Coolier - 新生・東方創想話

過ちの恐怖

2015/10/12 15:13:42
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つい数日前の話である。
アリスは作ったクッキーをみんなに歩いて届けよとしたときに橋から足を滑らせて川に転落した。
その後たまたま近くを散歩していた鈴仙が発見し連れて帰り永琳に診てもらうことにした。
「傷自体は幸い少ないけど脳への衝撃は大きいわね。もう少し発見が遅かったらきっとこの子は起きないわ。早く見つかってよかったわ。」
そう永琳に言われた鈴仙はホッとした表情を浮かべた。
「ではお師匠、今からアリスさんとの仲が良い方たちにお知らせした方が良いでしょうか?」
と聞くと
「ええ、いいわよ。ただまだ起きないと思うからその辺は伝えておきなさいよ。」
そう永琳に言われ鈴仙は一番仲のいい魔理沙に事情を伝えることにした。
「魔理沙さーん!」
鈴仙が魔理沙の家の前で叫ぶとすぐに出てきた。
「ん、お前永琳とこの兎か、小さい方の兎は一緒じゃないのか?」
自分の事を兎と呼ばれたことに少し怒りをおぼえたがそこはスルーして本題に入った。
「そんなことより今アリスさんがウチで入院しているんです。一命は取りとめたのですがまだ目は覚ましてないみたいで、、良かったらお見舞いに行ってもらいませんか?」
と言われた瞬間魔理沙は鈴仙の両肩をつかみ揺らしながら
「アリスに一体何があったんだよ!」
血相を変えて鈴仙に問い詰めた。
鈴仙は一度魔理沙に落ち着くように説得してから順を追って説明した。
「私が散歩をしていたら橋の下でアリスさんが倒れていたんですよ。そして私が発見して 連れて帰りお師匠に看病を頼んだんです。近くにクッキーの入ったカゴが落ちていたので恐らく皆さんに届けにいこうとして橋で足を滑らせたのかと・・・。」
鈴仙は経緯と自分の推理を交えて魔理沙に説明した。
「あいつ、何やってんだよ。馬鹿だなぁ。」
とつぶやいていて俯いた魔理沙を見た鈴仙はただそこに立ち尽すだけでかける言葉はなかった。
3秒間くらいの沈黙を経て魔理沙は急いで支度を済ませた。
「あの、私アリスさんの交友関係とかあまり知らなくて、、他に誰に声をかければ良いでしょうか?」
とせかせかしている魔理沙に伝えると
「その心配はないぜ。私がこれから霊夢と咲夜に伝えてくる。まぁ、アリスの交友関係なら狭く深いからな。お前は永遠亭に帰ってていいから 。」
そんなアリスの交友関係の少なさを皮肉った冗談を言いながらも顔は真剣だった。
「分かりました。ではお手数をおかけしますがお願いします。それではまた後ほど。」
魔理沙に礼を言った後鈴仙は先に帰った。

「アリスさんの容態はどうですか?」
帰ってきて早速鈴仙は永琳に聞いた。
「あら、早かったのね。まあ呼吸も一定のリズムを保ってるし今はただ寝てるって所かしら。目を覚ましても様子見のために一日くらいは入院してもらうつもりよ。」
「ならよかったです。先ほど魔理沙さんに会ったのですが霊夢さんと咲夜さんを連れてくると仰っていました。」
鈴仙は出先での事を永琳に話していると丁度その3人がやって来た。

「お邪魔するわよ。」
霊夢の声を初めに 3人は続々と永遠亭の中に入って行きアリスに近寄り布団を囲むようにして座った。
「大分安定しているようには見えるけどどうなのかしら?」
咲夜がそう永琳に聞くと
「ええ、もうあと数時間もすれば目が覚めるわよ。」
そう笑いながらアリスと3人だけの空間を造ろうと立ち去ろうとしたが魔理沙が永琳に半泣き状態で駆け寄り
「本当に大丈夫なんて保障どこにあるんだよ!私にとってあいつは大事な存在なんだぜ!」
と永琳の前で泣きそうになっている。
「保障ね、私は今まで何千何万という妖怪や人間を助けてきたのよ。別に自慢するわけじゃないけど貴方たちだって私に何度も看病を頼んできて治療を成功してきているじゃない。それが一番の証拠よ。」
永琳が魔理沙をなだめると 鈴仙と一緒に診察室に戻っていった。

それからしばらくして魔理沙を霊夢と咲夜が慰めながらアリスの容態を覗っていると咲夜がある提案をした。
「そうだわ、アリスが元気になったら私たちで退院のお祝いパーティーをしましょ!」
「いいわね、どうせならサプライズっぽくしましょうか。」
霊夢が咲夜の提案に乗り魔理沙も頷いた。
「じゃあ、アリスが目を覚まして少しだけ話した後各自帰っていろいろ用意しましょうか。
霊夢はお酒を持ってきて頂戴、魔理沙はアリスに何かプレゼントを渡したらいいと思うわ。私はケーキかパイでもつくるわ。」
早速計画を練った3人はアリスの退院祝いパーティーを紅魔館で行うことにした。
そうこうしているうちに時間はあっという間に過ぎて 行きついにアリスに変化が見えた。
「んん・・・。ここは、、、どこなのかしら。」
アリスが目覚めて言葉をしゃべったのである。
「ア、アリスー!!」
魔理沙がアリスにそういった後抱きつこうとしたが病み上がりのアリスには負担があるので霊夢と咲夜が魔理沙を引き止めた。
「まだ病み上がりでどうなったかも分からない状態なのにやめなさいよ。」
2人が一斉に同じセリフを言い放った。
丁度様子を鈴仙と永琳が覗いに来て何がなんだかさっぱりのアリスに鈴仙が説明した。
するとやっとアリスは自分がどこで何をしていたのか理解をしたようで
「ご迷惑をおかけしましてすみませんでした。あと魔理沙や霊夢や咲夜も心配掛けてごめんなさい。」
とゆっくり起き上がり礼をいっ た。
すると永琳が念のためにもう一日泊まるようにアリスに伝えると3人も例のお祝いパーティーの準備のために早めに帰った。
しかし、これが悪夢の始まり出る事をまだ3人の少女は知る由もなかった・・・。

その夜、魔理沙、霊夢、咲夜の三人は退院祝いパーティーの準備を各自行っていた。
霊夢は宴会のときに買ったお酒がまだ残っていたのでそれを持っていくことにした。
魔理沙は昔射命丸に撮ってもらったアリスとの2ショット写真とお手紙を書いて渡すことにした。
咲夜は白い生クリームケーキとアップルパイを作って渡すことにした。

次の日の夕方アリスは自宅に帰って助かった安心感と何とも言えない悲しい気持ちに浸っていた。
「はあ、なんでみんなあんなに早く帰っ ちゃたんだろう。私が目を覚ますなり魔理沙が飛びついてきたと思いきやちょっと会話してすぐ帰るなんて、、魔理沙も心配していた演技をしていたに違いないわ。きっと霊夢や咲夜も忙しいのに嫌々来たんだろうな。やっぱり私って嫌われてるのよね。」
1人でぶつぶつ言っていると何者かがアリスの家のポストに何かを入れる音がした。アリスは誰が入れたのかを確かめる為に急いで外に出ると紅魔館の妖精メイドの後姿が見えた。ポストを開けると高級感があるポストカードが入っていた。ポストカードには『話したいことがあるから紅魔館にきて! 魔理沙、霊夢、咲夜より』と短文が書かれていた。
しかしアリスはこれを見た瞬間鳥肌が立った。
「あ、、あぁ、あ、、みんな怒ってる。忙しいのに ドジな私のためにお見舞いに来てくれたのに私が今日朝から3人にお礼周りをしてないから怒られる・・・。いやもしかしたら殺されるのかも知れない。私は3人に散々痛めつけられた後紅魔の狂った悪魔の妹に遊ばれて殺されるんだわ。嫌、嫌嫌嫌!殺されたくない。そうだ、私が先に殺してしまえばいいんだ。どうせみんな私をゴミのようにしか見てないんだから殺されたって仕方ないはず・・・。」
という被害妄想をしながら上海人形に刃物を持たせて紅魔館に向かった。

そのころ紅魔館では三人がパーティー用の会場でアリスを待っていた。レミリアの粋な計らいで咲夜に今回の退院祝いパーティーでは紅魔館を貸しきりにしてくれたのだ。咲夜以外の紅魔館の住人はみんなパーティーの時だけ別荘 に移動してくれた。
「あんたのところのお嬢様もなかなか良いところあるじゃない。」
と霊夢がいうと咲夜はにっこり笑っていた。
魔理沙もプレゼントする物が物なので恥ずかしさと期待を胸に膨らませそわそわとしている。

一方アリスはようやく紅魔館に到着し厨房の勝手口から入ることにした。
「今日は門番も妖精メイドもいないなんておかしいわね、私が殺されるところを目撃されない為にみんなに休日を与えているのか・・・。でも手紙は妖精メイドが持ってきていたし・・・。」
そんなハチャメチャな考えをしながら上海人形とゆっくりと潜入していく。
すると厨房の小窓から廊下の様子が見えてトイレに向かおうとしている霊夢の後姿が見えた。アリスがこれはチャンスだと思い 廊下に思いっきり飛び出した。
「うわ!!びっくりした・・・って、え?嘘、、なんで・・・。」
上海人形は思いっきり霊夢の腹をめがけて刃物で刺していた。その瞬間霊夢は床に倒れこんだ。
「これで、私を醜く思っているのが1人消えたわ。」
アリスは過呼吸のような息遣いでさらに廊下を進んでいった。すると大きな扉があるところから声が聞こえてきた。
するとアリスはここに魔理沙と咲夜がいると思いどうしようか考えていると魔理沙の声が少しずつ近づいていきた。
「霊夢の奴ちょっと遅くねーか?迷ってたらいけないしみてくるぜ」
その声が一番近く聞こえた後扉が開いた。
アリスはこのまま切りつければ咲夜に見られて結局時を止められて殺されてしまう、と思い扉を少し通 り過ぎたところで待機し後ろから思いっきり上海人形が魔理沙を刺した。魔理沙はゆっくりコチラを振り返り驚きと動揺した表情を浮かべ一言も発さず倒れこんだ。それは見るも無残でアリスでさえ顔を背けたいような状態だった。
そしてしばらく同じ場所で待機し咲夜が様子を見に出てくるのを待っていた。すると案の定
「2人とも遅いわねぇ。」
咲夜が少し不安げな声を出しながら扉から出てきた。
その瞬間上海人形は咲夜の首元目がけて刃物で切りかかった。流石はメイド長なだけに今にも指をパチンと鳴らし時を止めようとしていたがこちらの方がコンマ1秒早かったようだ。
咲夜は大量の血を首から噴出しながら倒れこんだ。
「これで、これでもう貴方たちも私と嫌々関わらなくていいの よ、みんな自由になるのよ!」
アリスは館中に響くような声で叫んだ。アリスは帰ろうとしたがなぜみんながこの大きな扉が付いている部屋から出てきたのか気になり中に入ることにした。
大きな扉をゆっくりと開けアリスは中に入ったが驚愕した。
綺麗な飾り付けに魔理沙が書いたと思われる大きな紙に少し下手な字で退院祝いパーティーと書かれているものが壁に貼ってある。
テーブルには霊夢が持ってきたであろう日本酒のビンが3本ほどありその横には咲夜が作ってくれたであろう大きなケーキとアップルパイがある。アリスはもう何が何だかまったく理解できずただただ困惑している。
「どうして!私は今日殺されるはずだった!なのにこれはなんなの!」
一人で大きな部屋で叫んでもだ れもその質問に答えてくれるものは居るはずもなくアリスは大泣きしている。
すると少し大きめの封筒をアリスは見つけ手に取った。封筒には『アリスへ』と書かれている。
中を開けると魔理沙と撮ったときの写真と手紙が入ってあった。
『アリスへ
今回はすごいびっくりしたぜ。だって私の大好きなアリスが重体だって鈴仙が言うんだから。クッキーを私たちに配ってくれようとしてたんだろう?今度からはこの霧雨魔理沙さんが直々にクッキーを取りに行ってやるから待ってろ。もうあんな弱った姿のアリスは見たくないからな。あと今日はみんな協力してアリスを驚かそうとしてサプライズ退院祝いパーティーを開いたんだぜ!気に入ってくれたか?というか頑張ったんだから気に入ってくれ(笑)
あと、そのすぐ消極的になったり悪い方向に考えてしまう病気も一緒に頑張って治していこうぜ!そして病気が治ったら写真の時みたいに箒でドライブしようぜ!
とりあえず退院おめでとう!
                                                        魔理沙より』
これが手紙の内容である。アリスはもうこれ以上声が出ないほど泣き崩れた。
「もう、、魔理沙は私と一緒に病気のことを考えてくれないの?もう魔理沙の箒に乗ってドライブは出来ないの?いや、全部私が悪いんだ、この病気のせいで退院パーティーをしてくれるはずだったみんなを殺めてしまったんだ。霊夢も咲夜もごめん、流石にもうみ んなに嫌われちゃったわよね。きっと3人とも天界で怒ってるんだろうな。死んで償うわ。」
アリスはこの大きなパーティー会場を目に焼き付けながら泣いてケーキを切るはずだったナイフで手首を切った。
近くにあった白いケーキはところどころ赤く染まっていて恐らく様子を見に来たレミリアの必死な顔がアリスの最後に見た幻想郷の景色である。


その後気づくとアリスは法廷に立っていた。
「アリス・マーガトロイド、あなたは思い込みにより友人3人を殺しましたね?」
四季映姫・ヤマザナドゥがアリスに問いかける。
「ええ、そうです。」
何の躊躇もなくアリスは肯定した。
「そうですか、ではアリス・マーガトロイドを地獄行きに処する。この先が冥界から地獄への入り口で すので前へお進みください。」
アリスには赤黒い大きな扉が遠くに見えた。言われるがままその扉に近づいていくと魔理沙の声が聞こえ半透明の魔理沙が現れた。
「まったく、仕方ない奴だぜ。勝手に勘違いして殺されるんだから。痛かったんだぜ?でも私もお前の病気ともっと真剣に向き合って治してあげるべきだったな。病気が治っていればこんなことにはならなかったのにな。ごめん、私はアリスを許すぜ!」
そうにこっとアリスに笑いかける魔理沙は壁に吸い込まれ消えていった。
「やめてよ、そんな言い方。貴方は人を殺めた罪人に謝ってもっと私を苦しめたいの?私はどんなキツイ罰でも受けるわ、だから気持ちは分かるけど今は攻めにないで!」
涙をこらえ必死に赤黒い壁を目指してア リスは走った。
そして扉が開いた瞬間光が差し込んだ・・・。



「んん・・・。ここは、、、どこなのかしら。」
あまりの眩しさに場所が把握できない。すると、、
「ア、アリスー!!」
私は涙目で抱きつこうとする彼女の顔とそれを病みあがりだからと引き止める死んだはずの2人の彼女が目の前にいた。

あれは悪い夢なのか、、それとも同じ惨劇を繰り返して罪の重さを知るという罰を私は受けているのだろうか、、はたまたもう一度私にやり直すチャンスが与えられたのか。


                                                                        END
皆さんお久しぶりです!
三年振りくらいですかねw
今回はちょっと一味違うお話
またコメントなどあればお願いします。
village
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コメント



0.240簡易評価
1.10名前が無い程度の能力削除
話の流れに脈絡がないうえに寒い。客観視の全く出来ていない作品。
あと所々にある変なスペースは何ですかね?
5.10名前が無い程度の能力削除
起承転結がまるでなっておらず、何もかもが唐突すぎます。寒いです。
視点がころころ変わったり、文章が最初から最後までおかしかったりと、物語のヘボさも相まってとにかく読みづらいです。
月並みですが、一度他の作者の方々の素晴らしい作品を読んで、一から勉強し直してはどうでしょうか。

これほど「支離滅裂」という言葉が似合うSSってそうそう無いですよ。
11.60ナナシン削除
そこまで扱き下ろすほどか? 良くも悪くもないと思うけどな。目が肥え過ぎてんじゃねぇの。
自分的には65点くらいかなー。及第点ギリ届かないくらい。
12.10名前が無い程度の能力削除
これは酷い
13.10名前が無い程度の能力削除
面白かったです
16.70Yuya削除
こういうアリスは懐かしい。
起承転結は出来てるし支離滅裂では無いと思う。ただ地の文に心理描写が一切無いから、読者が感情移入できず行動が唐突に感じる。臨場感がない。ストーリー自体は良かったのでもう少し書きなれたら同じテーマでまた書いてみて欲しい