109日目
今日は魔理沙が図書館から本を盗みに来た。幸い私もその場にいたし、魔理沙も諦めてくれたから助かった。代わりに私が提案したのは、クッキーや紅茶をご馳走すること。魔理沙はすぐに飛び付いて、まるで犬みたいだったわ。まあ魔理沙が館に来て四回に一回は一緒にお茶をするのだけれど、たぶん今日は少し高めの茶葉にすると言ったからでしょう。
私の部屋で二人っきりでおしゃべりをしていたんだけど、魔理沙がこの日記帳に目をつけたのは必然か何かだと思う。そして、ベッドの横に置いてあったこれを私に断りもなく開いた魔理沙に、なぜか不快感を感じて。いつもお嬢様に見せてるし、そんな力を入れてるわけでもないから構わない筈なんだけど……。私の日記を見て、魔理沙は、ああだから最近お前はイキイキしてるのか、と笑った。それに加えて、わたしに見られて恥ずかしくないのか? とも。イキイキしてるのは自覚してるけど、恥ずかしくなるなんて事は、ない、はず。恐らく、十中八九。その日はずっとモヤモヤが溜まり続けていた。