人の数だけ幻想郷
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これはプロローグ(前回)からある程度の時間が経過しております(蓮子とメリーがそこそこに幻想郷に馴染むくらい。)
東方星記録(ガイアメモリ)#1話 二人で一つのW / 幻想の新たな解決屋
博麗神社
白黒の格好をして箒に乗った少女が空から降りてきた。
「よう霊夢、調子はどうだ?」
「新聞読んだんでしょ?絶好調に見える?。」
霊夢は不機嫌そうに答えた。
「ありゃ、もう知ってたか、折角知らせに来てやったってのに、残念だぜ。」
「わざわざ言いに来なくってもあんなに派手にばら撒かれてたらイヤでも目に入るわよ。…まったく…。」
ため息をつき持ってる新聞に目を落とす。
そこには大きく
「博麗霊夢またもや退治失敗、まさか妖怪側に加担か!?人里の運命やいかに?」
などと書かれていた。
「あの鴉天狗ったら、ある事無い事書いてくれちゃって、こんな事かかれたら参拝客が居なくなっちゃうじゃないの。」
「元々全然居ないんだがな。」
「五月蝿いわよ魔理沙。」
魔理沙がボソッと呟くと霊夢はそれをキッと咎めた。
「ただねぇ…。」
「どうした?霊夢?」
「いやね、私の勘じゃあ、あれは妖怪じゃないわ。」
「ほう?、じゃあ妖怪じゃなきゃあ何だって言うんだ?」
「それが分からないのよ、ただ絶対に妖怪じゃないわ。」
「そっか、まぁなんにしたってこれはお前の専門分野のはずだぜ。
なんかの異変かもしれないからな、困ったら手を貸すぜ?」
「あんたの手なんか借りてたら博麗の巫女失格よ。」
「おいおい人が親切に言ってやれば、酷い言い草だぜ。」
魔理沙が苦笑いしながら言う。
するとそこへ村人が一人、慌てで駆け込んできた。
「おーい!。大変なんだ!」
「?どうしたんだよ、そんなに慌てて。」
「まさか参拝客?」
「いやどう見たってそんな様子じゃないぜ…。」
「まぁそうよね。で、どうされたんですか?」
霊夢も真剣になって聞く、
「それが今村で、妖怪が大暴れしてるんだよ、何とかしてくれ。」
「妖怪が?」
「あぁ、今のとこ怪我人は居なかったが、早くどうにかしてもらわないと。」
「おい、そいつは本当に妖怪なのか?」
「?何を言ってるかわかんねぇが今はそんな事問題じゃないだろ!?、早く助けてくれよ!!」
「まぁそりゃぁ確かにな、それじゃ霊夢、いっちょ行くか!」
「あんたは手なんか出さなくても私一人で十分よ。」
「まぁそう言うなって、汚名挽回したいんだろ?手柄は譲るぜ?」
「おおきなお世話よ。」
「ふん」
そういうと二人は一気に空に飛び上がった。
霊夢たちが村に着くとそこには
「たすけてくれー!!」「やめてくれー。」
と悲鳴が飛び交う中、高々と笑い声を上げ破壊行動をする
妖怪の姿があった。
「おうおう、こりゃあほんと派手に暴れてくれてるねぇ。どうするよ?」
「さっきも言ったでしょ、あんたは手ださなくていい…。」
霊夢はきっぱり言うと妖怪の方へと降りていった。
魔理沙はその背中をやや不安そうに見送った。
(…気をつけろよ、お前の勘は嫌なときに良く当たるもんだ…。)
魔理沙も霊夢の実力は知っている、それでも心に沸き立つ不安を消せないでいた。
霊夢は手当たり次第に村にある万物を破壊する妖怪に近づくと声を張った。
「そこまでよ!!」
無差別に破壊を続けていた妖怪も自身に掛けられた声を聞きをようやくその破壊行為を中断し振り返った。
霊夢は妖怪に対して敵意を込めて言い放つ。
「よくもまぁこんなに大暴れできたわねぇ、覚悟は出来てるんでしょうね?」
だが妖怪はまるで意に介した様子はなくむしろ霊夢の顔を見るや否や嫌な笑みを浮かべその身に霊力を集め始めた。
この博麗霊夢を見て驚かない妖怪はそうは居ないだろう、そのためこの妖怪の態度に霊夢は多少の焦りを感じていた。
「ククッ、博麗霊夢…ようやく姿を現したか!待ちかねたぞ。」
その言葉を聞き本当の目的は自分にあると知り身構える。
「なによ、私を呼び出す為にいちいちこんなことしてたの?ご苦労な事ね、でもこれからわやめて頂戴、迷惑だから。」
霊夢は至極迷惑そうな顔をして迷惑だと言い。
「…で?何のようなのよ。」
「ふん、簡単なことよ…貴様には昔痛い思いをさせられたからな。」
妖怪は顔にある傷をなぞりながら昔の苦痛を思い出すかのように言う。
「もしかしてその復讐って訳?ほんと分かりやすい理由ね。」
その理由を聞きめんどくさそうな顔をして呆れる霊夢だが相手はそれに反して既に手に霊力を集中させていた。
「そうだ!この傷が痛むたびに貴様を思い出し復讐を誓ってきた、今こそこの恨みを晴させてもらうぞ!」
そう言い放つと大型の弾幕を打ち出す。
「悪いけど私は傷の事どころかあんたの事も覚えてないわよ!。」
自分に迫り来る弾幕を横に飛び回避すると同時に袖から針と御札を取り出す。
「この私を忘れただと?許さんぞ、二度と忘れられぬようたっぷりと苦しめてくれるわ!!」
敵はさらに弾幕の量を増やしていく。
霊夢も負けじと隙を突き札を投げつける。
「ふん、そんな攻撃効かんわ!」
敵は霊夢の攻撃に自らの弾幕をぶつけ相殺する事により無理矢理に道を切り開いていく。
(相手はパワーで押し切るタイプか…それに自分の力を過信している。こういう奴は頭に血が昇るか決め手に掛かると大概大振りになる、そこがチャンスね。)
霊夢は戦いながらも冷静に相手の行動を分析した。
「どうした、手も足も出ないのか、防戦一方とは情けない。」
「お喋りばかりしてるとまた傷が増えるわよ!」
弾幕の間を見つけそこから攻撃を仕掛ける。
「なんだと!ならばこれでどうだ!!」
相手はまんまと挑発に乗り大弾幕の数を増やしていく。
しかし霊夢はそれらを的確に避け反撃のチャンスをうかがう。
「そこだ!」
開いた隙を見つけ札を飛ばす。
「そんな攻撃きかんといっているだろうが!!」
相手は腕を振り払うと無理矢理にかき消した、そのときだった。
「じゃあこれはどう?」
後方から声がした。
「なに!?ぐっ!!」
既に後ろに回りこみ接近した霊夢は妖怪を思いっきり蹴り飛ばした。
相手は自らの大弾幕により塞がれた視界の死角からの攻撃に反応ができず、直撃を食らう。
「ついでよ、もらっておきなさい。」
さらに追撃用にアミュレットを飛ばす。
「ぐあ!」
その追撃もくらいまともに受身すら取れずに地面を転がる。
「くそ!この、この程度で…!」
何とか起き上がろうとする妖怪だが目の前に霊夢が降り立ち。
「さぁ、もう観念しなさい、あなたに勝ち目はないわ。」
「ふざけるなよ!この私が…!!」
霊夢が大人しく降参するよう説得するも妖怪はそれに応じようとはせず敵意を向ける。
「大人しく退治されれば―。」
「私は!!、私はこんなものでは終わらんぞ!!」
霊夢の言葉をさえぎり妖怪は変わった形のメモリを取り出し、それを振りかざした。
「なにを?」
到底武器には見えぬものを振りかざし何をするのかと訝しげに見つめる霊夢、しかし
「見るがいい、これが私の真の力だ。」
相手はそれを振り下ろし、そして、自らの身体に押し当てた。
『――マグマ――』
その瞬間妖怪のあざのようなものにメモリが消えてゆき、同時に姿が豹変する。体格も色も、何もかもが変形した。
「な、なに!?」
「なんだよ…あれ…。」
遠くから傍観していた魔理沙も愕然とした。
そこに先ほどまでのは姿は何処にもなく、そこには黒い仁王像のような男が立っていおりその口から吐き出される息は大気をも焦がしていた。
真っ黒く焼け焦げたような皮膚からはドロドロとした真っ赤な流動体が垂れ流されており、その熱により辺りが一気に熱気に包まれ、その熱により周囲が歪んで見える。
「ククク、覚悟しろよ、 博麗霊夢。」
敵がニヤッと笑う。
「覚悟?なによ。それで強くなったっていうの?」
「すぐに分かるさ。」
敵は大きくのけぞるとその足で思いっきり大地を踏み鳴らした。
(不味い!!!)
そう直感が告げ回避した次の瞬間、霊夢は目を見張った。
つい一瞬前まで自分の居た場所にはマグマが溢れ、大地を溶かしていた。
「よく避けたな…、だが次は…」
今度は手から同じように超高温の弾幕を放つ。
「くっ!冗談じゃない!(あんなの一発でも食らったらおしまいじゃないの!)」
ギリギリで回避をしていく、スピードこそ無いもののその範囲と恐るべき攻撃力は脅威の一言だった。
「お、おい霊夢!!大丈夫かよ!?」
「大丈夫よ!!」
敵の豹変により苦戦を強いられる霊夢を心配する魔理沙だが手を出すなといわれ更にその本人からも大丈夫だと言われた以上手を出せないでいた。
「どうだ!これが私の真の力だ!!」
高らかに誇ると両腕から弾幕としてマグマを放つ。
「なによ!!力で押し切る、本質はさっきと変わってないじゃないのよ!!」
「変わっていないだと?ならば先ほどのように膝を突かせて見せろよ。」
「お望みならね!!」
マグマの隙間より攻撃ポイントを見定めて御札を投げつける。
しかし、霊夢の攻撃が相手に届く事はなかった。
その尋常で無い熱により札は敵に触れる事すらかなわず燃え尽きたのだ。
「ウソでしょ!?」
「この程度か?」
「だったら!!」
次は針を投げつける。
針ならば燃えることはないだろう、そう考えたのだ。
しかしその地面をも溶かす熱により針はまるで蒸発するかのように溶けてしまった。
「じょ、冗談でしょ!?そんなの卑怯じゃない!!」
「くくく、勝ち目が無いのはどちらかな?」
霊夢は圧倒的な破壊力を前に成す術をなくしただ相手の攻撃を避けるしかなくなってしまった。
しかしその弾幕をなんとか回避する霊夢だったがマグマの熱により確実に体力が奪われていた。
「しまった!」
「これで博麗霊夢もおしまいだな!!」
隙を作った霊夢に止めを刺すように再度敵は大地を踏みつめる。
体力を消耗しきった霊夢に凶悪な熱量を持ったマグマの波が迫った。
「万事休すね…。」
「霊夢!」
ついに痺れを切らした魔理沙が飛び出し間一髪のところで霊夢を救い出した。
「魔理沙?なにを!?」
「なにが大丈夫、だ。困ったときは頼めっていっただろうが!」
怒る魔理沙であったがいたるところ付いた傷をみてその表情に悲さが映る。
「魔理沙…。」
魔理沙はふっ、と笑う。
「選手交替だぜ?霊夢、ここからは私に任せな。」
魔理沙が霊夢を降ろすと懐から八卦炉を取り出し言う。
「ちょっと、魔理沙!?」
「いくらなんでもあなた一人は。」
「だが霊夢、お前じゃ相性がよくない……そうだな、じゃあ 協力戦といくか!」
霊夢の方を振り向きにかっと笑う、そして相手に向き直り帽子を深く被ると箒を強く握り締りしめる。
「小賢しい、一人増えたところでなんだ、まとめて消し炭にしてくれるわ!」
「はん!やれるもんならやってみな!親友を傷つけた罪は一等重いぜ!? ―光符「ルミネスストライク」!」
箒の先端から強力な弾幕が放たれる。
「なっ!ぐお!」
(よし!効いてる!)
「小癪な!!」
「動きが全然のろいぜ!」
辺りを飛び回る魔理沙を蹴散らそうとするもその攻撃はかする事すらなかった。
「くっ!」
スピードを捨てパワーにだけ重点を置いたこの姿では魔理沙を捕らえることは到底不可能であった、更に魔理沙は自慢のそのスピードとパワーで相手を凌駕していった
「まだまだ行くぜ!」
そういって弾幕を展開していき相手の動きを制限していく、
「この程度がなんだ!!」
相手が再び大技で巻き返そうと振り被った時だった。
「今だ!霊夢!やれ!!」
「ええ!」
「!!。しまった!」
「――霊符「夢想封印」!!」
「な、ぐ、ぐおおおおおお!!!!!!」
敵が強い光に包まれ、
地面に叩きつけられた。
「がはっ!!」
「おのれ!!邪魔さえ入らなければ…!」
妖怪が地を掴み立ち上がろうとする、だが魔理沙がそれをさせなかった。
「おっと、悪いが終わりだぜ?」
魔理沙が八卦炉を向ける。
「さあ、今度こそお仕舞よ、いい加減観念なさいな。」
「くそがっ!!な、なめるなーーーー!!!!!!!!」
両腕を地面に叩きつけると相手は自分を中心に今までに無いほどの大量のマグマを噴き出させた
「な!まだこんな力を!!。魔理沙!!にげて!」
「言われなくてもな!!」
いそいで相手と距離をとり何とか二人は射程圏内から抜け出した。
しかしそこにもう敵の姿は見当たらず大きな穴だけがぽっかりと開いていた。
「くっそ~、逃げられたな。」
「まったく、やられたわね…。」
あと一歩というところで敵は地面を溶かしその穴から逃げてしまったのだ。
「でも相手は弱ってるはずよ。」
「そうだな、追うとするか。」
「もちろん。」
穴を掘ったといっても熱による荒業だ、上からでもその道筋は十分に分かった。
ふたりはそのあとを辿っていった。
「くそっ!くそ!こんなはずでは…。」
「次こそは…!!」
怒り心頭に達し辺りを焼き尽くし次の作戦を立てていると、
「次こそは?…悪いけど、貴方はここまでよ。」
そこへ一人の黒い帽子を被った少女が現れた。
「!?、何者だ?」
「宇佐見 蓮子。よ。 その力、ガイアメモリね?」
「なんだぁ?、これを知っているのか、珍しいな。これはほんとに素晴らしい、私にこれほどの力を与えてくれた。お前もその口だろ?」
「しかし運が悪かったなあ、何故なら私は今機嫌が悪い、消えろ!!」
敵は何の前触れも無く手からマグマをだした。
「おっと!」
蓮子は跳んで回避する。
「危ないじゃないの。」
蓮子は着地すると服を掃いながらを言う。
「ほう、貴様只者ではないな?」
「前に色々とね…、そんな事、どうでもいいのよ。そのメモリは壊させてもらうわよ…。」
そしてバックルを腰につけそこにはいない相棒の名を呼ぶ。
「メリー!!」
「蓮子、相手はもうメモリの力に呑まれてるわ…メモリブレイクしかない。」
メリーもまた自分ひとりしかいない一室でそこに蓮子がいるかのように話す。
「わかってるわよ。」
蓮子が答える。
そして二人が緑と黒のUSBメモリ型端末器を取り出す。
「いくわよメリー。」
「ええ蓮子。」
メリー「サイクロン!!」
蓮子「ジョーカー!!」
メリーが右のメモリースロットに緑のメモリを差し込むと蓮子のスロットに転送される。
そしてもう一方の左のスロットに黒のメモリを指し、バックルを左右に展開させる。
「変身!!」
次の瞬間蓮子は
左右で色の違う怪人に変身したのだ。
左が黒、右が緑というなんとも奇妙な外見だった。
「「さあ、お前の罪を数えろ!」」
突如あたりに突風が吹き始める。
「ふん、やはり貴様もメモリ使用者だったか。」
相手の周りに再び熱風が立ち昇る。
「燃え尽きろ!!!」
敵は大きく振り被りマグマを発生させる。
…が。
「遅すぎ!!」
蓮子は敵に攻撃させる隙を与えず突風に乗じて一気に距離を詰める。
「は、速い!?」
敵は急な突風により外殻が冷え固まったマグマにより身動きが取れないでいた。
その隙に懐にもぐりこんみボディに右ストレートをかます。
続いて回し蹴りを決め更にターンを踏んでリターンすると往復で蹴り、さらによろけた相手のどてっぱらを蹴り込む。
「うぐぁ!」
「そんなもんかよ!!」
ふらついてる足に大きな飛び蹴りをくらい吹っ飛ばされる。
「まだまだいくわよ!」
敵に体勢を立て直す暇を与えずに距離を詰めて連続で殴りつける。
「くそぉ!!」
相手は蓮子を殴りつけるもその拳は空を切るだけで蓮子を捉える事はなかった。
「そんな攻撃が当たるわけ無いでしょ!」
腕を振り回して抵抗する相手の隙を見て素早い動きで蹴りや拳を浴びせていく。
「図に、乗るなぁ!」
両腕を振り上げるとともに新たなマグマを噴出させ蓮子に浴びせる。
「あっちちちち…!!このっ!」
「く、くるなぁ!!!」
一瞬怯むもすぐ態勢をとり距離を詰めようとしたが敵はあたり一帯に闇雲にマグマを飛び散らせる所為でなかなか近づけなかった。
「これじゃあ迂闊に近づけないじゃない!。」
「そうね。」
右の半身からメリーの声が聞こえる。
「それじゃこうしたら?」
左のスロットからメモリーを抜くと新たに青のメモリーを取り出し新たにメモリーを装着する。
「トリガー!」
半分の側が黒から青に変わる。
そして同時に右手には銃が握られていた。
「なるほどね。」
蓮子は納得しこれならいけると相手に向かって風を纏った弾丸を速射する。
「な!ぐおお!」
「どうよ?。」
近づけないのならと戦い方を遠距離の銃士へと切り替える。
「くそがぁ!」
怒り狂ってマグマを投げつける。
「おおっと!!」
自身に飛来するマグマを身をかがめて避ける。
「あんたの攻撃なんか当たんないっつうの!」
すぐさま銃撃に戻る。
「ぬおおおっ!!!小娘が!!甘く見るなよ。」
腕を薙ぐと蓮子の足元や周囲から不規則にマグマが噴き上げる。
しかし辺りから次々に沸いて出るマグマを蓮子は銃士の動体視力と風のスピードで的確に避ける。
「甘く見てるのはそっちでしょ!?。」
逆に蓮子は相手を的確に打ち抜いていく。
そして手が出せない敵は文字通り弾幕の嵐にのまれ膝からガクッと崩れ落ちる。
「こんなもんでしょ。 それじゃあメリー、メモリブレイクと行くわよ!」
「ええ。」
そういってトリガーメモリを再度ジョーカーメモリにチェンジする。
「これで終わりよ!!」
ジョーカーメモリを右の腰についているマキシマムスロットに入れる。
「ジョーカー!マキシマムドライブ!!」
蓮子の周りに風が取り巻く、そして蓮子の体が中に浮く。
「――――― 「ジョーカーエクストリーム」!!」
竜巻のように風を取り巻いた蹴りをかました。
そしてあいては爆発と共に最初にメモリーを入れた場所からメモリーが排出され元の姿に戻ったのだ。
そしてそのメモリーは宙に舞い、砕け散った。
「一件落着――、ね。」
すると上空から二人の声が聞こえた、
蓮子がいや蓮子達と言ったほうが良いだろうか、そちらのほうを見上げると、
そこには霊夢と魔理沙が丁度今倒した敵を追いかけて来た所だった。
「まてー!!ってあれ?こいつはさっきの?のびてる。」
自分たちのもとへと降りてくるとそこで気を失っている妖怪をみて、驚く。
魔理沙がそこにいる蓮子を見てもしやと思い。
「なんだ?もしかしてお前が倒しちまったのか?」
「え?ま、まぁ。」
「なんだよ~、いい所だけ持っていかれたぜ。」
魔理沙はこれからといった感じで息を巻いていたのでがっかりだとため息をつく。
「それにしても凄いですね、あんな敵を一人で倒しちゃうだなんて。」
しかし敵の実力を実感している霊夢が感心の声を上げる。
「いや、敵も大分消耗していたようでしたし。これは貴女達が先に戦っていてくれたおかげです、貴女達の手柄ですよ。」
と蓮子はあくまでも自分たちが仮面ライダーであるということをバレないように装う。
霊夢たちもまさか目の前に居る人物の正体が最近幻想郷に来た外来人の蓮子たちであるとは思いもよらないのである。
「あの、それでは私達は村に戻って妖怪は退治されたと伝えてきますので。これで。」
「ああ、それじゃまた。」
そういって蓮子は指を立てて気取った挨拶をする。
(蓮子、それカッコイイと思ってるの?)
(うるさいわね!クールに決まってるでしょ?)
「あの、どうか?」
一人でしどろもどろしているライダーを見て訝しげな顔をしてたずねる。
「いえ、何でも…それじゃあ私たちもこれで、またどこかで。」
そういって蓮子たちはバイクに乗り走っていった。
「なんだか変わった奴だな。」
「そうね、でも悪い人じゃなさそうだし、今後も良く知っておいて損はないかもね。」
「そうだな、にしてもあの変な乗り物は何だ?」
「さぁ?知らないわ。彼は飛べないみたいだから移動手段が無いんじゃない?」
「ふーん、不便なやつだな。ただちょっと乗ってみたい気もするぜ。」
「今度にとりにでも頼んだら?機械みたいだし。」
「おぉ!そうだな。」
ぽんと手を叩く。
「そんなことよりもう行きましょう。今日は疲れたわ。」
「ん、そうだな実は私も結構くたくたなんだぜ。」
霊夢が飛び立つと続いて魔理沙も箒に跨り空を飛び二人は村を目指してた。
「…」
「どうかしたのか?」
「ううん、なんでもないの」
「なんだ?。もしかして私に助けられたのがそんなに悔しいのか?」
魔理沙がからかうように言う。
「ち、違うわよ!そんなんじゃないわ。ただ…。」
「まぁそんなに落ち込むなよ、楽園の素敵な巫女だって人間だ、いつでも好調とは行かないさ。私がついてるだろ?。」
「魔理沙ってば…」
「…でも、そうね。今日は助けてくれてありがと。」
「なんだよ、今日はやけに素直だな何かあるのか?」
「なによ、普段素直じゃないのはどっちよ。」
「ヘへっ。」
ごまかすように魔理沙が笑う。
それに釣られてふふっ、と霊夢も笑う。
「あやややややや、これは凄いですね、あの二人でも手こずった相手をたった一人で倒してしまうとは。 これはスクープの予感です。」
射命丸文は呟いた
「幻想郷のニューヒーロー現る!!」
「明日の一面はこれで決まりですね。」
そういって漆黒の翼を広げ妖怪の山へと翔けて行った。
―――――――――「…はい、このあいだ販売したマグマドーパントです。破壊されたとの報告が。」
「大丈夫です、ガイアメモリは着々と幻想郷に円満しつつあります。」
「先ほども紅魔館がいくつか買い取っていかれました。よければお得意になるかと。」
「はい、お任せ下さい。 ――幻月様、」
赤と青の服を着た女性が笑う。
―― 翌日 ――
メリーと蓮子は博麗神社を訪れていた。
霊夢は縁側に腰を掛けのんびりとお茶をすすっていた。
「あら貴女達は―。」
「ええ蓮子よ。」
「メリーよ。」
軽く挨拶を交わす3人。
「で?一体何の用?。」
「ええ、これから色々お世話になるでしょうから改めて挨拶をと思って…。」
「?、なによ。ほんとに改まっちゃって。」
「ええ、それがね。私達これから人里で解決屋を始めるの!つまりライバル業者ってことね!」
「ええええぇぇぇぇ!!?」
ただでさえ参拝客が少ないのに同じ解決屋でしかも相手は人里に拠点を置き異変以外も請け負う万能な解決屋なのだ。霊夢にとってこの未知の二人の存在は異変以上の事件だった。
そしてそこへ魔理沙が新聞を掲げながらやって来た。
「おーい!霊夢!この新聞を見てくれよ。に昨日の奴が載ってるんだよ!。」
そこにはこう書かれていた。
「敵か味方か?
幻想に舞い降りた謎のヒーロー現る! 」
その名も――
「 ―― 仮面ライダーW ―― 」
第一話 ―了―
―――つづく
しかし前座→ヒーロー登場という流れは評価しなくもない
でもそれにしたって文が読者任せ過ぎる気がします。
作者の「この場面はこういう事なんですよ」という主張が無いと想うのです。
つまりは地の文章ですね、足りなさ過ぎてシーンが読み取れない。
折角の格闘アクションも数行で終りでは味気ないです。(ココが見たかった!)
あとがきの解説も「wiki見てね」の一言で解決するのでは?
名前をメリーと蓮子に改竄したコピペのようですし。
そういう意味でも作者のオリジナリティが無いです。
長々と失礼しました。
あとがきについてですが、はいその通りです、ものの見事にコピーですww。これについては削除させていただきました。;
そのほかにも作中のオリジナリティがと、心にグッと来ました。
長々とだなんてとんでもありません、お二人のこういったコメントこそ真に大事にしていきたいと思っております。
大変参考になりました。ビビらずに堂々と自分の思った表現が書ける様努力していきますので、失礼ですが今後もこういった御指導 御鞭撻の程お願いいたします(^^)
この話の表現等をいくらか修正し、他の方々の作品に触れ、そういった経験を積んだ後に続きを書こうと思います。どうか最後までお付き合いしていただけますよう願います。
話の流れは良かったのであとは戦闘シーンをもう少し長く・・・
敵か見方か?→敵か味方か?
あとがきだよwww