私は魔理沙のことが嫌い。かもしれない。いや多分嫌い。だって魔理沙のことを考えた時、基本的に嫌いな要素しかない。あいつ、テンションが高い時は、私のことを一方的に振り回す。私の気分なんてお構いなしに巻き込んで面倒ごとを持ってくるし、毎回適当にあしらってるけど、なんだかんだで付き合わされてしまう。あいつ、テンションが低い時は、だいたい研究が煮詰まってる時だけど、一方的に話しかけるなって感じを出してて、でもそれでも私のとこにきて、むすーっとしたまま私のところにいる。なんであんたの不機嫌に付き合わされなきゃいけないのよ。そのくせ成果が出たらにこにこで報告してきて、一方的に実験台にされる。本当にもう。そのくせあんたとはやけに息が合うのよ。一番頼りになるし、背中を任せられるのはあんたくらいのもんよ。それに、私にはないものをあんたは持ってる。私にはまねできない地道な努力も、他人にぐいぐい踏み込める明るさも、人当たりの良さも。でも、私は、あんたにない、直感とか、気楽さとか、いろんなものがあるから、私はあんたに負けてない。だから、なんだかんだであいつとはバランスが取れてると思う。尊敬してるし。そんなこと認めたくないけど。絶対に認めないけどね。悪友、って言葉がぴったりなのかもしれない。「友」って漢字が入ってるのがちょっとだけ気に食わないけれど。腐れ縁、っていうのが適切?本当に腐れ縁。一緒に笑ったし、一緒に泣いたし、頑張ったし、けんかもするし。本当にもう、なんなのよあいつ。本当になんなの。
そんなことを今、私は思っているけど。今、私は魔理沙とお酒を飲んでる。なんだかんだで、一緒にいると、最高に楽しいし。でもそれを相手に言うのはしゃくだし。っていうのを、お酒の力で、思ってしまう。こいつはこんなめんどくさいこと考えてないんだろうなって、絶対にそうだと思う。だって私がこんなこと思ってる前で、馬鹿みたいに笑って、にやにやしてる。ああ、我ながらめんどくさいなってなるし、なんでこいつのことになると、こんなに面倒くさくなっちゃうんだろう、って本当に思う。でも、なんだかんだでこいつとは、死ぬほど仲がいいんだなあ、って思うし、向こうもそう思ってくれてると思う。あいつは私のことを手放しでほめるけど、私はそれを認めたくない。私はあいつを面と向かって褒めたくない。でも結局尊敬してるからほめてしまう。そういうとあいつは得意げになるから、言わなきゃよかったって思う。周りのやつも、仲良し仲良しってバカにしてくるけど、私は絶対に認めない。でも魔理沙はそんな私をまたからかってくる。もう、本当に、何なのよあいつは。
そんなことを今、私は思っているけど。今、私は魔理沙とお酒を飲んでる。なんだかんだで、一緒にいると、最高に楽しいし。でもそれを相手に言うのはしゃくだし。っていうのを、お酒の力で、思ってしまう。こいつはこんなめんどくさいこと考えてないんだろうなって、絶対にそうだと思う。だって私がこんなこと思ってる前で、馬鹿みたいに笑って、にやにやしてる。ああ、我ながらめんどくさいなってなるし、なんでこいつのことになると、こんなに面倒くさくなっちゃうんだろう、って本当に思う。でも、なんだかんだでこいつとは、死ぬほど仲がいいんだなあ、って思うし、向こうもそう思ってくれてると思う。あいつは私のことを手放しでほめるけど、私はそれを認めたくない。私はあいつを面と向かって褒めたくない。でも結局尊敬してるからほめてしまう。そういうとあいつは得意げになるから、言わなきゃよかったって思う。周りのやつも、仲良し仲良しってバカにしてくるけど、私は絶対に認めない。でも魔理沙はそんな私をまたからかってくる。もう、本当に、何なのよあいつは。
こんだけ想っておいて嫌いだなんてそんなそんな