名残惜しいけど、ここで一旦筆を置く事にする。
「物語」には、ストーリとは別に、筆者が読者に伝えたい「真実」が酷く歪んだ形で隠されている物だ。序文にも記したが、ここで紹介した話は、実際に起きた事の記録ではなく、あくまでただの「物語」である。それが真実なのか、はたまた、ただの空想なのかは些細な問題でしかない。重要なのは、この資料に目を通した上で、「貴方」はどう思ったか。
小説でも詩でも、大切な事は全て「余白」にある。ページを捲る最中、行間で貴方は何を想い、何を抱いたか、それこそが、この「物語」の最も価値のある個所なのだから。
何故このような話をしたかというと、正直、私はこの資料に登場した患者の「真意」を取りこぼす事無く1から10まで完璧に理解出来た自信が無いからだ。人もそうだが、「妖怪」という種族は時に想定から外れた事を胸に抱く傾向がある。妖怪の「理」には、人間が思い描くような「損得」ではない、全く別の名状し難い「何か」が存在しているのだ。私は長い年月を生きているが、彼らのような存在がもたらす事象に慣れた事は一度もない。
いや、だからこそ、この「幻想郷」という世界は興味深いのだろう。
最後に。
『十六夜咲夜』の資料は閲覧禁止にする事。
これは、永遠亭の最も重大な禁則である。
凄いですね……素晴らしかったです。
幻想郷の端々が感じられて、そこにスッと入っていくようなそんな感覚。
本当に大好きです。
お見事でした。めっちゃ面白かったです。特にキャラの口調の崩し方が見事でした。
私はわかさぎ姫とパルスィのが好きです。
そして唐突なパセリ農家wwww
ギャグもシリアスも、両方良かったので過去作漁って来ますね
わかる。
あ、パセリ好きです。