私は帰ってきた
待ってる奴が居たから。
一人にはしたくなかったから―――
「アリス、ただいま」
「魔理…沙…?なんで……」
「帰ってきちゃダメみたいな言い方だなそれ」
「だって…だっでぇぇ…」
そこから先は言葉にはなっていなかった
アリスを抱きしめ、頭を撫でると落ち着いてきたらしく大人しくなってきた
「約束通り、帰ってきたぜ」
「…おかえりなさい、魔理沙」
その笑顔を見て再度確信をした
あぁ、やっぱり私は……アリスの事が愛おしくてたまらない
もう彼女を泣かせたくはない。だけどまた泣かせてしまうだろう。
あくまでこの体は人間。アリスは妖怪
根本的な命の長さが違うのだ
「なぁアリス」
「なぁに?魔理沙」
だけどこの笑顔を見るとそんな事は言えなかった
とても残酷で―――逃れられない事だけど
「今日からまた一緒だ」
だから、生きるだけ生きよう
一緒に居られるだけ居よう
それだけでアリスが笑ってくれるのだから
-------------
とある昼下がりの午後。
そこには二人の魔法使いが居た
片方は霧雨魔理沙。
もう一方はアリス=マーガトロイド
何時もどうり紅茶を飲みながら喋っていた
「ここはこうした方がパワーが出る!」
「それだとバランスが崩れるわ。やっぱこうよ」
「弾幕はパワーだぜ!」
「弾幕はブレイン。常識よ」
とまぁこんな言い争いをしているのだった
「―――弾幕はタクティクス。作戦ね」
もう一つ声がした
そこに居たのはパチュリー・ノーレッジ
彼女は呼ばれてアリス邸に来たのだった
「あなた達いつも変わらないわね」
「お前もだろ?パチュリー」
「種族としての魔法使いだからね...あなたとは違うのよ。魔理沙」
「今お茶を淹れるわよ、紅茶でいいわよね?」
そう言うとアリスは家の中へ入っていった
「それで、今日は本返してくれるんでしょ?」
「ああ、借りっぱなしだったからな」
「あなたの口からそんなことが聞けるだなんてね…。槍でも降るんじゃないかしら」
「星なら降らせられるぜ」
アリスが紅茶を持って席に着く
この3人が集まったからといえど何が始まるわけでもないのだが…
------------------
「ふぅ、疲れたわ」
「じゃあ本を持ってくるからそこに座っててくれよ」
ガサガサと別の部屋の方から音がする。私は椅子に座り彼女を待った
――――音が止み魔理沙が帰ってきた
「ほら、これでいいだろ?」
「…ええ。それで、なんで今さら?」
「もうそろそろ私の時間がな…」
そういうと魔理沙はグリモワールを開き私に見せた
そこには捨虫の法、そして捨食の法が載っていた
「私も多少は長く生きれるようこれを使おうかと思ったときはあった」
だが魔理沙は静かに本を閉じ話を続けた
「私のわがままかな、人間のまま死にたいっていう」
「いえ…そんなことは無いわよ。」
十六夜咲夜。ふと私は彼女を思い浮かべながら話を聞いた
『お前はいつまでも私に仕えるだろう?』
『はい、お嬢様。私が死ぬまで。は』
彼女ももう居なくなった
妖怪が妖怪であるように。人間にも人間としての誇りがあるのだろう―――ー
「ん?何笑ってんだ?」
「ふふ、あることを思い出してしまってね」
「ったく…なんだよ」
-----------------
それからまた時が過ぎた
「アリス。今度は帰ってこれない」
「なんとなく、わかってたわ。じゃあね」
「じゃあな」
魔理沙は箒で飛び立ち空に消えた
それから少しだけ年月がたった
私はずっと考えていたことがある
「お別れね、私の人形たち」
「シャンハーイ」「ホウラーイ」
魔理沙は遠いところへと旅立ってしまうのだから。私も旅をしよう。と
荷物も整えた
「ケガスルナヨー」
「あなた達も気をつけてね。」
魔法の森自体に広まっている魔力だけでも人形たちは動くことができる
「じゃあね」
辛くなったら戻ってきてしまうかもしれない
だけど、何もしないよりは良いと思う。
まだ先は長いのだから―――――
--------
魔法の森には2つ家があった
片方はガラクタだらけでごみ箱同然だが―――もう一つの方はとても綺麗だった
偶然森に迷いこんだ人間がその家に着くと中には誰も居なく人形が大量に置いてあるので不気味すぐ逃げてしまうと言う。
ただ、たまに人の気配はある。という
「今回はどうだったの?」
「トーキョーとかいう場所でいろんな物を見てきたわ」
「へえ…詳しくよろしくね」
ドアの開く音が聞こえた
「なんか随分と面白そうな場所行ってきたみたいだな。あ、私にも茶を頼む」
「私は帰ってきたばかりなの、自分で淹れなさい」
彼女は魔理沙ではないけれど―――
「…私が淹れてくるから待ってなさい」
「ありがと!」
昔のことを思い出して笑える
そんなことがたまにはあっても良いな。と私は思う
待ってる奴が居たから。
一人にはしたくなかったから―――
「アリス、ただいま」
「魔理…沙…?なんで……」
「帰ってきちゃダメみたいな言い方だなそれ」
「だって…だっでぇぇ…」
そこから先は言葉にはなっていなかった
アリスを抱きしめ、頭を撫でると落ち着いてきたらしく大人しくなってきた
「約束通り、帰ってきたぜ」
「…おかえりなさい、魔理沙」
その笑顔を見て再度確信をした
あぁ、やっぱり私は……アリスの事が愛おしくてたまらない
もう彼女を泣かせたくはない。だけどまた泣かせてしまうだろう。
あくまでこの体は人間。アリスは妖怪
根本的な命の長さが違うのだ
「なぁアリス」
「なぁに?魔理沙」
だけどこの笑顔を見るとそんな事は言えなかった
とても残酷で―――逃れられない事だけど
「今日からまた一緒だ」
だから、生きるだけ生きよう
一緒に居られるだけ居よう
それだけでアリスが笑ってくれるのだから
-------------
とある昼下がりの午後。
そこには二人の魔法使いが居た
片方は霧雨魔理沙。
もう一方はアリス=マーガトロイド
何時もどうり紅茶を飲みながら喋っていた
「ここはこうした方がパワーが出る!」
「それだとバランスが崩れるわ。やっぱこうよ」
「弾幕はパワーだぜ!」
「弾幕はブレイン。常識よ」
とまぁこんな言い争いをしているのだった
「―――弾幕はタクティクス。作戦ね」
もう一つ声がした
そこに居たのはパチュリー・ノーレッジ
彼女は呼ばれてアリス邸に来たのだった
「あなた達いつも変わらないわね」
「お前もだろ?パチュリー」
「種族としての魔法使いだからね...あなたとは違うのよ。魔理沙」
「今お茶を淹れるわよ、紅茶でいいわよね?」
そう言うとアリスは家の中へ入っていった
「それで、今日は本返してくれるんでしょ?」
「ああ、借りっぱなしだったからな」
「あなたの口からそんなことが聞けるだなんてね…。槍でも降るんじゃないかしら」
「星なら降らせられるぜ」
アリスが紅茶を持って席に着く
この3人が集まったからといえど何が始まるわけでもないのだが…
------------------
「ふぅ、疲れたわ」
「じゃあ本を持ってくるからそこに座っててくれよ」
ガサガサと別の部屋の方から音がする。私は椅子に座り彼女を待った
――――音が止み魔理沙が帰ってきた
「ほら、これでいいだろ?」
「…ええ。それで、なんで今さら?」
「もうそろそろ私の時間がな…」
そういうと魔理沙はグリモワールを開き私に見せた
そこには捨虫の法、そして捨食の法が載っていた
「私も多少は長く生きれるようこれを使おうかと思ったときはあった」
だが魔理沙は静かに本を閉じ話を続けた
「私のわがままかな、人間のまま死にたいっていう」
「いえ…そんなことは無いわよ。」
十六夜咲夜。ふと私は彼女を思い浮かべながら話を聞いた
『お前はいつまでも私に仕えるだろう?』
『はい、お嬢様。私が死ぬまで。は』
彼女ももう居なくなった
妖怪が妖怪であるように。人間にも人間としての誇りがあるのだろう―――ー
「ん?何笑ってんだ?」
「ふふ、あることを思い出してしまってね」
「ったく…なんだよ」
-----------------
それからまた時が過ぎた
「アリス。今度は帰ってこれない」
「なんとなく、わかってたわ。じゃあね」
「じゃあな」
魔理沙は箒で飛び立ち空に消えた
それから少しだけ年月がたった
私はずっと考えていたことがある
「お別れね、私の人形たち」
「シャンハーイ」「ホウラーイ」
魔理沙は遠いところへと旅立ってしまうのだから。私も旅をしよう。と
荷物も整えた
「ケガスルナヨー」
「あなた達も気をつけてね。」
魔法の森自体に広まっている魔力だけでも人形たちは動くことができる
「じゃあね」
辛くなったら戻ってきてしまうかもしれない
だけど、何もしないよりは良いと思う。
まだ先は長いのだから―――――
--------
魔法の森には2つ家があった
片方はガラクタだらけでごみ箱同然だが―――もう一つの方はとても綺麗だった
偶然森に迷いこんだ人間がその家に着くと中には誰も居なく人形が大量に置いてあるので不気味すぐ逃げてしまうと言う。
ただ、たまに人の気配はある。という
「今回はどうだったの?」
「トーキョーとかいう場所でいろんな物を見てきたわ」
「へえ…詳しくよろしくね」
ドアの開く音が聞こえた
「なんか随分と面白そうな場所行ってきたみたいだな。あ、私にも茶を頼む」
「私は帰ってきたばかりなの、自分で淹れなさい」
彼女は魔理沙ではないけれど―――
「…私が淹れてくるから待ってなさい」
「ありがと!」
昔のことを思い出して笑える
そんなことがたまにはあっても良いな。と私は思う
筆を折るべきだ。
ほら記念に100点あげるから。
一度注意書きを良くお読みください。
こっちに先にあげていたら問題無いですが、渋に先に上げていた場合は規約違反となります。
マジか...知らなかった。
今度から気をつけます