Coolier - 新生・東方創想話

純子

2024/06/05 11:51:15
最終更新
サイズ
14.75KB
ページ数
1
閲覧数
521
評価数
6/9
POINT
730
Rate
15.10

分類タグ

あ、霊夢さん。こんにちは。ちょっといいですか? はい。ありがとうございます。

最近、困っていることがあるんです。いえ、特に支障があるわけではないのですが。
鯨呑亭で皆さんと過ごしていると、常連さんが誰もいない空間に向けて話しかけることがあるんです。それもただの独り言には聞こえなくて。まるで、本当にそこに誰かが居るかのような口ぶりなんです。初めは酔いが回っているだけかと思っていたのですが、それにしては頻度が高くて。
ええ。はい。常連さん――市兵衛さんと一郎さんです。
いや、それはちょっと……。そもそも、あのお二人はお酒の飲み方がとても上手なんです。なので、あの二人に限ってそんなことはないはずですが……。
しかも、話しかけるだけじゃなくて、おつまみを注文することだってあるんです。はい。その、見えないお客様のためにです。いくら酔っていても、よそに声をかけるくらいならあり得るかもしれませんが、料理を注文するのはおかしいでしょう。
お料理ですか? はい。はい。――その、まさかです。空になる時もあれば少し残っているときもありますが、手を付けた痕跡は必ずあります。つまり、誰かが食べているんです。もちろん、私が見ていない間にお二人が箸を付けている可能性もあるにはあるのですが。

とにかく。霊夢さんには一度、お店に来てもらって実際に見てほしいんです。
お願いします。

◇◇

それから数日。渋々ながらも引き受けた霊夢だったが、暖簾を潜るなりすぐさまお酒とツマミを注文し、そのまま一杯やりはじめてしまった。不安になった美宵は苦言を呈したものの、その場に溶け込むことが潜入調査の肝なんだからと言われてしまい、有無を言わさぬその圧力を前に、何も言い返すことができなかった。
そして、今日も常連の二人がやってくる。
「美宵ちゃーん、もう入ってへーき?」
「はい、大丈夫ですよ。いらっしゃいませー」
「ありがとー」
「じゃあ美宵ちゃん、いつものお願いね」
「はーい」
徳利とお猪口、そして生みたてをそのまま茹でた固ゆで卵を二つ。お盆に乗せて
「お待たせしました。いつものですよ」
「お、ありがとうありがとう」
「やっぱ最初はこれよ」
「そうそう。黄身の固さがちょうどいいんだよな」
「ぱさぱさの黄身に塩をこう……で、こうよ」
「「んーーーーーー」」
「ぱさぱさの黄身が喉に詰まるこの感覚、たまんねえな!!!」
「そしてそれを押し流す辛口の一杯よ。酒にヒリつく喉が癖になる!」
今日も変わらず楽し気な市兵衛さんと一郎さん。
その卵、わたしが茹でてみたんですよ! と、思わず口にしかけた言葉を必死に仕舞い込みながら思う。
……以前であれば、私もその輪に入れたのに。
しかし、今はそれどころではない。美宵には、ひたひたと忍び寄る不可解な異変から、鯨呑亭を守り抜く責務があるのだ。そのために霊夢の元に足を運び、わざわざ運んでもらったのだ。厨房に戻るその足で、暖簾越しに外の様子を透かし見る。
人里の足下は、その閉鎖的な成り立ちに対して多様性に満ちている。
畑仕事帰りと思しき地下足袋に、ささくれた藁紐が屈強さを際立てる藁草鞋、その後に続く裸足は小石なぞお構いなしに踏みつける。それとは逆方向に向かう洋靴は沈みゆく陽をテカテカと照らし出し、二枚下駄がカラリコロリと愉快な音を奏でていた。
「履物にも色々あるよな。下駄か草履だったあの頃が懐かしいよ」
「あとは足袋か、それ以外はみーんな裸足だったしな。でも、やっぱり俺はこいつが一番よ」
市兵衛の足下から、カラコロと心地よい音が聞こえてくる。
「なに言ってんだか。市兵衛さんは手が届かねぇだけだろうがよ」
「お? そういう一郎さんだって、さっきから目で追う足はみんな洋靴を履いているじゃないか」
「いやいや、俺はただな」
「一郎さんはあの姉ちゃんに――というか、姉ちゃんの履物にぞっこんだもんな。でも、あの姉ちゃんの履物は唐風だぞ? って、おいおい。まさかそこからか?」
「はーーー市兵衛さんには夜空みてえなあの履物の良さがわからないか」
ただ、暖簾の下を歩く足下に、市兵衛の言う”唐風の履物”は見当たらない。靴の主は、一体どんな姿をしているのだろう。
「美宵ちゃん、美宵ちゃーん? 次はレンコンの素揚げお願いしてもいい?」
「あ、はーい。ちょっと待っててくださいね」
注文を受け、厨房に戻ろうとしたその時だった。
暖簾の奥で、赤い球がぼんやりと光っている。

◇◇

あと、それとは別に気になっていることがあって。ああ、すみません、霊夢さんも忙しいですもんね。ごめんなさい、そろそろ戻ります。
え?この包みですか? ええと、よかったらと思って煮物を持ってきたんですが――え、いいんですか!? でも、霊夢さんのご都合もありますし。
そ、そうですか。そこまで言うのであれば。
はい。これは鯨呑亭の件とは別だと思うのですが。最近、お店の前に火の玉が漂っていると話題になっているんです。いいえ、妖怪の仕業ではないと思います。少なくとも、私の知る皆さんの仕業ではありません。
なぜならば、その火の玉は、妖怪にしか見えないからです。
はい。はい。市兵衛さんに一郎さん、それと他の人間のお客さんにも聞いてみたのですが、そんな話誰一人として聞いたことがないらしくて。
はい。私も見ました。陽が沈んだ後、暖簾越しに雑踏を眺めていたら、急に二つの火の玉が姿を現して。誰だろう、マミゾウさんのお仲間かなと思ったのですが、化け狸の皆さんはいつもありのままの姿でやってくるので、じゃあ違うなと思って。もちろん萃香さんでもありません。
そのまましばらく暖簾の前に浮かんでいたんですが、気が付いたらいなくなっていました。それからでしょうか。週に一度くらいの頻度で、暖簾の前にふわふわと浮かぶようになりました。
あの火の玉は誰なんでしょうか。そもそも、どうしてあそこにいるんでしょうか。もしかして、うちのお客様なんでしょうか。もしそうなら、そんなところに居ないで潜ってきてほしいのですが……。
え? 火の玉がやってくる時間帯ですか?そうですね、さっきの件と同じ時間ですね。
それも一緒に……? 霊夢さんありがとうございます!


◇◇
「お待たせしました。レンコンの素揚げです」
レンコンを熱々の油に落として数十秒。カラリと揚がったレンコンが載ったお皿を市兵衛の前に差し出す。すると、一郎が何かを告げようとタイミングを見計らう素振りを見せた。
「あら、どうしたんですか。そんな申し訳なさそうな顔しちゃって」
「ああ、美宵ちゃん。――その、今日もいいかい? 煮物を三つ」
客席をちらりと見る。相変わらず、一郎さんの横には市兵衛さんしかいない。
「あっ……。はい、煮物を三つですね、わかりました!」
そうして今度は厨房からそっと窺い見るも、やはり一郎の横には市兵衛しか座っていない。
一郎から見て、右隣の席には市兵衛が居る。しかし、霊夢が座っている方に近い客席、つまり一郎から見て左隣の席には、今もなお空席だった。
今日も来たのだ。
そのまま視線を上へ、隅っこの席で吞んだくれる巫女にアイコンタクトを送ろうとするも、すでに霊夢は異変に気が付いていたようで、据わった目で空席を眇めている。
ただ、もしかすれば酔いが回って異変だと気づいていないかもしれない。

れ い む さ ん き ま し た

と、音を殺して口をパクパクさせてみたものの、霊夢からは反応がない。ただただじっと空席を見つめているだけだ。そうこうしているうちに煮物ができあがる。
「お待たせしました。えっと、三つ目はどうすれば?」
「ああ、いいよいいよ俺がやるから――ほい、どうぞ。これがここの名物なんだ。絶品だぞ」
「そうそう。この里芋の食感が酒のお供にピッタリなんだよ。って、あんた、お酒も無いのかよ」
「いやいや市兵衛さん、酒を呑まなくたってこの煮物が絶品なのは変わらないだろ。――こんな酔っぱらいは置いておいて、ほら、早く食べてみな」
市兵衛が、一郎が、誰も座っていないはずの席に、さも誰かが居るかのように話しかけている。何度も何度も見直しても、目を擦ってみても、その席には誰も座っていない。ただ、灯に照らし出された丸い座面が浮かび上がっているだけである。
この非日常なやり取りも、ここ数か月ですっかり日常になってしまった。
……以前であれば、そこに居たのは私なのに。
「あ、あの!」
「ん? どうしたんだい、美宵ちゃん」
「おいしいですか。その、煮物は」
「もっちろん。でないと、勧めたりなんかしないよ。なあ?」
そういって一郎は虚空に語りかける。
「そうそう。ここの煮物はここいらで一番の味だからな。しっかり味わってもらわないと」
それから、やや間をおいて市兵衛が口を開く。
「おお!姉ちゃんも良い顔するじゃねぇか」
「うまそうな顔して食べてくれるねえ。俺たちも勧めたかいがあったってもんだよ」
そう口にする二人の表情は、いつにもまして楽しそうだった。心の底から愉快に笑う市兵衛と一郎は、ともすれば己相手の時よりも明るい。
美宵にとって、鯨呑亭と常連は守るべき大切な居場所であるが、ここは酔魔としての自身の欲求を満たし散らすことのできる貴重な場でもある。しかし、今の自分は酒席の主導権のみならず、己の縄張りに等しい鯨呑亭の全容すらも握ることができていない。その事実に、美宵の心はひしひしと締め付けられていた。
せめて、常連がこちらを振り向いてくれれば。そうでなくても、会話の輪に入ることができれば。これ以上、蚊帳の外に置かれたくない。私をその輪に招いてほしい。独りにしないでほしい。
「美宵ちゃん、ちょっと」
いつのまにか、霊夢さんが傍に立っていた。
「れ、霊夢さん」
「飲みすぎちゃったかも。ちょっと付き合ってよ」
そう、言うや否や霊夢は暖簾を潜ってしまう。慌てて厨房を見れば、ここは任せろと言わんばかりに胸を張る店主の姿が。
「霊夢さん、待ってください!」
霊夢の後を追って店先に出ると、空はもう真っ暗だった。とっくに沈んだ陽は峰々を青々と染めるだけで、人里の路地に明かりを振り撒く力は無いようだった。
「美宵ちゃん」
傍らに立つ霊夢が、酔いを感じさせない声で話しかけてくる。
「異変の原因、わかったわよ。両方ともね」
「えっ」
両方とも、という言葉が引っかかった。しかし、霊夢は言葉を続ける。
「まず、この異変には一害意が一切無い。いわば善意の異変であることを、伝えておくね」
「善意の異変、ですか?」
「そう。善意の異変。誰かが悪意を持って始めたのではなく、人の優しさがもたらした異変。――いいえ。そもそも、これは異変でもなんでもないのよ」
異変とは、何者かが明確な意思を持って引き起こす、普段とは異なる変事である。幻想郷では多くの場合、野望や功名心に駆り立てられた首謀者が存在し、その影響で幻想郷全体に迷惑が生じ、それを解決するために巫女が出動する。今回でいえば、「火の玉が浮かぶ」と「客が虚空に向かって話しかける」が幻想郷に生じた迷惑であり、それを解決するために霊夢が出動した。
しかし、この異変は人の優しさが原因であるという。そもそも異変ですらないというのだ。それでは、己の眼前で繰り広げられた怪現象は、一体なんだというのだろうか。
「すみません。言っていることがよく」
「そうだよね。でも、本当に大丈夫なの。――美宵ちゃんはさ、神様ってみたことある?」
「神様ですか? それはもう、何回も」
現人神とその同居柱、秋になると見かける姉妹、貧富を体現する姉妹。個性豊かな神たちが、美宵の脳裏に浮かんでは消えてゆく。
「美宵ちゃんも知っているとは思うけど、神様って、自分を見てもらうために姿を現すの。そうしないと、自分の存在に気付いてもらえないからね。でもね、中には姿を現す必要がないくらい信仰されている神様も居るの。そうした神様は、自分に気付いてもらう必要もないから、自分を見てもらうための姿を持つ必要もない。ここまでは大丈夫?」
「は、はあ」
つまり、偶像化する必要もないほどに人間からの信仰を得ている神もいるということだ。しかし、四季折々の神ですら姿を持つ必要があるのだ。もし、姿を持たずとも良い神がいるとすれば、それはどれだけ普遍的な事象の神なのだろうか。
そんな美宵を見て、霊夢は答える。
「今、あの席には、純粋の神様がいるの」
「純粋の神様、ですか?」
「そう、純粋の神様。なにひとつ混じりけの無い、純粋なものの神様」
「でも、そんなもの、この世界に存在するんですか?」
「ううん。たぶん存在しない。だけど、混ざるということは、混ざる前の状態があるというでしょう。それは一体、なんて呼ぶと思う?」
混ざる前の物。一切の混じり気のない物。それを私は――
「純粋、ですか」
「そう。森羅万象の全てが持つ純粋だった部分の神様。それが、今あそこに座っている神様なの」
「でも、じゃあ、どうして私には見えなくて、霊夢さんや常連さんたちには見えているんですか?」
あなたも私も同じもの。ならば、なぜ差異が生じるのか。しかし、その問いに霊夢は即答する。
「私たちが人間で、美宵ちゃんは妖怪だから。人間は人間でしかないけれど、妖怪は本質を他者に依存している。つまり、他者の数だけ本質が存在するのよ。本質が違えば、姿形も変わってしまうでしょう? だから美宵ちゃんたち妖怪は混じり気が強くて、私たち人間は妖怪よりも純粋に近い存在なの」
あなたも私も同じ混ざり物。ただ、同じ混ざり物でも、混入物の量に違いがある。その差が、神霊の可視不可視につながるという。
「ようは、近いから見えるってこと」
霊夢さんは、そう締めくくった。霊夢さんの理論が正しいのかは私には判断できない。しかし、何らかの理由で、人間には見えて妖怪には見えない存在がいるということはわかった。
「……話がズレちゃった、ごめんね。それで、善意の異変だっけ? この異変は、すっごい簡単に言うと、鯨呑亭の料理を食べに来た純粋の神様が常連の二人に注文を替わってもらっている――こんな異変なの」
「は……?」
思わず間抜けな声が出てしまう。
「きっと、ここの料理がおいしいと誰かに聞いたんでしょうね。それでお店に来たものの、注文が出来ない。なぜなら美宵ちゃんには見えないし、声も聞こえないからね。それで困っていたところに、あの常連二人が居合わせた。――そんな些細なことなのよ」
「じゃ、じゃあ火の玉はなんなんですか!?」
「それは純粋の神様が自分の周りに浮かべている物ね。人里には、自分の存在に気が付かない存在がたくさんいるから、そうした存在とぶつからないように浮かべているんじゃないかしら」
開いた口が塞がらないとは、まさにこのことだろう。あまりにも下らないオチに、今まで不安を感じていた自分が馬鹿らしくなってしまう。
「そ、そんな……」
あまりの衝撃に、言葉が出ない。そんな美宵に、霊夢は解決策を告げる。
「じゃあ、そういうことだから。今度からは、常連二人を介して美宵ちゃんも会話に混ざってあげてね。その方が楽しいでしょ」
そう告げると、霊夢は人波に分け入るようにして神社へと帰っていった。

◇◇

それから数週間が経った、ある日暮れのこと。
「お、ついにカレーライスに挑戦するのかい。姉ちゃん、辛い物は大丈夫か?」
「ということで、美宵ちゃん。カレーライスを三つお願いできるかな」
「はい。承りました!」
市兵衛と一郎、二人の常連が品を頼み、それを美宵が承る。鯨呑亭に、いつもの光景が戻ってきていた。ただ、ひとつだけ以前とは違う箇所がある。
「一郎さん、その姉ちゃんという呼び方、いい加減やめましょうよ」
「なんだい美宵ちゃん。姉ちゃんは姉ちゃんなんだから、それでいいじゃんかよ。なあ?」
「――まあ、本人がそういうなら良いけどよ。でも、おれも美宵ちゃんに賛成だな。おれたちもう、数か月はこうして吞んでるだろ? そろそろ名前を教えてくれてもいいんじゃねえの?」
「ああ、いわれてみれば。たしかに知らねえな」
「え。二人とも、まだお名前聞いてなかったんですか?」
市兵衛、一郎、そして美宵。これまで三人だった鯨吞亭の顔馴染みに、新たな仲間が加わっていた。ただ、その新顔は、不思議なことに美宵の目には映らない。
「おいおい、その顔まさか、自分の中では名乗っていたつもりだったのか?」
「姉ちゃん……。前から思っていたんだが、たまに抜けてるところがあるよな」
「お話を聞く限り、実は私も少し思っていました」
「いや、これは悪口じゃねえよ。ただ、その高貴な雰囲気とのギャップが可愛いなと思ってな」
「一郎さん、お店に来るとお姉さんのことばっかり話してるんですよ」
「それで、なんて名前なんだよ。あ、可能ならこっちの発音で教えてくれると嬉しい」
鯨吞亭が一瞬の静寂に包まれる。
「……ほう」
「なるほどね」
「なんというお名前でしたか?」
美宵には声も届かない。したがって、間に常連二人に入ってもらうことで、新顔とのコミュニケーションを取っている。この会話術が完成する前、それはもう孤独で寂しく仕方がなかった美宵だが、今となってはそれも良い思い出になっていた。
「じゅんこ、だって」
「じゅんこ、ですか」
「そう。じゅんこ。――なんか、おれらと変わんないな」
「服が唐風のそれだから、てっきり唐名かと思ってたよ」
じゅんこ。じゅんこ。じゅんこ。ようやく知ることができた音も姿も見えない顔馴染みの本質を、美宵は小さな声で繰り返す。”じゅん”という音に当てられる漢字は、順淳潤とスラスラ出てくるほどには多い。だから、顔馴染みの真の姿は美宵にはわからなかった。ただ、常連二人の呼称が『姉ちゃん』であること、そして真偽の定かでない霊夢の話を信じるのならば、やはり『純子』が相応しいだろう。
だけど、美宵はもう少し、顔の見えない顔馴染みの輪郭を見たいと思った。だから。
「あ、あの!」
一郎の隣。傍目には空席に見えるカウンターに話しかける。
「靴を見せてもらえませんか?純子さん」






突如、美宵の膝の上に片足のパンプスが現れた。
先芯から腰を経て、月形芯に至る艶やかな黒のラインに白銀のジュエルが配置された一足。
豪奢を尽くした逸品が、美宵の掌で妖艶な煌きを放っている。
しっとりしていて、あたたかい。
6月5日は純狐さんの日なので純狐さんのお話です。誰が何と言おうとこれは純狐さんのお話です。
妖怪の目に純狐さんは映らないと聞いたので、そこから着想を得ました。永琳の説明は難しすぎてよくわからなかったので、霊夢には適当を言ってもらっています。
今作は意識してセリフを多めに書いてみました。が、まだキャラが勝手に喋ってくれないので難しかったです。自分の文章は、地の文が多めなので、今年はセリフを増やす年にしたいです。
よー
簡易評価

点数のボタンをクリックしコメントなしで評価します。

コメント



0.150簡易評価
1.90奇声を発する程度の能力削除
面白かったです
2.90竹者削除
よかったです
3.100名前が無い程度の能力削除
純粋なもの、妖怪や人それぞれの認識のずれによって生じるちょっとした差異、奇妙で暖かくて良かったです。
4.100東ノ目削除
純狐さんが幸せそうで何よりです
6.100南条削除
面白かったです
ただそこにいるだけの神様、という扱いが素敵でした
7.100のくた削除
ホラーぽい話かなと思った所にほのぼのとしたオチが良きです