[概要] 「へそよ」 「いや、だからそれがどうしたのよ」
親と子、闇より妖怪として産まれた自分には持ちえない繋がりに執着を見せる紫。 人の子である天子はその気持ちをわかりはしなかったが、それでも紫が少しでも寂しさを忘れられるようにある計画を立案する。 天子だけでなく、紫と繋がりを持つ多くの人と妖怪のもとにその計画は実行に移されたが、紫の身に前代未聞の事件が起き――
「私はみんなから受け入れてもらいたいから、すべてを受け入れられる場所を目指して幻想郷を創った。その私に、これから生まれくる命を拒絶することは出来なかったわ」
八雲紫が今までに経験したことのない、一世一代の戦いに挑む。 そして彼女の傍で、天子は祈りを込めて手を握った。
「産まれてきてくれてありがとう、生きてきてくれてありがとう、私は紫にそれを伝えたい」 |