巫女と魔女。
霊夢と魔理沙。
二人の間をふわふわとふわふわと彷徨う。
キャハハ
いつもの神社。
いつもの居間。
いつもの晩。
「霊夢、今晩は」
「今日も食べていくのよね」
「よく分かったな」
「分かるわよ、魔理沙の事はね」
と言って出ていく霊夢を見つめて、いなくなったのを確認し呟く。
「今日も、か」
出てきたのはいつものご飯。
二人でいただきますと言い黙々と食べる。
「ごちそうさまでした、おいしかったぜ」
「お粗末さまでした」
「毎度うまい飯ありがとうな」
「褒めても何も出ないわよ」
片付けをしている彼女を尻目に、目を細めた魔女は彼女の頬が少し紅くなっているのを見逃してはなかった。
そういう所がかわいいんだよ
あぁかわいい霊夢
そしてそっとまぶたを閉じた。
ページがめくれる、パラパラとパラパラと。
「ねぇ魔理沙…うん、何でもないわ」
「ん?」
彼女が少し痩せてるような気がしたが何も言わずにただ。
「ちょっと今日は精のつくご飯にしようかな」
出てきたのはいつもよりちょっぴりと体力のつきそうなご飯。
いただきますと言い黙々と食べる。
「ごちそうさまでした、今日はいつもよりおいしかったぜ」
「ふふ、それはよかったわ片付けるわね」
「あぁ」
口は笑っているけど今日はちょっと冷たい
私の見たい笑顔がない
霊夢の笑ってる顔がみたいな
思考が黒くなる。
蝶が留まっている、美しい羽をした蝶。
繰り返す日々、同じ事が起こる毎日。
だけど少しずつ少しずつ変わっていた。
蝶が舞ったひらひらと少し羽が紅い色していた。
「なぁ今日はきのこ汁でいいか?」
「魔理沙の作ってくれるならどれでもいいわよ」
ご飯ときのこ汁の簡素な晩。
いただきますと言い食べる。
「ごちそうさま、ねぇ魔理沙このきのこなんて言うの?」
「それか?ふふ、内緒だぜ」
「ふーん、まぁいいわ、今日もありっ…あうっ」
「おっおい、大丈夫か!?」
頭を抑える霊夢。
「だ、大丈夫よ少し目眩がしただけ…よ」
「そう、か」
「ごめんなさい、もう休むわ」
「あぁ」
霊夢の居なくなった居間で魔女は考える。
霊夢の顔から笑顔が日に日に消えていく
嫌だ嫌だ、どうして
私は霊夢と…私は霊夢と…
魔女は戸惑った。
自分の思いに。
私は一体何がしたかったんだ、何が欲しかったんだ
私はただ霊夢と…
魔女には次の言葉が浮かんでこなかった。
ただ思ったことは。
霊夢に会いたい…霊夢霊夢霊夢霊夢霊夢霊夢霊夢霊夢霊夢霊夢霊夢霊夢霊夢霊夢霊夢
会えば答えが出ると信じて、黒に染まっていく。
キャハハキャハハ
魔法の森。
とある家。
そこには外枠だけのページの無い本、隣には魔女が寝ている。
ソコニイルノ?
「…」
いつまでそこにいるの?
「……」
早く続きがみたいな
「煩い!」
えーそんなに落ち込まなくてもいっぱいあるのに、ほら次の物語を始めようよ、またいつものようにさ
キャハハキャハハキャハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハ
「もう…疲れたよ…」
魔女は再び眠りにつき、黒く染まった森に笑い声だけがこだまする。
……さ
…りさ
まりさ
声が響いた。
「魔理沙、私はここに居るわよ、そして貴方もここに居る」
そっと後ろから優しく優しく抱きつく。
「ほら目を開けて魔理沙、私の大好きな魔理沙」
細くて白い指で顔をなぞる、しかしその瞳に光は無い。
「愛おしくて言葉では表せれない程…だから」
ゼッタイニハナサナイワ
「あなたはワタシノモノ」
覚めない夢を―――に
さぁ二人で見ましょう永遠に
気づかなければ、楽園。
永遠に続く楽園に誘われた。
霊夢と魔理沙。
二人の間をふわふわとふわふわと彷徨う。
キャハハ
いつもの神社。
いつもの居間。
いつもの晩。
「霊夢、今晩は」
「今日も食べていくのよね」
「よく分かったな」
「分かるわよ、魔理沙の事はね」
と言って出ていく霊夢を見つめて、いなくなったのを確認し呟く。
「今日も、か」
出てきたのはいつものご飯。
二人でいただきますと言い黙々と食べる。
「ごちそうさまでした、おいしかったぜ」
「お粗末さまでした」
「毎度うまい飯ありがとうな」
「褒めても何も出ないわよ」
片付けをしている彼女を尻目に、目を細めた魔女は彼女の頬が少し紅くなっているのを見逃してはなかった。
そういう所がかわいいんだよ
あぁかわいい霊夢
そしてそっとまぶたを閉じた。
ページがめくれる、パラパラとパラパラと。
「ねぇ魔理沙…うん、何でもないわ」
「ん?」
彼女が少し痩せてるような気がしたが何も言わずにただ。
「ちょっと今日は精のつくご飯にしようかな」
出てきたのはいつもよりちょっぴりと体力のつきそうなご飯。
いただきますと言い黙々と食べる。
「ごちそうさまでした、今日はいつもよりおいしかったぜ」
「ふふ、それはよかったわ片付けるわね」
「あぁ」
口は笑っているけど今日はちょっと冷たい
私の見たい笑顔がない
霊夢の笑ってる顔がみたいな
思考が黒くなる。
蝶が留まっている、美しい羽をした蝶。
繰り返す日々、同じ事が起こる毎日。
だけど少しずつ少しずつ変わっていた。
蝶が舞ったひらひらと少し羽が紅い色していた。
「なぁ今日はきのこ汁でいいか?」
「魔理沙の作ってくれるならどれでもいいわよ」
ご飯ときのこ汁の簡素な晩。
いただきますと言い食べる。
「ごちそうさま、ねぇ魔理沙このきのこなんて言うの?」
「それか?ふふ、内緒だぜ」
「ふーん、まぁいいわ、今日もありっ…あうっ」
「おっおい、大丈夫か!?」
頭を抑える霊夢。
「だ、大丈夫よ少し目眩がしただけ…よ」
「そう、か」
「ごめんなさい、もう休むわ」
「あぁ」
霊夢の居なくなった居間で魔女は考える。
霊夢の顔から笑顔が日に日に消えていく
嫌だ嫌だ、どうして
私は霊夢と…私は霊夢と…
魔女は戸惑った。
自分の思いに。
私は一体何がしたかったんだ、何が欲しかったんだ
私はただ霊夢と…
魔女には次の言葉が浮かんでこなかった。
ただ思ったことは。
霊夢に会いたい…霊夢霊夢霊夢霊夢霊夢霊夢霊夢霊夢霊夢霊夢霊夢霊夢霊夢霊夢霊夢
会えば答えが出ると信じて、黒に染まっていく。
キャハハキャハハ
魔法の森。
とある家。
そこには外枠だけのページの無い本、隣には魔女が寝ている。
ソコニイルノ?
「…」
いつまでそこにいるの?
「……」
早く続きがみたいな
「煩い!」
えーそんなに落ち込まなくてもいっぱいあるのに、ほら次の物語を始めようよ、またいつものようにさ
キャハハキャハハキャハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハ
「もう…疲れたよ…」
魔女は再び眠りにつき、黒く染まった森に笑い声だけがこだまする。
……さ
…りさ
まりさ
声が響いた。
「魔理沙、私はここに居るわよ、そして貴方もここに居る」
そっと後ろから優しく優しく抱きつく。
「ほら目を開けて魔理沙、私の大好きな魔理沙」
細くて白い指で顔をなぞる、しかしその瞳に光は無い。
「愛おしくて言葉では表せれない程…だから」
ゼッタイニハナサナイワ
「あなたはワタシノモノ」
覚めない夢を―――に
さぁ二人で見ましょう永遠に
気づかなければ、楽園。
永遠に続く楽園に誘われた。
こういう雰囲気は好き