「おつかれさまー」
「「おつかれー」」
今日はもう、泥のように眠りたい。
七夕だからって、いくらなんでも私をこきつかいすぎだと思う。姐さんにならしごかれたいけど!
まさか、ついさっきまで宴会してるとは驚きだ。
「今日は一輪が大活躍だったね、お疲れさま」
「ありがとうこころ……。死ぬほど嬉しいよ」
「儂はサボっとったがのう。その代わりに今日はおごりじゃ、たんと呑め呑め」
「わーい……おかみさーん、焼酎くださーい」
「私ウーロン茶」
今日は年に一度、織姫と彦星というバカップルがいちゃいちゃすることを日本中が祝い倒して好き勝手な願い事を紙に吊るして晒し者にする七月七日、つまり七夕。
の、終わった七月八日である。
寺子屋と命蓮寺と博麗神社を往復しての殺人スケジュールで酔っ払いを介抱したり、異変解決したり命蓮寺の宣伝をしていたので、正直姐さんに膝枕してもらわないと死ぬ。なんならおっぱい枕がいい。
「ほら、マミゾウおばあちゃんも呑んで呑んで」
「おばあちゃん言うんじゃないわい。それに、疲れきっとる功労者の為に素面が一人くらいおらんとな」
「私はー?」
「こころじゃ素面でも頼りないのう」
「むー」
功労者か。今は褒められても本当に反応できないからなあ。
あと、こころが可愛い。
「……呑んでもいいですよ、マミゾウさん。雲山がいますから」
「おお、そう言えばその若造もおったのう」
雲山がぺこりと頭を下げる。
何か私の知らない因縁でもあるのだろうか。
「しかし、七夕とはいえ色々あったのう」
むしろありすぎたぐらいだ。
地獄の烏が二つの黒い太陽を出現させたり、青い邪仙が短冊にトラップ仕掛けてたり、うっかりお酒を飲んでしまった姐さんが経典を暴走させてしまったり。
……最後の一つは、不肖私が解決したのだが。
「まさか公然と接吻するとはの。次は月に相合傘でも書くのかの?」
「傘? 小傘がどうかしたの?」
「こころは知らなくてええんじゃよ」
くそー、恥ずかしかったくそー。
とはいえ私が夫婦になる相手なんて、姐さん以外思いつかないし居て欲しくないので月に相合傘も悪くは……いや、いやいや流石にそれは恥ずかしい。
「そうじゃ、こころは短冊に何を書いたんじゃ?」
「うん? おばあちゃん見てたんじゃないの?」
「儂ゃ酒呑んどったわ」
それもそれでどうなのだろう。まあ、私もこうして隠れて呑んでいるわけだけれど。
「私は、やっぱり笑顔がいいなあって書いたよ」
「……それは、願い事ですらないのう」
「ふふふ、まあそうね。笑顔が良いわ」
まるでどうということはない。
ただそれだけ、大した願いごとじゃあないけれど。
『楽しい時は笑顔が良いよ』
なんて、覚えてくれてただけでも、私は笑顔になれてしまうというだけの話だ。
「「おつかれー」」
今日はもう、泥のように眠りたい。
七夕だからって、いくらなんでも私をこきつかいすぎだと思う。姐さんにならしごかれたいけど!
まさか、ついさっきまで宴会してるとは驚きだ。
「今日は一輪が大活躍だったね、お疲れさま」
「ありがとうこころ……。死ぬほど嬉しいよ」
「儂はサボっとったがのう。その代わりに今日はおごりじゃ、たんと呑め呑め」
「わーい……おかみさーん、焼酎くださーい」
「私ウーロン茶」
今日は年に一度、織姫と彦星というバカップルがいちゃいちゃすることを日本中が祝い倒して好き勝手な願い事を紙に吊るして晒し者にする七月七日、つまり七夕。
の、終わった七月八日である。
寺子屋と命蓮寺と博麗神社を往復しての殺人スケジュールで酔っ払いを介抱したり、異変解決したり命蓮寺の宣伝をしていたので、正直姐さんに膝枕してもらわないと死ぬ。なんならおっぱい枕がいい。
「ほら、マミゾウおばあちゃんも呑んで呑んで」
「おばあちゃん言うんじゃないわい。それに、疲れきっとる功労者の為に素面が一人くらいおらんとな」
「私はー?」
「こころじゃ素面でも頼りないのう」
「むー」
功労者か。今は褒められても本当に反応できないからなあ。
あと、こころが可愛い。
「……呑んでもいいですよ、マミゾウさん。雲山がいますから」
「おお、そう言えばその若造もおったのう」
雲山がぺこりと頭を下げる。
何か私の知らない因縁でもあるのだろうか。
「しかし、七夕とはいえ色々あったのう」
むしろありすぎたぐらいだ。
地獄の烏が二つの黒い太陽を出現させたり、青い邪仙が短冊にトラップ仕掛けてたり、うっかりお酒を飲んでしまった姐さんが経典を暴走させてしまったり。
……最後の一つは、不肖私が解決したのだが。
「まさか公然と接吻するとはの。次は月に相合傘でも書くのかの?」
「傘? 小傘がどうかしたの?」
「こころは知らなくてええんじゃよ」
くそー、恥ずかしかったくそー。
とはいえ私が夫婦になる相手なんて、姐さん以外思いつかないし居て欲しくないので月に相合傘も悪くは……いや、いやいや流石にそれは恥ずかしい。
「そうじゃ、こころは短冊に何を書いたんじゃ?」
「うん? おばあちゃん見てたんじゃないの?」
「儂ゃ酒呑んどったわ」
それもそれでどうなのだろう。まあ、私もこうして隠れて呑んでいるわけだけれど。
「私は、やっぱり笑顔がいいなあって書いたよ」
「……それは、願い事ですらないのう」
「ふふふ、まあそうね。笑顔が良いわ」
まるでどうということはない。
ただそれだけ、大した願いごとじゃあないけれど。
『楽しい時は笑顔が良いよ』
なんて、覚えてくれてただけでも、私は笑顔になれてしまうというだけの話だ。
あとがきw
あとがきは最早完全にチャット仕込み。
個人的にニヤニヤした人物。「パチュリー、文、はたて」
なにいってんだとツッコンでおきます。
ゆゆさまと妖夢とゆかりんの短冊が無いのが残念だ...
それにしても短冊が素晴らしいですね