第二次月面戦争の後処理に追われる綿月姉妹とレイセンは、地上の妖怪達の行動に不可解な意図を見出した。それを伝言であると看破した二人と一匹はその真意を探り始める。しかしその伝言の真意とは、月の都のある冒涜的な秘密を仄めかすものだった――。「知らぬ方がいいのです。神が人に与えた恩寵とは無知のままこの世界で生きて行けることに他ならないのですから」