【質問その3】
『幻想郷の大賢者として裏から幻想郷を操るレミリアさんに質問です。妖怪の賢者八雲紫は、幻想郷創設に関わるほど太古から存在する妖怪だそうですが、彼女は一体何歳なのですか』
「あれもう数字じゃないでしょ」
「数字じゃないって……そうなの?」
「まーやっぱこれに関しては過去に同じ疑問を持つ人が何人もいたらしくてね、色々と考察や思惑が飛び交ったわ」
「よく見ない? 八雲紫に関する文献は、年齢のとこが●●●●とかなってるの」
「確かにそれは見たことあるわね」
「実はそれが正解なのよ」
「え?」
「決まった数字じゃないのよ。中には八雲紫は17歳だっていうアホもいるけど、実はそれって間違いじゃないのよ」
「どういうことなの……?」
「あれはね、"じゃあお前の思う八雲紫はいくつやねん"って意味なのよ」
「じゃあってなによ」
「私はあいつのこと人間でいったら4○くらいだと思ってるからね。それはそれで正解の一つなの。正解は一つじゃないのよ」
「難しいわねぇ。私はあいつのこと3○くらいに見えるけど……? 人間でいったら」
「それも正解なのよ! つまりね? 人それぞれに思い描く八雲紫があるの! 人の数だけ八雲紫があるのよ!」
「だって見てみなさいよ過去の文献の数々を! ごっつボインな紫もいれば、私より小さい姿の紫もあるでしょ!? 写真で!」
「胸がおっきいのは知らないけど、確かに子どもみたいな背丈の八雲紫は見たことあるわね……写真で」
「そういうことなのよ! もっといえば年齢だけでなしに、"貴方の好きなゆかりんを想像してっ♡" ってことなのよ!」
「なるほどね……大体判ったわ……。でも17歳はないでしょ」
「まあないわね」