Coolier - 新生・東方創想話

幻想郷縁起捨遺、人喰い抜粋。

2021/07/04 03:30:58
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6.
 出雲の国には妖怪に強大な力を与える宝玉がある、という噂が妖怪間で流行ったことがある。
 その話を聞いた妖怪は幾度となく出雲の国への侵入を試みたが結果は得られず、噂は眉唾物であったと数ある妖怪は語り継がれることとなり妖怪の間でも噂は忘れられつつあった。
 その噂を聞いた人喰いは出雲の国に足を運ぶと、噂の宝玉を手に携えて持ち帰ってきた。多くの妖怪が驚く中で人喰いは宝玉の使い方を問うたが、答えられる者は居らず、焦れた人喰いは宝玉を呑み込んでしまわれた。すると人喰いの身体から闇が噴出し、辺りは瞬く間に月の出ない夜のような暗闇に覆われてしまったそうな。
 尚、宝玉は鬼灯のように赤かったという。
著:稗田阿一 訳:本居小鈴 編:稗田阿求
ねこみそに
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コメント



0.200簡易評価
1.100名前が無い程度の能力削除
実に気味が悪く、また冒頭の神話の下りからどんどん幻想郷へと世界観が寄っていくので虚実の曖昧になったような気分になりました。
良かったです。
4.90奇声を発する程度の能力削除
面白く楽しめました
7.100名前が無い程度の能力削除
面白かったです。文体が素敵。
8.100ヘンプ削除
物語調な書き方がとても良かったです。
9.100南条削除
面白かったです
本当にあったことを記録しているような臨場感がありました
翻訳を小鈴に手伝ってもらった阿求がいいなと思いました