Coolier - 新生・東方創想話

紅魔館DX(デジタルトランスフォーメーション)

2025/04/19 21:25:08
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(AIが外界では普及し、古のIT技術が幻想入りし始め、幻想郷は絶賛ITバブルとかなんとかってけーねが言ってた★)


第一章:幻想郷、宇宙へ — 覚醒する紅魔館
深い夜の闇に包まれた幻想郷。その一角にそびえ立つ紅魔館は、赤い外壁とゴシックな意匠が映える異端の洋館だ。周囲を覆う霧の湖は、夜風を受けて微かに波紋を広げ、月の光をチラチラと反射する。
館のテラスには、吸血鬼の姉妹が並んで腰かけていた。館の主・レミリア・スカーレットはワイングラスを指先で軽く回し、赤い液体が作る渦を眺めている。その横で、妹のフランドール・スカーレットは頬杖をつき、金色の瞳を宇宙に向けていた。

「ねえ、お姉さま。これ、本当に“宇宙船”になるの?」
「フラン、私だって最初は信じられなかったわ。でも現実なのよ。あの書庫にあった“猫でもわかる宇宙ベンチャーにおけるDX(デジタルトランスフォーメーション)”っていう胡散臭い本が原因だけどね。」

レミリアはワイングラスを傾けながら、つい先日の出来事を思い出していた。館の大図書館を管理する魔女・パチュリー・ノーレッジが、奇妙な魔導書を発掘したのだ。応用して徹夜で「紅魔館の構造を利用し、宇宙要塞へと変形・飛行させるための魔術回路」を小悪魔をパワハラしながら作り上げたらしい。あわれ小悪魔、後で労いの言葉でもかけよう。

「最初はパチュリーが冗談を言ってるのかと思ったんだけど、まさか本当に作り上げるなんてね。DX(デジタルトランスフォーメーション)ってこういうことじゃないと思うんだけど…。」

レミリアが苦笑すると、フランドールは無邪気な笑顔を見せた。
館の正門には、まるでロケットエンジンを思わせる巨大なブースターが取り付けられ、外壁の至るところには魔術的な回路が赤黒く光っている。まるで“悪魔城”がそのまま宇宙船に進化したかのような、異形の姿だ。
幻想郷の住民もさすがに驚いたが、「ああ、スカーレット家のいつもの奇行か」と半ば慣れ気味に受け止めているらしい。

「よし、テスト飛行の準備は明日にでも始めるわ。フラン、しっかり休んでおきなさい。」
「うん。何だかわくわくして眠れそうにないけど…!」

ふと吹き抜ける夜風がテラスを揺らし、紅魔館の壁に生えたコウモリの飾りをかすかに鳴らした。吸血鬼姉妹の足元には、小さな靴音ひとつ響かないほどの静寂。だが、それは嵐の前の静けさに等しかった。

第二章:射命丸文の特ダネ狙い — スクープを求めて
翌日。
誰よりも早く紅魔館に飛び込んできたのは、黒い羽根をもつ天狗の記者・射命丸文(しゃめいまる あや)だった。頭にはカメラ、手にはメモ帳。彼女の鼻は、すでに特ダネの匂いを嗅ぎつけている。

「レミリアさん、これって本当ですか!? 紅魔館が宇宙に飛ぶって、幻想郷中が噂で持ちきりですよ!」
「相変わらず噂が広まるのが早いわね。まあ隠しても仕方ないし、取材するならどうぞご自由に。だけど、後で変な記事にしないで頂戴ね?」
「ふふふ、お任せあれ! “変な記事”こそ私の得意分野ですから!」

文はカメラを構えて、早速パシャパシャと館内を撮影して回る。変形した図書館はまるで近未来のデータセンターのように機器——もとい魔術装置が並び、配線ならぬ“魔力の流路”が天井を這っている。

「こ、これはすごい。サーバールームならぬ“魔導サーバー室”みたいですね! パチュリーさん、どんな感じでこれを構築したんですか?」
「見つけた設計図をベースに、図書館のアーカイブをもとにコードじゃないわね、呪文をビルドしたの。まあGitみたいなものかしら。“秘術のリポジトリ”と言っておくわ。」

パチュリーは読書に集中しているかと思いきや、淡々とした口調で応じる。どうやら“魔導CI/CDパイプライン”なるシステムまで構築しているらしく、呪文の更新やバグ修正が自動化されているらしい。文はそれを聞き、「やっぱり幻想郷はITリテラシーが高いですね!」と妙に感心していた。

第三章:霊烏路空、突撃 — 地底からの来訪者
同じころ、地底では灼熱の鴉・霊烏路空(れいうじ おくう)が落ち着かない様子だった。彼女は核融合を操る力を持ち、旧地獄の核融合炉で働いている。しかし、最近はどうにもエネルギーの流れが不安定らしい。

「お燐の姿も見当たらないし、変だなあ。核エネルギーが外に流出してる感じがする…」

地底がザワつくときは地上で何かが起こっている証拠。おくうは大きな漆黒の翼を広げ、火の粉が舞うような熱風を背負いながら一気に飛び立った。
地上へ出ると、まず目に入ったのは赤黒い光を放つ紅魔館のシルエットだった。ブースターらしき装置や謎の文様がきらめき、周囲には魔力が渦巻いている。

「これか…“紅魔館宇宙船”って。何だかエネルギーが放出されてて、地底の流れと干渉してるみたい。これは見逃せないな。」

おくうは好奇心と使命感から、迷わず紅魔館へ向かった。門をくぐると、そこではちょうど文が取材を続行中。レミリア、フラン、咲夜、パチュリーらが慌ただしく動き回っており、まるでロケット発射前の管制センターさながらの忙しさだ。

第四章:奇妙な宇宙計画の幕開け — 魔導要塞、準備完了
紅魔館のメインホールは、まるで宇宙港のように賑わっていた。フランは嬉々としてホールを走り回り、文はカメラを構えたりメモを取ったり忙しい。おくうは目を丸くしながら、壁面に刻まれた魔術回路を興味深そうに眺めている。
そこへレミリアが現れ、館中に響き渡るように宣言した。

「みんな集まりなさい! 紅魔館、いよいよ打ち上げ準備に入るわよ!」

瞬時にメイド妖精たちが整列し、咲夜が点呼を取る。パチュリーは図書館の巨大モニター(魔法の水晶スクリーン)に目を走らせ、システムログを確認中。あちこちに英文字ならぬ呪文文字が流れ、成功や失敗を示すランプが点滅している。まるで IT企業のオペレーションルームだ。

「エンジンの魔力供給ライン、正常。ブースター魔方陣、異常なし。冗長化構成もうまく動いているわね。予備バッテリーは“吸血鬼の棺”が担うから安心して。」
「そこまでしてるのね…。案外、ちゃんとしたプロジェクト体制でやってるのね。」
「ええ、一度打ち上げに失敗したら目も当てられないもの。外宇宙に行くなんて、人類が月に行くよりレアな話でしょう。」

レミリアは誇らしげに胸を張る。妹のフランドールは「わーい!」と手を叩いて喜び、文は“天狗新聞史上最大のスクープ”を狙ってカメラを構え直す。
そして時が来た。発進システムを起動するサイレンがホールにこだまする。突如、窓の外の湖水面がざわめき、ブースターから暗紅色の炎が吹き上がり始めた。

「発射まで3…2…1…Go!!」

パチュリーの合図と同時に、紅魔館全体が不気味な光を放ちつつ浮かび上がる。ゴシック様式の塔がわずかに回転し、壁面がスライドしてブースターを露出させる。その姿は、まるで“悪魔城”と“スペースシャトル”を掛け合わせたような不可思議なフォルムだ。
やがてロケットの轟音とともに、館は夜空を突き抜ける。まるでドラゴンが夜の闇に舞い上がるかのように重厚で、そして壮麗な光景だった。

第五章:無重力と混乱と笑い声 — 宇宙空間の大騒ぎ
大気圏を突破した瞬間、館内に訪れる無重力状態。
真っ先に悲鳴を上げたのは妖精メイドたちだった。掃除道具やティーカップが宙を舞い、廊下を移動するはずが壁にぶつかって回転する始末。レミリアが必死にワイングラスを支えようとするも、赤い液体がふわふわと球状になって漂い始める。

「ああっ、これこぼしたら大変! 誰か…」
「お嬢様、それに触ると服が汚れてしまいます!」

咲夜はメイド長として冷静にフォローしようとするが、無重力には慣れていないらしく、優雅なメイド服がひらひらと宙を泳いでしまう。
一方、フランドールは大はしゃぎ。壁から壁へと跳ね回りながら「これが宇宙かあ!」と歓声を上げる。文はカメラを浮遊させようとして逆に自分が回転し、「うおお、シャッターが押せない!」と大慌て。

そしておくうはというと、さすがに核融合エネルギーを扱うだけあって少し余裕がある。ブースターや魔力炉のメーターを確認しつつ、館の制御ルームを漂っていた。

「これ、重力制御ってできないの? 私の核融合で何とかならないかな…?」
「あまり変な実験はやめてよ、おくう。館が爆発したら元も子もないわ。」

パチュリーがパネルを操作していると、突然警告音が鳴った。館のシステムログに新たなエラーが表示されている。
エラーコードは「EOU404」。どうやら“External Outer Universe”との衝突回避システムが何かを検知したらしい。

第六章:謎の宇宙生物との遭遇 — スライム状の知的生命体
幻想郷から大気圏を抜けたばかりの紅魔館の窓外に、青白く光る球体が映った。プルプルと揺れるゲル状の物体が、まるでこっちを覗き込むように近づいてくる。

「あれは何? 小さい星…じゃないわよね。」
「生命体の反応があるわ。サイズはそこまで大きくないけど、むしろ向こうからアプローチしてきているみたい。」

パチュリーが魔術センサーを駆使しながら、モニターに映し出される情報を読み解く。未知の周波数でコミュニケーションを送っている形跡があり、どうやら敵意はなさそうだ。
好奇心旺盛なフランドールは窓越しに手を振り、文は「撮影チャンス!」と興奮。レミリアは「また厄介ごとが増えそうね」と眉をひそめるが、どこか楽しそうにも見える。

「おくう、衝突しないようにエンジンを緊急停止できる?」
「任せといて。核融合エネルギーの一部をダンパーに回して…よし、減速できそう!」

おくうが巧みなエネルギー制御を行い、紅魔館はスピードを落とす。すると青白い球体はまるで小動物のように興味津々と館の外壁に接近し、なにやら不思議な信号を送り始めた。

「ぷるぷる…きゅるる…」

可愛らしい音を立てる球体を前に、館の中では大騒ぎが勃発。

第七章:銀河外交、始まる? — 不可思議な言葉の翻訳
パチュリーが図書館から引っ張り出してきた“古代外宇宙言語解析呪文”を使ってみると、モニターに文字が浮かび上がる。どうやらこの球体は「紅魔館とコンタクトを取りたい」「一緒に旅がしたい」と言っているらしい。
フランドールは「可愛い!」と目を輝かせるが、レミリアは一応警戒態勢を緩めない。

「仲間になる? でも正体不明よ。こいつが敵だったらどうするの?」
「まあ、“とりあえず試してみる”のが私たちのスタイルでしょ?」

パチュリーはそう呟くと、魔力保護フィールドを張って球体を館内へ誘導する。まるで巨大な水槽の中を漂うクラゲのように、球体はプルプル震えながら館内に入ってきた。
射命丸文は決定的瞬間を逃すまいと、カメラのシャッターを連打。おくうは「核融合エネルギーに干渉してこなきゃいいけど…」と少し神経質になりながら、警戒を続ける。

第八章:未知なる友と狂騒の航海 — 加速する紅魔館
球体が館内の魔力回路に接触すると、あちこちの機器が勝手に稼働を始めた。赤い警告ランプが明滅し、妙なアラーム音が鳴る。まるでサイバー攻撃を受けているかのように、システムログに謎のメッセージが大量に流れ始める。

「あ、あれ? ブースター出力が急上昇してる…! 勝手に加速が始まったわ!」
「これは…球体が館の魔術システムと合体して新たなパワーを生み出しているのかも。」

パチュリーが眉をひそめ、咲夜は「このままではコントロール不能です!」と声を上げる。しかしレミリアはむしろ笑顔だ。

「面白いじゃない。予定外の加速なら、そのまま利用してやりましょう。さらに先へ、銀河の果てへ飛んでいくのも悪くないわ。」
「お姉さま、本気?」
「冗談半分、本気半分。でも、ここまで来たらとことん楽しむしかないわね!」

紅魔館は青白い軌跡を引きながら、さらに速度を上げる。宙を舞う家具やメイド妖精たちも拍車をかけるように悲鳴と笑い声を上げ、館内はまるでお祭り騒ぎ。文は「スクープ! 大スクープです!」とカメラを回し続け、おくうは「こんな加速、地底じゃ体験できないな」と感心している。

第九章:永遠に続く笑いの航路 — 果てなき冒険
ブースターの轟音が収まり、周囲に広がるのは漆黒の宇宙。紅魔館の外壁に溶け込んだ青白い球体は、ぷるぷると不思議な光を放ちながら、新たな力を館に注入し続けている。
窓の向こうには、無数の星々が瞬く銀河の海。惑星らしき光の点が遠くに見え、未知なる星間ガスの帯がうっすら広がっている。

「ひゃあ、こんな光景、幻想郷でも見られなかったよね!」
「ふふ、ここまで来るとちょっと感動するわね。幻想郷がちっぽけに思えるわ。」

フランドールとレミリアが浮遊しながら会話し、文はシャッターを押す手を休めない。おくうは核融合炉を微調整し、館全体の動力を支える。パチュリーは翻訳呪文と魔術回路のログを監視しながら、球体が何を求めているのか探っていた。

そして次なる展開は、まるで自ら呼び寄せるかのようにやってくる。モニターに、新たな影が映し出されたのだ。奇妙な結晶のような物体が多数集合し、ひしめき合っているらしい。

「お嬢様、前方にまた未知の宇宙物体を確認…しかも複数。どうします?」
「どうするって…決まってるじゃない。突っ込むわよ!」
「さすがです、レミリア様!」

そこに文がカメラを向け、意気揚々と叫ぶ。

「これはまた特ダネのチャンス! 幻想郷初の“銀河突撃取材”は任せてください!」

コントロールルームでは、咲夜が懸命に安定飛行のための調整をし、パチュリーとおくうが相互にエネルギー管理を進めている。フランドールは無重力に慣れてきたのか、回転しながら楽しそうに「かかってこい、宇宙!」と挑発的だ。
そしてレミリア・スカーレットは、ワイングラスの中でふわふわ漂う赤い液体に唇をつけ、挑戦的な笑みを浮かべる。

「私たちスカーレット家が、幻想郷を超えて銀河の支配者になっても悪くないわね。…さあ、行きましょう。銀河の果てまで!」

こうして、外宇宙に躍り出た紅魔館遠征隊は、笑いとスリルと混沌を載せて、遥かな星の海へと突き進んでいく。
エンジンの轟音も、妖精たちの悲鳴も、フランドールのはしゃぎ声も、文のカメラシャッター音も、すべてがひとつの大合唱となって宇宙に響き渡った。
異形の“魔導宇宙船”が繰り広げる奇妙な冒険は、まだまだ終わらない。システムログには相変わらず新種のエラーが次々に記録されているが、それもまた旅の楽しみのひとつなのだ。

「次はどんな星に降り立つのかしら? それとも降り立てる場所なんて無かったりしてね。」
「ふふふ、未知の世界はすぐそこにあるわ。さあ、幻想郷を超えた私たちだけの物語を続けましょう!」

旅は、まだまだ続く。少女たちの笑い声と悲鳴と混沌が、永遠に広がる星の海を揺るがしていくのだった——。
美鈴「目が覚めたら守るべき城がなかったのですが..」




普通の小説は良作もかけるが、東方だと学習データが足りていないのか思ったよりぬえーん
そのまま出すと更にぬえーんだったのでほんの少しだけ手直し



AIモデル o1pro
Singulα
https://www.pixiv.net/users/115595287
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コメント



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2.無評価夏後冬前削除
最近はchatGPTもまともな出力できるようになってきましたが特性上外連味が無さ過ぎてまだそれ単体だけでは楽しくないですね
3.100名前が無い程度の能力削除
良かったです。飛び出していけ
4.80名前が無い程度の能力削除
AIを使った文章、初めて読みました。わちゃわちゃとした感じが伝わります。是非、AIを使わない文章も読んでみたいなあ、なんて思ってしまいました。
ご馳走様でした。面白かったです。