場所 霧雨魔法店
出演 魔理沙 咲夜
状況 魔理沙は机に向かい、咲夜はベッドでごろごろ
カチカチ カチカチ カチカチ カチカチ カチカチ カチカチ
コチコチ コチコチ コチコチ コチコチ コチコチ コチコチ
カリカリカリカリ
カリカリカリカリ
ゴロ ゴロ
ゴロ
「なぁ」
「んー?」
「ホコリがたつんだが」
「窓開いてるから大丈夫よ」
カチカチ カチカチ カチカチ カチカチ カチカチ カチカチ
コチコチ コチコチ コチコチ コチコチ コチコチ コチコチ
カリカリカリカリ
カリカリカリカリ
ボフ ボフ
ボフ ボフ
「なぁ」
「んー?」
「なにしてんだよ」
「毛布に巻き付いてる」
「……なんで」
「魔理沙の匂いがするから」
カチカチ カチカチ カチカチ カチカチ カチカチ カチカチ
コチコチ コチコチ コチコチ コチコチ コチコチ コチコチ
カリカリカリカリ
カリカリカリカリ
「それは」
「ん?」
「恥ずかしかったほうがいいのか?」
「何を今更」
カチカチ カチカチ カチカチ カチカチ カチカチ カチカチ
コチコチ コチコチ コチコチ コチコチ コチコチ コチコチ
――――ペラ
カリカリカリカリ
カリカリカリカリ
「この部屋」
「ん?」
「時計が二個あるのね。二重に音が聞こえる」
「あぁ。掛けてあるのと、この机に置いてあるのだな」
「ふーん」
カチカチ カチカチ カチカチ カチカチ カチカチ カチカチ
コチコチ コチコチ コチコチ コチコチ コチコチ コチコチ
「で」
「ん」
「魔理沙は何してんの、せっかくお客さんが来てるのに」
「今日やった実験のメモをまとめてるんだよ。今日中にやらないと忘れちゃうからな」
カチカチ カチカチ カチカチ カチカチ カチカチ カチカチ
コチコチ コチコチ コチコチ コチコチ コチコチ コチコチ
カリカリカリカリ
カリカリカリカリ
ゴロ ゴロ
ゴロ
「というか」
「ん」
「私がこれをやめたとしても、お前はごろごろするのやめるのか?」
「やめないわ」
「だよな」
「うん」
カチカチ カチカチ カチカチ カチカチ カチカチ カチカチ
コチコチ コチコチ コチコチ コチコチ コチコチ コチコチ
――――ペラ
カリカリカリカリ
カリカリカリカリ
ゴロ ゴロ
ゴロ
「魔理沙」
「なんだ?」
「今日何してた?」
「今日は…… さっきもいったけど実験。あとはお前が来るから部屋の掃除」
「誰とも会ってないの?」
「んー、うん。今日はそうだな」
カチカチ カチカチ カチカチ カチカチ カチカチ カチカチ
コチコチ コチコチ コチコチ コチコチ コチコチ コチコチ
カリカリカリカリ
カリカリカリカリ
「魔女ってのは陰湿ねぇ」
「お前の館にいる奴に言ってやれよ」
カチカチ カチカチ カチカチ カチカチ カチカチ カチカチ
コチコチ コチコチ コチコチ コチコチ コチコチ コチコチ
――――ペラ
カリカリカリカリ
カリカリカリカリ
ボフ
ボフ ボフ
「ちょっと冷えてきたな。咲夜、窓閉めてくれ」
「んー?」
「窓」
「立つのしんどい」
「……おい瀟洒なメイド」
「今はメイド服着てないからメイドじゃないわ。寒いなら勝手に閉めていいわよ」
「……はあ」
カチカチ カチカチ カチカチ カチカチ カチカチ カチカチ
コチコチ コチコチ コチコチ コチコチ コチコチ コチコチ
ギシ
コツ コツ コツ コツ コツ
ガラララ ガチャン
コツ コツ コツ コツ コツ
ギシ
シ
「椅子が悲鳴を上げてるわ。太ったんたんじゃない、だらしないわね」
「少なくとも今のお前よりはしっかりしてる自信があるぜ」
「…………いい毛布ねコレ」
「ごまかすな」
カチカチ カチカチ カチカチ カチカチ カチカチ カチカチ
コチコチ コチコチ コチコチ コチコチ コチコチ コチコチ
――――ペラ
「普段は」
「え?」
「自分の部屋でもこんなだらけてるのか? 休みの時とか」
「そうねぇ。でもここに居るときよりはしっかりしてるわ」
カチカチ カチカチ カチカチ カチカチ カチカチ カチカチ
コチコチ コチコチ コチコチ コチコチ コチコチ コチコチ
「あー」
「……」
「きゃー」
「……」
「毛布に飲み込まれるわー」
「……」
「構ってよ」
「あ、やっぱり?」
カチカチ カチカチ カチカチ カチカチ カチカチ カチカチ
コチコチ コチコチ コチコチ コチコチ コチコチ コチコチ
「筆が進んでないわね、どうしたの」
「ついでだから明日の実験の予定も考えようと思ってな」
「明日、雨みたいよ」
「何だって。じゃあ予定組み替えないと……」
グシャグシャグシャグシャ
ゴロ
ゴロ
ゴロ
「むふふ」
「……なんだよ、気色悪いな」
「嘘」
「は?」
「雨降んないわよ」
カチカチ カチカチ カチカチ カチカチ カチカチ カチカチ
コチコチ コチコチ コチコチ コチコチ コチコチ コチコチ
「殺す。くすぐり殺す」
「いやー来ないでケダモノー」
「棒読みにも程があるだろ、いいや、もう飯にしよう。食べてくだろ?」
「ていうか泊まる気だけど」
「……初耳だが」
「初めて言うもの」
カチカチ カチカチ カチカチ カチカチ カチカチ カチカチ
コチコチ コチコチ コチコチ コチコチ コチコチ コチコチ
ゴロ ゴロ
ゴロ ゴロ
「そのグシャグシャになったベッドで寝るのか?」
「魔理沙は床でいいなら」
「なんで家主が床なんだよ」
カチカチ カチカチ カチカチ カチカチ カチカチ カチカチ
コチコチ コチコチ コチコチ コチコチ コチコチ コチコチ
ギシシミシ
「くあー」
「おっきいあくび」
「うん、あんまり寝てないからな」
「そう…… あんまり無理しちゃダメよ」
「お前に言われたくないがな」
「それはそうと魔理沙、おなかすいた。なんか作ってよ」
カチカチ カチカチ カチカチ カチカチ カチカチ カチカチ
コチコチ コチコチ コチコチ コチコチ コチコチ コチコチ
「今、咲夜に無理しちゃダメだと言われたが」
「うん」
「その本人に飯を作れと言われた」
「うん」
「どういうことだ?」
「生きるということは、体にものを入れるということなのよ」
カチカチ カチカチ カチカチ カチカチ カチカチ カチカチ
コチコチ コチコチ コチコチ コチコチ コチコチ コチコチ
「そんな事聞いてないが」
「ね」
「まぁいい。何が食べたい」
「やった、作ってくれるのね」
「私が出来る限りで頼むぜ?」
カチカチ カチカチ カチカチ カチカチ カチカチ カチカチ
コチコチ コチコチ コチコチ コチコチ コチコチ コチコチ
ゴロ ゴロ
ゴロ ゴロ
「んー……」
「悩んでるな」
「お米が食べたいけど、何か調理してあるものがいいわ」
「焼き飯とかか」
「それは美鈴が作ったほうが美味しいからいいわ」
「……そうか」
カチカチ カチカチ カチカチ カチカチ カチカチ カチカチ
コチコチ コチコチ コチコチ コチコチ コチコチ コチコチ
ゴロ
ゴロ
ボスン
「落ちた」
「痛い」
「だろうな」
「決めた」
「なんだ?」
「リゾットかドリアかパエリア」
「……どれもめんどくさいものばかりだな」
カチカチ カチカチ カチカチ カチカチ カチカチ カチカチ
コチコチ コチコチ コチコチ コチコチ コチコチ コチコチ
「冷蔵庫見てくる」
「うん」
ギシ
ギシ
ポスン
「キノコのミルクリゾットな」
「やったー」
「またベッドに戻ってるし」
「何か手伝う?」
「気はないだろ」
「ないわね」
「だよな。まぁ今日くらい作ってやる」
「楽しみにしてるわ」
ゴロ
ゴロ ゴロ
トントントントントントン
「まりさー」
「んー?」
「一人じゃ暇だからこっちで料理してよー」
「……無茶言うなー」
トントントントントントン
「とんとんとんとん、暇ね」
トントントン
トントントン
「魔理沙、結構慣れてるのね。包丁の音が心地いい」
トントン
トントン
トントン
「……ふわ」
カチカチ カチカチ カチカチ カチカチ カチカチ カチカチ
コチコチ コチコチ コチコチ コチコチ コチコチ コチコチ
コト
コト
カチャカチャカチャ
「……ん」
「起きたか。サラダも作ったぞ。早く顔洗ってこい」
「……ちょっときて」
「なん…… うわぁ!」
ドスン
「な、なに」
「ふわ……あ。寝てる間にご飯が出来てるなんて天国だわね」
「それはわかるが何で私は引き倒されたんだ」
「寝起きだからね」
「は?」
「本当はキスしてやりたいのだけど、寝起きの口の中は雑菌がなんか、こう、むにゃむにゃ」
「おい、むにゃむにゃ話すな。あと離せ、飯だ」
「あ、そっかご飯ね。お腹すいてたんだ。ちょっと魔理沙いつまでもくっついてないで離れて」
「あのなぁ」
「顔洗ってくるわね」
トタタタタタタ
キュッキュッ
ジャァァァ バシャバシャバシャ
キュッキュッ
トタタタタタタ
「お待たせ」
「ん、頂きます」
「頂きます。あら美味しそう、嫁にほしいわ。でもまってそしたら私がお婿さん? きゃー」
「棒読み」
「ん、美味しい」
――――――――――
「ご馳走様」
「ごちそーさま。美味しかったわよ」
「そりゃどうも」
「さて」
タタタタ
トスン
「……」
「あーお布団気持ちいい」
「……おい」
「あ、魔理沙、ちょっと来て」
「……まだ食器も片してないんだが」
「早く」
「はいは……うわっ」
ドスン
「またか……」
「今度は、綺麗だから」
「な」
チュ
「……な、お前……」
「魔理沙」
「…………なんだよ」
「食器洗っといて」
「……はぁ」
「ありがと」
「ふぅ、わかったよ。寝る前にちゃんと歯磨けよ」
「うん。先にお布団、暖めといてあげるわ」
『魔理沙、おなかすいた』
おわり
出演 魔理沙 咲夜
状況 魔理沙は机に向かい、咲夜はベッドでごろごろ
カチカチ カチカチ カチカチ カチカチ カチカチ カチカチ
コチコチ コチコチ コチコチ コチコチ コチコチ コチコチ
カリカリカリカリ
カリカリカリカリ
ゴロ ゴロ
ゴロ
「なぁ」
「んー?」
「ホコリがたつんだが」
「窓開いてるから大丈夫よ」
カチカチ カチカチ カチカチ カチカチ カチカチ カチカチ
コチコチ コチコチ コチコチ コチコチ コチコチ コチコチ
カリカリカリカリ
カリカリカリカリ
ボフ ボフ
ボフ ボフ
「なぁ」
「んー?」
「なにしてんだよ」
「毛布に巻き付いてる」
「……なんで」
「魔理沙の匂いがするから」
カチカチ カチカチ カチカチ カチカチ カチカチ カチカチ
コチコチ コチコチ コチコチ コチコチ コチコチ コチコチ
カリカリカリカリ
カリカリカリカリ
「それは」
「ん?」
「恥ずかしかったほうがいいのか?」
「何を今更」
カチカチ カチカチ カチカチ カチカチ カチカチ カチカチ
コチコチ コチコチ コチコチ コチコチ コチコチ コチコチ
――――ペラ
カリカリカリカリ
カリカリカリカリ
「この部屋」
「ん?」
「時計が二個あるのね。二重に音が聞こえる」
「あぁ。掛けてあるのと、この机に置いてあるのだな」
「ふーん」
カチカチ カチカチ カチカチ カチカチ カチカチ カチカチ
コチコチ コチコチ コチコチ コチコチ コチコチ コチコチ
「で」
「ん」
「魔理沙は何してんの、せっかくお客さんが来てるのに」
「今日やった実験のメモをまとめてるんだよ。今日中にやらないと忘れちゃうからな」
カチカチ カチカチ カチカチ カチカチ カチカチ カチカチ
コチコチ コチコチ コチコチ コチコチ コチコチ コチコチ
カリカリカリカリ
カリカリカリカリ
ゴロ ゴロ
ゴロ
「というか」
「ん」
「私がこれをやめたとしても、お前はごろごろするのやめるのか?」
「やめないわ」
「だよな」
「うん」
カチカチ カチカチ カチカチ カチカチ カチカチ カチカチ
コチコチ コチコチ コチコチ コチコチ コチコチ コチコチ
――――ペラ
カリカリカリカリ
カリカリカリカリ
ゴロ ゴロ
ゴロ
「魔理沙」
「なんだ?」
「今日何してた?」
「今日は…… さっきもいったけど実験。あとはお前が来るから部屋の掃除」
「誰とも会ってないの?」
「んー、うん。今日はそうだな」
カチカチ カチカチ カチカチ カチカチ カチカチ カチカチ
コチコチ コチコチ コチコチ コチコチ コチコチ コチコチ
カリカリカリカリ
カリカリカリカリ
「魔女ってのは陰湿ねぇ」
「お前の館にいる奴に言ってやれよ」
カチカチ カチカチ カチカチ カチカチ カチカチ カチカチ
コチコチ コチコチ コチコチ コチコチ コチコチ コチコチ
――――ペラ
カリカリカリカリ
カリカリカリカリ
ボフ
ボフ ボフ
「ちょっと冷えてきたな。咲夜、窓閉めてくれ」
「んー?」
「窓」
「立つのしんどい」
「……おい瀟洒なメイド」
「今はメイド服着てないからメイドじゃないわ。寒いなら勝手に閉めていいわよ」
「……はあ」
カチカチ カチカチ カチカチ カチカチ カチカチ カチカチ
コチコチ コチコチ コチコチ コチコチ コチコチ コチコチ
ギシ
コツ コツ コツ コツ コツ
ガラララ ガチャン
コツ コツ コツ コツ コツ
ギシ
シ
「椅子が悲鳴を上げてるわ。太ったんたんじゃない、だらしないわね」
「少なくとも今のお前よりはしっかりしてる自信があるぜ」
「…………いい毛布ねコレ」
「ごまかすな」
カチカチ カチカチ カチカチ カチカチ カチカチ カチカチ
コチコチ コチコチ コチコチ コチコチ コチコチ コチコチ
――――ペラ
「普段は」
「え?」
「自分の部屋でもこんなだらけてるのか? 休みの時とか」
「そうねぇ。でもここに居るときよりはしっかりしてるわ」
カチカチ カチカチ カチカチ カチカチ カチカチ カチカチ
コチコチ コチコチ コチコチ コチコチ コチコチ コチコチ
「あー」
「……」
「きゃー」
「……」
「毛布に飲み込まれるわー」
「……」
「構ってよ」
「あ、やっぱり?」
カチカチ カチカチ カチカチ カチカチ カチカチ カチカチ
コチコチ コチコチ コチコチ コチコチ コチコチ コチコチ
「筆が進んでないわね、どうしたの」
「ついでだから明日の実験の予定も考えようと思ってな」
「明日、雨みたいよ」
「何だって。じゃあ予定組み替えないと……」
グシャグシャグシャグシャ
ゴロ
ゴロ
ゴロ
「むふふ」
「……なんだよ、気色悪いな」
「嘘」
「は?」
「雨降んないわよ」
カチカチ カチカチ カチカチ カチカチ カチカチ カチカチ
コチコチ コチコチ コチコチ コチコチ コチコチ コチコチ
「殺す。くすぐり殺す」
「いやー来ないでケダモノー」
「棒読みにも程があるだろ、いいや、もう飯にしよう。食べてくだろ?」
「ていうか泊まる気だけど」
「……初耳だが」
「初めて言うもの」
カチカチ カチカチ カチカチ カチカチ カチカチ カチカチ
コチコチ コチコチ コチコチ コチコチ コチコチ コチコチ
ゴロ ゴロ
ゴロ ゴロ
「そのグシャグシャになったベッドで寝るのか?」
「魔理沙は床でいいなら」
「なんで家主が床なんだよ」
カチカチ カチカチ カチカチ カチカチ カチカチ カチカチ
コチコチ コチコチ コチコチ コチコチ コチコチ コチコチ
ギシシミシ
「くあー」
「おっきいあくび」
「うん、あんまり寝てないからな」
「そう…… あんまり無理しちゃダメよ」
「お前に言われたくないがな」
「それはそうと魔理沙、おなかすいた。なんか作ってよ」
カチカチ カチカチ カチカチ カチカチ カチカチ カチカチ
コチコチ コチコチ コチコチ コチコチ コチコチ コチコチ
「今、咲夜に無理しちゃダメだと言われたが」
「うん」
「その本人に飯を作れと言われた」
「うん」
「どういうことだ?」
「生きるということは、体にものを入れるということなのよ」
カチカチ カチカチ カチカチ カチカチ カチカチ カチカチ
コチコチ コチコチ コチコチ コチコチ コチコチ コチコチ
「そんな事聞いてないが」
「ね」
「まぁいい。何が食べたい」
「やった、作ってくれるのね」
「私が出来る限りで頼むぜ?」
カチカチ カチカチ カチカチ カチカチ カチカチ カチカチ
コチコチ コチコチ コチコチ コチコチ コチコチ コチコチ
ゴロ ゴロ
ゴロ ゴロ
「んー……」
「悩んでるな」
「お米が食べたいけど、何か調理してあるものがいいわ」
「焼き飯とかか」
「それは美鈴が作ったほうが美味しいからいいわ」
「……そうか」
カチカチ カチカチ カチカチ カチカチ カチカチ カチカチ
コチコチ コチコチ コチコチ コチコチ コチコチ コチコチ
ゴロ
ゴロ
ボスン
「落ちた」
「痛い」
「だろうな」
「決めた」
「なんだ?」
「リゾットかドリアかパエリア」
「……どれもめんどくさいものばかりだな」
カチカチ カチカチ カチカチ カチカチ カチカチ カチカチ
コチコチ コチコチ コチコチ コチコチ コチコチ コチコチ
「冷蔵庫見てくる」
「うん」
ギシ
ギシ
ポスン
「キノコのミルクリゾットな」
「やったー」
「またベッドに戻ってるし」
「何か手伝う?」
「気はないだろ」
「ないわね」
「だよな。まぁ今日くらい作ってやる」
「楽しみにしてるわ」
ゴロ
ゴロ ゴロ
トントントントントントン
「まりさー」
「んー?」
「一人じゃ暇だからこっちで料理してよー」
「……無茶言うなー」
トントントントントントン
「とんとんとんとん、暇ね」
トントントン
トントントン
「魔理沙、結構慣れてるのね。包丁の音が心地いい」
トントン
トントン
トントン
「……ふわ」
カチカチ カチカチ カチカチ カチカチ カチカチ カチカチ
コチコチ コチコチ コチコチ コチコチ コチコチ コチコチ
コト
コト
カチャカチャカチャ
「……ん」
「起きたか。サラダも作ったぞ。早く顔洗ってこい」
「……ちょっときて」
「なん…… うわぁ!」
ドスン
「な、なに」
「ふわ……あ。寝てる間にご飯が出来てるなんて天国だわね」
「それはわかるが何で私は引き倒されたんだ」
「寝起きだからね」
「は?」
「本当はキスしてやりたいのだけど、寝起きの口の中は雑菌がなんか、こう、むにゃむにゃ」
「おい、むにゃむにゃ話すな。あと離せ、飯だ」
「あ、そっかご飯ね。お腹すいてたんだ。ちょっと魔理沙いつまでもくっついてないで離れて」
「あのなぁ」
「顔洗ってくるわね」
トタタタタタタ
キュッキュッ
ジャァァァ バシャバシャバシャ
キュッキュッ
トタタタタタタ
「お待たせ」
「ん、頂きます」
「頂きます。あら美味しそう、嫁にほしいわ。でもまってそしたら私がお婿さん? きゃー」
「棒読み」
「ん、美味しい」
――――――――――
「ご馳走様」
「ごちそーさま。美味しかったわよ」
「そりゃどうも」
「さて」
タタタタ
トスン
「……」
「あーお布団気持ちいい」
「……おい」
「あ、魔理沙、ちょっと来て」
「……まだ食器も片してないんだが」
「早く」
「はいは……うわっ」
ドスン
「またか……」
「今度は、綺麗だから」
「な」
チュ
「……な、お前……」
「魔理沙」
「…………なんだよ」
「食器洗っといて」
「……はぁ」
「ありがと」
「ふぅ、わかったよ。寝る前にちゃんと歯磨けよ」
「うん。先にお布団、暖めといてあげるわ」
『魔理沙、おなかすいた』
おわり
たれさくや美味しいです。何やらでかくてふてぶてしい猫が構え構えと甘えてくるようなそんな感じ。
魔理沙の反応から見て、もう慣れちゃったんだろうなぁ。ネコはどっちなのやら。
私は好きですよ。
こう言う擬音がメインの話も。
贅沢を言えば、咲夜さんのだらけた私服を見たかった。モフモフ。
しかも同じ擬音が何度も繰り返されているのが残念でした。
私は、日本語の原点はオノマトペにこそあると考えているので、
もっと多様な「日本語として」のオノマトペの楽しみ方を前面に出せば、
更に点数が伸びるのではないかと思います。
どきどき、そよそよ、さわさわ、しんしん、こんこん、ばらばら
くるくる、ぼろぼろ、すりすり、ぎらぎら、つんつん、てくてく...
まだまだ、日本語には数え切れないほど、あります。
地の文を消去することで、よりリアルな擬音語を描写しようと試みたものと察しますが、
個人的な意見では、地の文の中に、これでもか、と言うぐらいに
オノマトペを散りばめた方が面白そうな気がしました。
もっと表現を増やして欲しいですね
甘え咲夜に50点、甘えられ魔理沙に50点、上記の理由で-20点。
正直ここまで感想をもらったのは嬉しいです
>>個人的な意見では、地の文の中に、これでもか、と言うぐらいに
オノマトペを散りばめた方が面白そうな気がしました。
正直、遠慮してた感はあります
皆様の貴重な意見、参考にさせていただきます
ありがとうごいました
オノマトペ含め斬新な作品でしたね
ただちょっと一捻りあればもっとよかったかも