僕の大好きな女の子が家族の都合で幻想郷に引っ越してしまいました。その子に大好きって事も言えずバイバイになってしまいました。
僕はとても寂しく、また情けない気持ちになりました。だから、僕は今度のゴールデンウィークを使って幻想郷に行って、女の子に大好きって言おうと決心しました。
子供の日の夜、僕はママ(昼間のパートで疲れてる。大好き!)が眠って、パパ(いつも酒と香水臭い。大嫌い!)が帰って来る前に幻想郷に出発しました。
小学生のころ買って貰った何とか戦隊がカッコよくプリントされた背嚢に霊夢が書いてそうなお札(近くのお寺に落ちてた)と、おやつに魔理沙が弾幕に使いそうな星を模ったお菓子を詰めて出発です。
さて幻想郷が何処にあるか僕は知りませんが、でも女の子の家族の都合で行けるところなのでそう難しくないところだと思いました。
きっとそこは、僕の街で有名な幻想ババア(汚い言葉でごめんなさい。お友達は皆そう言うの)がよく出る林道から幻想郷に入って行くのだと思います。あそこは昔っからなんか幻想郷っぽいんです。
単一たくさん入れる懐中電灯で道を照らしながら僕はそこに向かいました。もしかしたら、途中でお巡りさんとかに逮捕(後に分かったことだけど補導っていうんだね)されないよう注意しました。
林道に差し掛かると、結構怖い雰囲気になって来ます。いつもはサッカーとか言って蹴っても怖くないお地蔵さんとか、逆傘地蔵とか言ってバットで頭を飛ばしたお地蔵さんが反撃してきそうな気持になりました。(このお話しはフィクションですよ。良い子は絶対にそんなことはしてはいけません)でも僕はサッカーではMFで野球では速球派のピッチャーなので勇気があります。バリアーして警戒しながらなら大丈夫です。
僕は反撃されるのを警戒しすぎて失念してました。林道の入り口にはパパが毎日行ってるお店があったんです。だから、どうだというわけではありませんが、外に漏れる音痴な歌声はパパです。(なぜか、マリー〇ールド)
だから、僕は一種衝動に駆られて、お店の窓に向かって懐中電灯投げ込みました。投げ込んでからすぐダッシュです。
後方からは、窓ガラスの割れる音と、すっとんきょんなパパと女の声がマイク越しで大音量で聞こえました。いい気味です。(実はパパと一緒にいるのがこの辺で有名な幻想ババアです。六十過ぎのくせして若作り、私二十歳とかいうので付けられたあだ名が脳味噌幻想のババアでなんです)
懐中電灯を失ってわずかに街灯が道を照らすだけになってしまいました。僕は手暗がりになってしまいましたが、この時は興奮して、どういうわけかあの歌(パパがうたってたお歌、マリー〇ールド)をミスティアが歌っていたんだと勘違いしてしまいました。
つまり僕はこの宵闇こそ幻想郷に近づいた証拠だと勝手に推理して確信したのでした。もし、ミスティアが襲ってきても良いように僕は背嚢からお札を取り出して構えました。お札からはビーンとなんかパワァみたいなのを感じます。
そして、こいつはとても素敵な夜になりそうだと、カッコつけてついでに出した星を模ったお菓子を口に咥えてきめました。(いわゆるあれです。背景にバーン!とかそういうのが出て来そうなポーズ)
そんな事をしていると、遠くでパトカーのサイレンが聞こえました。どうやら、ババア(汚い言葉でごめんなさい)が通報したようです。こうしちゃ居られねーぜ!って咥えてたお菓子を道に吐き出す(僕はハードボイルド)と僕は林道を急いで進みました。
ぐんぐん林道を進んでいくと、山間に入るに従い街灯もその数を減らしていきます。今ではLEDが主流になっている僕の街ですが、そこまでくると今だに蛍光灯を使っています。そして、僕のパパみたいなのが税金をちゃんと納めないので、近代化が出来て居ないのでした。古くなっても交換されず蛍光灯が点滅しているのが目につきました。
いや、さすがにうちの街は予算ケチりすぎだろうと、市政について憂いたところで気が付きました。あれ、実は点滅してるの蛍光灯じゃなくてリグルなんじゃないかなって。林道で蛍光灯になってからそれに羽虫とかが群がっていたのは、僕を監視するためだったのです。何てこったです。
つまり、街灯はリグルで幻想郷に行こうとしている僕に対する試練であるのです。戦わなくてはなりません。もう守ってくれるママもいません一人きりでこれを乗り越えないといけないのです。
僕は点滅する街灯に向かって全力疾走しました。そして、リグルと言えばキックです。街灯に向かいヘディングシュートじゃなくて、オーバーヘッドシュートを決めてようと地面を激しくけりました。反転する世界、僕はあの時確かに重力を忘れて幻想郷の住人みたいに飛びました。
そして、蹴り上がった足は弁慶の所(僕もリグルっぽい半ズボンだったので直接)で街灯の柱と衝突します。べ、べんとか思ったところで、僕は頭(後頭部)を地面に打ち付けてしまったのだと思います。
~~ほわほわほわぁーんってなの音?~~
「起きて僕? 起きて」
「だ、誰?」
「私はドレミースイート、いごお見知りおきを」
「ドレミー? という事は幻想郷?」
「いいえ、これはあなたの夢、今は起きなさい僕ぅ」
~~それは、夢の世界への没入間~~
僕がどれだけ気を失っていたのかは定かじゃなかったけれど、周囲は朝靄に包まれていて夜が明けていました。僕は頭に響く頭痛を怪我によるものではなく、幻想郷に近づいて居ることによる澱み的な事だとその時はそう思ったんだ。
だから、朝靄を抜けるときっとその先には幻想郷があるのではないかと確信しました。リグルにやられた頭や足で僕は満身創痍だったけれどそれ以上に興奮していてあんまりあの時は痛くなかった。(街灯は消えていたから僕はリグルに勝ったんだ)
膨れた弁慶の打ちどころには、湿布よろしくお札を貼り付けて治療大成功な気分でした。僕は道を進みました。
進みながら考えます。パパ、ババア(汚い言葉でごめんなさい)、ミスティア、リグル、ドレミースイートと5人、そうです僕は5ボスまで倒したのです。次に出てくるのはこの異変の張本人に違いありません。
もう、僕は1人なので残機もお札(ボム)も残って居ません。こんな事で、ラスボスを斃せるのかとちょっと弱気な気分になってきました。でも、異変解決に往く霊夢や魔理沙だってだって同じ事があると思います。
二人とも女の子なのに、弱音なんか絶対に吐きません。
だから、僕も負けられません。僕は勇気を出して進みました。(あれを鬼気迫るというのでしょう)進んでいくうちに、朝靄が晴れて行きます。徐々に周りの風景が見えてきました。
そして、僕は気が付いたのでした。そこは僕が去年大人の絵本を拾った林道の不法投棄現場でした。
その瞬間さとりました。さっきまでの朝靄を出していたのはレミリアだったのです。6ボスであの時の紅霧異変と同じ手口に違いありません。
朝靄が消えたのは僕の鬼気迫る迫力に恐れをなしてレミリアが逃げ出したが原因に違いありません。
「卑怯者! 出てこい! 僕が倒してやる!」
僕は林道で一人叫びましたが、それはわずかに反響するだけで林道の木々の間に消え入りました。僕はレミリアに不戦勝しました。でもそれは同時に幻想郷への道を閉ざされた事でもありました。
「ばかやろー、バカヤロー」
僕は、声が枯れるまで叫び続けましたが結果は同じでした。
それから満身創痍、疲労困憊で僕は多分低血糖になって目の前が真っ赤になった後昏睡してしまったんだと思います。昏睡の後に起きた時は、病院のベットでした。一瞬今までのは全て夢かなと思いましたが、後頭部に鈍い痛み(後で分かったのだけれど、脳の血管が切れて居て中脳を圧迫してたらしい)が現実だったと教えてくれました。(25針縫った!)
ベットの脇には、僕のママと珍しくパパも居て2人とも僕を心配そうに見ていました。ごめんなさい、心配かけて。次のお盆にはもっとしっかり準備してから幻想郷に行って大好きな女の子に告白します。
僕はとても寂しく、また情けない気持ちになりました。だから、僕は今度のゴールデンウィークを使って幻想郷に行って、女の子に大好きって言おうと決心しました。
子供の日の夜、僕はママ(昼間のパートで疲れてる。大好き!)が眠って、パパ(いつも酒と香水臭い。大嫌い!)が帰って来る前に幻想郷に出発しました。
小学生のころ買って貰った何とか戦隊がカッコよくプリントされた背嚢に霊夢が書いてそうなお札(近くのお寺に落ちてた)と、おやつに魔理沙が弾幕に使いそうな星を模ったお菓子を詰めて出発です。
さて幻想郷が何処にあるか僕は知りませんが、でも女の子の家族の都合で行けるところなのでそう難しくないところだと思いました。
きっとそこは、僕の街で有名な幻想ババア(汚い言葉でごめんなさい。お友達は皆そう言うの)がよく出る林道から幻想郷に入って行くのだと思います。あそこは昔っからなんか幻想郷っぽいんです。
単一たくさん入れる懐中電灯で道を照らしながら僕はそこに向かいました。もしかしたら、途中でお巡りさんとかに逮捕(後に分かったことだけど補導っていうんだね)されないよう注意しました。
林道に差し掛かると、結構怖い雰囲気になって来ます。いつもはサッカーとか言って蹴っても怖くないお地蔵さんとか、逆傘地蔵とか言ってバットで頭を飛ばしたお地蔵さんが反撃してきそうな気持になりました。(このお話しはフィクションですよ。良い子は絶対にそんなことはしてはいけません)でも僕はサッカーではMFで野球では速球派のピッチャーなので勇気があります。バリアーして警戒しながらなら大丈夫です。
僕は反撃されるのを警戒しすぎて失念してました。林道の入り口にはパパが毎日行ってるお店があったんです。だから、どうだというわけではありませんが、外に漏れる音痴な歌声はパパです。(なぜか、マリー〇ールド)
だから、僕は一種衝動に駆られて、お店の窓に向かって懐中電灯投げ込みました。投げ込んでからすぐダッシュです。
後方からは、窓ガラスの割れる音と、すっとんきょんなパパと女の声がマイク越しで大音量で聞こえました。いい気味です。(実はパパと一緒にいるのがこの辺で有名な幻想ババアです。六十過ぎのくせして若作り、私二十歳とかいうので付けられたあだ名が脳味噌幻想のババアでなんです)
懐中電灯を失ってわずかに街灯が道を照らすだけになってしまいました。僕は手暗がりになってしまいましたが、この時は興奮して、どういうわけかあの歌(パパがうたってたお歌、マリー〇ールド)をミスティアが歌っていたんだと勘違いしてしまいました。
つまり僕はこの宵闇こそ幻想郷に近づいた証拠だと勝手に推理して確信したのでした。もし、ミスティアが襲ってきても良いように僕は背嚢からお札を取り出して構えました。お札からはビーンとなんかパワァみたいなのを感じます。
そして、こいつはとても素敵な夜になりそうだと、カッコつけてついでに出した星を模ったお菓子を口に咥えてきめました。(いわゆるあれです。背景にバーン!とかそういうのが出て来そうなポーズ)
そんな事をしていると、遠くでパトカーのサイレンが聞こえました。どうやら、ババア(汚い言葉でごめんなさい)が通報したようです。こうしちゃ居られねーぜ!って咥えてたお菓子を道に吐き出す(僕はハードボイルド)と僕は林道を急いで進みました。
ぐんぐん林道を進んでいくと、山間に入るに従い街灯もその数を減らしていきます。今ではLEDが主流になっている僕の街ですが、そこまでくると今だに蛍光灯を使っています。そして、僕のパパみたいなのが税金をちゃんと納めないので、近代化が出来て居ないのでした。古くなっても交換されず蛍光灯が点滅しているのが目につきました。
いや、さすがにうちの街は予算ケチりすぎだろうと、市政について憂いたところで気が付きました。あれ、実は点滅してるの蛍光灯じゃなくてリグルなんじゃないかなって。林道で蛍光灯になってからそれに羽虫とかが群がっていたのは、僕を監視するためだったのです。何てこったです。
つまり、街灯はリグルで幻想郷に行こうとしている僕に対する試練であるのです。戦わなくてはなりません。もう守ってくれるママもいません一人きりでこれを乗り越えないといけないのです。
僕は点滅する街灯に向かって全力疾走しました。そして、リグルと言えばキックです。街灯に向かいヘディングシュートじゃなくて、オーバーヘッドシュートを決めてようと地面を激しくけりました。反転する世界、僕はあの時確かに重力を忘れて幻想郷の住人みたいに飛びました。
そして、蹴り上がった足は弁慶の所(僕もリグルっぽい半ズボンだったので直接)で街灯の柱と衝突します。べ、べんとか思ったところで、僕は頭(後頭部)を地面に打ち付けてしまったのだと思います。
~~ほわほわほわぁーんってなの音?~~
「起きて僕? 起きて」
「だ、誰?」
「私はドレミースイート、いごお見知りおきを」
「ドレミー? という事は幻想郷?」
「いいえ、これはあなたの夢、今は起きなさい僕ぅ」
~~それは、夢の世界への没入間~~
僕がどれだけ気を失っていたのかは定かじゃなかったけれど、周囲は朝靄に包まれていて夜が明けていました。僕は頭に響く頭痛を怪我によるものではなく、幻想郷に近づいて居ることによる澱み的な事だとその時はそう思ったんだ。
だから、朝靄を抜けるときっとその先には幻想郷があるのではないかと確信しました。リグルにやられた頭や足で僕は満身創痍だったけれどそれ以上に興奮していてあんまりあの時は痛くなかった。(街灯は消えていたから僕はリグルに勝ったんだ)
膨れた弁慶の打ちどころには、湿布よろしくお札を貼り付けて治療大成功な気分でした。僕は道を進みました。
進みながら考えます。パパ、ババア(汚い言葉でごめんなさい)、ミスティア、リグル、ドレミースイートと5人、そうです僕は5ボスまで倒したのです。次に出てくるのはこの異変の張本人に違いありません。
もう、僕は1人なので残機もお札(ボム)も残って居ません。こんな事で、ラスボスを斃せるのかとちょっと弱気な気分になってきました。でも、異変解決に往く霊夢や魔理沙だってだって同じ事があると思います。
二人とも女の子なのに、弱音なんか絶対に吐きません。
だから、僕も負けられません。僕は勇気を出して進みました。(あれを鬼気迫るというのでしょう)進んでいくうちに、朝靄が晴れて行きます。徐々に周りの風景が見えてきました。
そして、僕は気が付いたのでした。そこは僕が去年大人の絵本を拾った林道の不法投棄現場でした。
その瞬間さとりました。さっきまでの朝靄を出していたのはレミリアだったのです。6ボスであの時の紅霧異変と同じ手口に違いありません。
朝靄が消えたのは僕の鬼気迫る迫力に恐れをなしてレミリアが逃げ出したが原因に違いありません。
「卑怯者! 出てこい! 僕が倒してやる!」
僕は林道で一人叫びましたが、それはわずかに反響するだけで林道の木々の間に消え入りました。僕はレミリアに不戦勝しました。でもそれは同時に幻想郷への道を閉ざされた事でもありました。
「ばかやろー、バカヤロー」
僕は、声が枯れるまで叫び続けましたが結果は同じでした。
それから満身創痍、疲労困憊で僕は多分低血糖になって目の前が真っ赤になった後昏睡してしまったんだと思います。昏睡の後に起きた時は、病院のベットでした。一瞬今までのは全て夢かなと思いましたが、後頭部に鈍い痛み(後で分かったのだけれど、脳の血管が切れて居て中脳を圧迫してたらしい)が現実だったと教えてくれました。(25針縫った!)
ベットの脇には、僕のママと珍しくパパも居て2人とも僕を心配そうに見ていました。ごめんなさい、心配かけて。次のお盆にはもっとしっかり準備してから幻想郷に行って大好きな女の子に告白します。
いつのまにか異変になってる。
僕君頑張れ!
正気のまま狂う「僕」が素晴らしかったです
パパのいるスナックに懐中電灯を投げ入れるところが最高でした
一歩間違えれば董子もこうなるのだと思うと奥深いものを感じます
面白かった!でももう無茶すんなよ少年!