『さとりさま、さとりさま! わたしね! ゆめがあるの!』
「どうしたのかしら空。そんなに慌てて」
さとりさまのお部屋のドアは空いていて、廊下からばさばさと飛んでわたしは、さとりさまのお膝の上に降りていた。
『あのね! あのね!』
「はいはい、慌てないの。ほら空、人化の術を使いなさい。術に慣れないと私の部下には出来ないのよ」
ぴょんぴょんと嬉しくてさとりさまのお膝の上を跳んでいたら私にそう言う。ギョロリと第三の目が私を睨みつけた。
『やだ! このままがいい!』
「またそんなこと言って。空のお話、人化しないと聞きませんよ。心の声が聞こえても答えませんよ。あなたの口で話しなさい」
むーと思いながらわたしは人化の術を使っていた。バキ……バキバキ……わたしの身体の骨が変わる音がする。この間は痛くて痛くて堪らない。なんでお燐はあんなに綺麗に使えるんだろう。
「ふっ……ううーん」
人に変わりきって、わたしは身体を伸ばす。地面に座ってさとりさまのお膝に腕と頭を乗せる。
「よく出来ました。それで話したいことは何かしら?」
さとりさまは頭を撫ででくれる。この手がとてもやわらかくて、やさしくて好き。
「えっと、えっとね……」
「もう、慌てなくていいのよ」
くすくすと笑うさとりさま。何がおかしかったんだろう?
「あのね、わたしね、ゆめがあるの!」
「空の夢はなにかしら?」
「わたしね、いつかね、■■を──」
「どうしたのかしら空。そんなに慌てて」
さとりさまのお部屋のドアは空いていて、廊下からばさばさと飛んでわたしは、さとりさまのお膝の上に降りていた。
『あのね! あのね!』
「はいはい、慌てないの。ほら空、人化の術を使いなさい。術に慣れないと私の部下には出来ないのよ」
ぴょんぴょんと嬉しくてさとりさまのお膝の上を跳んでいたら私にそう言う。ギョロリと第三の目が私を睨みつけた。
『やだ! このままがいい!』
「またそんなこと言って。空のお話、人化しないと聞きませんよ。心の声が聞こえても答えませんよ。あなたの口で話しなさい」
むーと思いながらわたしは人化の術を使っていた。バキ……バキバキ……わたしの身体の骨が変わる音がする。この間は痛くて痛くて堪らない。なんでお燐はあんなに綺麗に使えるんだろう。
「ふっ……ううーん」
人に変わりきって、わたしは身体を伸ばす。地面に座ってさとりさまのお膝に腕と頭を乗せる。
「よく出来ました。それで話したいことは何かしら?」
さとりさまは頭を撫ででくれる。この手がとてもやわらかくて、やさしくて好き。
「えっと、えっとね……」
「もう、慌てなくていいのよ」
くすくすと笑うさとりさま。何がおかしかったんだろう?
「あのね、わたしね、ゆめがあるの!」
「空の夢はなにかしら?」
「わたしね、いつかね、■■を──」