――――ではまず、博麗霊夢の魅力を教えて下さい。
『ひっく。おう、霊夢な。
そうだなあ。
あいつの印象ってのはあれだろ、何事も無関心で、興味無さそうで、つまんなそうにしてる感じだろ?
まぁ実際、そうなんだけどな。
私にとってそれが魅力なんだよ』
――――ううむ、それだけですか?
『なんだよ不満なのかよ。しょうがない、今は気分が良いしな。
ほら天狗、飲んでるか? ついでやるよ。
まあまあまあまあ。
えーと、んで、なんだっけ?
あぁ霊夢の魅力な。
お、悪いな。おっとっとっと。
……んぐ……んぐ、くはあ。
ふーぃ。
あ、それでな。
霊夢はな、あんなんだけど、他人には興味無さそうだけど、実はな、
私のことをよく想ってくれてるんだよ。
……どういうことかわかってない顔だな。
さっきいっただろ。
私にとっての魅力は、他のものに興味が無いことなんだ。
興味が無いって言ったら言い過ぎかもしれないが、まあ意味合いはあってる。
ってことはだ。
外見、興味無いように見えて私だけをよく想っている。
これってたまらなくないか?』
――――ふむ、でも貴方だけはなんでよく想ってもらっているのでしょう。
『そりゃあ私が霊夢の大事な人だからだ。
私も霊夢が好きだし、あいつも私を想っているとなると、どうなるかわかるか?』
――――(答えになってない気がしますが)すみません、どうなるのでしょう。
『言葉が要らなくなる。
つーかーの仲、以上ってやつか。
つーもいらなければかーもいらない。
一緒に居れば霊夢がなにをしたいかわかっちゃうんだ。
まあそれも、長年一緒にいるっていうのもあるけどな』
――――ほう、おもしろいですね。以心伝心というやつですか。
『そうだな。
さすがに全部が全部わかるってわけじゃないが、
例えばあいつが喉が渇いた時とか、風呂に入りたい時ってのがわかる。
何も言わなくてもな?
反対に霊夢も私がなにか食べたいなあ、と思うと
何にも言わずにめんどくさそうに立ち上がって適当な菓子を用意してくれるんだ。
こっちの方なんか一切見ないでな。
そういうの、他から見るとどうってことないただの動作に見えるかもしれないが
私たちは「会話」してるんだぜ?
知ってたか?』
――――いえ、そんなこと全く。
そういえば今私生活の話が少し出ましたがいつから同居し始めたんでしたっけ?
『んーひと月ふた月前かな。
お、すまんな注がせてばっかりで。お前も飲めよ?
……んぐ、んぐ、……くふー
最初はな、別に長いこといるんだし一緒にいる必要はないと思ったんだが
あいつがな』
――――え? 霊夢さんから誘ってきたんですか?
『ああ、意外だろ?
私も驚いたさ。
霊夢が急に「あんたここに住んじゃいなさいよ」とか言うんだから。
しかも皆がいる前でだぜ?
アリスとか、萃香とか、天子とかいる中言うもんだから、あればっかりはこっ恥ずかしかったな。
――――ううん、私がその場に居なかったことが悔やまれますね。
『なんでも霊夢が言うには私でも遊びに来れば「客」になるらしいんだ。
一応、その「客」としてもてなしてくれてたらしいんだ。
んで、私の来客頻度が一番多いからここに住めばもてなさなくて済むでしょってな。
しかも、とびっきりの』
――――めんどくさそうな顔で?
『はは、わかってきたじゃないか。
ほら、注ぐぜ?
……よし。
んでな。
私もその方が面倒くさくなくていいかな、と思ったんだが
実際変わらなかったんだ。
……なぜかって?
私は毎日自分の家に実験やるために帰るからだ。
結局ウチと霊夢のところの往復だ。
……まぁ、今は霊夢のところが「ウチ」なんだけどな。
――――ははあ、そいつはそいつは。じゃあ、そうですね。
霊夢さんのここが良いなあって言うところをエピソードを踏まえてお願いします。
『いいなあと思うところかあ……
うーん……
いや、無いというわけではないんだ。
ただ、どれについて話そうか迷っちゃってな。
なんだその顔は。
お前が話せって言うから考えてるんだろ。
そんな態度取るなら……
お、すまんな。頂くぜ。
……ん、ぐ、ぐ、くはー
はー美味い。
あー あ、それでいいところな。
そうそう、この前一緒に風呂に入った時のことだ。
霊夢んちの風呂は一人しか入れないだろ?
だから一人が湯船に浸かって、一人が体洗って、ってローテーションしてく感じなんだが
その時は私が湯船の時の番で、それはもうゆっくりゆったりのんびりと風呂に浸かっていたわけだ。
そしたら突然霊夢の明るい声でな、「魔理沙、ちょっとこっち向いてよ」って。
何かと思って霊夢の方を見たらな、ふふ。
いや、髪をな。くくく、こう、シャンプーで固めて、「ちょんまげよ、ちょんまげ」って
泡だらけの顔で言ってくるもんだから、不覚にもキュンとしちまったな。
ええと、一昨日の夜だ。
多分、ちょっと機嫌が良かったんだろうなあ。
あぁ、私が自分の家に行った帰りに羊羹を買ってきてやったんだよ。
だからかな。
可愛い笑顔だったぜ。
――――……へー ……そっすか。あざっした。
えー じゃ、霊夢さんのここは嫌だなって思うところとか。
『それはあるぜ。
いっぱいな。
あいつは意外と、意外でもないかもしれないが、テンションの高低が激しい。
機嫌がいい時はとことんいいが、悪い時はな、私でも気を使う。
ん? そうだ、以心伝心できる私でもな。
それで、一応機嫌の悪さも強弱があってな。
機嫌が悪いが、軽めの時は、一緒にいてな、こう、わざと話しかけるんだ。
心の「会話」では話しかけてくるな、って訴えかけてきてんだけどな。
そうすると、「自分の機嫌が悪いとわかっていて、魔理沙に気を使わせている」というのを
霊夢も自覚するんだ。
といってもこれは茶番だ。
だって、「自分の機嫌が悪いとわかっていて、魔理沙に気を使わせている」って私が思わせようと
「わざと」やっているのを霊夢もわかっているんだからな。
あぁ、ややこしい日本語だな。
私も言っててわからなくなてきた。
とりあえず、必要な茶番なんだよ。
まぁこれは機嫌が悪いのが軽い時な。
ひどい時は……
こんな茶番にも付き合ってくれない。
ただ「話しかけてくるな」オーラを放ってくるだけだ。
だが最近それも悪いと思ったのか、何も言わずにどこか出かけることが多くなったな。
多分、気を使ってくれてるんだろう。
それで私も出かけて外であっちゃうと元も子もないから
私は一人でお留守番だ。
美味しい食事を用意して霊夢が帰ってくるまで待つんだ。
――――立派に夫婦やってますねあんたら。
『そうかもな。
楽しいぜ。
いままでの付き合いが長いからこれから飽きるっていうのも考えづらいしな。
――――じゃあ最後に。
霊夢さんに何か一言お願いします。
ふふ、なにかこっ恥ずかしいな。
えーと、どうしようかな。
あ、この前、棚に入ってた栗まんじゅう食ったの私だ。
ごめんな。
…………わかったよ冗談だよ。
えー、と。
……お前と、一緒にいれて、楽しいぜ。
茶飲んで、御飯作って、風呂入って。
だから、これからもよろしくな。
あぁ…… ずっと、好きだ。
あーこれで終わりでいいよな。
な。
さ、まだ飲むぞ。
おーい萃香!
この瓶満タンにしてくれー
……はーい、以上、霧雨魔理沙の話でした。
あーもう、なんか色々吸い取られた気がする。
もう片方ははたて、まかせたよ
はいはい。じゃあ博麗霊夢の所行ってくるわね。
あ、いたいた。
おーい。
――――ではまず、霧雨魔理沙の魅力を教えて下さい。
『いやよ。魅力なんて言ったら他のやつに魔理沙を取られるじゃない。
じゃ、ばいばい』
――――え、ちょ、ちょっと……
いっちゃった。
○月×日 天狗新聞 合同誌 号外
『お詫びとお知らせ
博麗霊夢と霧雨魔理沙の新婚ドッキリ生活覗いちゃおう!特集は
インタビュアーの精神的疲弊と情報不足により縮小することになりました』
_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/
博麗霊夢と霧雨魔理沙の新婚ドッキリ生活覗いちゃおう!特集 ~縮小版
_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/
『なんかラブラブでした』
以上
『ではまず魅力を教えて下さい』
終わり
『ひっく。おう、霊夢な。
そうだなあ。
あいつの印象ってのはあれだろ、何事も無関心で、興味無さそうで、つまんなそうにしてる感じだろ?
まぁ実際、そうなんだけどな。
私にとってそれが魅力なんだよ』
――――ううむ、それだけですか?
『なんだよ不満なのかよ。しょうがない、今は気分が良いしな。
ほら天狗、飲んでるか? ついでやるよ。
まあまあまあまあ。
えーと、んで、なんだっけ?
あぁ霊夢の魅力な。
お、悪いな。おっとっとっと。
……んぐ……んぐ、くはあ。
ふーぃ。
あ、それでな。
霊夢はな、あんなんだけど、他人には興味無さそうだけど、実はな、
私のことをよく想ってくれてるんだよ。
……どういうことかわかってない顔だな。
さっきいっただろ。
私にとっての魅力は、他のものに興味が無いことなんだ。
興味が無いって言ったら言い過ぎかもしれないが、まあ意味合いはあってる。
ってことはだ。
外見、興味無いように見えて私だけをよく想っている。
これってたまらなくないか?』
――――ふむ、でも貴方だけはなんでよく想ってもらっているのでしょう。
『そりゃあ私が霊夢の大事な人だからだ。
私も霊夢が好きだし、あいつも私を想っているとなると、どうなるかわかるか?』
――――(答えになってない気がしますが)すみません、どうなるのでしょう。
『言葉が要らなくなる。
つーかーの仲、以上ってやつか。
つーもいらなければかーもいらない。
一緒に居れば霊夢がなにをしたいかわかっちゃうんだ。
まあそれも、長年一緒にいるっていうのもあるけどな』
――――ほう、おもしろいですね。以心伝心というやつですか。
『そうだな。
さすがに全部が全部わかるってわけじゃないが、
例えばあいつが喉が渇いた時とか、風呂に入りたい時ってのがわかる。
何も言わなくてもな?
反対に霊夢も私がなにか食べたいなあ、と思うと
何にも言わずにめんどくさそうに立ち上がって適当な菓子を用意してくれるんだ。
こっちの方なんか一切見ないでな。
そういうの、他から見るとどうってことないただの動作に見えるかもしれないが
私たちは「会話」してるんだぜ?
知ってたか?』
――――いえ、そんなこと全く。
そういえば今私生活の話が少し出ましたがいつから同居し始めたんでしたっけ?
『んーひと月ふた月前かな。
お、すまんな注がせてばっかりで。お前も飲めよ?
……んぐ、んぐ、……くふー
最初はな、別に長いこといるんだし一緒にいる必要はないと思ったんだが
あいつがな』
――――え? 霊夢さんから誘ってきたんですか?
『ああ、意外だろ?
私も驚いたさ。
霊夢が急に「あんたここに住んじゃいなさいよ」とか言うんだから。
しかも皆がいる前でだぜ?
アリスとか、萃香とか、天子とかいる中言うもんだから、あればっかりはこっ恥ずかしかったな。
――――ううん、私がその場に居なかったことが悔やまれますね。
『なんでも霊夢が言うには私でも遊びに来れば「客」になるらしいんだ。
一応、その「客」としてもてなしてくれてたらしいんだ。
んで、私の来客頻度が一番多いからここに住めばもてなさなくて済むでしょってな。
しかも、とびっきりの』
――――めんどくさそうな顔で?
『はは、わかってきたじゃないか。
ほら、注ぐぜ?
……よし。
んでな。
私もその方が面倒くさくなくていいかな、と思ったんだが
実際変わらなかったんだ。
……なぜかって?
私は毎日自分の家に実験やるために帰るからだ。
結局ウチと霊夢のところの往復だ。
……まぁ、今は霊夢のところが「ウチ」なんだけどな。
――――ははあ、そいつはそいつは。じゃあ、そうですね。
霊夢さんのここが良いなあって言うところをエピソードを踏まえてお願いします。
『いいなあと思うところかあ……
うーん……
いや、無いというわけではないんだ。
ただ、どれについて話そうか迷っちゃってな。
なんだその顔は。
お前が話せって言うから考えてるんだろ。
そんな態度取るなら……
お、すまんな。頂くぜ。
……ん、ぐ、ぐ、くはー
はー美味い。
あー あ、それでいいところな。
そうそう、この前一緒に風呂に入った時のことだ。
霊夢んちの風呂は一人しか入れないだろ?
だから一人が湯船に浸かって、一人が体洗って、ってローテーションしてく感じなんだが
その時は私が湯船の時の番で、それはもうゆっくりゆったりのんびりと風呂に浸かっていたわけだ。
そしたら突然霊夢の明るい声でな、「魔理沙、ちょっとこっち向いてよ」って。
何かと思って霊夢の方を見たらな、ふふ。
いや、髪をな。くくく、こう、シャンプーで固めて、「ちょんまげよ、ちょんまげ」って
泡だらけの顔で言ってくるもんだから、不覚にもキュンとしちまったな。
ええと、一昨日の夜だ。
多分、ちょっと機嫌が良かったんだろうなあ。
あぁ、私が自分の家に行った帰りに羊羹を買ってきてやったんだよ。
だからかな。
可愛い笑顔だったぜ。
――――……へー ……そっすか。あざっした。
えー じゃ、霊夢さんのここは嫌だなって思うところとか。
『それはあるぜ。
いっぱいな。
あいつは意外と、意外でもないかもしれないが、テンションの高低が激しい。
機嫌がいい時はとことんいいが、悪い時はな、私でも気を使う。
ん? そうだ、以心伝心できる私でもな。
それで、一応機嫌の悪さも強弱があってな。
機嫌が悪いが、軽めの時は、一緒にいてな、こう、わざと話しかけるんだ。
心の「会話」では話しかけてくるな、って訴えかけてきてんだけどな。
そうすると、「自分の機嫌が悪いとわかっていて、魔理沙に気を使わせている」というのを
霊夢も自覚するんだ。
といってもこれは茶番だ。
だって、「自分の機嫌が悪いとわかっていて、魔理沙に気を使わせている」って私が思わせようと
「わざと」やっているのを霊夢もわかっているんだからな。
あぁ、ややこしい日本語だな。
私も言っててわからなくなてきた。
とりあえず、必要な茶番なんだよ。
まぁこれは機嫌が悪いのが軽い時な。
ひどい時は……
こんな茶番にも付き合ってくれない。
ただ「話しかけてくるな」オーラを放ってくるだけだ。
だが最近それも悪いと思ったのか、何も言わずにどこか出かけることが多くなったな。
多分、気を使ってくれてるんだろう。
それで私も出かけて外であっちゃうと元も子もないから
私は一人でお留守番だ。
美味しい食事を用意して霊夢が帰ってくるまで待つんだ。
――――立派に夫婦やってますねあんたら。
『そうかもな。
楽しいぜ。
いままでの付き合いが長いからこれから飽きるっていうのも考えづらいしな。
――――じゃあ最後に。
霊夢さんに何か一言お願いします。
ふふ、なにかこっ恥ずかしいな。
えーと、どうしようかな。
あ、この前、棚に入ってた栗まんじゅう食ったの私だ。
ごめんな。
…………わかったよ冗談だよ。
えー、と。
……お前と、一緒にいれて、楽しいぜ。
茶飲んで、御飯作って、風呂入って。
だから、これからもよろしくな。
あぁ…… ずっと、好きだ。
あーこれで終わりでいいよな。
な。
さ、まだ飲むぞ。
おーい萃香!
この瓶満タンにしてくれー
……はーい、以上、霧雨魔理沙の話でした。
あーもう、なんか色々吸い取られた気がする。
もう片方ははたて、まかせたよ
はいはい。じゃあ博麗霊夢の所行ってくるわね。
あ、いたいた。
おーい。
――――ではまず、霧雨魔理沙の魅力を教えて下さい。
『いやよ。魅力なんて言ったら他のやつに魔理沙を取られるじゃない。
じゃ、ばいばい』
――――え、ちょ、ちょっと……
いっちゃった。
○月×日 天狗新聞 合同誌 号外
『お詫びとお知らせ
博麗霊夢と霧雨魔理沙の新婚ドッキリ生活覗いちゃおう!特集は
インタビュアーの精神的疲弊と情報不足により縮小することになりました』
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博麗霊夢と霧雨魔理沙の新婚ドッキリ生活覗いちゃおう!特集 ~縮小版
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『なんかラブラブでした』
以上
『ではまず魅力を教えて下さい』
終わり
ストレートな霊夢も良いものですね
思わずニヤニヤしてしましました。
この直球は打てませんわ
うん
可愛い
甘いわ。甘い。
末永く爆発しろやおまいら(イイ笑顔)
お前ら二人もう爆発しちまえw
爆発すべきです
レイマリって俺得過ぎて頬が緩んだのです
末永く爆発してください。レイマリ最高
とても良い
レイマリの良さが詰まっていますね
すっごいニヤニヤさせて貰いました
霊夢の回答がすごくよいですね。
これはよい
二人の関係性を壊さない心地よい甘さを堪能させていただきました。
文…お疲れ様です