそんなに甘くねぇーんですよ!」


小傘「分かった。じゃあもうこのキャラ辞める。これからは知的なクールキャラで売っていきます」
早苗「切り替え早っ! 淡々とし過ぎて怖いっ!」


小傘「ついでに眼鏡もかけます。眼鏡っ娘になります。私はたった今からデータを捨てる!」
早苗「眼鏡=知的キャラっていう考え方は安易過ぎですよ! 自分を見失わないでください! 小傘ちゃんはそのままでも十分可愛いです! それは決して捨ててはならないデータです!」


小傘「じゃあどうすれば人気出るんですかっ! 教えやがれ! スーモみたいな色して!」
早苗「不動産屋は関係ないでしょ! 無理やり緑色でイジるのはやめてくださいっ! そもそも、小傘ちゃんはそれなりに人気もあるんですから今更キャラクターを変える必要なんて無いじゃないですか」


小傘「はっ、これだから主人公組は! 弱者の気持ちがまるで分かってないのね……私はね、もっと人気を集めて、次回作の自機になりたいんだよっ!」
早苗「コイツ……っ、とんでもない野望を抱きやがって! そんな事、世間様が許す訳ないでしょ!」


小傘「そしてゆくゆくはスマブラにも参戦するんだ!」
早苗「政博がそんな事許す訳ないでしょ! いい加減にしろ!」


小傘「っていうか、早苗さんはどうやって今の自機組の地位を獲得したんですか?」
早苗「そんなの簡単な事ですよ。確定主人公である霊夢と魔理沙を金で買収したんです。金の力です」


小傘「想像以上にうすら寒いやり口だった! 幻滅だよこの卑怯者! 恥知らずっ!」
早苗「犯罪じゃなけりゃ何したってオッケーなんですよっ! それと、当時イケイケだった咲夜さんと妖夢さんに睡眠薬を飲ませて無理やり自機組の座を奪ったりとか」


小傘「200%犯罪じゃないですか! 警察は何してんだーっ!」
早苗「流石にそれは冗談ですが、そのくらい自機になるのは難しいって話ですよ! 潔く諦めろこのコワッパ! 略して諦めッパ!」


小傘「うわはははははははっ!」
早苗「え、いや、そんなに面白い事言ったつもりないんですけど……」


小傘「……とにかく、私達みたいな二~三面ボスだってチャンスが欲しいんですよ。Discordの『二~三面ボス窓』のみんなも毎日言ってますよ。「私らだって本気出せばよぉ」って」
早苗「何その哀愁漂う集まり……まぁでも確かにチャンスは誰にでも平等に与えられて然るべき……いや、待てよ、良い事思いつきました! それを利用してお金儲けしましょう!」


小傘「今の時点でロクでもない話だってのは分かるんですけど、念のため詳しく教えてください」
早苗「普段日の目を浴びない陰キャボス達のために、自機組になるための専門学校を作るんです! 人気の無いボス共から金を巻き上げるんですっ!」


小傘「コイツ最低だ! 他人の夢で一儲けしようだなんて!」
早苗「AO入学受付中!」
小傘「そんなのダメだよ! 『自機になれない組』代表として私が許さないからねっ!」


早苗「結局はさ、カリスマな訳よ。持って生まれた才能っつうか? そういう運命っつうか?」
小傘「ついに元も子もない事言いだしちゃったよこの人……」


早苗「やっぱさ、5ボスな訳よ。選ばれるのは。華が違うもん」
小傘「うぐぐ……ぐうの音も出ない」


早苗「まあまあ、別に自機組にこだわる必要ないじゃないですか。あれって結構ランダム性強いですから、ほとんど非常勤ですよ。どうせ非常勤主人公ですよ、私なんて」
小傘「さ、早苗さん……?」


早苗「それに比べて……何で霊夢と魔理沙だけ主人公固定なのよ! 何であの二人だけ優遇されてんのっ? こっちは新作出るたびに一喜一憂しなきゃいけないのに!」
小傘「……ああ、早苗さんも苦労しているんだなぁ」


早苗「ぐすん。よし、こうなったら……」
小傘「な、何をするつもり?」


早苗「決まってんじゃないですか。霊夢は強過ぎて無理なので、その相棒である魔理沙を拉致してJ・K・ロ〇リングに売り飛ばすんですっ! 同じ魔女っ娘なんだからバレやしないって!」
小傘「いい加減にしろっ! そこまでして主人公になんかなりたくないよっ!」



 非常勤主人公、東風谷早苗との会合により、自機組の厳しさを改めて学んだ小傘であった。

 ここまで読んでくれたそこの君、ありがとうございます。
 ところで話は変わるけどグリーンラベルって美味しいよね。

 守矢神社は、淡麗を応援します!



 頑張れキリンビール!
 負けるな、淡麗グリーンラベル!




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