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東方流重縁~forgotten wanderer~ 第六話 あいでんてぃてぃ・くらいしす!

2025/04/19 10:11:17
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 祭りの後。辺りはすっかり暗くなっている。あれだけ居た人も帰路について、先ほどまで祭りが行われていたとは思えない静けさだ。残っているのは、私と早苗さん、神奈子さん、諏訪子さん、屋台を片付けている河童たち、そして悔しそうな顔をした霊夢さんとやれやれといった顔の魔理沙さんだ。
「ううう…!全然人が来なかった…!」
「何がいけなかったんだろうなぁ。やっぱり博麗ランドver2は無理があったのか?」
「ふん、以前の失敗から学ばないからだ」
「なんですって?」
「ま、まあまあ。次回からは私も協力しますから、霊夢さん」
「――あんたのせいよ!!人が来なかったのは!!」
 ぽこっと殴られる。いや、早苗さんの緊急事態だったんで仕方がないですよ。
「いやー、ホントに助かりました。一時はどうなることかと。また元の姿に戻れてよかったです」
「いやはや全く。これは一つ貸しかな?」
「なあ、いっそ守矢神社に居候しないか?」
「え」
「――駄目!かさねはうちの居候よ!」
 れ、霊夢さん!そんなに私のことを!
「かさねがいなくなったら、誰が神社の家事をやるの!?」
 ずこー。
「…自分でやればいいだろう。というか、今まで自分でやっていたんじゃないのか?」
「いや、もうあの時の生活には戻れない…」
「完全に堕落してるぜ」
 あははと笑う。よかった。何はともあれ、霊夢さんは今回の件を許してくれそうだ。
「それじゃあ、帰るわよかさね」
「はい!」
それから私と霊夢さん、それから魔理沙さんは守矢神社の面々に別れを告げ、神社の方向へと飛び去って行った。

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