Coolier - 新生・東方創想話

博麗動物妖怪預かり所

2024/03/05 16:16:36
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春真っ盛りの幻想郷では、博麗神社の巫女、博麗霊夢が台所で、大量のお米を蒸らしている最中である。そこに、八雲藍の式である橙が入ってきた。

「霊夢さん…今日のご飯は何ですか?」

「紫から大量のマグロを貰ったから、それを醤油で漬けてるわよ。」

マグロと聞いた途端、目を輝かせているとお燐が霊夢を呼んでいる。椛が境内の掃除を終わらせたようだ。

「お姉さん…次は何するのだって?」

「やることね…おにぎり作るの手伝ってもらうわ。」

「わかった。椛に言っておくね。」

猫の状態になると、台所を出ていった。霊夢は次のマグロを捌きながら、どうしてこうなったのかを思い出していた。








回想

博麗神社の境内に、藍、紫、さとり、射命丸の四人が霊夢に依頼があって来たようだ。

「藍と紫は、外の世界にいる幻想郷発展の協力者との話し合いで、橙を数日預かる…まだわかるけど…射命丸とさとりは…?」

「私はですね。鬼の皆様から宴会に強制的参加なのですが、部下の椛まで参加させるのはちょっと…」

「私に保護依頼ね…」

射命丸からの依頼に、頭を抱える霊夢だが椛とは、以前に宴会で面識があり、他の妖怪とは違って、迷惑をかけていない。霊夢からしたらまだ、話しやすい妖怪である。

「鬼の宴会…わかったわ。椛を預かるわね…」

「ありがとうございます!霊夢さん。」

「さとりは?」

「………お空とお燐に休暇を与えたいんですが、地底だと、仕事を優先に…」

さとりはなんとかして、お空とお燐に休暇を与えたいそうだが、それを聞かないで仕事をしているそうだ。さとりの顔色が悪いのは、そのためである。

「数日間…預かってもらえないでしょうか?」

「………わかったわ。その代わり、食費は頼むわね。」

「勿論です。」

「わかりました。」

「霊夢、頼むわね。」

霊夢は数日間、橙、椛、お空、お燐を預かることになったのである。



回想終了




霊夢はマグロを捌き終えると、椛がエプロン姿で、台所に入ってくる。

「霊夢さん…手伝いに来ました。」

「それじゃ、おにぎり握って頂戴。ボールに漬けたマグロの切り身があるから、1枚ずつおにぎりの中にね。」

「わかりました。」

椛が熱々の白米を手に持って丸くしながら握っていく。そして、醤油漬けにされているマグロの切り身を中に入れて、白米で塞いでいく。

「……大量にできましたね。」

「魚好きの橙とお燐がいるからね。残らないかもしれないわ。」

おにぎりにマグロの切り身を入れ終えると、白米更に追加で握って、作り終えた。

「お昼できたわね。部屋に運ぶわよ。」

霊夢と椛はおにぎりを乗せた大皿を部屋まで運ぶと、お空、お燐、橙が座って大人しくしていた。

「沢山あります!?」

「作りすぎたわね…」

「お姉さん…何個作ったのさ?」

「……………200個。」

霊夢の言葉に、お空、お燐、橙、椛は呆然としている。宴会感覚で、昼食を準備していたら、作りすぎてしまったようだ。

「うっかりしてたわ。冷めないうちに食べましょ。残ったら、結界で保存するから夜に食べれるわ。」

「おいしい。」

「マグロのおにぎりは、はじめてだよ!」

「紫様はどのくらいのマグロを?」

「丸々で…7くらいかしら?捌くの大変だったわよ。」

((霊夢さん…マグロ捌けたんだ!?))

おにぎりを食べている霊夢だが、内心では…

(真夜中から準備してたとは、言えないわね。余ったら…夜ご飯と他の連中にお裾分けするかな…結界で保存している分が…100個あるのよね…)


暫く食べ続けて、昼食を終えるのだが、大皿には50個残ったようだ。とりあえず、霊夢は結界で腐らないように保存した。

「夜は焼おにぎりでいい?」

「おまかせします。」




夕方、霊夢はお空のブラッシングをしている。目を細めて、眠そうにしていた。

「うにゅ…」

「あんたの羽、やわらかいわね。」

「そう……うにゅ…」

「………終わったわ。眠たいなら寝室でね。」

「お休みなさい…」

お空は眠たい状態で、寝室にいった。椛、お燐、橙の3人は、霊夢を見続けている。

「ブラッシングはやりにくいから…マッサージとかでいい?」

頷いている3人は霊夢に近寄ると、頭を撫でられている。橙とお燐は霊夢に、頭を擦り付けていて、椛は撫でられて気持ちがいいのか、眠たくなってきたようだ。

「夜まで仮眠する?」

「眠たいです。」

「眠くなりました。」

「寝ようよ…」

霊夢も、欠伸をすると寝室に寝かせていた、お空がいる寝室に入ると、夜まで寝たのだった、
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コメント



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1.100あよ削除
前作の「銀翼の少女」すごく好きだったのでまた猫魔様の小説が見れて嬉しいです!

みんなののほほんとした感じがすごく好みでした。またこんなの書いて欲しいなぁ、なんて。
>鬼の宴会
射命丸…世にも珍しく偉いぞ…。偉い…。椛よかったね…。
みんなで寝たら霊夢の上にみんな乗って、起きた後夢想封印やりそう。もしくはめちゃくちゃキレる。
すごく面白かったです!
3.100名前が無い程度の能力削除
会話が短いながらも可愛らしく良かったです。
4.100南条削除
面白かったです
軽妙なテンポの会話が読んでいて楽しかったです