紅魔館の主、レミリア・スカーレットはこの日とても退屈していた。
「…いつもの事だけど暇ね、昨晩はハロウィンパーティーで盛り上がってたからいつも以上に暇に感じられるわ」
と、こんなひとりごとを呟いていると、
「どうかされましたか?お嬢様」
と、さっきまでいなかったはずの紅魔館の瀟洒なメイド長、十六夜 咲夜が尋ねてきた。
「いいところにきてくれたわね、暇なんだけど何か面白いものない?」
「面白いもの…ですか」
咲夜は少し戸惑って、
「たまにはパチュリー様と一緒に本なんか読まれてみてはいかがでしょう?この館の図書館にはけっこう面白そうな本も置いてありますし」
「本…か」
レミリアは少し迷ってから、
「他にやることもないし、行ってみようかしら」
と、腰をあげて親友のいる図書館に足をはこんでいった。
「さてと、お掃除の続きしなくちゃ」
咲夜もメイドの仕事に戻っていった。
「パチェ~?いるかしら?」
「あら、レミィがくるなんて珍しいわね」
「暇なのよ」
パチュリー・ノーレッジは少し驚いたような顔で親友を迎えた。
「何か面白い本ないかしら?」
「あなたが面白いと思う本があるかしらね」
「読みやすい本じゃなきゃ嫌よ?」
「うーん…これなんてどうかしら?」
「む、なかなか面白そうじゃない」
パチュリーが渡したのは、ある探偵物のマンガだった。
しばらく読み続けて、
「お嬢様、パチュリー様、お茶をお持ちしました」
と、咲夜がお手製の紅茶をもってきた。
「ああ、ありがとう咲夜」
「何を読んでいるんですか?」
咲夜は紅茶をいれながら質問してみた。
「外の世界の本」
「外の世界の?」
「えぇ、なかなか面白いわよ。咲夜も読んでみたら?」
と答えるレミリアに、
「私はまだ仕事が残っているので…後で読ませていただきます」
と答えて図書館を後にしていった。
「真面目ね~」
「まぁそのおかげで私達は快適に過ごせているんだから、彼女には感謝しなきゃ」
「それもそうね」
このような会話をして二人はまた本を読むことに集中した。
「あら、もうこんな時間なのね」
時計をみると本を読み始めてからもう5時間も経っていた。
「時間潰しにはなったんじゃないかしら?」
「そうね、ありがとうパチェ♪」
「またいつでも読みにくるといいわ、面白い本ならたくさんあるから」
「そう、じゃあまた来るね」
そう言って、レミリアは図書館を後にした。
(そういえば咲夜って一体一日でどのくらいの仕事をこなしているのかしら?後で聞いてみようかな)
とか考えながら歩いていたら、
「あ、お姉さまだ!」
と、レミリアの妹、フランドール・スカーレットが声をかけてきた。
「あらフラン、どうかしたのかしら?」
「あのね~、ちょっと弾幕ごっこについて聞きたいことがあるの」
「聞きたいこと?」
「うん、私のスペルに禁忌「レーヴァテイン」ってあるでしょ?」
「そうね」
「あれがみんな避けやすいっていうんだけど、どうしてかな?」
「そうね…フランは振り方が大雑把だから、避けられるスペースが多いんじゃないかな?」
「おお~なるほど、じゃあもう少し相手を狙って振ればいいのかな?」
「それじゃ動きの早い魔理沙とか山の烏天狗とかには避けられちゃうでしょ?だから相手を狙うんじゃなくて、相手の動きを読んで振るのよ」
「相手の動きを読む?」
「そう、例えば相手の右に弾幕をうつでしょ?そしたら相手はどこに移動すると思う?」
「それはもちろん弾幕を避けるから左でしょ…あ!そういう風に考えていくことが相手の動きを読むことなんだ!」
「その通りよ、フラン」
(我が妹ながら物分りがいいな…)
そう思いながら答えた。すると、
「あと、これなんだけど…」
と、次の質問がきた。
「…こうすれば大丈夫ね」
「おお!さすがお姉さま!いろいろ答えてくれてありがとう!」
「いいのよ、それじゃまた後でね」
お互い笑顔でそう言ってわかれた。
(今日はもう遅いわね…寝ようかしら)
と思い、自分の部屋に戻ってベットの中で、
(今日はなんだか充実した日だったわね、これじゃ明日も退屈だろうなぁ~)
とか思いながら、眠りについた。
「…いつもの事だけど暇ね、昨晩はハロウィンパーティーで盛り上がってたからいつも以上に暇に感じられるわ」
と、こんなひとりごとを呟いていると、
「どうかされましたか?お嬢様」
と、さっきまでいなかったはずの紅魔館の瀟洒なメイド長、十六夜 咲夜が尋ねてきた。
「いいところにきてくれたわね、暇なんだけど何か面白いものない?」
「面白いもの…ですか」
咲夜は少し戸惑って、
「たまにはパチュリー様と一緒に本なんか読まれてみてはいかがでしょう?この館の図書館にはけっこう面白そうな本も置いてありますし」
「本…か」
レミリアは少し迷ってから、
「他にやることもないし、行ってみようかしら」
と、腰をあげて親友のいる図書館に足をはこんでいった。
「さてと、お掃除の続きしなくちゃ」
咲夜もメイドの仕事に戻っていった。
「パチェ~?いるかしら?」
「あら、レミィがくるなんて珍しいわね」
「暇なのよ」
パチュリー・ノーレッジは少し驚いたような顔で親友を迎えた。
「何か面白い本ないかしら?」
「あなたが面白いと思う本があるかしらね」
「読みやすい本じゃなきゃ嫌よ?」
「うーん…これなんてどうかしら?」
「む、なかなか面白そうじゃない」
パチュリーが渡したのは、ある探偵物のマンガだった。
しばらく読み続けて、
「お嬢様、パチュリー様、お茶をお持ちしました」
と、咲夜がお手製の紅茶をもってきた。
「ああ、ありがとう咲夜」
「何を読んでいるんですか?」
咲夜は紅茶をいれながら質問してみた。
「外の世界の本」
「外の世界の?」
「えぇ、なかなか面白いわよ。咲夜も読んでみたら?」
と答えるレミリアに、
「私はまだ仕事が残っているので…後で読ませていただきます」
と答えて図書館を後にしていった。
「真面目ね~」
「まぁそのおかげで私達は快適に過ごせているんだから、彼女には感謝しなきゃ」
「それもそうね」
このような会話をして二人はまた本を読むことに集中した。
「あら、もうこんな時間なのね」
時計をみると本を読み始めてからもう5時間も経っていた。
「時間潰しにはなったんじゃないかしら?」
「そうね、ありがとうパチェ♪」
「またいつでも読みにくるといいわ、面白い本ならたくさんあるから」
「そう、じゃあまた来るね」
そう言って、レミリアは図書館を後にした。
(そういえば咲夜って一体一日でどのくらいの仕事をこなしているのかしら?後で聞いてみようかな)
とか考えながら歩いていたら、
「あ、お姉さまだ!」
と、レミリアの妹、フランドール・スカーレットが声をかけてきた。
「あらフラン、どうかしたのかしら?」
「あのね~、ちょっと弾幕ごっこについて聞きたいことがあるの」
「聞きたいこと?」
「うん、私のスペルに禁忌「レーヴァテイン」ってあるでしょ?」
「そうね」
「あれがみんな避けやすいっていうんだけど、どうしてかな?」
「そうね…フランは振り方が大雑把だから、避けられるスペースが多いんじゃないかな?」
「おお~なるほど、じゃあもう少し相手を狙って振ればいいのかな?」
「それじゃ動きの早い魔理沙とか山の烏天狗とかには避けられちゃうでしょ?だから相手を狙うんじゃなくて、相手の動きを読んで振るのよ」
「相手の動きを読む?」
「そう、例えば相手の右に弾幕をうつでしょ?そしたら相手はどこに移動すると思う?」
「それはもちろん弾幕を避けるから左でしょ…あ!そういう風に考えていくことが相手の動きを読むことなんだ!」
「その通りよ、フラン」
(我が妹ながら物分りがいいな…)
そう思いながら答えた。すると、
「あと、これなんだけど…」
と、次の質問がきた。
「…こうすれば大丈夫ね」
「おお!さすがお姉さま!いろいろ答えてくれてありがとう!」
「いいのよ、それじゃまた後でね」
お互い笑顔でそう言ってわかれた。
(今日はもう遅いわね…寝ようかしら)
と思い、自分の部屋に戻ってベットの中で、
(今日はなんだか充実した日だったわね、これじゃ明日も退屈だろうなぁ~)
とか思いながら、眠りについた。
贅沢を言わせて頂くなら、小悪魔と美鈴にも出番がほしかったです。
みんな可愛い。
しかし、欲を言えば、それぞれの場面をもう少し詳しく書いてほしかったです。
この話の場合、どうせだったら「レミリアが図書館で本を読む話」「フランがレミリアに相談する話」と、全く別の2つの話に分けて、それぞれ掘り下げれば良いのではないか、と思いました。レミリアが読んだのが探偵ものなら、それにハマったレミリアが探偵ごっこを始めるとかも面白そう。
これからも期待しています。