「これはあくまで仮定の話なんだが、仮にお前じゃなくてレミリアがこの場に居たとするぜ。だからフランドール、お前からの視点じゃないぜレミィお姉ちゃんだぜ」
「私があいつだとするのね。それで魔理沙は私に何を言いたいの?」
「いいか、確かに私は紅魔館、それもフランの部屋に忍び込んだ。それは認めよう。でも私は不審者じゃないんだ」
「そうかなぁ? 忍び込んで来た時にやってたあの動き、魔理沙の挙動は明らかに不審者だったと思うけど」
「うんとな、あーそうか、そうだな。それは聡いフランから見たらそう思うかもしれない。だけど、どうだろうか、レミリア……お前の姉が見たらどう思うと思う?」
「えっと、そうねぇ。あいつなら挙動とか気にしないから。遊びに来てくれた! とっても暇だったの、うれしゅぃ! って言うかもしれないわ」
「ああ、そんな感じだろうな。でも、口調はもっと、ツンツンしてないか? 顔はにやけてるのに、ふん、こっちも暇じゃないんだけどね。遊んであげても良いわあなたのその運命を賭けてねとか、本人はクールのつもりで言うぜ」
「あ、そうかも。あいつ……そんな感じかも」
「じゃあ、そうすると忍び込んで来た私に対して何て言う? レミリアならどうなる? どうする?」
「あいつがねぇ……くっくっく、今宵の月は何とかかんとか」
「そうそう、そんな感じだぜ。そんな感じで、あのポーズをしながらドヤ顔するに違いないぜ。やってみたらどうだ?」
「いやだよ。なんでそんな事しなきゃならないの? 魔理沙がやれば?」
「あー? 私が?」
「いやいや、やってもああはならないだろう」
「そうかなぁ? やってみないとわからないよ」
「いや、私がやったら恥ずかしいだろう。年齢的にな」
「年齢的って、……あたしゃあ495歳、あいつぁあ500歳……ずっと魔理沙より年嵩なんだけど」
「ま、まあ。その、あのポーズはお子様がするポーズとは言ってないぜ」
「私、年齢言っただけで、お子様とは言ってない」
「ははは、そうだな。そうだな。じゃ! 私とは遊べないようだしそろそろ家に帰るぜ!」
「で、それで帰れると、思っているの?」
「待て待て待て、そういう物騒なの構えるな。よしじゃあ、レミリアじゃなくてパチュリー、パッチェさん、だったとするぜ」
「帰ってと言うんじゃない?」
「と思うだろ」
「思う」
「実は、違うんだ。この間、本を借りようと、忍び込んだ時に見つかっちゃったんだが、パチュリーの奴は何も言わず。魔法の弾幕を撃ち込んで来たんだ」
「しっかり、嫌われてるのね」
「違う。フランは何も分かって居ない。それがパチュリーの愛情表現なんだぜ。暴力でしか愛情を表せない悲しい悲しい魔女なんだぜ」
「じゃあ、パチュリーが私に優しくしてくれるのは、本当は私の事嫌いなの?」
「……あーうん。わりぃな。今のは嘘だぜ。パッチェさんはお前の事を家族のように愛してるぜ」
「そう、さすがに愛までは求めてないけど」
「まあそう言わず、貰えるものは貰っておけ」
「そうね。今度会ったら貰っておくことにするわ」
「パッチェさんはきっと喜ぶぜ」
「貰ってばかりだと悪いし何か、お礼がしたいな」
「そうだ。それだったら、私がパチュリーのところから盗、借りた本とかどうだ? フランが私から取り返したことにしてな渡すんだ」
「あ、それ。良いかもしれないわね」
「うん、それが良いぜ。そうしよう、今度来る時に持ってくるからさ」
「うん、分かったお願い」
「よしじゃあ私は帰るぜ。期待して待ってろよ!」
「うん、ありがとう、またね魔理沙……ってそれで帰れると思った?」
「私があいつだとするのね。それで魔理沙は私に何を言いたいの?」
「いいか、確かに私は紅魔館、それもフランの部屋に忍び込んだ。それは認めよう。でも私は不審者じゃないんだ」
「そうかなぁ? 忍び込んで来た時にやってたあの動き、魔理沙の挙動は明らかに不審者だったと思うけど」
「うんとな、あーそうか、そうだな。それは聡いフランから見たらそう思うかもしれない。だけど、どうだろうか、レミリア……お前の姉が見たらどう思うと思う?」
「えっと、そうねぇ。あいつなら挙動とか気にしないから。遊びに来てくれた! とっても暇だったの、うれしゅぃ! って言うかもしれないわ」
「ああ、そんな感じだろうな。でも、口調はもっと、ツンツンしてないか? 顔はにやけてるのに、ふん、こっちも暇じゃないんだけどね。遊んであげても良いわあなたのその運命を賭けてねとか、本人はクールのつもりで言うぜ」
「あ、そうかも。あいつ……そんな感じかも」
「じゃあ、そうすると忍び込んで来た私に対して何て言う? レミリアならどうなる? どうする?」
「あいつがねぇ……くっくっく、今宵の月は何とかかんとか」
「そうそう、そんな感じだぜ。そんな感じで、あのポーズをしながらドヤ顔するに違いないぜ。やってみたらどうだ?」
「いやだよ。なんでそんな事しなきゃならないの? 魔理沙がやれば?」
「あー? 私が?」
「いやいや、やってもああはならないだろう」
「そうかなぁ? やってみないとわからないよ」
「いや、私がやったら恥ずかしいだろう。年齢的にな」
「年齢的って、……あたしゃあ495歳、あいつぁあ500歳……ずっと魔理沙より年嵩なんだけど」
「ま、まあ。その、あのポーズはお子様がするポーズとは言ってないぜ」
「私、年齢言っただけで、お子様とは言ってない」
「ははは、そうだな。そうだな。じゃ! 私とは遊べないようだしそろそろ家に帰るぜ!」
「で、それで帰れると、思っているの?」
「待て待て待て、そういう物騒なの構えるな。よしじゃあ、レミリアじゃなくてパチュリー、パッチェさん、だったとするぜ」
「帰ってと言うんじゃない?」
「と思うだろ」
「思う」
「実は、違うんだ。この間、本を借りようと、忍び込んだ時に見つかっちゃったんだが、パチュリーの奴は何も言わず。魔法の弾幕を撃ち込んで来たんだ」
「しっかり、嫌われてるのね」
「違う。フランは何も分かって居ない。それがパチュリーの愛情表現なんだぜ。暴力でしか愛情を表せない悲しい悲しい魔女なんだぜ」
「じゃあ、パチュリーが私に優しくしてくれるのは、本当は私の事嫌いなの?」
「……あーうん。わりぃな。今のは嘘だぜ。パッチェさんはお前の事を家族のように愛してるぜ」
「そう、さすがに愛までは求めてないけど」
「まあそう言わず、貰えるものは貰っておけ」
「そうね。今度会ったら貰っておくことにするわ」
「パッチェさんはきっと喜ぶぜ」
「貰ってばかりだと悪いし何か、お礼がしたいな」
「そうだ。それだったら、私がパチュリーのところから盗、借りた本とかどうだ? フランが私から取り返したことにしてな渡すんだ」
「あ、それ。良いかもしれないわね」
「うん、それが良いぜ。そうしよう、今度来る時に持ってくるからさ」
「うん、分かったお願い」
「よしじゃあ私は帰るぜ。期待して待ってろよ!」
「うん、ありがとう、またね魔理沙……ってそれで帰れると思った?」
何とかしてこの場を切り抜けようとしている魔理沙とバッサリ切って捨てるフランがいい味出していました
コミカルで読みやすかったです