お姉ちゃんへ
こいしです。
明けましておめでとう。
ふふふ、もちろん机の上の恋愛小説は読ませてもらったよ。
お姉ちゃんが書いたにしては面白かったけど、恋愛小説なのにベッドシーンの一つも出てこないってのはどうなのさ?
人間ってもっとえげつないよ?
物事の良い面ばかりを見るってのはポリシーとしては悪くないけど、それって一歩間違えば偽善や現実逃避にしかならないんじゃないかな。
とりあえず、たまには家から外に出て、まともな恋愛の一つや二つしてみれば?
なーんてね。
さて、特に書くことがないので目の前にあることを書きます。
私が座っている炬燵には魔理沙もいて、あとネコもいます。
黒ネコだけどお燐じゃないよ。
魔理沙とネコはミカンの最後の一つを取り合って喧嘩してます。
あ、今、ネコが魔理沙の顔をひっかいて、魔理沙が悲鳴を上げている隙にミカンを持っていきました。
ネコと魔理沙は事ある毎に喧嘩をしていて、仲が悪いのかな?
私はそうじゃないかと思います。
霊夢が餅を焼いて持ってきました。
「喉に詰まらせたら洒落にならんなあ」と言って魔理沙が笑っています。
私もお相伴にあずかろうと思います。
こういうところに住んでるの。
分かった?
早く食べないと餅が冷えちゃうので手紙は終わりです。
またね。
こいし
追伸:お空を見かけたけど、彼女に渡してちゃんとお姉ちゃんに届くか不安なので他の子を探します。