[概要] 『自分、戸隠ちゃんっす。いま、妖夢ちゃんのサクヒン作っているのっす。』 ……妖夢~。なんか、戸隠が妖夢のサクヒン作ってるんだって。 ほわイィ? 何で、戸隠が私のサクヒン作ってるんですか? 『自分、戸隠ちゃんっす。いま、妖夢ちゃんが疑問を持ってる所作ってたのっす』
【妖夢、まーた戸隠がなんか言ってるわよ~。気持ち悪いわね~】
妖夢が給仕の準備しているところだったのにそんなことが始まってしまったのだった。 戸隠の様子を見て幽々子は口元を抑えて気持ち悪がっているが、それ以上どうこうする気はないらしい。
「ちょ、幽々子様! 見てないでやめさせてください。またくだらないサクヒンの主人公にされてしまいます」
「うーん。でももう投稿されちゃってて、止められないような気がするわ」
それはもう絶望的な出来事だった。妖夢は頭を抱えるしかできないのか?
『自分、戸隠ちゃん。今、そういうことで起承転結の起が終わったっすよ!! うふふふふふふふ』
クソ! あいつニタニタしてやがる。どうしろってんだ! クソ!
「だったらせめて、ハッピーエンドになるようにしてくださいよ!!!!」 「えー、ハッピーエンドにしろって言われても、戸隠にそんな事できるとは思えないわ」 『私、戸隠ちゃんっす。戸隠の劣ったその精神ではハッピーエンドなんか難しくて期待できないのっす。あと水をくれっす』
水を……奴はどが渇いたらしく、カルキ入りのドリンクを取りに戸隠は水道に向かったのだった。寂しいおっさんの一人暮らし、灰皿にしてたコップを洗うのも含めてね。
「あー、妖夢ぅ。今こそ反撃の時じゃない?」 「反撃?」 「そう、戸隠がカルキ入り水を取りに行ってる間に、これを概要に封印しちゃってなかったことにしましょうよ」 「幽々子様のおうせのままに!」 やつが止められている水道の前で絶望してるうちに! |