Coolier - 新生・東方創想話

No life

2013/12/01 00:05:26
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16日目

 大分書きやすくなってきた。他人に強制されてるからとはいえ、普段から周りに気を配ることが増えてきたからかしらね。長年暮らしているこの館も、新しい発見というか、今更なことだろうけど、そういうことに気づけるようになった。お嬢様の歩く時と、私の歩く時じゃ足音が全然違うとか。……ちょっとテンション上がってきた。とにかく、むしろ発見することが楽しみになってる気がする。お嬢様もそれでいいとおっしゃっていた。気分がいいわ。
 今日も平和だったけど、一つ思うことがあった。美鈴がちゃんと仕事をしているか見に行くと、案の定昼寝をしていた。いつものように優しく、優しく起こしてあげたのだけれども、そこまではいつも通り。美鈴の頬に紅葉マークがついたのも。いつも寝てばっかというイメージのある美鈴だけど、実はそうじゃない。ちゃんと敵意のある不埒な輩は撃退してるし、最低限の職務は達成していると言える。霊夢や魔理沙、特に後者はちょっと危ないけど、まあ表だって気にしなくていいぐらい。図書館にとっては痛手らしいけど、なんだかんだ言って馴染んでるし、あの子は私のお気に入りだし、お嬢様の友人だしOKということで。
 それは置いといて、美鈴が寝てる、つまり辺りを警戒しないでいれるということは、実はとってもいいことなんじゃないかって思うの。刺激も欲しいけど、このままを守り続けていきたいと願うのは、紅魔の住人にしてはおかしいのかな? 美鈴にはせめて、勤務時間ぐらい起きていてほしいものだけど。

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