お姉ちゃんへ
ハロー、こいしです。
お望み通り、霊夢に半紙をもらって筆で墨汁を塗りたくっています。
これで満足ですか?
お姉ちゃんの言う事なんて無視してやれと思ったのですが、たまたま思い出して霊夢にこの話をしたところ、霊夢はちょっと黙り込んで「……手紙くらい、書いてやりなさいよ」と呟きました。
私は余計ムカついたんだけど、でも結局今こうやって書いてるわけだから、霊夢は人徳があるってことなのかなあ、やっぱり。
興味なさそうに不機嫌そうにぼーっとしてるだけの巫女なのに、不思議とみんな言いなりになっちゃうんだよね。
人望がある奴って嫌だなあ。
地下に潜ってさえ誰も友達がいない根性曲がりのお姉ちゃんなら、この気持ち分かってくれるよね?
手が痛いのでここまで。
またね。
あ、ちゃんと風呂にも入ってるし洗濯もしてるよ。
当たり前じゃん。
こいし