今回の一件に私は何ら不満はない。故に彼女たちを害することはしたくないし、ましてや”れこーだー”で録音して他人に暴露するなどとんでもないことだ。しかしそれでも『抗しがたい謎の圧力』のせいでまたもや、私は録音し、暴露するのだ。
今日は合コン当日。しかし、合コンは18時から始まるのだが、彼女たちは14時に私の店に集結していた。
今回の参加者は
博麗霊夢
霧雨魔理沙
東風谷早苗
鈴仙・うどんじゃなかったかも・イナバ
魂魄妖夢
アリス・マーガトロイド
風見幽香
である。
霊夢 「こんな早くに何よ~、妖夢」
妖夢 「え?霊夢さんが呼んだんじゃないんですか?」
早苗 「私も妖夢さんに呼ばれたのだと・・・」
鈴仙 「妖夢さんじゃないとしたら誰ですか?」
魔理沙「実は・・・」
アリス「全員揃ったわね!」
幽香 「じゃ、私はミスティアの手伝いでもしてるから終わったら呼んでね」
アリス「任せなさい!」
5人 「・・・・・・」
アリス「ふふふ、みんな何故私がこんなに早く呼んだのか分かってない顔ね」
霊夢 「それは、まぁ・・・」
早苗 「全く。」
アリス「ではまずは!妖夢、この紙を全員に配りなさい。」
妖夢 「はぁ・・・」
鈴仙 「これは?」
魔理沙「合コンテクニック10か条?」
アリス「幽香からだいたい話は聞いたわ、みんな合コンは初めてなんでしょ」
霊夢 「そうだけど・・・」
アリス「まず、霊夢!!」
霊夢 「へ?」
アリス「”へ?”じゃない、はい!でしょ!!」
霊夢 「は、はい」
アリス「合コンで女子が最も恐れるべきは?」
霊夢 「彼氏ができない?」
アリス「ちがーーーう!!」
ヒュン・・・バァァァン!!!
霊夢 「ちょ、いきなり弾幕撃たないでよ!!」
アリス「いい?あなたたち全員、現状認識が足らないわ。このままじゃ皆ただの雑兵、でもこの私が2時間で合コンソルジャーにしてあげるわ!!」
魔理沙「ご、合コンソルジャー?」
妖夢 「嫌な響きですね」
アリス「私語をするなぁ!!」
ヒュン・・・バァァァン!!!
アリス「いい!?もし合コンを成功させたいなら私の話を真剣に聞きなさい。返事は」
5人 「は、はい。」
アリス「元気がない!やり直し!!」
5人 「はい!」
アリス「よろしい。では第1項目からだけど・・・その前に。霊夢。さっきの続き。合コンで最も恐れるべきは、男を巡って私たちが喧嘩することよ」
霊夢 「は、はぁ?」
アリス「皆も分かってると思うけど、合コンというのはいわば男の取り合いよ。で、男の取り合いになったら割とマジバトルに発展することがあるわ。それだけは絶対避けなければならない。そこで
第1項目:合コンは3回以上行うことを前提とする!!
第2項目:恋人がいる人間も全ての合コンに参加する!!」
早苗 「第1はまだ分かりますが、第2の方がよく・・・」
アリス「ふふふ、時に早苗?今回は人数調整のために私と幽香が呼ばれたけど、本当はどういうタイプを呼ぼうとしてた?」
早苗 「えーと、それは、そのう、ライバルになりにくいというか・・・」
アリス「自分よりブス、て考えてたでしょう?」
早苗 「その・・・はい・・・」
アリス「その発想が既にダメ!!個人プレイでしか合コンを考えられてないわ。私なら『彼氏のいる女の子』に声をかけるわ。」
早苗 「ええ!?どういうことですか?」
アリス「順次説明してあげるわ。まず合コンは『情報戦』よ」
鈴仙 「情報戦?」
アリス「顔の良しあし、トーク技術、いろいろあるけど。だいたいにおいて個人より集団の方が有利なわけ。この第1と第2項目は『私たちの身内争いを避け』、且つ『合コンを有利に進める』一石二鳥の規則なのよ」
魔理沙「私たちにも分かるように説明してくれ」
アリス「例えば魔理沙が太郎さんという人を狙ってるとするわよね。自分より可愛くない女を入れるという行動は、即ち『太郎さんは魔理沙と可愛くない女だったら、魔理沙の方を選ぶはずだ』という策略があっての行動なわけ。ここまではいい?」
魔理沙「ああ」
アリス「でも太郎さん、果たして私たちとだけ合コンしているかしら?例えば別の日に別の団体と合コンしていて、その子と魔理沙を迷っている可能性もあるわね。」
魔理沙「それは・・・確かに」
アリス「ということは、自分より可愛くない女の子を選ぶという行動は、状況によってはそれほど有利にならないことになるわ。そこでアシスト役よ!予め彼氏のいる女の子に打ち合わせして、自分のことをさり気なく褒めてもらうの。1対1で戦うのではなく、2対1で戦う、これが集団戦というものよ!!」
5人 「お~~~」
アリス「そして、それを効率よく行うための規則が第1と第2というわけ。もう一度言うわ。
第1項目:合コンは3回以上行うことを前提とする。
第2項目:恋人がいる人間も全ての合コンに参加する。
もし一人の男を合コンで取り合って、どちらかが付き合ったとしましょう。人間関係がギスギスするでしょ。けれど予めこの2項目の了解があるなら話は別。負けた方も次の機会があるし、その次の機会では勝者はアシスト役になってくれる取り決めがあるわけ。身内の喧嘩を防ぎ、且つ合コンの情報戦を制する一石二鳥の規則なのよ」
早苗 「なるほど」
アリス「ちなみに。これはW大学の人間から教えてもらった合コンテクよ。W大生と合コンする女性の方。留意しなさい」
鈴仙 「え、何の話ですか?」
アリス「こっちの話よ」
妖夢 「理解できましたが・・・一つ問題が・・・」
アリス「分かっているわよ。そう何回も合コンを開くツテがないってことでしょ。まぁ次回くらいは私が何とかしてあげるわ」
霊夢&早苗&鈴仙「ええええええええ!!ホント!?」
アリス「特別よ。まぁコツみたいなものもあるけど、それは後で話すわ。次。
第3項目:合コンは相手より前に着席しておく、先手必勝」
早苗 「あの~、こういうものって男の人が先に来るものでは?」
アリス「普通はそうね。けれど私に言わせれば、どちらが普通かではなく、どちらが有利かで決めるべきよ」
鈴仙 「先に着席しておく方が有利なんですか?」
アリス「例えば、あなたたち、気になる男性がいればそっちの方をチラチラ見るでしょ。けどあんまり見すぎると変に思われるから自重しておこうとも思うでしょ」
魔理沙「まぁそうだな」
アリス「つまり、見る、見ない、両方の心理が働いていて、どちらに転ぶか分からない状態。特に着席している時の視線なんてほとんど情報量を有していないわ。視線だけでこの男性が誰に気があるかを判断するのはほぼ不可能。ここまではいい?」
霊夢 「理解」
アリス「でも、一瞬、たった一度だけ。ほぼ嘘が混じらない視線があるわ。それが『席を選ぶ瞬間』よ」
魔理沙「どういうことだ?」
アリス「人間にしろ動物にしろ、移動するときは無意識にその目的の方向に視線を向けるわ。例えば私たちが先に席について男性陣を待っていたとしましょう。すると後で席に座ろうとする男性は当然狙っている女の子の近くに座ろうとするわね。」
早苗 「そうでしょうね」
アリス「その視線を見逃しちゃダメよ。第一印象で男性が誰を気になっているかが分かるわ。第一印象なんて後で変わる可能性はあるけど知っておくと後々有利になるわ、特に席替えの時に」
魔理沙「席替え?」
アリス「あ、言い忘れてたわ。合コンはだいたいの場合、最初は男子一列、女子一列に並んで自己紹介。そしてしばらく雑談したら、私の感覚では30分後かしら。席替えで男女入り混じって話をするのよ」
霊夢 「最初から混ざった状態で始めればいいじゃない」
アリス「そういうこともあるけど・・・最初は照れみたいなのがあるのよ」
妖夢 「話戻しますと・・・第一印象がよさそうな男性の近くにいくと彼氏が作りやすい、ということでしょうか」
アリス「察しが良くて助かるわ。ここまでの項目が合コン前。ここからは合コン中のテクニックよ」
早苗 「わくわくしますね」
アリス「まず、ありがちなミス。
第4項目:過度なボディタッチは慎むべし
これは男女双方に言えることね」
鈴仙 「ええええええええ!?何で!?」
アリス「男の方のボディタッチは女性に不快感を与えることが多い。これは霊夢が経験済みね」
霊夢 「まぁね。」
アリス「でも女の方のも良くないの?男は基本的にヤリたがりだから、ボディタッチなんてしたら勘違いして直ぐにお持ち帰り、みたいな流れになるわ」
鈴仙 「最高じゃない!!」
アリス「その場はあなたが良くても、男はやった後は直ぐに醒める傾向があるわ」
早苗 「勝手なんですね」
アリス「あとすぐ寝る女子は他の男ともすぐ寝るだろうと忌避されるのもあるわね」
妖夢 「同感です」
鈴仙 「何よ、いけないの?私の人生は私の勝手でしょう!!」
アリス「まぁそれでもやりたいのならご自由に」
鈴仙 「そう言われるとやりにくいんですけど・・・」
アリス「話戻すわ。彼氏が欲しい人は少々我慢しなさい。で、徐々に餌をちらつかせていくのよ」
霊夢 「そのテクニックも教えて欲しいわね」
アリス「おいおいね。で、今回は敢えて関係のないテーブル配置にしているけど
第5項目:席替え時、意中の人間の近くに座れなかった場合は通路側の席を選ぶべし」
魔理沙「これはトイレに行きやすい、とかか?」
アリス「半分正解。あと合コン中、トイレに行くときは相手は一人になるわ。つまり二人っきりでお話しするチャンスというわけ」
魔理沙「なるほど」
アリス「ただし、相手が用を済ませた後!これは絶対。トイレを邪魔してくる人間は殺したくなるから。本気でマジで真剣に殺したくなるから」
魔理沙「いきなり何だよ」
アリス「・・・こっちの話よ。で、これも今回は関係ないけど後学のために
第6項目:合コン会場はトイレが綺麗な店を選ぶべし
どちらかというと、これも合コン前のテクニックに分類される話だけどね」
妖夢 「まぁトイレが汚いと不快な気分になりますからね。トイレ口説きを活かすためにはトイレ環境が良くないといけない、てわけですね」
アリス「でも今回の場合はしょうがないから、今幽香がトイレ掃除してるわ」
ミスティア「えええええええええええ!?」
がっしゃーーーーん!!
ミスティア「ちょ、ちょ、ちょ、ちょっと聞いてないんですけど!」
アリス「それは・・・言ってないし」
ミスティア「あ、あ、あ、失礼しますッ!!」
ミスティア「(ちょっと!!幽香姉さま、何やってるんですか?)」
幽香 「(あら、ちょうどいいわねミスティア。あなた、飲食店なんだからもうちょっとトイレ掃除しっかりしなさい。ほら、ここなんて汚物がこびり付いてたわよ)」
ミスティア「(そういうのは、その、私に言ってくだされば・・・)」
幽香 「(今日は14人分の仕込みで大変でしょう。いいから持ち場に戻りなさい。後でトイレ掃除のコツ、教えてあげるから)」
ミスティア「(ひぃ~~~~)、ただいま戻りました。なんていうか、もう死にたい・・・」
アリス「まぁ気を落とさないで。私も幽香も手を抜きたくないのよ、こういうことに。」
妖夢 「幽香さんがトイレ掃除する絵って・・・想像できませんね」
魔理沙「全くだぜ」
アリス「で、私はあなたたちの教育係よ。第7項目は・・・これは対女性のテクニックだからここでいう必要はないわね」
妖夢 「言っといたほうがいいんじゃないですか?ほら、ここの読者層的に」
アリス「メタ発言多いわね、今回。
第7項目:告白する前にテストをすべし。テストで脈ありなら早めに告白すべし」
早苗 「テストって何するんですか」
アリス「これ書くとUP主の友人にUP主の正体がばれそうで怖いそうだけど・・・まぁ一部だけ。大学で流行ったのが『恋のインパルス応答』、でUP主オリジナルに『グラステスト』というのがあるらしいわ」
早苗 「先生!!どういうテストなんですか!?」
アリス「まず『恋のインパルス応答』。これは結構簡単にできるわ。相手に『好きです・・・・・・冗談よ~』ていうだけ。」
早苗 「それだけですか」
アリス「それだけ。その『好きです』の時の反応を見るのよ。ここで食いつきそうな反応をすれば脈あり、引いていれば脈なし。この『好きです』の部分を変えていけばかなり分析可能よ」
早苗 「先に脈ありかをテストして失恋のリスクを抑えるわけですね!」
アリス「次に『グラステスト』。これはキスを大事にする女の子じゃないと有効じゃないわ。UP主も一回しかやったことないし。女の子が水を飲みほしたタイミングで自分も水を飲み干すの。で、相手に注いでもらうように頼むのよ。で、自分は目を逸らす」
早苗 「お、なるほど」
霊夢 「どういうこと?」
アリス「で、相手によってはグラスをすり替えて渡してくるのよ。これは脈ありどころか落とした、と判断できるわけ」
霊夢 「そういうこと、する?」
早苗 「いえ、実は・・・私やってました。ちょっとイタズラしてるようでドキドキするんです」
鈴仙 「それ、何が楽しいですか?」
早苗 「まあ・・・なんていいますか・・・相手が知らないうちに自分にキスしてると思うと興奮するんです」
妖夢 「そんな性癖カミングアウトされても」
アリス「続けるわ。
第8項目:ダメな男は直ぐに断るべし
これは合コン後でも守りたい項目ね」
鈴仙 「ダメな男って」
アリス「性格が悪かったり、膨大な借金抱えたり、宗教にのめり込んでたり・・・その多数ね」
早苗 「立場上、宗教の方はツッコミをいれたいのですが」
アリス「とにかく!そういうダメな男は相手にしないこと!相手に申し訳ないと思って付き合ったりしちゃダメよ。あなたたちのルックスなら普通にいい男捕まえられるはずよ」
霊夢 「ていうか、今回の場合、妖夢が私たちに要注意人物を教えてくれればいいんじゃない」
妖夢 「え、私がですか?」
アリス「当然よ。こういうの結構重要だからね。ついでにここで今回の参加者の簡単に説明するわ。決して。地の文がないから説明が難しいとか、そういうわけじゃないからね」
妖夢 「では・・・」
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
少女説明中
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
アリス「ん~、簡単にまとめるわ。
1.コードネーム『先輩』
妖夢の彼氏。中背でがっしりした体格。
2.コードネーム『両津』
低身長で角刈り。運動神経抜群。別に金に汚いわけではない。
3.コードネーム『主将』
一番背が高い。剣道も強い。コミュニケーションは苦手。
4.コードネーム『チャラ男』
身長高め。イケメンだが、剣道は弱い。女遊びで問題を起こしている。
5.コードネーム『江頭』
中背で前頭部禿。気遣いができる、すごくいい人。でも禿げてる。
6.コードネーム『男子高生』
身長低め。そこそこイケメンだが、明らかに女子に接し慣れてない。
7.コードネーム『横綱』
中背でデブ。剣道も弱い。現在ダイエット中。今後強くなるかも。
」
鈴仙 「話だけ聞くと、先輩が一番いいわね」
妖夢 「ちょっと!!ダメですよ!!」
鈴仙 「そういうんじゃなくて、いい人と付き合ったなぁって」
妖夢 「え・・・あ、ありがとうございます・・・」
霊夢 「やるわね妖夢。顔見てないからアレだけど、男子高生が気になるわね、チャラ男はないわ」
早苗 「私も男子高生ですね。あと両津さんも気になりますね」
鈴仙 「私はチャラ男!」
魔理沙「だろうな、アリスは?」
アリス「言い忘れてたけど、私と幽香は彼氏探す気ないわ。というより、もうそういうの卒業したの。この3人のアシストしてあげるわ」
霊夢 「ええええ!?マジ!?」
幽香 「そういうことよ」
アリス「お掃除ご苦労様」
幽香 「終わった?」
アリス「8項目までね」
幽香 「じゃあ奥で休んでるわ」
魔理沙「幽香は聞かないのか」
幽香 「必要ないわ。それ、私とアリスが作ったものよ」
鈴仙 「ずっと気になってたんですが・・・アリスさんは何で経験豊富なんですか?」
アリス「私、こう見えてあなたたちより長生きだからね」
鈴仙 「幽香さんと一緒に合コンしたことも?」
アリス「私も幽香も魔界出身だから・・・まぁその、魔界では結構やってたわね。でも今回の話には関係ないからまたの機会ね。」
霊夢 「まぁ私たちもプライバシーは尊重するわ」
アリス「ありがとう。では第9項目、
第9項目:合コン終了後は女子間の連絡を密にする。特に男子から連絡が来た場合は全員に絶対知らせること
これはどうしてか分かるかしら、ん~鈴仙。」
鈴仙 「さっき言った『女子の間で喧嘩しないように』ですか」
アリス「大正解。それに加えて、まぁ時々いるんだけど、女子全員に手当たり次第誘ってくる人間もいるのよ。相手にしなければそれで問題ないんだけど、もし複数の人間が付き合ったら昼ドラみたいな展開になるわ。」
鈴仙 「そういうことのないように、ということですか?」
アリス「他にはね、どうしても2人の人間が1人を狙うことっていうのもあるのよ。そういう時に全てが終わって公開されるよりは、ちょっとずつ情報が入る方がダメージが少ないのよ、経験上。心の準備みたいなのができるんでしょうね。それでもケンカが起きたら・・・まぁもうどうしようもないわね」
妖夢 「あの~、その、男性を巡ってのケンカってそんなに起きるものなんですか」
アリス「起きるわ。何回も見たわ。今回これだけ対策をしているけど、それでも十分か分からないわ」
妖夢 「はぁ」
アリス「最後。今回はここまで求めてないけど。
第10項目:他の団体に所属している男子とは恋愛勘定抜きにして仲良くすること
これはどういう意味?じゃあ、妖夢」
妖夢 「第1項目の『合コンを複数行う』を円滑に実行するため?」
アリス「大正解。よく分かってきたじゃない。じゃあ全項目をもう一回言うわ。
第1項目:合コンは3回以上行うことを前提とする
第2項目:恋人がいる人間も全ての合コンに参加する
第3項目:合コンは相手より前に着席しておく、先手必勝
第4項目:過度なボディタッチは慎むべし
第5項目:席替え時、意中の人間の近くに座れなかった場合は通路側の席を選ぶべし
第6項目:合コン会場はトイレが綺麗な店を選ぶべし
第7項目:告白する前にテストをすべし。テストで脈ありなら早めに告白すべし
第8項目:ダメな男は直ぐに断るべし
第9項目:合コン終了後は女子間の連絡を密にする。特に男子から連絡が来た場合は全員に絶対知らせること
第10項目:他の団体に所属している男子とは恋愛勘定抜きにして仲良くすること
これを徹底しなさい。いい?」
5人 「はぁ~~い。」
(予想以上に長くなったので、合コンは次回に)
(おまけ・合コン終了後)
幽香 「ところでミスティア?」
ミスティア「はい・・・」
幽香 「あんまりこういうこと言いたくないんだけど・・・トイレが汚すぎるわ」
ミスティア「はい・・・何もトイレ掃除されなくても・・・」
幽香 「私ね、汚いところ嫌いなの。特にトイレが汚いのは許せないの」
ミスティア「善処します・・・」
幽香 「あなたは鳥妖怪だからトイレ重視しないと思うけど。トイレを居住空間と考えている人間や妖怪もいるのよ。もうあまりに汚いから私の能力で新しいトイレ作ったけど、ちゃんとしなさい。」
(鳥は基本、糞を特定の場所でしません)
ミスティア「はい・・・」
幽香 「だからコレ」
ミスティア「なんですか、これ」
幽香 「トイレ工事設計図よ。伊吹建築のサンプルなんだけどね」
ミスティア「工事!?」
幽香 「当然よ、まず換気扇がないのがありえない。匂いが壁にこびり付くわよ。で、トイレは水洗にすること!私ですら最終的に掃除断念したわ。そしてトイレは男女別!特に男の中にはトイレを汚く使う人もいるから。関係ないけど、私のひまわり畑で立ちションした人間は問答無用で去勢することにしているわ。
あと・・・。あと・・・。あと・・・。」
・・・幽香さんの説教は2時間続きました。
今日は合コン当日。しかし、合コンは18時から始まるのだが、彼女たちは14時に私の店に集結していた。
今回の参加者は
博麗霊夢
霧雨魔理沙
東風谷早苗
鈴仙・うどんじゃなかったかも・イナバ
魂魄妖夢
アリス・マーガトロイド
風見幽香
である。
霊夢 「こんな早くに何よ~、妖夢」
妖夢 「え?霊夢さんが呼んだんじゃないんですか?」
早苗 「私も妖夢さんに呼ばれたのだと・・・」
鈴仙 「妖夢さんじゃないとしたら誰ですか?」
魔理沙「実は・・・」
アリス「全員揃ったわね!」
幽香 「じゃ、私はミスティアの手伝いでもしてるから終わったら呼んでね」
アリス「任せなさい!」
5人 「・・・・・・」
アリス「ふふふ、みんな何故私がこんなに早く呼んだのか分かってない顔ね」
霊夢 「それは、まぁ・・・」
早苗 「全く。」
アリス「ではまずは!妖夢、この紙を全員に配りなさい。」
妖夢 「はぁ・・・」
鈴仙 「これは?」
魔理沙「合コンテクニック10か条?」
アリス「幽香からだいたい話は聞いたわ、みんな合コンは初めてなんでしょ」
霊夢 「そうだけど・・・」
アリス「まず、霊夢!!」
霊夢 「へ?」
アリス「”へ?”じゃない、はい!でしょ!!」
霊夢 「は、はい」
アリス「合コンで女子が最も恐れるべきは?」
霊夢 「彼氏ができない?」
アリス「ちがーーーう!!」
ヒュン・・・バァァァン!!!
霊夢 「ちょ、いきなり弾幕撃たないでよ!!」
アリス「いい?あなたたち全員、現状認識が足らないわ。このままじゃ皆ただの雑兵、でもこの私が2時間で合コンソルジャーにしてあげるわ!!」
魔理沙「ご、合コンソルジャー?」
妖夢 「嫌な響きですね」
アリス「私語をするなぁ!!」
ヒュン・・・バァァァン!!!
アリス「いい!?もし合コンを成功させたいなら私の話を真剣に聞きなさい。返事は」
5人 「は、はい。」
アリス「元気がない!やり直し!!」
5人 「はい!」
アリス「よろしい。では第1項目からだけど・・・その前に。霊夢。さっきの続き。合コンで最も恐れるべきは、男を巡って私たちが喧嘩することよ」
霊夢 「は、はぁ?」
アリス「皆も分かってると思うけど、合コンというのはいわば男の取り合いよ。で、男の取り合いになったら割とマジバトルに発展することがあるわ。それだけは絶対避けなければならない。そこで
第1項目:合コンは3回以上行うことを前提とする!!
第2項目:恋人がいる人間も全ての合コンに参加する!!」
早苗 「第1はまだ分かりますが、第2の方がよく・・・」
アリス「ふふふ、時に早苗?今回は人数調整のために私と幽香が呼ばれたけど、本当はどういうタイプを呼ぼうとしてた?」
早苗 「えーと、それは、そのう、ライバルになりにくいというか・・・」
アリス「自分よりブス、て考えてたでしょう?」
早苗 「その・・・はい・・・」
アリス「その発想が既にダメ!!個人プレイでしか合コンを考えられてないわ。私なら『彼氏のいる女の子』に声をかけるわ。」
早苗 「ええ!?どういうことですか?」
アリス「順次説明してあげるわ。まず合コンは『情報戦』よ」
鈴仙 「情報戦?」
アリス「顔の良しあし、トーク技術、いろいろあるけど。だいたいにおいて個人より集団の方が有利なわけ。この第1と第2項目は『私たちの身内争いを避け』、且つ『合コンを有利に進める』一石二鳥の規則なのよ」
魔理沙「私たちにも分かるように説明してくれ」
アリス「例えば魔理沙が太郎さんという人を狙ってるとするわよね。自分より可愛くない女を入れるという行動は、即ち『太郎さんは魔理沙と可愛くない女だったら、魔理沙の方を選ぶはずだ』という策略があっての行動なわけ。ここまではいい?」
魔理沙「ああ」
アリス「でも太郎さん、果たして私たちとだけ合コンしているかしら?例えば別の日に別の団体と合コンしていて、その子と魔理沙を迷っている可能性もあるわね。」
魔理沙「それは・・・確かに」
アリス「ということは、自分より可愛くない女の子を選ぶという行動は、状況によってはそれほど有利にならないことになるわ。そこでアシスト役よ!予め彼氏のいる女の子に打ち合わせして、自分のことをさり気なく褒めてもらうの。1対1で戦うのではなく、2対1で戦う、これが集団戦というものよ!!」
5人 「お~~~」
アリス「そして、それを効率よく行うための規則が第1と第2というわけ。もう一度言うわ。
第1項目:合コンは3回以上行うことを前提とする。
第2項目:恋人がいる人間も全ての合コンに参加する。
もし一人の男を合コンで取り合って、どちらかが付き合ったとしましょう。人間関係がギスギスするでしょ。けれど予めこの2項目の了解があるなら話は別。負けた方も次の機会があるし、その次の機会では勝者はアシスト役になってくれる取り決めがあるわけ。身内の喧嘩を防ぎ、且つ合コンの情報戦を制する一石二鳥の規則なのよ」
早苗 「なるほど」
アリス「ちなみに。これはW大学の人間から教えてもらった合コンテクよ。W大生と合コンする女性の方。留意しなさい」
鈴仙 「え、何の話ですか?」
アリス「こっちの話よ」
妖夢 「理解できましたが・・・一つ問題が・・・」
アリス「分かっているわよ。そう何回も合コンを開くツテがないってことでしょ。まぁ次回くらいは私が何とかしてあげるわ」
霊夢&早苗&鈴仙「ええええええええ!!ホント!?」
アリス「特別よ。まぁコツみたいなものもあるけど、それは後で話すわ。次。
第3項目:合コンは相手より前に着席しておく、先手必勝」
早苗 「あの~、こういうものって男の人が先に来るものでは?」
アリス「普通はそうね。けれど私に言わせれば、どちらが普通かではなく、どちらが有利かで決めるべきよ」
鈴仙 「先に着席しておく方が有利なんですか?」
アリス「例えば、あなたたち、気になる男性がいればそっちの方をチラチラ見るでしょ。けどあんまり見すぎると変に思われるから自重しておこうとも思うでしょ」
魔理沙「まぁそうだな」
アリス「つまり、見る、見ない、両方の心理が働いていて、どちらに転ぶか分からない状態。特に着席している時の視線なんてほとんど情報量を有していないわ。視線だけでこの男性が誰に気があるかを判断するのはほぼ不可能。ここまではいい?」
霊夢 「理解」
アリス「でも、一瞬、たった一度だけ。ほぼ嘘が混じらない視線があるわ。それが『席を選ぶ瞬間』よ」
魔理沙「どういうことだ?」
アリス「人間にしろ動物にしろ、移動するときは無意識にその目的の方向に視線を向けるわ。例えば私たちが先に席について男性陣を待っていたとしましょう。すると後で席に座ろうとする男性は当然狙っている女の子の近くに座ろうとするわね。」
早苗 「そうでしょうね」
アリス「その視線を見逃しちゃダメよ。第一印象で男性が誰を気になっているかが分かるわ。第一印象なんて後で変わる可能性はあるけど知っておくと後々有利になるわ、特に席替えの時に」
魔理沙「席替え?」
アリス「あ、言い忘れてたわ。合コンはだいたいの場合、最初は男子一列、女子一列に並んで自己紹介。そしてしばらく雑談したら、私の感覚では30分後かしら。席替えで男女入り混じって話をするのよ」
霊夢 「最初から混ざった状態で始めればいいじゃない」
アリス「そういうこともあるけど・・・最初は照れみたいなのがあるのよ」
妖夢 「話戻しますと・・・第一印象がよさそうな男性の近くにいくと彼氏が作りやすい、ということでしょうか」
アリス「察しが良くて助かるわ。ここまでの項目が合コン前。ここからは合コン中のテクニックよ」
早苗 「わくわくしますね」
アリス「まず、ありがちなミス。
第4項目:過度なボディタッチは慎むべし
これは男女双方に言えることね」
鈴仙 「ええええええええ!?何で!?」
アリス「男の方のボディタッチは女性に不快感を与えることが多い。これは霊夢が経験済みね」
霊夢 「まぁね。」
アリス「でも女の方のも良くないの?男は基本的にヤリたがりだから、ボディタッチなんてしたら勘違いして直ぐにお持ち帰り、みたいな流れになるわ」
鈴仙 「最高じゃない!!」
アリス「その場はあなたが良くても、男はやった後は直ぐに醒める傾向があるわ」
早苗 「勝手なんですね」
アリス「あとすぐ寝る女子は他の男ともすぐ寝るだろうと忌避されるのもあるわね」
妖夢 「同感です」
鈴仙 「何よ、いけないの?私の人生は私の勝手でしょう!!」
アリス「まぁそれでもやりたいのならご自由に」
鈴仙 「そう言われるとやりにくいんですけど・・・」
アリス「話戻すわ。彼氏が欲しい人は少々我慢しなさい。で、徐々に餌をちらつかせていくのよ」
霊夢 「そのテクニックも教えて欲しいわね」
アリス「おいおいね。で、今回は敢えて関係のないテーブル配置にしているけど
第5項目:席替え時、意中の人間の近くに座れなかった場合は通路側の席を選ぶべし」
魔理沙「これはトイレに行きやすい、とかか?」
アリス「半分正解。あと合コン中、トイレに行くときは相手は一人になるわ。つまり二人っきりでお話しするチャンスというわけ」
魔理沙「なるほど」
アリス「ただし、相手が用を済ませた後!これは絶対。トイレを邪魔してくる人間は殺したくなるから。本気でマジで真剣に殺したくなるから」
魔理沙「いきなり何だよ」
アリス「・・・こっちの話よ。で、これも今回は関係ないけど後学のために
第6項目:合コン会場はトイレが綺麗な店を選ぶべし
どちらかというと、これも合コン前のテクニックに分類される話だけどね」
妖夢 「まぁトイレが汚いと不快な気分になりますからね。トイレ口説きを活かすためにはトイレ環境が良くないといけない、てわけですね」
アリス「でも今回の場合はしょうがないから、今幽香がトイレ掃除してるわ」
ミスティア「えええええええええええ!?」
がっしゃーーーーん!!
ミスティア「ちょ、ちょ、ちょ、ちょっと聞いてないんですけど!」
アリス「それは・・・言ってないし」
ミスティア「あ、あ、あ、失礼しますッ!!」
ミスティア「(ちょっと!!幽香姉さま、何やってるんですか?)」
幽香 「(あら、ちょうどいいわねミスティア。あなた、飲食店なんだからもうちょっとトイレ掃除しっかりしなさい。ほら、ここなんて汚物がこびり付いてたわよ)」
ミスティア「(そういうのは、その、私に言ってくだされば・・・)」
幽香 「(今日は14人分の仕込みで大変でしょう。いいから持ち場に戻りなさい。後でトイレ掃除のコツ、教えてあげるから)」
ミスティア「(ひぃ~~~~)、ただいま戻りました。なんていうか、もう死にたい・・・」
アリス「まぁ気を落とさないで。私も幽香も手を抜きたくないのよ、こういうことに。」
妖夢 「幽香さんがトイレ掃除する絵って・・・想像できませんね」
魔理沙「全くだぜ」
アリス「で、私はあなたたちの教育係よ。第7項目は・・・これは対女性のテクニックだからここでいう必要はないわね」
妖夢 「言っといたほうがいいんじゃないですか?ほら、ここの読者層的に」
アリス「メタ発言多いわね、今回。
第7項目:告白する前にテストをすべし。テストで脈ありなら早めに告白すべし」
早苗 「テストって何するんですか」
アリス「これ書くとUP主の友人にUP主の正体がばれそうで怖いそうだけど・・・まぁ一部だけ。大学で流行ったのが『恋のインパルス応答』、でUP主オリジナルに『グラステスト』というのがあるらしいわ」
早苗 「先生!!どういうテストなんですか!?」
アリス「まず『恋のインパルス応答』。これは結構簡単にできるわ。相手に『好きです・・・・・・冗談よ~』ていうだけ。」
早苗 「それだけですか」
アリス「それだけ。その『好きです』の時の反応を見るのよ。ここで食いつきそうな反応をすれば脈あり、引いていれば脈なし。この『好きです』の部分を変えていけばかなり分析可能よ」
早苗 「先に脈ありかをテストして失恋のリスクを抑えるわけですね!」
アリス「次に『グラステスト』。これはキスを大事にする女の子じゃないと有効じゃないわ。UP主も一回しかやったことないし。女の子が水を飲みほしたタイミングで自分も水を飲み干すの。で、相手に注いでもらうように頼むのよ。で、自分は目を逸らす」
早苗 「お、なるほど」
霊夢 「どういうこと?」
アリス「で、相手によってはグラスをすり替えて渡してくるのよ。これは脈ありどころか落とした、と判断できるわけ」
霊夢 「そういうこと、する?」
早苗 「いえ、実は・・・私やってました。ちょっとイタズラしてるようでドキドキするんです」
鈴仙 「それ、何が楽しいですか?」
早苗 「まあ・・・なんていいますか・・・相手が知らないうちに自分にキスしてると思うと興奮するんです」
妖夢 「そんな性癖カミングアウトされても」
アリス「続けるわ。
第8項目:ダメな男は直ぐに断るべし
これは合コン後でも守りたい項目ね」
鈴仙 「ダメな男って」
アリス「性格が悪かったり、膨大な借金抱えたり、宗教にのめり込んでたり・・・その多数ね」
早苗 「立場上、宗教の方はツッコミをいれたいのですが」
アリス「とにかく!そういうダメな男は相手にしないこと!相手に申し訳ないと思って付き合ったりしちゃダメよ。あなたたちのルックスなら普通にいい男捕まえられるはずよ」
霊夢 「ていうか、今回の場合、妖夢が私たちに要注意人物を教えてくれればいいんじゃない」
妖夢 「え、私がですか?」
アリス「当然よ。こういうの結構重要だからね。ついでにここで今回の参加者の簡単に説明するわ。決して。地の文がないから説明が難しいとか、そういうわけじゃないからね」
妖夢 「では・・・」
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少女説明中
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アリス「ん~、簡単にまとめるわ。
1.コードネーム『先輩』
妖夢の彼氏。中背でがっしりした体格。
2.コードネーム『両津』
低身長で角刈り。運動神経抜群。別に金に汚いわけではない。
3.コードネーム『主将』
一番背が高い。剣道も強い。コミュニケーションは苦手。
4.コードネーム『チャラ男』
身長高め。イケメンだが、剣道は弱い。女遊びで問題を起こしている。
5.コードネーム『江頭』
中背で前頭部禿。気遣いができる、すごくいい人。でも禿げてる。
6.コードネーム『男子高生』
身長低め。そこそこイケメンだが、明らかに女子に接し慣れてない。
7.コードネーム『横綱』
中背でデブ。剣道も弱い。現在ダイエット中。今後強くなるかも。
」
鈴仙 「話だけ聞くと、先輩が一番いいわね」
妖夢 「ちょっと!!ダメですよ!!」
鈴仙 「そういうんじゃなくて、いい人と付き合ったなぁって」
妖夢 「え・・・あ、ありがとうございます・・・」
霊夢 「やるわね妖夢。顔見てないからアレだけど、男子高生が気になるわね、チャラ男はないわ」
早苗 「私も男子高生ですね。あと両津さんも気になりますね」
鈴仙 「私はチャラ男!」
魔理沙「だろうな、アリスは?」
アリス「言い忘れてたけど、私と幽香は彼氏探す気ないわ。というより、もうそういうの卒業したの。この3人のアシストしてあげるわ」
霊夢 「ええええ!?マジ!?」
幽香 「そういうことよ」
アリス「お掃除ご苦労様」
幽香 「終わった?」
アリス「8項目までね」
幽香 「じゃあ奥で休んでるわ」
魔理沙「幽香は聞かないのか」
幽香 「必要ないわ。それ、私とアリスが作ったものよ」
鈴仙 「ずっと気になってたんですが・・・アリスさんは何で経験豊富なんですか?」
アリス「私、こう見えてあなたたちより長生きだからね」
鈴仙 「幽香さんと一緒に合コンしたことも?」
アリス「私も幽香も魔界出身だから・・・まぁその、魔界では結構やってたわね。でも今回の話には関係ないからまたの機会ね。」
霊夢 「まぁ私たちもプライバシーは尊重するわ」
アリス「ありがとう。では第9項目、
第9項目:合コン終了後は女子間の連絡を密にする。特に男子から連絡が来た場合は全員に絶対知らせること
これはどうしてか分かるかしら、ん~鈴仙。」
鈴仙 「さっき言った『女子の間で喧嘩しないように』ですか」
アリス「大正解。それに加えて、まぁ時々いるんだけど、女子全員に手当たり次第誘ってくる人間もいるのよ。相手にしなければそれで問題ないんだけど、もし複数の人間が付き合ったら昼ドラみたいな展開になるわ。」
鈴仙 「そういうことのないように、ということですか?」
アリス「他にはね、どうしても2人の人間が1人を狙うことっていうのもあるのよ。そういう時に全てが終わって公開されるよりは、ちょっとずつ情報が入る方がダメージが少ないのよ、経験上。心の準備みたいなのができるんでしょうね。それでもケンカが起きたら・・・まぁもうどうしようもないわね」
妖夢 「あの~、その、男性を巡ってのケンカってそんなに起きるものなんですか」
アリス「起きるわ。何回も見たわ。今回これだけ対策をしているけど、それでも十分か分からないわ」
妖夢 「はぁ」
アリス「最後。今回はここまで求めてないけど。
第10項目:他の団体に所属している男子とは恋愛勘定抜きにして仲良くすること
これはどういう意味?じゃあ、妖夢」
妖夢 「第1項目の『合コンを複数行う』を円滑に実行するため?」
アリス「大正解。よく分かってきたじゃない。じゃあ全項目をもう一回言うわ。
第1項目:合コンは3回以上行うことを前提とする
第2項目:恋人がいる人間も全ての合コンに参加する
第3項目:合コンは相手より前に着席しておく、先手必勝
第4項目:過度なボディタッチは慎むべし
第5項目:席替え時、意中の人間の近くに座れなかった場合は通路側の席を選ぶべし
第6項目:合コン会場はトイレが綺麗な店を選ぶべし
第7項目:告白する前にテストをすべし。テストで脈ありなら早めに告白すべし
第8項目:ダメな男は直ぐに断るべし
第9項目:合コン終了後は女子間の連絡を密にする。特に男子から連絡が来た場合は全員に絶対知らせること
第10項目:他の団体に所属している男子とは恋愛勘定抜きにして仲良くすること
これを徹底しなさい。いい?」
5人 「はぁ~~い。」
(予想以上に長くなったので、合コンは次回に)
(おまけ・合コン終了後)
幽香 「ところでミスティア?」
ミスティア「はい・・・」
幽香 「あんまりこういうこと言いたくないんだけど・・・トイレが汚すぎるわ」
ミスティア「はい・・・何もトイレ掃除されなくても・・・」
幽香 「私ね、汚いところ嫌いなの。特にトイレが汚いのは許せないの」
ミスティア「善処します・・・」
幽香 「あなたは鳥妖怪だからトイレ重視しないと思うけど。トイレを居住空間と考えている人間や妖怪もいるのよ。もうあまりに汚いから私の能力で新しいトイレ作ったけど、ちゃんとしなさい。」
(鳥は基本、糞を特定の場所でしません)
ミスティア「はい・・・」
幽香 「だからコレ」
ミスティア「なんですか、これ」
幽香 「トイレ工事設計図よ。伊吹建築のサンプルなんだけどね」
ミスティア「工事!?」
幽香 「当然よ、まず換気扇がないのがありえない。匂いが壁にこびり付くわよ。で、トイレは水洗にすること!私ですら最終的に掃除断念したわ。そしてトイレは男女別!特に男の中にはトイレを汚く使う人もいるから。関係ないけど、私のひまわり畑で立ちションした人間は問答無用で去勢することにしているわ。
あと・・・。あと・・・。あと・・・。」
・・・幽香さんの説教は2時間続きました。
実のところ、婚活の話題なら公式にバリバリに出てるんですよね。ならば合コンくらいやるでしょう。各キャラクターの「らしさ」がもう少し出ていると良いなと思います。
公式云々じゃなくて、これ現代ネタだし合コンコラムはよそでやってくんね?まじで
台詞まわしも違和感ないですよ
でも俺は好き、たまにはこういうのも読みたい
だが東方の二次創作としては評価する価値は無い。
今回はちょっと東方ネタが少なかったのは繋がりの話だからかな? どういう形で終わるか楽しみにしております。
あと、ちょっと思ったのですが録音設定である以上、台本形式なのはいいのですが、もうちょっとその設定を活かしたところを作ってほしいですね。
>私のひまわり畑で立ちションした人間は問答無用で去勢することにしているわ
戦 慄 し ま し た
続き楽しみにしてます
特定あくしろよ