「おう! 皆元気か? 私だ。魔理沙だぜ! 突然だが今日は誰でも出来る簡単クッキングを、ここ、春爛漫の霧雨邸よりお送りするぜ」
「……どこが春爛漫よ! 暖房ないと居られないくらい寒いって言うのに。……で、誰が料理するのよ?」
「勿論、私だ!」
「……あんたってまともな料理できたっけ?」
「失礼な! 私だって料理くらいできるぜ!」
「どうせ、冷奴くらいなんじゃないの?」
「そんなの豆腐切って刻み葱乗せるだけじゃないか! まったく甘く見られたもんだぜ」
「だって眉唾ものだもの。あんたの料理なんて」
「ふん、いいぜ。こうなりゃ、私の料理の腕を直で見てもらって納得させてやる!」
「はいはい、頑張ってね。あ、ちなみに私はアリスよ。言っておくけど料理を手伝う気はさらさらないからね」
「おう! 望む所だぜ! そんじゃさっそく料理に取り掛かるとするか。で、お題は何だ……?」
「お題?」
「そう、ほらそこに料理本があるだろ? その本から適当な料理選んでくれよ」
アリスは魔理沙の言う料理本を手に取り、ぱらぱらっとめくる。
「そーね、んじゃこの『春野菜をふんだんに使ったすいとん』を作ってみてよ」
「なるほど季節料理ってわけか。春野菜というと……白菜にきゅうりにトマトといった所だな」
「見事に全部外れてるわね。せめて一つくらいは当てて欲しかったけど……」
「……ま、とにかくそういうことだ。とりあえず始めるぜ」
「ま、がんばってねー」
「で、まずはこのチキンラーメンを鍋でゆでるわけだが……」
魔理沙は、おもむろに麺を鍋でゆで始める。
「ちょっと待った! なんでいきなりそうなるのよ!?」
「いや、すいとんといったらチキンラーメンだろ? ちなみにこーりんのとこに売ってるぜ」
「そんな事聞いてないから……あんた、すいとんって何だかわかってるの?」
「勿論だぜ! 白い玉が入ったスープだろ?」
「白い玉って……まぁ間違ってはいないけど……そこでなんでチキンラーメンなのよ……?」
「アリスは食べた事あるか? チキンラーメン。鶏がらスープが絶品なんだぜ。チキンラーメン。生卵なんか落とすと、もう立派なご馳走だな。チキンラーメン」
「チキンラーメンはいいから、私の質問に答えなさいよ!」
「いいから、だまって見てろって。総ては予定通りなんだぜ」
魔理沙はそう言うと包丁を取り出す。
「ふっふっふ……次はいよいよ私の包丁捌きを見せるときが来たわけだ!」
「わかったから、包丁振り回すのやめなさい! 危ないでしょ!」
「おっと悪ぃ。つい興奮しちまったぜ、ではさっそく春野菜を切っていくことにするか」
そう言いながら、魔理沙は鼻歌交じりに春菊をザクザクズカズカと切り始めた。
「……上機嫌な所悪いんだけど、魔理沙、それ春野菜じゃないわよ」
「ん? そんなわけないだろう。だって春の菊だぞ?」
「それは名前がそうだけであって、春菊そのものは秋の野菜よ。ほら、よく冬の鍋料理なんかに使うでしょ?」
「ま、細かい事は気にするな。とにかくそこら辺の野菜を全部切って水を張った鍋に突っ込んで、よーく煮込むんだぜ」
「もう、全然『春野菜の~』じゃないじゃないのよ……」
アリスは思わずため息をつく。
*
*
*
やあ、こーりんだ。突然だがここで説明しよう!
春菊の名前の由来は、春に菊のような花をつけることから来ているんだ。
ちなみにカロチンを豊富に含んでいて免疫力をつけることが出来る。
更に鉄分も含まれているので貧血等の改善にも効果あると言われているぞ。
さあ、君も春菊を食べて強い体を手に入れよう!
*
*
*
「……さて、それでは後半戦行ってみるぜ!」
「それはいいけど、この私のところに皿に盛り付けて置いてあるラーメンの麺は何……?」
「ああ、それな。いらないから、お前にやるぜ」
「いらないって、スープはどうしたのよ! スープは!」
「スープは使うんだ。麺はいらん」
「だからってどうしろってのよ。これ……」
「食えばいいだろ」
「んなの食えるか!!」
「アリス、好き嫌いはよくないんだぜ」
「そういう問題じゃないでしょ! ……もう、いいからさっさと作りなさいよ!」
「そう、怒るなよ。……よし、それじゃ続きいこうか」
「ちなみに、今の時点で既に『春野菜の~』じゃなくなってるわけなんだけど……」
「ま、そこはあれだ。春野菜が入ってると想像してくれれば済む事だ」
「いいのかしら、それで……」
「とりあえず次行くぜ。ぐつぐつ鍋で煮込む事、数十分。いい感じに具が煮えたら次は出汁を加えるのさ」
「まぁ、そうね。ちなみに出汁は……ってあんた、なにやってんのよ!?」
「我ながらいい出汁が取れたぜ。まさに命の出汁だな」
そう言いながら魔理沙はチキンラーメンの汁を鍋に加える。
「……もう信じらんない」
それを見て思わず額に手を当てるアリス。
「言っただろう。鶏がらの出汁がいいんだってな」
「……だからってねぇ……」
「さあ、スープは出来たぜ。あとはすいとんを入れるだけなんだが」
「……そうね。で、すいとんはどうしたわけ?」
「え? 用意してあるんじゃないのか?」
「私は知らないわよ?」
「私も知らんぞ……?」
思わず黙り込む二人。
「……あのな。すいとん抜きで、すいとんが作れるわけないだろう!?」
「そんなの私に言わないでよ! 用意してなかったあんたが悪いんでしょ!」
「う~む……困ったぞ。どうしたものか……」
「本当、どうするのよ?」
「仕方ない、代わりになるような白いものを用いて代用することにしよう!」
「そんなものどこにあるのよ?」
「まぁ、この魔理沙様にまかせろ!」
*
*
*
やあ、再びこーりんだ。突然だがここで説明しよう!
すいとんはもともとは室町時代からあった食べ物だったが
中でも特に食料の乏しい戦時中によく食べられたため
今でも当時を偲んで夏にすいとんを食べる所もあるんだ。
さあ、君も今年の夏はすいとんを食べて戦時中を偲んでみてはどうかな?
*
*
*
「……さあ、ついに試食だぜ!」
「なんて言うか、長いようで短かったわね」
「あぁ、料理を始めたのがまるで昨日のことのように思えるぜ」
「つい、何時間か前の話でしょーが!」
「それはそうと、さあ、アリス是非、食べてみてくれ」
魔理沙はそう言いながら完成した料理を器によそってアリスに渡す。
「うーん……食べるのが怖いわ……」
料理を受け取った彼女は思わず固まる。
「どうしたんだ? おかわりならあるから遠慮なく食べてくれよ」
「そういうわけじゃないけど……不味かったら嫌だなぁって」
「大丈夫だ! 不味いわけがない! 味は私が保証する!」
自信満々の魔理沙の様子に意を決してアリスは具を一つ食べる。
「どうだ……?」
魔理沙の問いに答えず恐々と咀嚼する。
「んー……」
「なあ、どうなんだ?」
眉間にしわを寄せて気難しそうな表情をしていたアリスだったが、やがて気が付いたようにポツリと一言。
「……あれ? ……嘘、美味しいわ!」
「だろだろ?」
「う~ん、予想外ね。ま、でも、考えてみると沢山の野菜をたっぷり煮込んだから、よく味は染み込んでるはずよね。おいしさの決め手は、長時間煮込んだって所かしら?」
「違うだろ。決め手は特製鶏がらスープだ!」
「そう、問題はそれだったわね……」
彼女は続いて、スープを一口口に入れる。
「さあ、どうだ?」
「……うん、なんていうか……野菜の中華スープの味ね。でも思ったより普通。もっとすごい味、想像してたわ」
「はっはっは! 私の味覚に間違いはないんだぜ!」
「で、次はメインのすいとんなんだけど……」
「おう、そうだな。あいにく代用品だがな……」
箸で、すいとんの代用品を掴みあげたアリスは思わず目が点になる。
「……ねぇ、魔理沙……この異様に伸びるすいとんは何かしら……?」
「見ての通り代用品だぜ」
「代用品って、どう見てもお餅でしょ。これ」
「ああ、代用品だぜ」
「あのね……これじゃお雑煮じゃない!」
「いや、すいとんだぜ。すいとんのつもりで作ったのだからすいとんだ!」
「はぁ……『春野菜をふんだんに使ったすいとん』だったはずなのに……これじゃ『ごちゃまぜ野菜が一杯入った中華スープ風お雑煮』よ! 全然違うじゃない! 羊頭狗肉もいいとこだわ」
「違うぜ、アリス。名づけて『魔理沙特製! 春のすいとん二時間スペシャル』だぜ!」
「もう、勝手に言ってなさい!」
「……さて、というわけで試食も終わった所で、夢のように楽しかった時間もそろそろ終わりなわけだが……ところで、アリス、どうだ? これで私の料理の腕前がこれでよくわかっただろう?」
「う~ん、正直微妙ね……結局、お題通りじゃなかったし……次の機会にはもっと複雑な料理に挑戦してもらおうかしら」
「お、って事は次もあるのか?」
「さあ?」
「さあ? って……ずいぶん曖昧だな」
「まぁ、そういうものよ。それよりそろそろ締めに入ったら?」
「締めか、そうだな。では、今日のまとめってことで……」
疲れきった様子のアリスを尻目に、こほんと咳払いをすると、彼女は得意げに言い放った。
「チキンラーメンは玉子で食べるに限るぜ!」
「なんでそーなるのよ!!」
「……どこが春爛漫よ! 暖房ないと居られないくらい寒いって言うのに。……で、誰が料理するのよ?」
「勿論、私だ!」
「……あんたってまともな料理できたっけ?」
「失礼な! 私だって料理くらいできるぜ!」
「どうせ、冷奴くらいなんじゃないの?」
「そんなの豆腐切って刻み葱乗せるだけじゃないか! まったく甘く見られたもんだぜ」
「だって眉唾ものだもの。あんたの料理なんて」
「ふん、いいぜ。こうなりゃ、私の料理の腕を直で見てもらって納得させてやる!」
「はいはい、頑張ってね。あ、ちなみに私はアリスよ。言っておくけど料理を手伝う気はさらさらないからね」
「おう! 望む所だぜ! そんじゃさっそく料理に取り掛かるとするか。で、お題は何だ……?」
「お題?」
「そう、ほらそこに料理本があるだろ? その本から適当な料理選んでくれよ」
アリスは魔理沙の言う料理本を手に取り、ぱらぱらっとめくる。
「そーね、んじゃこの『春野菜をふんだんに使ったすいとん』を作ってみてよ」
「なるほど季節料理ってわけか。春野菜というと……白菜にきゅうりにトマトといった所だな」
「見事に全部外れてるわね。せめて一つくらいは当てて欲しかったけど……」
「……ま、とにかくそういうことだ。とりあえず始めるぜ」
「ま、がんばってねー」
「で、まずはこのチキンラーメンを鍋でゆでるわけだが……」
魔理沙は、おもむろに麺を鍋でゆで始める。
「ちょっと待った! なんでいきなりそうなるのよ!?」
「いや、すいとんといったらチキンラーメンだろ? ちなみにこーりんのとこに売ってるぜ」
「そんな事聞いてないから……あんた、すいとんって何だかわかってるの?」
「勿論だぜ! 白い玉が入ったスープだろ?」
「白い玉って……まぁ間違ってはいないけど……そこでなんでチキンラーメンなのよ……?」
「アリスは食べた事あるか? チキンラーメン。鶏がらスープが絶品なんだぜ。チキンラーメン。生卵なんか落とすと、もう立派なご馳走だな。チキンラーメン」
「チキンラーメンはいいから、私の質問に答えなさいよ!」
「いいから、だまって見てろって。総ては予定通りなんだぜ」
魔理沙はそう言うと包丁を取り出す。
「ふっふっふ……次はいよいよ私の包丁捌きを見せるときが来たわけだ!」
「わかったから、包丁振り回すのやめなさい! 危ないでしょ!」
「おっと悪ぃ。つい興奮しちまったぜ、ではさっそく春野菜を切っていくことにするか」
そう言いながら、魔理沙は鼻歌交じりに春菊をザクザクズカズカと切り始めた。
「……上機嫌な所悪いんだけど、魔理沙、それ春野菜じゃないわよ」
「ん? そんなわけないだろう。だって春の菊だぞ?」
「それは名前がそうだけであって、春菊そのものは秋の野菜よ。ほら、よく冬の鍋料理なんかに使うでしょ?」
「ま、細かい事は気にするな。とにかくそこら辺の野菜を全部切って水を張った鍋に突っ込んで、よーく煮込むんだぜ」
「もう、全然『春野菜の~』じゃないじゃないのよ……」
アリスは思わずため息をつく。
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やあ、こーりんだ。突然だがここで説明しよう!
春菊の名前の由来は、春に菊のような花をつけることから来ているんだ。
ちなみにカロチンを豊富に含んでいて免疫力をつけることが出来る。
更に鉄分も含まれているので貧血等の改善にも効果あると言われているぞ。
さあ、君も春菊を食べて強い体を手に入れよう!
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「……さて、それでは後半戦行ってみるぜ!」
「それはいいけど、この私のところに皿に盛り付けて置いてあるラーメンの麺は何……?」
「ああ、それな。いらないから、お前にやるぜ」
「いらないって、スープはどうしたのよ! スープは!」
「スープは使うんだ。麺はいらん」
「だからってどうしろってのよ。これ……」
「食えばいいだろ」
「んなの食えるか!!」
「アリス、好き嫌いはよくないんだぜ」
「そういう問題じゃないでしょ! ……もう、いいからさっさと作りなさいよ!」
「そう、怒るなよ。……よし、それじゃ続きいこうか」
「ちなみに、今の時点で既に『春野菜の~』じゃなくなってるわけなんだけど……」
「ま、そこはあれだ。春野菜が入ってると想像してくれれば済む事だ」
「いいのかしら、それで……」
「とりあえず次行くぜ。ぐつぐつ鍋で煮込む事、数十分。いい感じに具が煮えたら次は出汁を加えるのさ」
「まぁ、そうね。ちなみに出汁は……ってあんた、なにやってんのよ!?」
「我ながらいい出汁が取れたぜ。まさに命の出汁だな」
そう言いながら魔理沙はチキンラーメンの汁を鍋に加える。
「……もう信じらんない」
それを見て思わず額に手を当てるアリス。
「言っただろう。鶏がらの出汁がいいんだってな」
「……だからってねぇ……」
「さあ、スープは出来たぜ。あとはすいとんを入れるだけなんだが」
「……そうね。で、すいとんはどうしたわけ?」
「え? 用意してあるんじゃないのか?」
「私は知らないわよ?」
「私も知らんぞ……?」
思わず黙り込む二人。
「……あのな。すいとん抜きで、すいとんが作れるわけないだろう!?」
「そんなの私に言わないでよ! 用意してなかったあんたが悪いんでしょ!」
「う~む……困ったぞ。どうしたものか……」
「本当、どうするのよ?」
「仕方ない、代わりになるような白いものを用いて代用することにしよう!」
「そんなものどこにあるのよ?」
「まぁ、この魔理沙様にまかせろ!」
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やあ、再びこーりんだ。突然だがここで説明しよう!
すいとんはもともとは室町時代からあった食べ物だったが
中でも特に食料の乏しい戦時中によく食べられたため
今でも当時を偲んで夏にすいとんを食べる所もあるんだ。
さあ、君も今年の夏はすいとんを食べて戦時中を偲んでみてはどうかな?
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「……さあ、ついに試食だぜ!」
「なんて言うか、長いようで短かったわね」
「あぁ、料理を始めたのがまるで昨日のことのように思えるぜ」
「つい、何時間か前の話でしょーが!」
「それはそうと、さあ、アリス是非、食べてみてくれ」
魔理沙はそう言いながら完成した料理を器によそってアリスに渡す。
「うーん……食べるのが怖いわ……」
料理を受け取った彼女は思わず固まる。
「どうしたんだ? おかわりならあるから遠慮なく食べてくれよ」
「そういうわけじゃないけど……不味かったら嫌だなぁって」
「大丈夫だ! 不味いわけがない! 味は私が保証する!」
自信満々の魔理沙の様子に意を決してアリスは具を一つ食べる。
「どうだ……?」
魔理沙の問いに答えず恐々と咀嚼する。
「んー……」
「なあ、どうなんだ?」
眉間にしわを寄せて気難しそうな表情をしていたアリスだったが、やがて気が付いたようにポツリと一言。
「……あれ? ……嘘、美味しいわ!」
「だろだろ?」
「う~ん、予想外ね。ま、でも、考えてみると沢山の野菜をたっぷり煮込んだから、よく味は染み込んでるはずよね。おいしさの決め手は、長時間煮込んだって所かしら?」
「違うだろ。決め手は特製鶏がらスープだ!」
「そう、問題はそれだったわね……」
彼女は続いて、スープを一口口に入れる。
「さあ、どうだ?」
「……うん、なんていうか……野菜の中華スープの味ね。でも思ったより普通。もっとすごい味、想像してたわ」
「はっはっは! 私の味覚に間違いはないんだぜ!」
「で、次はメインのすいとんなんだけど……」
「おう、そうだな。あいにく代用品だがな……」
箸で、すいとんの代用品を掴みあげたアリスは思わず目が点になる。
「……ねぇ、魔理沙……この異様に伸びるすいとんは何かしら……?」
「見ての通り代用品だぜ」
「代用品って、どう見てもお餅でしょ。これ」
「ああ、代用品だぜ」
「あのね……これじゃお雑煮じゃない!」
「いや、すいとんだぜ。すいとんのつもりで作ったのだからすいとんだ!」
「はぁ……『春野菜をふんだんに使ったすいとん』だったはずなのに……これじゃ『ごちゃまぜ野菜が一杯入った中華スープ風お雑煮』よ! 全然違うじゃない! 羊頭狗肉もいいとこだわ」
「違うぜ、アリス。名づけて『魔理沙特製! 春のすいとん二時間スペシャル』だぜ!」
「もう、勝手に言ってなさい!」
「……さて、というわけで試食も終わった所で、夢のように楽しかった時間もそろそろ終わりなわけだが……ところで、アリス、どうだ? これで私の料理の腕前がこれでよくわかっただろう?」
「う~ん、正直微妙ね……結局、お題通りじゃなかったし……次の機会にはもっと複雑な料理に挑戦してもらおうかしら」
「お、って事は次もあるのか?」
「さあ?」
「さあ? って……ずいぶん曖昧だな」
「まぁ、そういうものよ。それよりそろそろ締めに入ったら?」
「締めか、そうだな。では、今日のまとめってことで……」
疲れきった様子のアリスを尻目に、こほんと咳払いをすると、彼女は得意げに言い放った。
「チキンラーメンは玉子で食べるに限るぜ!」
「なんでそーなるのよ!!」
なお、一番初めに作られたインスタント麺がチキンラーメン
……でもすいとんは、小麦粉がないと作れませんよ?魔理沙…
・・・一人暮らししてるからって料理が上手くなるとは限らないこともありますがね
アリスもずいぶんと付き合いがいいですね。