「ねえ、魔理沙。今夜、お月見でもしない?」
十五夜の夜を控えたある日。いつもの様に博麗神社でだらだらとしていた魔理沙に、霊夢はそう声をかけた。
「今日は十五夜らしいわよ。どうせあんた、今日も暇なんでしょう?」
「月見かぁ……うん、そうだな。今日は晴れてて雲もないし、いいんじゃないか?」
魔理沙はそう返事をする。
「じゃあ、決まりね。どうする?お団子でも作る?」
「そうだな、みんな酒飲みながらバクバク食うだろうから、買うにしても作るにしても、いっぱい用意しないとな」
そう言って立ち上がった魔理沙に、霊夢は首をかしげながら言う。
「そんなにいらないでしょ?」
「いつものメンツが集まるなら、いくらあっても足りないくらいじゃないか?」
「いや、いらないわよ。だって、今日はあんたと私だけだもの」
「えっ、二人でか?」
「私は最初からそのつもりで言ってたんだけど……魔理沙は、私と二人じゃつまらないかしら」
少し悲しそうにそう言う霊夢に、魔理沙は焦ったように手をぶんぶんと振る。
「違う違う!そんなことはないぜ。むしろ、霊夢といて飽きることなんてないくらいだ。ただ、神社で何かするってなると、いつも人も妖怪も……って言うか、主に妖怪が、いっぱい集まってるからさ」
そう言う魔理沙に、霊夢は少しだけムスッとした様子で言った。
「その通りよ。いつもいろんな奴らがいっぱい来るから、あんたと二人でどうこうするってのも、めっきり減ったじゃない?昼間でも、こうしてあんたと私だけでだらだらしてること、珍しくなったし。私の初めての友達はあんただもの、たまには昔みたいに二人だけで、ってのもいいかなって思ったのよ」
少し恥ずかしそうな霊夢の言葉に、魔理沙はすこしポカンとする。
「な、何よ。馬鹿みたいなこと考えてるって言いたいの?わかってるわよ、私らしくもない考え……」
霊夢が言い終わらないうちに、魔理沙はぷっと噴き出す。
「なんで笑うのよー!!」
「いや、悪い悪い。霊夢が私のこと、そんな風に思っててくれたなんて、実はちょっと意外でな」
言いながら、魔理沙は腹を抱えてくっくと笑い続ける。
拗ねたように霊夢がそっぽを向く。魔理沙はごめんごめんと言いながら、しばらく笑い続けていた。
十五夜の夜を控えたある日。いつもの様に博麗神社でだらだらとしていた魔理沙に、霊夢はそう声をかけた。
「今日は十五夜らしいわよ。どうせあんた、今日も暇なんでしょう?」
「月見かぁ……うん、そうだな。今日は晴れてて雲もないし、いいんじゃないか?」
魔理沙はそう返事をする。
「じゃあ、決まりね。どうする?お団子でも作る?」
「そうだな、みんな酒飲みながらバクバク食うだろうから、買うにしても作るにしても、いっぱい用意しないとな」
そう言って立ち上がった魔理沙に、霊夢は首をかしげながら言う。
「そんなにいらないでしょ?」
「いつものメンツが集まるなら、いくらあっても足りないくらいじゃないか?」
「いや、いらないわよ。だって、今日はあんたと私だけだもの」
「えっ、二人でか?」
「私は最初からそのつもりで言ってたんだけど……魔理沙は、私と二人じゃつまらないかしら」
少し悲しそうにそう言う霊夢に、魔理沙は焦ったように手をぶんぶんと振る。
「違う違う!そんなことはないぜ。むしろ、霊夢といて飽きることなんてないくらいだ。ただ、神社で何かするってなると、いつも人も妖怪も……って言うか、主に妖怪が、いっぱい集まってるからさ」
そう言う魔理沙に、霊夢は少しだけムスッとした様子で言った。
「その通りよ。いつもいろんな奴らがいっぱい来るから、あんたと二人でどうこうするってのも、めっきり減ったじゃない?昼間でも、こうしてあんたと私だけでだらだらしてること、珍しくなったし。私の初めての友達はあんただもの、たまには昔みたいに二人だけで、ってのもいいかなって思ったのよ」
少し恥ずかしそうな霊夢の言葉に、魔理沙はすこしポカンとする。
「な、何よ。馬鹿みたいなこと考えてるって言いたいの?わかってるわよ、私らしくもない考え……」
霊夢が言い終わらないうちに、魔理沙はぷっと噴き出す。
「なんで笑うのよー!!」
「いや、悪い悪い。霊夢が私のこと、そんな風に思っててくれたなんて、実はちょっと意外でな」
言いながら、魔理沙は腹を抱えてくっくと笑い続ける。
拗ねたように霊夢がそっぽを向く。魔理沙はごめんごめんと言いながら、しばらく笑い続けていた。