４６３７日目
危うく寝落ちしそうになったわ。危ない危ない。
人里で早苗と会った。何やら布教活動をしていたらしく、熱心に人々に語りかけていた。実のところ、早苗とは霊夢たちに比べてあまり接点がないのよね。早苗が越してきてから挨拶という名の勧誘に来たときに一度、後は宴会の時とか、ばったり会ったぐらいで、霊夢や魔理沙と比べて頻度は少ない。だからか、見た目が変わってるとものすごい分かりやすいわ。いかにも年頃の少女といった雰囲気は、礼儀正しい神職のものに様変わりして、昔のように奇天烈なイベントを起こしそうにもない。身のこなしも上品になっていて、早苗の母と言われた方がまだしっくり来たぐらい。最近は魔理沙とつるんで色々画策しているみたいだけど、異変でも起こすつもりかしら。
そんなものは余談だけれども、彼女、現人神はきっと、八百万の神に召し上げられる時が来るだろう。恐らく、私たち人間として生涯を終えることは、ない。こんなときにもお嬢様の事を思い出すのはちょっと依存しすぎなのかな？ お嬢様もチラチラと眷族になることを仄めかしてくるし、出来るだけ永く側にいてもらいたいのだろう。もちろん嬉しいは嬉しい。けど、私は人間のまま死んでいきたい。それが、人間としての私を買ってくださったお嬢様への恩返しだと思うから。