Coolier - 新生・東方創想話

緋焔のアルタエゴ_第一章

2024/08/23 18:12:35
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こいしと手を繋いだまま、
私は無限雑踏街の中心部を歩いていた。

目抜き通りを挟む長屋群は、
他のところよりもずっと混沌とした
成長を遂げている。

消えない灰色雲に届きそうなほど
積み上げられているのもあるし、
目抜き通りの上空を覆ってるとこもある。

その内の一角。緑色の7番長屋の4階。
そこが、私とお燐の住処。
スカベンジャーの事務所兼、住居。

私とこいしの間に、ほとんど会話はなかった。
ヒトの行き来が激しいところで、
私はピリピリしてたし、彼女も何も言わない。

長屋の外階段を、4階まで昇っていく。
階段がギシギシと軋む音を聞きながら。

【空】――ここが、私の家。

玄関ドアの前で、こいしに言う。
横目に見る彼女の表情に、変化はない。

お燐は何て言うだろう。
たぶん、怒られると思う。
どう言えば、納得してくれるだろう。

【こいし】……私、邪魔?

こいしが私の方を見て、小首を傾げる。
私は心配な表情でもしてただろうか。
私は首を横に振って、笑顔を携えて、

【空】邪魔じゃないよ。

【こいし】お燐と、喧嘩する、なら、
どこかに行く、から……。

【空】? しないよ。喧嘩なんて。
お燐だって、判ってくれる――

【空】……あれ?
私、お燐のこと言ったっけ?

覚えてない。
私は物覚えが良くないから。

こいしは返事をする代わりに、
小さなくしゃみをした。
ずぶ濡れだ。服を着替えさせなきゃ。

【空】ただいまー。

玄関のノブを捻って、ドアを開ける。
仄かに、合成珈琲の苦い匂いがした。

お燐は奥のベッドに寝転がっていた。
ニヤニヤしながら、金貨の山を眺めてる。
ザッと見ただけで、数十枚はあった。

【空】お燐? 帰ったよ。

【燐】わ、わ、わわッ!? お空!?
ずいぶんと早いじゃ――

慌てた様子で金貨を布団の中に
隠したお燐が、こちらを見て固まった。
ポカン、と口を開けたまま。

【空】どうしよう。とりあえず、お風呂かな。
お湯が出るシャワーがあるんだ。
それを浴びよう? 寒いでしょ。

【燐】待った待った待った、お空。
何それ? え? 何なの?

目を見開いたお燐が、
ベッドから飛び起きて、
私たちのところへ歩み寄ってくる。

彼女は何が起きたのか判らない、という風に
私とこいしの顔を交互に見比べて、

【燐】お空? 誰だい、この子は。
どういうことか、説明しとくれよ。

【空】拾ったの。成り行きで。
悪いヒトに連れ去られそうだったから。

【燐】いやいやいやいやいや……!
何考えてんだよ馬鹿! お馬鹿!
どうすんだよ!? 勝手なことして!

【燐】連れ去られそうだったって!?
ふざけんな! そんなん自業自得だろ!?
なんで放っとかなかったんだよ!?

【空】うん。まぁね。
なんか、放っとけなかったから……。

【燐】駄目だよ! ダメダメ!!
戻してきな! 面倒見切れないよ!
ただでさえ、ウチには余裕が――

【空】――嘘吐き。
もうお金がない振りするの、やめなよ。

お燐の目をジッと見つめて、呟く。
私が口答えしたことに驚いたのか、
お燐は口をパクパクさせた。

そういえば、お燐に反発したのは、
これが初めてだったかもしれない。
だけど今日だけは、譲れなかった。

【空】私、お燐と喧嘩したくないから。
だから、この子を置いてあげてよ。
しばらくの間だけで良いからさ。

【空】この子さ、昔の私に似てたんだ。
そう言えば、お燐も私の気持ち、
判るでしょ? そうだよね?

【空】――私、お燐を嫌いになりたくないな。

【燐】うぐ…………。

私がどんな顔をしてるか、私は判らない。
けれど私の顔を見て、お燐は青ざめていた。
頬につぅ、と冷や汗も流れている。

パルスィの挑発が、私に染み入ってる。
そうじゃなきゃ、恩があるお燐に、
チラとでもこんな感情は向けなかったと思う。

【こいし】――真っ黒。
静かな色。虚空の色。
穢れと咎。渦巻く大罪がひとつ。

私を視るこいしの視線を感じた。
私はでも、お燐を見つめたままで。
少しだけ、時間がそのまま過ぎた。
ゴク、と喉を鳴らしたお燐が息を吐いて、

【燐】――あー、あー、判ったよ。
判った判った、降参だよ。

【燐】この子の行き先が見つかるまでだよ。
娼館とか変態野郎のヤサ以外の行き先。
それで良いんだろ?

面倒そうに頭を掻きながら、
お燐は私からつい、と目を逸らして言う。
私は思わず彼女の手を取って、

【空】うん、ありがと! お燐!
よかった! 判ってくれて!

【空】ね? 喧嘩なんてしなかったでしょ?
お燐、すっごく優しいんだから。

私はこいしに微笑みかける。
彼女は鏡の反射めいて、
私につられた風の笑みを浮かべた。

【燐】ただし、もうこれっきりにしとくれ。
昔のお空に似てる子なんて、
この街にゃ掃いて捨てるほど居るだろ。

【燐】そいつら全部の面倒なんか見切れないよ。
お前さんだって、それくらい判るだろ?
今回ので最後。約束できるかい?

【空】うん。約束する。

【燐】言っとくけど、フリじゃないからね?
次は駄目だからね?

【燐】あたいは、譲歩した。
今回だけ、お空の言う通りにするって。

【燐】そういう、契約だ。
契約の意味は判るだろ?
商会の連中が、いつも言ってる奴さ。

お燐が真剣な顔をして言う。
契約、という言葉の重さ。
それを、再確認するみたいに。

【空】判ってる。

言って、私は頷いた。
契約を違えることが何を意味するか。
それを理解したうえで。

罪と罰という拠り所のない世界。
そんな世界で交わされる契約は、
お金や命よりもずっと重い。

商会が取り仕切るこの街で生きる以上、
私だってそれくらいのことは判ってる。

他のどんな悪徳が許されても、
契約という行為を軽んじることだけは、
何があったとしても許されない。

この世界で、少なくともこの街で、
それは唯一絶対なルール。
そのことを、私もお燐も理解している。

だからこそ、安心した。

お燐は契約した。
こいしを受け入れる、と。
それが翻るようなことは、絶対ない。

【燐】……ま、そういうことだから。

お燐が、フ、と息を吐いて緊張を解く。
そして、テーブルの上にあったタオルを
手にしてこいしに歩み寄ってくる。

【燐】ともかくお嬢ちゃんはシャワーさね。
そのままじゃ風邪引いちまうよ。
名前は?

【こいし】こいし。
古明地、こいし。

【燐】はいはい、こいし、ね。
……にしても、見かけない妖怪だねぇ。
どっか別の地区の子なのかね?

【燐】お空、アンタは適当に、
飯でも買ってきとくれ。

【燐】こいしと、あたいの分。
どうせ濡れてんだ。構わないだろ。
ホラ、これで。

お燐はそう言って、
ポシェットから銀貨3枚を放ってきた。
私はそれらを右手でキャッチして、

【空】うん。いいよ。
何が食べたい?

【燐】あたいは何でもいいよ。
こいしは何が良い?

【こいし】…………。

こいしは、お燐に頭を拭かれながらも、
私のことをジッと見ていた。

いや、違う。微妙に視線が合わない。
彼女が視てるのは、私じゃなくて、
私の腰の辺りのようだった。

ちょうど、銃を差している辺り。
その付近をただジッと、
薄暗がりのように、底の見えない目で。

【燐】……何でもいいみたいだね。
腹を空かせてるかどうかも判んないよ。
なんか子供が好きそうなもん買っといで。

【空】キャンディとか?

【燐】お空、お前さん、
晩飯が飴ちゃんで嬉しいかい?

【空】いっぱいあれば嬉しいかも。

【燐】判った。あたいが悪かった。
いつもの奴でいいよ。
ただし、今日は2つね。

【空】はーい。

言って、私はヒラヒラと手を振り、
2人に背を向けた。

いつもの奴。
4番小路の角で売ってる軽食のこと。
お燐に時々お使いを頼まれるから判る。

玄関から、外へ。
雨はさっきより少し弱まっていた。
コートの襟を寄せて、階段を降りていく。

【空】…………。

さっきのこいしの視線を思い出す。
たぶん、私の銃をジッと見つめていた瞳。

【空】(……えっと、何だっけ……。
気を付けて、って言ってたっけ?)

彼女が呟いたことのほとんどは、
もう思い出せない。
意味不明な、呪文みたいな言葉たち。

何となくだけど、アレは私じゃなくて、
私の持つ銃に向けられたモノのような、
そんな気がした。

でも、それだけ。そんな風に思っただけ。
確証もなければ、対策もない。
そもそも、意味があるかさえ判らない。

階段を降り切った私は、
そっとホルスターから銃を取り出す。
いつも通りのソレを、チェックする。

もうすっかり、手に馴染んだ私の銃。
これまで、手入れを怠ったこともない。
私だけの力。私だけの鋼。

【空】(……………………)

【空】(何に、気を付けなきゃいけないのかな)

銃を仕舞って歩き出しながら、考える。
手入れは、いつもやってるし、
銃弾だってまだ残ってる。

気を付ける、のは、いつものこと。
ヒトが多いところで、
気を抜こうとしても抜けやしない。

安全。そんなの、誰にも保証できない。
誰も、何も、私を守ってなんてくれない。
自分の身は、自分の力でしか守れない。

私の力。私の銃。
この道具があるから、私は私を守れる。

そんなこと、判ってる。
今さら、言われるまでもない。

【???】――あれあれぇ?
空さんじゃないですかぁ。
こーんばーんわぁ♪

不意に。私の背後から声がする。
ポン、と肩を叩かれた感触と一緒に。

一瞬、右手が銃に伸び掛ける。
誰かが近付く気配なんて、感じなかった。

パニックになりかける。
触られるまで、誰かの接近に
気付かないなんて、って。

だけど――
だけど懸命に、私はその衝動をこらえた。

私は、彼女を知っていた。
いとも簡単に私の背後を取れるヒト。
メレンゲみたくぽわぽわした声。

気付かなかったフリをしよう、と思った。
1人で話しちゃダメ、と、
お燐にも言われてたから。

――でも。

【???】はれぇ~?
空さん、空さんってばぁ、
行かないでくださいよぅ。

【???】お急ぎですかぁ?
でも、ちょっとくらい良いでしょ~?
お話ししましょうよー。

グ、と肩を掴まれてしまった。
こうなれば、逃げちゃった方が
困ったことになってしまう。

観念した私は、ふぅ、と大きく
深呼吸をしてから、振り向く。
思った通り、そこには彼女が居た。

――フリフリした可愛らしいワンピース。
長毛種の猫みたく、ほわんとした髪。
そして、ツヤツヤと光沢のある角。

【空】あ、うん。
えっと、こんばんは、饕餮さん。

【空】……前にも言ったけど、
背後から急に話しかけないで欲しいな。
その、間違って撃っちゃうかもだから。

【饕餮】はーい、こんばんは~。
ゴメンなさいねぇ?
ビックリしましたよねぇ?

【饕餮】でもでもぉ、
とーってもスリリングで、
愉しくなっちゃうんですよねぇ。

トロン、と楽しげに目を細めて、
饕餮さんが言う。雨の降る無限雑踏街で、
ただ1人だけまったく濡れることなく。

その理由は、彼女の隣に立っているヒト。
彼女は自分が濡れることも構うことなく、
饕餮さんだけを濡らさないよう、傘を差している。

威圧的な黒いスーツ。赤い髪。
凛と整った顔立ちなのに、
視線は永遠に融けない氷みたく冷たい。

美鈴さん。紅美鈴さん。
饕餮さんのボディーガード。
彼女はいつも無言で、饕餮さんの隣に佇んでる。

饕餮さん。美鈴さん。
この街で、2人のことを知らないヒトなんか
ただの1人だって存在しないと思う。

……商会。
正式には――忘れちゃったけど、
ともかく、2人はそこの偉いヒト。

大きな傘を差して、道の真ん中に堂々と立って。
それでも誰も文句を言わないことが、
彼女たちの持つ権力の大きさを物語る。

【饕餮】空さん、今日もお疲れ様でしたぁ。

【空】ありがとう、ございます……。
あれ? お疲れ様、って?

【饕餮】嫌ですねぇ、お仕事したんでしょ~?
DeSの売人と、中毒者殺し~。
お疲れ様ですぅ♪

【饕餮】リグルの親分さんからの
依頼だったんですってね~?
しょんぼり~。私、悲しいですぅ。

【空】悲しい……。
どうして?

【饕餮】えぇ~? だってだってぇ、
商会にはそんな話、
通されてないんですも~ん。

【饕餮】トホホ~。がっかりですよぉ。
街の管理者同士なんですから、
仲良しぴっぴだと思ってたのにぃ~。

饕餮さんが両目の下を擦って泣き真似をする。
ふぇえ、なんて。ふにゃふにゃの声も
出してみたりして、私の反応を見てた。

仲良しぴっぴ、って何だろう?
そんなことを考えていると、
饕餮さんがニッコリと微笑んできて、

【饕餮】でもぉ、親分さんの気持ちも判りますぅ。
蟲妖は、同胞意識の強いヒトたちですからぁ。

【饕餮】親分さんの部下ならいざ知らず、
空さんが殺した男は一般人でしたからぁ。
そりゃ、知られたくないですよねぇ?

【饕餮】同胞を殺せって、自分が命じたなんて。
蟲群街の皆さんに知られたら、
大なり小なり混乱が起きちゃいますもんね~?

【饕餮】――だから、商会を通さず、
ケリを付けようとした。
隠密に、秘密裡に、こっそりと~♪

一瞬。ほんの一瞬だけ、
饕餮さんが、ゾッとするほど冷たい目をした。
感情の色を押し隠す、捕食者の目。

彼女はすぐさま笑顔に戻ったけど、
その目に射抜かれたときの背筋の震えは、
なかなか消えてはくれなかった。

【空】……そ、そうなんだ……。
私、そういうの、
あんまりよく判んないから……。

【饕餮】そうですかぁ。
そうでしょうね~。
あぁ、いや、他意はないんですよぉ?

【饕餮】別に、空さんに何か言うつもりは
ありませんので、安心してくださいね~。
むしろ、助かりますって感じですぅ。

【饕餮】DeSだか何だか知りませんけど、
ウチを通さず勝手に商売しちゃ、
メッ、て話ですもんね~。

【饕餮】だから、まぁ。

【饕餮】今回は『警告』っていうことですね♪
蟲群街の顔役の依頼だろうと、
内緒にされちゃうと困っちゃうのでぇ。

【空】…………!

シーッと人差し指を立てた
饕餮さんの言葉を聞いて、
私の脳裏を過ったのは、お燐の顔だった。

今回は、商会のパシリじゃない。
お燐は確かに、そう言っていた。
饕餮さんが言ってるのは、そのことだ。

【空】――け

【空】……警告……って、どんな……?

【饕餮】えぇ~? 知りたいですかぁ?
おほ~。実は空さんって、
スプラッタ好きだったんですねぇ~。

【饕餮】……なーんちゃって。冗談ですよ♪
メッ、て言いたかっただけですよ。

【饕餮】空さんは……じゃないや、
スカベンジャーの2人は、
いつも頑張ってくれてますからねぇ。

饕餮さんがゆっくりと私に歩み寄って、
後ずさりをしかけた私の頭を、
よしよしと撫でてくる。

濡れた髪をかき分ける饕餮さんの手。
本能が、逃げろと警鐘を鳴らしてくる。

血の臭い。血の気配。
彼女の繊細で可愛らしい指先は、
私にそれを否が応にも感じさせて。

【饕餮】大丈夫でーすよー?
商会にとって、スカベンジャーさんは
とーっても大事な下請けさんですもの。

【饕餮】お燐さんが抜け駆けしようとしても。

【饕餮】お空さんが勝手に殺しをやってても。

【饕餮】お2人は、大事な大事なお仲間さんですぅ。

【饕餮】だからー、お燐さんには
こう伝えておいてくださーい。

【饕餮】――知ってるからね?

【饕餮】……ってね♪

【空】う、うん……。

【饕餮】はーい、それじゃ、
指切りげんまん、です♪

【饕餮】うーそつーいたーら
はーりせんぼん飲ーますっ♪
指切った♪ ちょっきん♪

饕餮さんはそう言いつつ、
強引に取った私の小指を
人差し指と中指でキュッと挟んだ。

ちょうど、ハサミで小指を切り落とす感じで。
饕餮さんがやると、冗談に聞こえない。
それはたぶん、冗談じゃないからだろう。

【饕餮】それじゃ、伝えましたからね~?
でわでわ、ご機嫌よろしゅう~。
これからもご贔屓にー♪

【饕餮】空さんが助けた女の子にも、
しくよろなのですー。
それじゃー、さよーならー♪

にしし、と無邪気な風の笑みを浮かべた
饕餮さんが、私の肩をポンと叩いてから
美鈴さんを引き連れて去っていく。

私がこいしを連れ帰ってから、
まだ一時間も経ってない。
なのに、もう彼女はそれを知ってたらしい。

怖いな。そう思う。
饕餮さんはいつだって、何でもお見通しだ。
まるで閻魔みたいに。

【空】(……でも、あんなぽわぽわした
閻魔なんて、居るわけないよね)

雑踏に紛れていく饕餮さんと美鈴さんの
背中を何とはなしに眺めて。
ひとつ息を吐いてから、私は歩き出す。

商会の偉い人。私たちの直属の上層部。
だけど、私にはあの2人が
何を考えているのか全然判らない。

初めて逢ったときから、ずっとそう。
饕餮さんはぽわぽわで、美鈴さんはだんまりで。

そもそも、ちゃんと話した記憶もない。
お燐が私と彼女たちとの
接触に良い顔をしないんだ。

お燐がそうする理由。
気付かないふりをしているけど、
私には判ってる。引き抜きの心配だって。

私が商会から直接仕事を受けたら、
お燐の仕事が無くなっちゃう。
それを、お燐は警戒してる――

【空】(…………)

【空】(……何だかなぁ)

今日は妙に余計なことを考えてしまう。
神経が昂っているのかも。
パルスィのせいか、猿男のせいか。

こんな日は、早く寝てしまうに限る。
何も考えなくて済むように。
そうすることが結局、一番楽な生き方なんだ。

コートの内側に手を差し入れて、
銃の質感を感じながら、足早に歩いていく。

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