いや~今日も暇ね、う~ん、何にもやることないわね。午後二時に起きた私は特にやることもなくぼんやりと一人で考えた。
……え? ちょっと、それは違うわ私! この輝夜様は暇じゃない今日も忙しいんだ本当は、ただほんの少し寝ぼけただけね本当よ、と自分に言い聞かせる。
とりあえずは、机に置いてある茶菓子を食べて糖分補給しながら考える。う~ん、何かあるはずよ、そうだった。そういえば最近気になっていることがある。この机に付いている染みの数が増えているような気がする。
きっと、てゐ辺りがまた何か、いたずらしているに違いない、数を数えておいて証拠にしよう。
厳しいけど、仕事だけど私しかしない仕事なのよ。……違う! 私にしか出来ない仕事よ気を引き締めて頑張らなくちゃ!
古典的な方法だけど、一つ一つ数えていくしかない。
机の染みが一つ一番大きいやつで成長してるみたいで不気味なの。
机の染みが二つその隣にあるやつで、もうすぐ一つ目のやつにくっつきそうで、私は別に怖くないけどこれもなんだか成長してるみたいなの。
これはいけない、思ったより数が多い長丁場になりそうね。机に備え付けの椅子に座りながら数えることにするわ。
机の染みが三つこれは、特に何も無いわ、暇な時に机を見たらできてたのよ。
……染みが四つこの染みはなんだか人の顔みたいで不気味ね。
なんだか疲れて来たわ、頭を上げているから疲れるのね。私は、机に片肘をついて頭を乗せて数えることにするわ。
えっと、机の染みが四つだっけ? これは、なんか油の染みに似ていて嫌い。
机の染み五つ、お気にいりで月の模様みたいなのよ。
染みが六つなんだか眠くなってきた。
七つ、八つ、九つ......十......つ
んんん眠い……机の染み? …………zzz
私は姫様の部屋に様子を見に行ってみると、姫様が寝ていました。今日も机に新しい染みを作って穏やかな寝顔をしています。
最近思うのですが、姫様の寝ている机はむしろ姫様が作った染みの方が無地な所より面積が多くなった気がします。本人は気付いていないのでしょうか?
まあ、寝ている姫様を起こすのは可哀想でもあり面倒なので放っておくことにしました。とりあえずは体が冷えてはいけないので、掛け布団をかけてあげることにしました。
その時です。気配に気付いたのか急に姫様が起きたのです。
「……ねえ永琳、私は寝ていたみたいね。寝ている間に私の部屋にてゐが行かなかった?」
「いえ、来れないはずですが? どうかしましたか?」
姫様は知らないようですが、ここ数日は天然痘の予防接種があってすごく忙しかったです。今日も、てゐと優曇華院は朝から頑張ってくれたました。しかし、予防接種の対象者が郷の住民全員なのでとても多くて、暇なんて有りませんでした。
昼食すら食べられない程で、今ようやく今日の分が終わったところです。
「そう、何でもないわ」
「そうですか」
てゐがどうしたのだろうと疑問に思いつつも、私自身も疲れたので何でもないならこの話についてはこれでおわりですね。
「ところで、今何時なの?」
「午後八時ですが? どうかしましたか?」
あぶない所だった。ありがとう、永琳があなたが来なければ、夕飯を逃す所だった。逃しても、余り物食べるけど遅くなると夜食気味になって、太るから嫌だわ。
「私は、夕飯食べてくるわ」
「行ってらっしゃい」
姫様が出て行った後に、私は机に付いた汚れが気になりました。茶菓子の食べかすに、姫様が作った染み等で汚れています。このまま放って置くと、他の染みみたいに後が残ってしまいます。仕方ないので今日の仕事で余った消毒用のアルコールが付いた綿で拭いておくことにしました。
「これで、よし」
机をきれいにした私は、誰に言うでもなく独り言を呟いてから考えました。それにしても、良くここで姫様は眠っているけれど、そんなに寝心地がいいのかしら?
ちょっと、真似してみようかしら。机のこの辺に片肘を付いて、頭を乗せてみます。あれ? なんだか思った以上に心地いいかもこれは、布団で寝るのとなんとなく違う心地良さがある気がします。
疲れが溜まっていたのでしょうかこうしているとなんだか、眠くなってきました。まあ、姫様が戻ってくるまでこのまま欲望に任せて少しおやすみなさい..................
今日も疲れました。……zzz......
食事を食べる部屋に偶々居た、てゐと鈴仙の二人と談笑しながら夕飯食べて最近忙しいらしいということを聞いた。永琳が一言教えてくれれば私だって少しは手伝ったのに、あまり信頼されてないのかな?
二人は、これからも明日の準備が有るらしく、適当にしゃべった後はそれぞれ仕事に戻って行った。鈴仙が出て行く前に、食事の後片付けをしていくと言ったけど、私がそれを引き受けた。たまには私も家事位手伝わないとね。
鈴仙は、恐縮して一度は断ったけどもう一度言ったらやっぱり、恐縮しながらも残っている仕事に戻って行ったわ。
私は食器洗いをしたわ、洗っている途中にコップを一つ割ってしまったけれど皆には内緒よ。
歯磨きをして部屋に永琳が寝ていたわ、涎を零して机で眠っている。
それを見た私は全て理解したわ、なんてことなの! 机に染みを作ってのはあなただったのね!
……今日は気になっていたことが一つ解明されたわ。私は、また賢くなった。
スースーと、永琳は寝息を立てている。私は起こさないように上着をかけてあげたのだった。
……え? ちょっと、それは違うわ私! この輝夜様は暇じゃない今日も忙しいんだ本当は、ただほんの少し寝ぼけただけね本当よ、と自分に言い聞かせる。
とりあえずは、机に置いてある茶菓子を食べて糖分補給しながら考える。う~ん、何かあるはずよ、そうだった。そういえば最近気になっていることがある。この机に付いている染みの数が増えているような気がする。
きっと、てゐ辺りがまた何か、いたずらしているに違いない、数を数えておいて証拠にしよう。
厳しいけど、仕事だけど私しかしない仕事なのよ。……違う! 私にしか出来ない仕事よ気を引き締めて頑張らなくちゃ!
古典的な方法だけど、一つ一つ数えていくしかない。
机の染みが一つ一番大きいやつで成長してるみたいで不気味なの。
机の染みが二つその隣にあるやつで、もうすぐ一つ目のやつにくっつきそうで、私は別に怖くないけどこれもなんだか成長してるみたいなの。
これはいけない、思ったより数が多い長丁場になりそうね。机に備え付けの椅子に座りながら数えることにするわ。
机の染みが三つこれは、特に何も無いわ、暇な時に机を見たらできてたのよ。
……染みが四つこの染みはなんだか人の顔みたいで不気味ね。
なんだか疲れて来たわ、頭を上げているから疲れるのね。私は、机に片肘をついて頭を乗せて数えることにするわ。
えっと、机の染みが四つだっけ? これは、なんか油の染みに似ていて嫌い。
机の染み五つ、お気にいりで月の模様みたいなのよ。
染みが六つなんだか眠くなってきた。
七つ、八つ、九つ......十......つ
んんん眠い……机の染み? …………zzz
私は姫様の部屋に様子を見に行ってみると、姫様が寝ていました。今日も机に新しい染みを作って穏やかな寝顔をしています。
最近思うのですが、姫様の寝ている机はむしろ姫様が作った染みの方が無地な所より面積が多くなった気がします。本人は気付いていないのでしょうか?
まあ、寝ている姫様を起こすのは可哀想でもあり面倒なので放っておくことにしました。とりあえずは体が冷えてはいけないので、掛け布団をかけてあげることにしました。
その時です。気配に気付いたのか急に姫様が起きたのです。
「……ねえ永琳、私は寝ていたみたいね。寝ている間に私の部屋にてゐが行かなかった?」
「いえ、来れないはずですが? どうかしましたか?」
姫様は知らないようですが、ここ数日は天然痘の予防接種があってすごく忙しかったです。今日も、てゐと優曇華院は朝から頑張ってくれたました。しかし、予防接種の対象者が郷の住民全員なのでとても多くて、暇なんて有りませんでした。
昼食すら食べられない程で、今ようやく今日の分が終わったところです。
「そう、何でもないわ」
「そうですか」
てゐがどうしたのだろうと疑問に思いつつも、私自身も疲れたので何でもないならこの話についてはこれでおわりですね。
「ところで、今何時なの?」
「午後八時ですが? どうかしましたか?」
あぶない所だった。ありがとう、永琳があなたが来なければ、夕飯を逃す所だった。逃しても、余り物食べるけど遅くなると夜食気味になって、太るから嫌だわ。
「私は、夕飯食べてくるわ」
「行ってらっしゃい」
姫様が出て行った後に、私は机に付いた汚れが気になりました。茶菓子の食べかすに、姫様が作った染み等で汚れています。このまま放って置くと、他の染みみたいに後が残ってしまいます。仕方ないので今日の仕事で余った消毒用のアルコールが付いた綿で拭いておくことにしました。
「これで、よし」
机をきれいにした私は、誰に言うでもなく独り言を呟いてから考えました。それにしても、良くここで姫様は眠っているけれど、そんなに寝心地がいいのかしら?
ちょっと、真似してみようかしら。机のこの辺に片肘を付いて、頭を乗せてみます。あれ? なんだか思った以上に心地いいかもこれは、布団で寝るのとなんとなく違う心地良さがある気がします。
疲れが溜まっていたのでしょうかこうしているとなんだか、眠くなってきました。まあ、姫様が戻ってくるまでこのまま欲望に任せて少しおやすみなさい..................
今日も疲れました。……zzz......
食事を食べる部屋に偶々居た、てゐと鈴仙の二人と談笑しながら夕飯食べて最近忙しいらしいということを聞いた。永琳が一言教えてくれれば私だって少しは手伝ったのに、あまり信頼されてないのかな?
二人は、これからも明日の準備が有るらしく、適当にしゃべった後はそれぞれ仕事に戻って行った。鈴仙が出て行く前に、食事の後片付けをしていくと言ったけど、私がそれを引き受けた。たまには私も家事位手伝わないとね。
鈴仙は、恐縮して一度は断ったけどもう一度言ったらやっぱり、恐縮しながらも残っている仕事に戻って行ったわ。
私は食器洗いをしたわ、洗っている途中にコップを一つ割ってしまったけれど皆には内緒よ。
歯磨きをして部屋に永琳が寝ていたわ、涎を零して机で眠っている。
それを見た私は全て理解したわ、なんてことなの! 机に染みを作ってのはあなただったのね!
……今日は気になっていたことが一つ解明されたわ。私は、また賢くなった。
スースーと、永琳は寝息を立てている。私は起こさないように上着をかけてあげたのだった。