それは、テラスでお茶会をしている時のことであった。
この場にいるのは、私レミリア・スカーレット、従者である十六夜咲夜、友人であるパチュリー・ノーレッジ。そしてたまたま図書館にやって来ていた霧雨魔理沙の四人である。
会話も弾む中、魔理沙が私に問い掛けてきたのだ。
「なあ、フランも呼んでやろうぜ?いるんだろ?地下室にさ。」
その言葉に、魔理沙以外の三人は表情をこわばらせた。
それは僅かな変化であったが、豪快に見えて実は観察眼の鋭い魔理沙、私達の微妙な反応に気付いたようである。
「……なんだ?イヤなのか?みんな。」
「イヤというわけではないわ。でも……ダメよ。だってフランは……」
「ああ分かってるぜ、狂気だって言いたいんだろ?まあ私が軽々しく言えるような問題じゃないことは分かってるけどさ、あんな地下室に閉じ込めたままじゃ正常な奴でも狂ってしまうぜ。たまには外に……」
「魔理沙。」
私は、若干の怒気をこめて魔理沙を睨みつけてやる。
「ああ、分かったよ。この話題はやめよう。」
魔理沙もその視線に気付いたのか、それ以上はフランのことには触れずに話題を変えた。
そのままお茶会はお開きとなり、魔理沙は自宅に、パチェは図書館へと帰り、この場には私と咲夜だけが残った。
「ふう……魔理沙も、フランのことをそう思っているのね……?」
「ええ。妹様は狂気によって外に出られないと。」
「狂気、か……」
狂気、確かに今のフランの状態は狂気と言えるかもしれない。
でもそれはきっと、魔理沙が思っているものとは別物なのだ。
「……フランのとこに行ってくるよ、咲夜は来なくていい。」
「し、しかし……」
「私だって分かってるんだ。たまには外に出してやらないといけないって。」
ついていこうとする咲夜を静止して、私は地下室への階段を下っていった。
妖精メイドもほとんどいないこの場所はとても静かで、私の足音だけがコツコツと響く。
そして、私は愛する妹の部屋の前までやってきた。
――コンコン
ドアをノックし、そのままフランの部屋へと入る。
そこには……
「あ、お姉様、なんか用?悪いんだけどさ、今イベントの最中だから後にしてくれるかな。」
……そこには、パソコンの画面を食い入るように見つめながらネトゲをするフランドール・スカーレットの姿があった。
――― GHK(幻想郷引きこもり協会)―――
「あーっ、くそ、せっかくレベルあげたのに!」
パソコンに向かって誰に言うでもなく一人呟く。そんなこと言われても私は反応できない。
……周りはみんな、フランは狂気にあてられて危険だから私が幽閉したと思っている。
実際、私自身も紅魔館外の人間にはそう伝えるようにしている。しかし、真実はそうではない。フランが『自主的』に引きこもっているだけなのだ。
元々物凄いインドア派で、よくパチェの図書館に行っては本を読み漁っていた。知識はパチェには適わないまでも、私などよりもはるかに蓄えていて、頭もよい。
しかしそれと同じくらい人見知りで、外へ出ようとしないのだ。私は何度も外へ出ようとフランを誘った。しかしそれにも……
「いやほら、私狂気にあてられてるし?ここに居たほうがみんなのためっていうか?」
などとほざく。実際のところフランの狂気などはそれほどでもなく、外に出ても大丈夫な程度のものなのだ。まあこの前キーボードを持って叫んでいたのを見たときは流石に狂気を感じたが、それは多分別物であると思う。
「あー、もうやめやめ。ミスチィチェックしよ。」
そして、その引き篭もりはあのスキマ妖怪によって加速された。
こっそりとスキマを使ってフランの部屋に侵入し、パソコンをプレゼントしたのだ。もちろん、ネット環境は完備である。
「……ミスチィチェック?何それ。」
「ミスチィっていうコミュニティーサイト。まあブログのようなものと思ってくれればいいかな。いっぱいユーザーが居てね、コミュに参加したりするんだ。」
ブログ?サイト?ユーザー?コミュ?どこの星の言葉だろうか。
画面を見るとなんとなくであるが雰囲気は掴めてきた。
「なるほど……日記みたいなところなのかしら?」
「だからブログって言ってるじゃん。」
ごめんねお姉ちゃんそういうのわかんないからごめんね。
横文字は大好きだけども。漢字と混ざってると更にロマンを感じる、不夜城レッドとか。
ブログ=日記ってことなのかしら?へー感心感心……じゃなくて!
「そんなのでコミュニティーとるぐらいなら、外に出て他の人と触れ合えばいいじゃない!」
「分かってないなぁ~、それとは意味が違うんだよ。」
「結局あなた、人と話すのが怖いだけなんでしょ?だからそんな機械ごしの会話にすがるような真似をして!」
「……うざいなあ。」
え?なに?うざいってなに?お姉ちゃんよくわかんない。
そんなまさか、よく聞こえなかったわ、もう一回聞かせて
「もう!出ていってよ!じゃあね!」
結局私はフランに押されながら部屋を追い出されてしまった。
どうしてこうなってしまったのだろう。原因は明白だ。原因は……!
「あのスキマ妖怪が、パソコンなんて持ってくるから!!」
もう許さない、あれさえなければうざいなんて言われなかった!
あのババアをボコボコにして、ストレス発散してやる!!
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
さとりは、かつてないほど夢中になっていた。
始めにスキマ妖怪からこの箱を渡された時は、こんな箱がなんの役に立つものかと思っていたけれど、とんでもない。この箱の画面の向こうには、果てしない夢の世界が広がっていたのだ。
「あ、コメントが来てますね。『オーエン』ちゃんからだわ、うふふ。」
思わず独り言が出てしまうが気にしない。とにかく、楽しくて仕方ないのである。
さとりがハマっているのも「ミスチィ」、コミュニティサイトである。
これにさとりが夢中になってしまった理由は2つある。
1つは匿名性。自分の顔を晒さずに名前もハンドルネームを使えば、自分が古明地さとりであることは誰にもわからない。古明地さとりという嫌われた名を捨て、まったくの別人として他人と接することが出来るのだ。
もう1つは、これが画面越しのコミュニケーションであること。さとりの第3の目の能力をもってしてもパソコンの画面の向こうにいる相手の思考を読むことは出来ない。それが逆にさとりにとっては非常に新鮮であり、刺激的であった。相手の考えが分からないままの会話が、これほどまでに楽しいとは!
「さとり様~!ご飯できましたけどー!」
お燐が部屋のドア越しに呼びかけてくるが、今はまだ席を離れる気にならない。
それにお燐のそばに行くとわかるのだ、今の自分の姿に対して不安を覚えていることが。
その感情は理解できる。もともとインドアだった自分だが最近の篭もりっぷりは異常であると。でも仕方ないではないか、こんなにも楽しい世界にどっぷりと浸かってしまっているのだから。だがお燐に伝えたところでそれを分かってくれるとは思わない。お燐はさとりと違って活発であるし、なにより第3の目を持ってはいないのだから。
「……そこに置いておいてください、後で食べますから。」
ああ、お燐のため息とネガティブな感情が聞こえてくる。
だけどもうこれはやめられない。このままではいけないと分かっていつつも、さとりはまた画面の向こうの世界へと没入していった。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
私、雲居一輪。雲を操る程度の能力を持つ。
ここ命連寺では、主に門番のような役割をさせてもらっている。
しかし私にはそれとは別にもう一つの顔がある。それは仕事が終わった後、自分の部屋に篭もってパソコンをつけたその瞬間から始まるのだ。その顔とは……
「いっちいっちりーん♪みんなおはよー★……っと、送信!」
ネットアイドルである。
ハンドルネームは「いっちゃん☆」。もちろん、「☆」まで含めての名前である。
顔写真も載せているが、いつもの頭巾を外して髪も思い切ってツインテールにしているので、雲居一輪だとバレることは無いと踏んでいる。
「そんなに私のことを覚えてる人いないだろうしねーって……言ってて哀しくなるけど。」
私がこの趣味にハマった原因はわかっている。私はこの命連寺において、一番地味な存在であった。姐さんや星はもちろん大人気だし、活発な村沙やぬえも人気者であった。
一番私に近い性質、ありていに言えばひねくれ気質を持っているナズーリンでさえ、なんだかやたらと人気がある。あのロリな外見とニヒルな内面のギャップがいいとかなんとか。
それに比べて私は、外見も地味だし性格もひねくれている。ましてや、私のすぐ後ろには雲山というスーパーウエポンがいるのだ。印象は全部アイツが持っていってしまう。肝心の私は「七……輪さん?」などと名前すら覚えてもらえない始末。焼きましょか?サンマ。
お前を塩焼きにしてやろうか!
だが、この世界では違う。頭巾を取って、ツインテールにして、ちょっと化粧もしちゃって。
そしたら私はネットアイドル「いっちゃん☆」だ。みんなが私を見てくれる、私だけを見てくれる!注目されることが、こんなに気持ちいいなんて思ってもいなかった。
「よし、今日の更新終わりっと。こっちはコメントを待つとして……ミスチィの方もやらないとね。」
ネットアイドルの他に、私はもう一つ別の顔を持っている。ミスチィのとあるコミュニティーメンバーの一員だ。コミュニティー名は「GHK」。これは略称で、正確な名称は「幻想郷引きこもり協会」という。メンバーは五人、『サードアイ』『オーエン』『マガトロ』『いっちゃん』、そしてリーダーの『プリンセス』。このコミュニティーの特徴はコミュニティー名そのまま、インドア派で引き篭もり気質がある面々が集まっているということだ。私は門番もするし命連寺の面々と会話もするが、休みの時は部屋に篭もりたいタイプであるし自分から進んで他人と接しようとは思わない。そんな私を受け入れてくれたのが『プリンセス』である。ネットアイドルとは別の意味で、このコミュニティーは居心地がよい。
「命連寺の人達がいい人過ぎて生きるのが辛い、っと……ふふ、こんなことここでしか言えないからねぇ……」
ニヤニヤしながらパソコンに向かっている私。だから気付かなかった。
こっそりと、私の部屋をのぞいている人物が居ることに……
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
都会派。私は都会派魔法使いを自称している。
都会派ならば、インターネットの一つや二つたしなむのが普通である。
「なーんて……我ながらここまでハマるとは思わなかったわ。」
もちろん、自律人形の研究はやめていない。そこの時間は削っていないし、そこまで愚かではない。ではどの時間を削っているのか?それは、魔理沙達の相手をする時間である。
やっているのは「ミスチィ」。入っているのは「GHK」。みんな私と同じような気質を持った仲間達である。
そしてここからが大事なのだが……笑わないでほしい。
私はこのコミュニティーでは……『子供キャラ』なのだ。
年齢を偽っているワケではないが、言動はいつもよりも子供っぽくなっている。
しかし、自分を偽っているのではない。どちらかと言えばこちらが素なのだ。
考えてもみてほしい、私は神綺様に溺愛されて育ち、しかも末っ子である。
子供っぽくない方がおかしいのである。しかし、幻想郷でそんな言動をとっていてはなめられる。チルノみたいな妖精ならばまだしも、私は魔法使いなのだ。
だからこそ無理に大人びた言動をとっているが、本当は子供っぽい内面があるのだ。
まあチルノ達と遊ぼうとは思わないけれど。あれは少し元気すぎる。
どちらかといえば私は、家の中で人形遊びをしていたいタイプだし。
そんな私が唯一素の自分を出せる場所、それがこの「GHK」だ。しかもみんな私と同じようなインドア派で、みんな自分のことを分かってくれる。居心地のいい魔界を出てこの幻想郷で必死に頑張っているのだから……
「ネットの世界でぐらい、甘えたっていいわよね……?」
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
紫の自宅。ここに今日は珍しい客が来ていた。
蓬莱山輝夜。永遠亭の月の姫。そして、「GHK」のリーダーである『プリンセス』。
一方の紫は「GHK」には入っていないものの、アリス達にパソコンを支給した本人であり、なおかつ「ミスチィ」の管理人でもある。
「みんなの様子はどう?輝夜。」
「ええ、みんなどっぷりハマっているみたい。私も引き篭もり体質だしね、すごく話していて楽しいわ、きっとみんなもそう思っているはず。」
「なるほど、じゃあそろそろ計画発動といきましょうか。」
向かい合うように座り、これからについて会議をしている二人。
和やかなムードであったが……
――バターン!!
それは、紫の家のドアが激しく開けられる音によって破られた。
「……もうちょっと静かに開けてもらえないかしら?ドアが壊れたら藍が怒っちゃうわ。」
「黙れ、お前のせいでフランは、フランは!」
先頭に立って怒っているのはレミリア・スカーレット。しかし客は彼女一人ではなかった。
「あんたが『ぱそこん』ってものを持ってきてから、さとり様がおかしいんだよう!」
「一輪がおかしくなったのはあんたのせいでしょ!部屋から出てこないで笑い声だけ聞こえてくるのよ!」
「アリスが全然相手してくれないんだぜ!お前のせいだろ、ぶっ飛ばす!」
上から燐、村紗、魔理沙である。それにレミリアを加えた四人が、紫の家に殴りこみをかけてきた。本来ならここには簡単にはこれないはずだが、恐らく霊夢あたりが手を貸したのではないかと紫は推測した。
「あら、珍客のオンパレードね。まあ落ち着きなさいよ。」
輝夜は緊迫した空気をものともせずに、のほほんと言う。
レミリアがその言葉に反応した。
「珍客というならお前もそうだろ?なんでここにいる?」
「丁度ね、そのネットについて二人で話し合っていたのよ。私は「GHK」のリーダー『プリンセス』。あなた達が言っている面々は、みんなここに属しているわ。つまり、私の仲間でもあるわけ。」
「よくわからないけど、あんたのせいで引き篭もってるとみていいのかい?」
「それは違うわ。元々彼女達は引き篭もり気質があった子達。だから紫に頼んで、パソコンを配ってもらって、ハマってもらったのよ。第一段階は既に終了したわ。ここからは第二段階。」
「第二段階?」
村紗が聞き返すと、今度は輝夜ではなく紫がその質問に答えた。
「まあ一時的に引き篭もりに拍車をかけてしまったことは謝るわ。でも、これはチャンスなのよ。同じような性質を持った彼女達が友人となることで、結果的に彼女達の交流が増えるって寸法なわけ。輝夜、準備はいい?」
「今の私は『プリンセス』よ。でもOK。あらたな記事を更新したわ。」
殴り込みをかけた四人はその説明を聞いてもイマイチ理解はできなかった。
しかし、紫と輝夜が何かをしようとしていて、それが問題の渦中にある彼女達にとって決してマイナスにはならないということは理解した。とりあえずここは様子を見て、状況が改善しないようならばまた殴りこむという条件付きで引き下がった。
輝夜……『プリンセス』が更新した記事のタイトルは以下の通りである。
『オフ会、やりませんか?』
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
フランドールは新たに『プリンセス』が更新した記事を見て驚いた。
「オフ……会?」
流石にその意味は分かる。ネットで知り合った仲間同士で、リアルでも会おうという企画。
しかし、このコミュニティは「GHK」。幻想郷引き篭もり協会なのである。引き篭もってナンボ、外に出るなんてまっぴら、そういう面々である。そんな企画とは縁のないコミュニティだったのではないだろうか。少し裏切られた気持ちになりつつも、記事を読み進める。
『みんな、オフ会という言葉を聞いて抵抗感を覚えたと思います。でも私はそれでも、みんなと会ってみたい。人と接することが苦手な私達だけど、ここではみんな仲良くなることが出来たんだもの、実際に会っても仲良く出来るはずだわ。そして友達になりましょう?画面の中だけでなく、幻想郷の中でも。参加は強制しません、でも、私は待っています。
場所は人里の……』
フランドールは悩んでいた。外へ出て、みんなと会うことに対してである。
自分の狂気……これに関しては問題としては二の次だ。自分の狂気は充分セーブできるものだとフランドール自身も分かっていた。ただ、狂気を言い訳に外に出ようとしていなかっただけだ。
「分かってるよ……行きたいよ。でも、怖い。」
人と会うのが怖い。怖がられるのが怖い。それが私、フランドールの真実。
みんな私に会って、本当にネットの世界と同じように仲良くしてくれるのだろうか?
「みんなの返信は……あ、きてるきてる。」
フランドールは「GHK」の面々の返信を覗き見た。
『はい……正直なところ、行くのは怖いです。私は幻想郷では嫌われ者です。
みんなにも会ったら嫌われるんじゃないかと思うと……。
……だけどこうも思うのです。みんななら、きっと私でも受け入れてくれると。
それに私もみんなと会いたい。だから行きます。当日はよろしくお願いします。
――サードアイ』
『私、行きます。どこに行っても地味な私だけど、みんなとなら楽しめる。
目立ちたいんじゃない、みんな私をしっかり見てくれればそれでいい。
そのための行動を疎かにしてたから、地味だって言われてたんですよね。
もう私は逃げません。会って、みんなと友達になる!
――いっちゃん』
『多分、普段の姿と一番違うのは私だと思うよ。
ホントは子供じゃないし、外の世界では大人ぶってる。
だけどみんな、それはもうわかってるよね?分かった上で接してくれてた。
だからみんなの前なら、素の自分で接することが出来ると思う。
全力で甘えに行くから、びっくりしないでよ?(笑)
――マガトロ』
みんな行く。みんな、自分の殻を破ろうとしてるんだ。
ここで私だけが逃げるわけにはいかないよね。早速自分も文字を打って……送信、っと!
『返信遅れてごめんね。ずっと悩んでたんだ。
でもみんなの返事を見て、決意したよ。私も外に出る!
なんでも壊しちゃう私だけど、みんなとの絆だけは、絶対に壊れないって信じてる。
――オーエン』
怖い。とても怖い。だけどそれ以上に、みんなと会うのが……楽しみでもある。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
いよいよオフ会当日。集合場所は人里の隅っこの方にある空き地。
立場上知名度がある者もいるので、あまり目立たない場所でおちあうことにしたのだ。
そして集合時間。キョロキョロとしながら、ちょうどピッタリの時間に五人がその場所に現れた。互いの顔を見て、笑い合う五人。そして、同じように声を重ね合った。
『ひょっとして、あなたが……』
了
この場にいるのは、私レミリア・スカーレット、従者である十六夜咲夜、友人であるパチュリー・ノーレッジ。そしてたまたま図書館にやって来ていた霧雨魔理沙の四人である。
会話も弾む中、魔理沙が私に問い掛けてきたのだ。
「なあ、フランも呼んでやろうぜ?いるんだろ?地下室にさ。」
その言葉に、魔理沙以外の三人は表情をこわばらせた。
それは僅かな変化であったが、豪快に見えて実は観察眼の鋭い魔理沙、私達の微妙な反応に気付いたようである。
「……なんだ?イヤなのか?みんな。」
「イヤというわけではないわ。でも……ダメよ。だってフランは……」
「ああ分かってるぜ、狂気だって言いたいんだろ?まあ私が軽々しく言えるような問題じゃないことは分かってるけどさ、あんな地下室に閉じ込めたままじゃ正常な奴でも狂ってしまうぜ。たまには外に……」
「魔理沙。」
私は、若干の怒気をこめて魔理沙を睨みつけてやる。
「ああ、分かったよ。この話題はやめよう。」
魔理沙もその視線に気付いたのか、それ以上はフランのことには触れずに話題を変えた。
そのままお茶会はお開きとなり、魔理沙は自宅に、パチェは図書館へと帰り、この場には私と咲夜だけが残った。
「ふう……魔理沙も、フランのことをそう思っているのね……?」
「ええ。妹様は狂気によって外に出られないと。」
「狂気、か……」
狂気、確かに今のフランの状態は狂気と言えるかもしれない。
でもそれはきっと、魔理沙が思っているものとは別物なのだ。
「……フランのとこに行ってくるよ、咲夜は来なくていい。」
「し、しかし……」
「私だって分かってるんだ。たまには外に出してやらないといけないって。」
ついていこうとする咲夜を静止して、私は地下室への階段を下っていった。
妖精メイドもほとんどいないこの場所はとても静かで、私の足音だけがコツコツと響く。
そして、私は愛する妹の部屋の前までやってきた。
――コンコン
ドアをノックし、そのままフランの部屋へと入る。
そこには……
「あ、お姉様、なんか用?悪いんだけどさ、今イベントの最中だから後にしてくれるかな。」
……そこには、パソコンの画面を食い入るように見つめながらネトゲをするフランドール・スカーレットの姿があった。
――― GHK(幻想郷引きこもり協会)―――
「あーっ、くそ、せっかくレベルあげたのに!」
パソコンに向かって誰に言うでもなく一人呟く。そんなこと言われても私は反応できない。
……周りはみんな、フランは狂気にあてられて危険だから私が幽閉したと思っている。
実際、私自身も紅魔館外の人間にはそう伝えるようにしている。しかし、真実はそうではない。フランが『自主的』に引きこもっているだけなのだ。
元々物凄いインドア派で、よくパチェの図書館に行っては本を読み漁っていた。知識はパチェには適わないまでも、私などよりもはるかに蓄えていて、頭もよい。
しかしそれと同じくらい人見知りで、外へ出ようとしないのだ。私は何度も外へ出ようとフランを誘った。しかしそれにも……
「いやほら、私狂気にあてられてるし?ここに居たほうがみんなのためっていうか?」
などとほざく。実際のところフランの狂気などはそれほどでもなく、外に出ても大丈夫な程度のものなのだ。まあこの前キーボードを持って叫んでいたのを見たときは流石に狂気を感じたが、それは多分別物であると思う。
「あー、もうやめやめ。ミスチィチェックしよ。」
そして、その引き篭もりはあのスキマ妖怪によって加速された。
こっそりとスキマを使ってフランの部屋に侵入し、パソコンをプレゼントしたのだ。もちろん、ネット環境は完備である。
「……ミスチィチェック?何それ。」
「ミスチィっていうコミュニティーサイト。まあブログのようなものと思ってくれればいいかな。いっぱいユーザーが居てね、コミュに参加したりするんだ。」
ブログ?サイト?ユーザー?コミュ?どこの星の言葉だろうか。
画面を見るとなんとなくであるが雰囲気は掴めてきた。
「なるほど……日記みたいなところなのかしら?」
「だからブログって言ってるじゃん。」
ごめんねお姉ちゃんそういうのわかんないからごめんね。
横文字は大好きだけども。漢字と混ざってると更にロマンを感じる、不夜城レッドとか。
ブログ=日記ってことなのかしら?へー感心感心……じゃなくて!
「そんなのでコミュニティーとるぐらいなら、外に出て他の人と触れ合えばいいじゃない!」
「分かってないなぁ~、それとは意味が違うんだよ。」
「結局あなた、人と話すのが怖いだけなんでしょ?だからそんな機械ごしの会話にすがるような真似をして!」
「……うざいなあ。」
え?なに?うざいってなに?お姉ちゃんよくわかんない。
そんなまさか、よく聞こえなかったわ、もう一回聞かせて
「もう!出ていってよ!じゃあね!」
結局私はフランに押されながら部屋を追い出されてしまった。
どうしてこうなってしまったのだろう。原因は明白だ。原因は……!
「あのスキマ妖怪が、パソコンなんて持ってくるから!!」
もう許さない、あれさえなければうざいなんて言われなかった!
あのババアをボコボコにして、ストレス発散してやる!!
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
さとりは、かつてないほど夢中になっていた。
始めにスキマ妖怪からこの箱を渡された時は、こんな箱がなんの役に立つものかと思っていたけれど、とんでもない。この箱の画面の向こうには、果てしない夢の世界が広がっていたのだ。
「あ、コメントが来てますね。『オーエン』ちゃんからだわ、うふふ。」
思わず独り言が出てしまうが気にしない。とにかく、楽しくて仕方ないのである。
さとりがハマっているのも「ミスチィ」、コミュニティサイトである。
これにさとりが夢中になってしまった理由は2つある。
1つは匿名性。自分の顔を晒さずに名前もハンドルネームを使えば、自分が古明地さとりであることは誰にもわからない。古明地さとりという嫌われた名を捨て、まったくの別人として他人と接することが出来るのだ。
もう1つは、これが画面越しのコミュニケーションであること。さとりの第3の目の能力をもってしてもパソコンの画面の向こうにいる相手の思考を読むことは出来ない。それが逆にさとりにとっては非常に新鮮であり、刺激的であった。相手の考えが分からないままの会話が、これほどまでに楽しいとは!
「さとり様~!ご飯できましたけどー!」
お燐が部屋のドア越しに呼びかけてくるが、今はまだ席を離れる気にならない。
それにお燐のそばに行くとわかるのだ、今の自分の姿に対して不安を覚えていることが。
その感情は理解できる。もともとインドアだった自分だが最近の篭もりっぷりは異常であると。でも仕方ないではないか、こんなにも楽しい世界にどっぷりと浸かってしまっているのだから。だがお燐に伝えたところでそれを分かってくれるとは思わない。お燐はさとりと違って活発であるし、なにより第3の目を持ってはいないのだから。
「……そこに置いておいてください、後で食べますから。」
ああ、お燐のため息とネガティブな感情が聞こえてくる。
だけどもうこれはやめられない。このままではいけないと分かっていつつも、さとりはまた画面の向こうの世界へと没入していった。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
私、雲居一輪。雲を操る程度の能力を持つ。
ここ命連寺では、主に門番のような役割をさせてもらっている。
しかし私にはそれとは別にもう一つの顔がある。それは仕事が終わった後、自分の部屋に篭もってパソコンをつけたその瞬間から始まるのだ。その顔とは……
「いっちいっちりーん♪みんなおはよー★……っと、送信!」
ネットアイドルである。
ハンドルネームは「いっちゃん☆」。もちろん、「☆」まで含めての名前である。
顔写真も載せているが、いつもの頭巾を外して髪も思い切ってツインテールにしているので、雲居一輪だとバレることは無いと踏んでいる。
「そんなに私のことを覚えてる人いないだろうしねーって……言ってて哀しくなるけど。」
私がこの趣味にハマった原因はわかっている。私はこの命連寺において、一番地味な存在であった。姐さんや星はもちろん大人気だし、活発な村沙やぬえも人気者であった。
一番私に近い性質、ありていに言えばひねくれ気質を持っているナズーリンでさえ、なんだかやたらと人気がある。あのロリな外見とニヒルな内面のギャップがいいとかなんとか。
それに比べて私は、外見も地味だし性格もひねくれている。ましてや、私のすぐ後ろには雲山というスーパーウエポンがいるのだ。印象は全部アイツが持っていってしまう。肝心の私は「七……輪さん?」などと名前すら覚えてもらえない始末。焼きましょか?サンマ。
お前を塩焼きにしてやろうか!
だが、この世界では違う。頭巾を取って、ツインテールにして、ちょっと化粧もしちゃって。
そしたら私はネットアイドル「いっちゃん☆」だ。みんなが私を見てくれる、私だけを見てくれる!注目されることが、こんなに気持ちいいなんて思ってもいなかった。
「よし、今日の更新終わりっと。こっちはコメントを待つとして……ミスチィの方もやらないとね。」
ネットアイドルの他に、私はもう一つ別の顔を持っている。ミスチィのとあるコミュニティーメンバーの一員だ。コミュニティー名は「GHK」。これは略称で、正確な名称は「幻想郷引きこもり協会」という。メンバーは五人、『サードアイ』『オーエン』『マガトロ』『いっちゃん』、そしてリーダーの『プリンセス』。このコミュニティーの特徴はコミュニティー名そのまま、インドア派で引き篭もり気質がある面々が集まっているということだ。私は門番もするし命連寺の面々と会話もするが、休みの時は部屋に篭もりたいタイプであるし自分から進んで他人と接しようとは思わない。そんな私を受け入れてくれたのが『プリンセス』である。ネットアイドルとは別の意味で、このコミュニティーは居心地がよい。
「命連寺の人達がいい人過ぎて生きるのが辛い、っと……ふふ、こんなことここでしか言えないからねぇ……」
ニヤニヤしながらパソコンに向かっている私。だから気付かなかった。
こっそりと、私の部屋をのぞいている人物が居ることに……
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都会派。私は都会派魔法使いを自称している。
都会派ならば、インターネットの一つや二つたしなむのが普通である。
「なーんて……我ながらここまでハマるとは思わなかったわ。」
もちろん、自律人形の研究はやめていない。そこの時間は削っていないし、そこまで愚かではない。ではどの時間を削っているのか?それは、魔理沙達の相手をする時間である。
やっているのは「ミスチィ」。入っているのは「GHK」。みんな私と同じような気質を持った仲間達である。
そしてここからが大事なのだが……笑わないでほしい。
私はこのコミュニティーでは……『子供キャラ』なのだ。
年齢を偽っているワケではないが、言動はいつもよりも子供っぽくなっている。
しかし、自分を偽っているのではない。どちらかと言えばこちらが素なのだ。
考えてもみてほしい、私は神綺様に溺愛されて育ち、しかも末っ子である。
子供っぽくない方がおかしいのである。しかし、幻想郷でそんな言動をとっていてはなめられる。チルノみたいな妖精ならばまだしも、私は魔法使いなのだ。
だからこそ無理に大人びた言動をとっているが、本当は子供っぽい内面があるのだ。
まあチルノ達と遊ぼうとは思わないけれど。あれは少し元気すぎる。
どちらかといえば私は、家の中で人形遊びをしていたいタイプだし。
そんな私が唯一素の自分を出せる場所、それがこの「GHK」だ。しかもみんな私と同じようなインドア派で、みんな自分のことを分かってくれる。居心地のいい魔界を出てこの幻想郷で必死に頑張っているのだから……
「ネットの世界でぐらい、甘えたっていいわよね……?」
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
紫の自宅。ここに今日は珍しい客が来ていた。
蓬莱山輝夜。永遠亭の月の姫。そして、「GHK」のリーダーである『プリンセス』。
一方の紫は「GHK」には入っていないものの、アリス達にパソコンを支給した本人であり、なおかつ「ミスチィ」の管理人でもある。
「みんなの様子はどう?輝夜。」
「ええ、みんなどっぷりハマっているみたい。私も引き篭もり体質だしね、すごく話していて楽しいわ、きっとみんなもそう思っているはず。」
「なるほど、じゃあそろそろ計画発動といきましょうか。」
向かい合うように座り、これからについて会議をしている二人。
和やかなムードであったが……
――バターン!!
それは、紫の家のドアが激しく開けられる音によって破られた。
「……もうちょっと静かに開けてもらえないかしら?ドアが壊れたら藍が怒っちゃうわ。」
「黙れ、お前のせいでフランは、フランは!」
先頭に立って怒っているのはレミリア・スカーレット。しかし客は彼女一人ではなかった。
「あんたが『ぱそこん』ってものを持ってきてから、さとり様がおかしいんだよう!」
「一輪がおかしくなったのはあんたのせいでしょ!部屋から出てこないで笑い声だけ聞こえてくるのよ!」
「アリスが全然相手してくれないんだぜ!お前のせいだろ、ぶっ飛ばす!」
上から燐、村紗、魔理沙である。それにレミリアを加えた四人が、紫の家に殴りこみをかけてきた。本来ならここには簡単にはこれないはずだが、恐らく霊夢あたりが手を貸したのではないかと紫は推測した。
「あら、珍客のオンパレードね。まあ落ち着きなさいよ。」
輝夜は緊迫した空気をものともせずに、のほほんと言う。
レミリアがその言葉に反応した。
「珍客というならお前もそうだろ?なんでここにいる?」
「丁度ね、そのネットについて二人で話し合っていたのよ。私は「GHK」のリーダー『プリンセス』。あなた達が言っている面々は、みんなここに属しているわ。つまり、私の仲間でもあるわけ。」
「よくわからないけど、あんたのせいで引き篭もってるとみていいのかい?」
「それは違うわ。元々彼女達は引き篭もり気質があった子達。だから紫に頼んで、パソコンを配ってもらって、ハマってもらったのよ。第一段階は既に終了したわ。ここからは第二段階。」
「第二段階?」
村紗が聞き返すと、今度は輝夜ではなく紫がその質問に答えた。
「まあ一時的に引き篭もりに拍車をかけてしまったことは謝るわ。でも、これはチャンスなのよ。同じような性質を持った彼女達が友人となることで、結果的に彼女達の交流が増えるって寸法なわけ。輝夜、準備はいい?」
「今の私は『プリンセス』よ。でもOK。あらたな記事を更新したわ。」
殴り込みをかけた四人はその説明を聞いてもイマイチ理解はできなかった。
しかし、紫と輝夜が何かをしようとしていて、それが問題の渦中にある彼女達にとって決してマイナスにはならないということは理解した。とりあえずここは様子を見て、状況が改善しないようならばまた殴りこむという条件付きで引き下がった。
輝夜……『プリンセス』が更新した記事のタイトルは以下の通りである。
『オフ会、やりませんか?』
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
フランドールは新たに『プリンセス』が更新した記事を見て驚いた。
「オフ……会?」
流石にその意味は分かる。ネットで知り合った仲間同士で、リアルでも会おうという企画。
しかし、このコミュニティは「GHK」。幻想郷引き篭もり協会なのである。引き篭もってナンボ、外に出るなんてまっぴら、そういう面々である。そんな企画とは縁のないコミュニティだったのではないだろうか。少し裏切られた気持ちになりつつも、記事を読み進める。
『みんな、オフ会という言葉を聞いて抵抗感を覚えたと思います。でも私はそれでも、みんなと会ってみたい。人と接することが苦手な私達だけど、ここではみんな仲良くなることが出来たんだもの、実際に会っても仲良く出来るはずだわ。そして友達になりましょう?画面の中だけでなく、幻想郷の中でも。参加は強制しません、でも、私は待っています。
場所は人里の……』
フランドールは悩んでいた。外へ出て、みんなと会うことに対してである。
自分の狂気……これに関しては問題としては二の次だ。自分の狂気は充分セーブできるものだとフランドール自身も分かっていた。ただ、狂気を言い訳に外に出ようとしていなかっただけだ。
「分かってるよ……行きたいよ。でも、怖い。」
人と会うのが怖い。怖がられるのが怖い。それが私、フランドールの真実。
みんな私に会って、本当にネットの世界と同じように仲良くしてくれるのだろうか?
「みんなの返信は……あ、きてるきてる。」
フランドールは「GHK」の面々の返信を覗き見た。
『はい……正直なところ、行くのは怖いです。私は幻想郷では嫌われ者です。
みんなにも会ったら嫌われるんじゃないかと思うと……。
……だけどこうも思うのです。みんななら、きっと私でも受け入れてくれると。
それに私もみんなと会いたい。だから行きます。当日はよろしくお願いします。
――サードアイ』
『私、行きます。どこに行っても地味な私だけど、みんなとなら楽しめる。
目立ちたいんじゃない、みんな私をしっかり見てくれればそれでいい。
そのための行動を疎かにしてたから、地味だって言われてたんですよね。
もう私は逃げません。会って、みんなと友達になる!
――いっちゃん』
『多分、普段の姿と一番違うのは私だと思うよ。
ホントは子供じゃないし、外の世界では大人ぶってる。
だけどみんな、それはもうわかってるよね?分かった上で接してくれてた。
だからみんなの前なら、素の自分で接することが出来ると思う。
全力で甘えに行くから、びっくりしないでよ?(笑)
――マガトロ』
みんな行く。みんな、自分の殻を破ろうとしてるんだ。
ここで私だけが逃げるわけにはいかないよね。早速自分も文字を打って……送信、っと!
『返信遅れてごめんね。ずっと悩んでたんだ。
でもみんなの返事を見て、決意したよ。私も外に出る!
なんでも壊しちゃう私だけど、みんなとの絆だけは、絶対に壊れないって信じてる。
――オーエン』
怖い。とても怖い。だけどそれ以上に、みんなと会うのが……楽しみでもある。
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いよいよオフ会当日。集合場所は人里の隅っこの方にある空き地。
立場上知名度がある者もいるので、あまり目立たない場所でおちあうことにしたのだ。
そして集合時間。キョロキョロとしながら、ちょうどピッタリの時間に五人がその場所に現れた。互いの顔を見て、笑い合う五人。そして、同じように声を重ね合った。
『ひょっとして、あなたが……』
了
確かに言われてみればみんな似たような気質がwww
自分はさとりんタイプの引き篭もりです、匿名って素敵よね!
いっちゃん☆のファンクラブに入りたい
これは新しいww
この後出会ってどんな話をするのかが気になりますw
父さんでたら
物語予想つかないけど
そのチャレンジ精神いいですよ、もっとやれ
某コミュニティサイトに関しては全く知識ありませんが、すっごい楽しめました。
自分はアリスタイプまんまです。恐ろしいくらい「まんま」でした。
私が勝手に解釈しておいてなんですが、何だか考えさせられる素敵な作品ありがとうございました。
どういうわけか昨日が〆切の原稿の真っ最中なふらんちゃんを幻視した。
作者様に一日も早く、GHKのオフ会の話が来る事を祈っております。
に吹いたw みんなありそうでうまい。
>ごめんねお姉ちゃんそういうのわかんないからごめんね。
お嬢様……。
あまり見ない組み合わせの作品は意外性や新鮮味がありいいものだ。
一輪可愛いよ一輪
にしても話もそうですが、小ネタのセンスがすごくイイ
これは是非この面々のその後が知りたい
ちくしょう……アンタ最高だ……。
あ、ネットアイドルはやってませんよ。
実は俺、いっちゃん☆ファンクラブの名誉会長なんだ…
面白かったし、良い話で終わらせた手腕に脱帽。
これは続きを期待してしまう。
面白かったです。
なにこのいい話…
イイハナシ…だと……?
ワッフル!ワッフル!!
ここの部分、おぜう様がなんか可愛いくて好きだわ
くそわらた