「ねえ!!うどん食べにいかない?」
霊夢と魔理沙は神社の縁側で顔を見合わせていた。
お互い驚いた表情で目をパチパチと瞬かせている。
連日の猛暑が続く幻想郷の午後、確かに昼時と言えばその通りの時間だった。
「うどんて・・どんな食べ物か知ってるのか?」
ひどく長く感じた沈黙の後、魔理沙はようやく口を開いた。
そのちょっとおかしな質問は、目の前のアリス・マーガロイド以外の者には通用しなかっただろう。ばかにしてるのか?といわれるのがオチだからだ。
でも、今霊夢と魔理沙の前でニコニコしているアリスは自信満々な表情で胸を張っている。
「もちろんよ!粉雪のように白く、乙女の柔肌のように柔らかいこの世で最もシンプルで高貴な麺じゃない。」
前半部分だけを聞いていると魔理沙は一瞬(ん?モチのことか?)と勘違いしてしまう所であったが、最後の一言の「麺」のセリフが聞けたことで、ああやっぱり間違いないぜと納得するのであった。
「いや・・?」
二人の怪訝な反応にアリスはちょっと心配そうな顔をした。
「い、いやじゃあないけど・・め、めずらしいわね。」
ようやく立ち直ったらしい霊夢はあわてた体で言う。
それもそうだ。
「都会派」を自称するアリスは幻想郷の食べ物、特に庶民の食べ物をやや軽蔑している向きがあった。
魔理沙の食べるあんずや麩菓子といった駄菓子を「きたない」と言って敬遠し、人里の茶店で出てくるよもぎ団子を「くさい」といって受け付けない。全く食べないと言うことは無いのだが、どうにも庶民の味に対して偏見にも似た感情を持っている様なのである。
でもアリスを知るものにはそんな彼女の性格は当たり前のような事であった。それで立派にキャラ立ちしていると認められてすらいたのである。幻想郷は全てを受け入れるのだ。
そんなアリスがいきなり「うどんたべお!!」などと言い出したのである。
びっくりしない方がどうかしている。
「しかし・・うどんなんてホントにめずらしいな。どういう風の吹き回しだよ?」
魔理沙も合わせてアリスに質問する。
うどんと言う食べ物はアリスの軽蔑する「庶民の味」の最たるものではないか。
アリスの言う所によると、彼女は先日人里に人形劇の公演に行った時、里の人々にうどん屋に案内されたそうである。アリスも最初は逡巡したが、折角の好意に半ば仕方なく付き合ってみたところ、うどんの味にすっかり魅せられてしまったというのだ。
その案内されたうどん屋というのがとにかく凄くおいしかったらしい。
「へえ~~~そんなにおいしかったんだ。」
「もうすっごくおいしいの!人生観が変わるくらい素晴らしかったわ!」
アリスは目をキラキラさせながら言う。
こう見えて頑固者で通っているアリスにここまで言わせるなんて、いったいどんな店なんだろうか。
「すげえな・・!何て店なんだ?」
「『イナバ屋』ていうお店よ。」
「ああ!」
霊夢はぽんと手をたたいた。
「あのウサギ達が最近始めたって言う・・。」
魔理沙もその店のことは知っていた。
話は三ヶ月くらい前のことだ。
永遠亭のウサギ達が人里にうどん屋を作ったっていう話が一時期話題になったことがあった。あの「月都万象展」を成功させ、一躍話題をさらった永遠亭の第二弾ということで注目が集まったのである。
それから数週間ほど経ってから、今度は「けっこう繁盛してるらしい」という話を誰かがしていたような気がする。
それから更に数日経ってから文々。新聞に行列でにぎわうイナバ屋の写真が掲載されていたのを見たことがある。すごいなあと思ったが結局(ウチの神社にも人集められないかしら)というヨコシマな感情に変わってしまい、すっかり忘れてしまっていたのだ。
「へえ~~・・そんなにおいしいんだ。あの店。」
あの頑固者のアリスをここまで変えてしまううどん屋。
最初は驚いていた霊夢や魔理沙も、なんだか段々その気になってきていた。
「そりゃあ一見の価値がありそうだぜ。」
魔理沙も興味が沸いてきたようだ。
「でも、めずらしいな・・。今更「うどん屋」なんてさ。」
魔理沙は続いて思い出したように言う。
確かにそうだ。蕎麦なら幻想郷でも大いに食べられていたし、人里にもこだわりの人気店が数多くある。和食派で知られる魔理沙も馴染みの深い食べ物であった。
ただ「うどん屋」となるといまいちピンと来ないのだ。
そう、何というか、、普通すぎる食べ物なのである。
別に専門店に行かなくても茶店や家で食べようと思えばいつでも食べられるものだと思っていたからだ。
「うどん屋という店自体、里でもあんまりなかったんじゃないかしら?」
霊夢も記憶をたどるように空を見上げている。
彼女もどちらかと言うと蕎麦の方が馴染みがあった。
あと巫女という仕事柄、人里から年に数回素麺をもらう事がある。大切な生活の糧だ。神前に供えるお供えとして素麺は古くから親しまれていたのだ。強いて言えばそんなところか。
「だれでも食べたことあるけど食べた記憶は曖昧って所よね。」
やはり彼女もうどんを食べる習慣というものがそんなになかったのである。
茶店で小腹が減った時とか、祭りで振舞われたりとか、そんな程度だ。つまり副食なのである。
「じゃあちょうどいいわ!うどんの素晴らしさを今日再確認すればいいのよ!」
そう言ってアリスは二人の腕を引っ張る。
「おお・とっと・・」
「ちょっと待ってよ!」
いつもよりやたらテンションのおかしいアリスに戸惑いながらも、魔理沙と霊夢は期待に胸を膨らませて空に飛び上がっていた。
三人は人里の繁華街から少し離れた郊外の一角に降り立った。
「あそこよ!」
アリスが教えてくれるまでもなく、そこには路地にまで達する長い行列が出来ていた。
それははるか遠く上空からでも確認できた。遠目からは何か集会か祭りの準備でもしているのかと思ったほどだ。
「上から見えた時、いやまさかここじゃないだろうと思ってたんだぜ。」
魔理沙はそう言っているが、霊夢もまさに同感であった。
人妖入り混じった行列は数軒先の農家の前まで続いてる。ただ、店と思しきものが見当たらない。
「お店?あそこよ。ホラ。」
アリスが指差す所を見ると古びた一軒の納屋の様な建物がある。
『イナバ屋』の看板どころか暖簾の一つも掲げていないので、言われなければ店であることすら気づかなかっただろう。
なるほど確かに行列はその納屋の様な建物の中に入っているようだ。
「見てみろよ!すげえぜ!」
魔理沙が驚いて声を上げた。見ると店の裏手の広場と土手にいっぱいの人妖がどんぶりを片手にうどんを食べているではないか。
みんな地べたや土手に腰掛けて実においしそうにうどんをすすっている。
店の裏手には大きな水車がガッタンゴットンと回っていた。どうやら川の水を引き込んでいるようである。
あたりにはうどんをすするズルズル~という小気味良い音がこだましていた。
「うわ~~!なんだかハラ減ってきたぜ~!!」
「水車のまわりにもたくさん人が座ってるわね。」
今日も強い日差しの照りつける猛暑だ。水車の光景は見るだけで涼しさを感じさせる。
「ここは外で食べるのがいいのよ。小屋の中にも席はあるんだけど誰も使わないの。」
アリスは得意げに説明する。
「はい~~!!釜揚げあがったよ~~!!」
「かきあげ、いそべ、じゃこ天お待ち~~~!!」
店の中や、周りからは活気の良いウサギたちの声が飛び交っている。
その声に待ってましたとばかりに皆がいそいそと集まって行く。
「揚げたてのおいしいてんぷらもココの売りの一つね。」
アリスは楽しそうに集まって行く人妖達を見ながら説明する。もうすっかり内情に慣れてしまっているようだ。既に何回も通っているのかもしれない。
「やばいぜ!マジ腹減ってきた・・!」
魔理沙はサーカス小屋に並ぶ子供の様にはしゃいでいる。すっかりこの雰囲気に浸かってしまっているようだ。
むきゅ~~~・・
霊夢のおなかが鳴った。でも周りの喧騒が幸いし外には聞こえない。
ふと周りを見ると自分達の後ろに既に長蛇の列が出来ているのに驚いた。
「ついさっきまで最後尾だったのに!」
霊夢は目を丸くした。それと共に自分達の位置がもう小屋の入り口近くまで達しているのに二度びっくりである。
「早いわねっ!!」
「回転が速いのも人気の一つね。うどんだから皆すぐ食べちゃうのよ。とても機能的だわ。」
アリスは腕組みしてうんうんと頷いている。
そうこうしているうちに霊夢たちはあっという間に小屋の中に入ることが出来た。待ち時間などどれだけも無い。
「うわあ!」
中に入ると霊夢と魔理沙は同時に声をあげた。
意外に天井が高い小屋の中はほぼ厨房のスペースで占領されていたが、そのめずらしい光景に目を奪われたのである。
先ず目についたのが厨房の奥の大テーブルで今まさにうどんを打っている光景であった。大テーブルは同じものが4つありそこで鈴仙をはじめとした妖怪兎たちが大きな木の棒でうどんを打っているのだ。ハチマキ姿のその力強い手さばきは見るものを飽きさせない。
「お~~い!うどんげ!!」
魔理沙は厨房に向かって手を振った。鈴仙はチラリとこっちを見てニコッと笑い作業に戻る。
次に目についたのが地獄の釜のようにグラグラ湯だつ3つの大釜だ。その中に別のウサギが打ちあがったばかりのうどんを投げ入れ、棒でかき混ぜている。もう一人のウサギが頃合を見ては次々に茹で上がったうどんをぽんぽん器に揚げてゆく。一分の無駄のない所作に見とれてしまう。
「ゆだめ!釜揚げ!温たま!温かけ!上がり!!」
まるで暗号のような掛け声を上げて数種類の違った器にうどんの玉をぽんぽんと分けていく。
その横にはやや小さな釜が4つ固まっていてそこでは天ぷらを揚げているようだ。黄金色に揚げあがった数種類の天ぷらがじゅうじゅう音を立てて竹枠にあがっていく。
「はい竹の子天ぷらあがり~~!!」
竹枠にいっぱいに上げられた天ぷらを別のウサギが広い番台にどんと置くと早くもその一角に皆が群がる。その番台の周りには他にも2,30種類もの天ぷらや掻き揚げの竹枠が所狭しと並んでいるではないか。
「市場みたいだぜ!!」
その光景に魔理沙は目を輝かせた。
「お稲荷やおにぎりもあるのねぇ!」
霊夢もそのバリエーションの多様さに驚くばかりだ。
それらの光景は一つのテーマパークそのものであった。この小さな納屋のような小屋が一つの工場のようにぐるぐる動いているのである。
その様は圧倒的ですらあった。
「早くメニューを選ばないと順番がくるわよ。」
アリスにそういわれて霊夢と魔理沙は我に返った。
見ると列の先頭では番台に注文を告げ、その場で茹でたてのうどんを受け取っているではないか。
てっきり席について給仕に注文を告げるものと思っていた彼女らは面喰らった。
「え!?え??」
彼女らはあわてた。店の壁や番台のどこにも品書きが無いのである。
「ウフフ・・。あせらなくていいのよ。」
霊夢達がおたおたしていると後ろから聞き覚えのある声がした。
振り返るとそこには永遠亭の主、蓬莱山輝夜が白い割烹装束にハチマキ襷といったいでたちで立っていた。
「また来てくれたのねアリス。ありがとう。」
輝夜はそういってアリスに白い手を差し出した。
「フフ。もうすっかりハマっちゃってね。」
アリスも輝夜の手を握り微笑む。霊夢と魔理沙は今度は輝夜の割烹着姿の美しさに見とれた。
「説明してあげるわ。ちょっと列から外れてちょうだい。大丈夫だから。」
輝夜はそう言って三人を列の外に誘導する。
「なあ輝夜。お品書きはどこだ?」
魔理沙は輝夜に早速質問した。
「この店にはね。お品書きは無いの。」
「ええ!?」
霊夢と魔理沙は仰天した。暖簾や看板につづいてメニューすらも無い店など聞いたことも無い。ただアリスのみが傍らで意味深な笑みを浮べている。
「どういうことだそりゃあ!?」
「うどんはね。基本的には一つなのよ。みんなどれもベースはおんなじなの。ごはんに異なった具を載せる『どんぶり』とおなじと思ってもらっていいわね。」
輝夜はそう言って微笑む。だがみんな番台で様々な種類のメニューを注文しているように見える。
「冷やかけで!」「俺おんたま二つ!」「温ぶっかけで!」
「あの『冷やかけ』て言うのはなに?」
「冷たいかけうどんの事よ。大別すると冷たいか温かいか。かけかざるか。この4種類と思ってもらっていいわね。」
「なるほど~」
魔理沙と霊夢は納得した。基本的には全部同じメニューなのである。だから品書きも無いというわけだ。
「ただ、うどんはバリエーションは多いからそれでメニューが多く見えるのね。」
「じゃあ『二つ』って言うのはなんだ?」
魔理沙は興味深々である。気がつけば周りの列の人たちも話しに耳を傾けている者がいるようだ。恐らく初めて来た類だろう。
「それはうどんの玉の数のことね。小は一つ、大は二つ、特大は三つと考えていいと思うわ。」
「『かけ』と『ぶっかけ』はどう違うんだ?」
「う~んそれは知ってないと分からないわねえ・。『かけ』というのは何にも入ってないかけうどんのことで、『ぶっかけ』というのは大根おろしや、ねぎ、おん玉といった具がつくのよ。店によって具の内容とニュアンスは違うんだけどね。」
輝夜の丁寧な説明でなんとなく趣旨が分かってきた。
「それとそこに並んでる天ぷらとおにぎりなんかで自分で自由にカスタムするのよ。たとえば天ぷらうどんが食べたい時は冷やか温かの『かけ』をたのんでその上に好きなものを乗せていけばいい訳ね。」
見れば一人の河童がちょうど『温かけ』のうどんを番台で受け取ったところだった。その河童はそのうどんの上に竹の菜箸でかきあげや天ぷらをごんごんと乗せてゆく。
「おおーー!」
魔理沙らは思わず歓声を上げた。その河童のどんぶりには天ぷらが山のように盛り上げられていたからだ。
「なるほどなあ!!よく出来てるぜ!」
魔理沙はいたく関心したようだ。確かに霊夢からみても始めての形式だが、良く考えられてると思う。
「極めて合理的で、システマチックな方法だわ。」
アリスもやたらと頷いて感心している。どうやらこういった面も彼女の理論的な性格にマッチしたようだ。
「やあ。霊夢じゃあないか。」
ふいに別の声に呼び止められ、四人は振り向いた。
「藍、それに橙。いつもありがとう。」
輝夜はそこに居た八雲藍とその式橙のもとに駆け寄った。藍は大きな袖を落としたノースリーブの様な涼しげな着物になっていた。どうやら二人もお得意様のようである。
「よお!!藍!橙!紫はどうした?仲間はずれか?」
魔理沙は意地悪そうに笑う。
「紫様はまだ寝てるよ。起しても起きないんだからしょうがない。」
藍はやれやれと言ったかんじで苦笑している。まあ紫らしいといばらしいのだが。
「あとで神社に泣きついて来そうね・・。」
霊夢もちょっと憂鬱そうだ。たぶんそうなるだろうと魔理沙も思った。
「藍、橙、今日もいつものやつ?」
「ああ、いつもの『ばけぎつね』で頼むよ。」
「わたしは温ぶっかけの『おどり』でお願いします!」
二人とも聞きなれないメニューを注文する。
輝夜も「ばけぎつねとおどりお願い」と声をあげて番台に注文を通す。
すると出てきたうどんに魔理沙らはまたも驚きの声を上げた。
「うおーー!!!すげえ!!」
藍の受け取った器にはどんぶりから大幅にはみ出した巨大な油揚げがのっかっているのだ。もう中のうどんが完全に見えていない。
橙のうどんも凄かった。うどんの上に山盛りの鰹節がのっているのだ。その上から冷たいだしがバサリとかけられていて、鰹節が蒸気でゆらゆらと揺れている。まるで踊っているようだ。
「すごーい!こんなのもあるんだ!」
霊夢も目をむいて驚いている。
「最初はホントにシンプルに4パターンしかなかったんだけどね~・・」
輝夜も苦笑している。どうやら『ぶっかけ』やその他のメニューは客の要望によって増えていったものらしい。
「うどんおそるべし・・!!」
「あら!魔理沙じゃない!?」
つづいて掛けられた声にまたも振り向くと、ちょうど列に混じって小屋のなかにレミリア、フランの姉妹と咲夜と美鈴の紅魔館一行が入って来た所だった。
「あなたたちも来てくれたのね。いつもありがとう。」
輝夜は満面の笑顔で4人を迎える。
どうやらイナバ屋は今かなりのブームになっているらしい。幻想郷の至る所からお客が来ているようだ。
「レミリアもちゃんと並んでんのな。」
抱きついてきたフランをあやしながら魔理沙はレミリアに笑いかける
「こういう所は並んで食べてこそ価値があるものよ。」
「なんだか楽しいですしねえ。」
美鈴も見るからに浮ついた雰囲気を漂わせている。
「今日は何にしようか?」
「私は冷やかけ二つでお願いしますわ。」
「フランは『サラダ』三つ!!」
「私は今日は『南蛮』で行こうかしら。」
ホントにバリエーションが多いようだ。聞いたことも無いメニューが次々と出てくる。
しかし先ほどの藍達といい、この紅魔館の面々といいすっかりうどん通になっている様には驚きだ。すこしうらやましい気すらする。
「はいよ!冷やかけ、サラダ、南蛮お待ち!!」
別に待ってもいないのにぽんぽんとどんぶりが出てくる。
霊夢はフランの言う『サラダ』というのが気になったので、フランの大どんぶりを覗き込むと、なんとうどんの上にレタスやきゃべつやらきゅうりやらの野菜がてんこ盛りになっているではないか。
「へっへ~!いいでしょ!」
「ホントにサラダね!どうやって食べるの?」
「これにゴママヨのドレッシングをかけるんだよ。おいしいよ?」
「レミリアの『南蛮』てのはどんなんだ?」
「フフフ・・。南蛮は裏メニューなのよ。」
レミリアは満足そうに笑っているが注文の半分以上は裏メニューみたいなものだ。彼女のどんぶりをみると何とカレーうどんである。
「なるほど蕎麦の『カレー南蛮』みたいなものね。」
アリスもはそれはじめて見るらしく納得の表情だ。
「美鈴はどうするの?」
「私はざる『1セーロ』で!!」
美鈴が元気良く注文すると今度は厨房の中からおおー!と歓声があがった。
鈴仙や釜についてる他のウサギ達も気合を入れている。
「何?何??『セーロ』て??」
霊夢は輝夜に訪ねるが、輝夜は「まあ後で見れば分かるわ」と苦笑するばかりだ。
「なあなあ!そんなことより私らも早く注文しようぜ!!」
霊夢の袖を魔理沙がぐいぐいと引っ張った。もう待ちきれないといった様子だ。
「そうね・・何にしようかな。」
「私は冷ぶっかけ三つだぜ!!」
「私は『かま玉』二つね。」
二人はもう自分の注文を決めていたようだ。霊夢はさっきフランが頼んでいた『サラダ』が気になっていたのでそれを注文してみた。
フランは霊夢とおそろいになったのを喜んでいた。
「よっしゃ!次は天ぷらだぜ!!」
注文したどんぶりを受け取って長い長い番台の上を滑らせるように進み、所狭しと並んでいる天ぷらを取るのである。
魔理沙はさっきの河童のように大どんぶりの上にごんごん天ぷらを乗せていく。霊夢は流石にサラダの上に乗せられないので取皿をとった。
後ろを見ると彼女の後に輝夜が続いている。
「お昼休みよ。」
輝夜はそう言って舌を出した。彼女は冷やかけのどんぶりを持っていた。
「さあさあお会計はこっちだよー!!」
長い番台の端には因幡てゐがいた。大きなそろばんを番台のうえに据え、お客のとった商品を一目見ただけで計算していく。
天ぷらやうどんには値札がついているわけでもないのに、ぱっと見ただけでそれらを瞬時に計算していく姿はまさに人間レジスターであった。 妖怪だけど。
「霊夢はサラダとゴボ天と竹の子とおにぎりで・・はい460円よ。」
「安っっ!!!!」
霊夢は驚きの価格に仰天した。けっこう奮発したつもりだったんだが予想の半分くらいの値段である。
魔理沙とアリスは笑っていた。
「安いでしょ?びっくりするくらい安いでしょ?」
アリスはすっかりハイテンションだ。彼女の受けた衝撃と言うのが良く分かった気がした。
霊夢達は輝夜と紅魔館の一行と連れ立って外の水車の傍の石に腰掛けた。
店の裏へ回ってみると改めて沢山の人妖がいるのに驚いた。郷中から集まっているのだろう。人間はもちろん河童や妖精、天狗達や森の妖怪達もいる。みんな手にどんぶりをもっておいしそうに箸を動かしている。
みんなの笑い声とずるずる~といううどんをすする音が辺り一帯にこだましていた。
「気持ちいいぜ。」
日差しはあいかわらず強いが水車の傍はいくらか涼しかった。咲夜はピクニック用の大きな傘を地面に突き立ててその下でレミリアとフランが寄り添うように座っている。
「め~りんざる1セーロあがったよ~!」
鈴仙が店の裏から顔を出していた。手の甲で額の汗を拭っている。
その横からウサギが2人、大きなたらいを神輿の様に担いで運んでくるではないか。
「わ~い!」
美鈴は両手を突き上げて喜んでいる。
「いや・・!!『わ~い』じゃないだろ!!」
魔理沙は必死でつっこんだ。風呂桶ほどもある巨大なたらいがごんと目の前におかれたのだ。
その様子にまわりの人妖からも大きな歓声と拍手が上がった。
「やるねえ!ねーちゃん!!」 「すげえよ!あんたならやると思ってた!!」
またもや幻想郷特有の意味不明のノリが辺りを支配していた。ヒューヒュー言う者だのやんやとはやし立てるものだのすぐにお祭り騒ぎになってしまう。
「『セーロ』といのはうどんの玉のことよ。全部で12玉あるわ。」
「じゅうにたまっっ!!!??」
魔理沙と霊夢とアリスは仰天して目をひんむいた。
なるほどそれで厨房が気合が入っていたのか。一度に12玉食べる者はそうそう居ないに違いない。
「・・まあ、あいつのことはほっといて私たちは頂きましょうか。」
ど~もど~もと周りの歓声に答えている美鈴から距離を置いて、レミリアは割り箸を割る。
いっただっきま~す!
霊夢も魔理沙も気を取り直して元気良く手を合わせる。
「うお!うまっっそうだな~~!!」
魔理沙は山盛りの天ぷらの中から真っ白いうどんをぎゅーっとすくいあげている。
霊夢もじぶんの器のうどんをすくい上げてみた。
本当に透き通るような白い麺だ。
うどんの半透明の肌が日の光を浴びて美しく輝いている。それらが蕎麦とは違いぎゅーっという感じで伸びるのだ。麺自体に強いコシがある証拠だろう。
霊夢はそれをずるずるっと一気に掻き込んだ。
「んーーーーーーーー!!!!!」
一口目で良さがわかる食べ物などそうそう存在しない。だがこの麺はどうだ。もっっちりとした感触が口の中いっぱいに広がってくるではないか。
魔理沙も一口目を口に含んだまま唸っている。
「んーーー!!ん====!!!!」
霊夢は口の中でその弾力をめいっぱい楽しんだ。
硬いと言うのではない。かと言ってゴムのような感じでもない。もちもちっとしたなんとも心地よい食感はそう、まさに
『粉雪のように白く、乙女の柔肌のように柔らかい』
霊夢はアリスの言葉を思い出していた。
その時はそんな大げさなとしか思っていなかったが、その表現が決して大げさではないという事がまさに体感できる。
「エロいぜ!!」
「エロいわね!」
「エロスですわ。」
この食感はまさに官能的ですらあった。
人間の三欲の一つである食欲の枠を飛び越え禁断の領域にまで足を踏み入れている。
霊夢は神聖なる神々の領域につづく花園の扉を開いたのだ!
しかし年頃の少女達がエロイエロイと叫びながらうどんをすする光景は異様以外の何物でもない。周りの人妖はうどんを思わず噴き出す者までいた。
そんなことはお構い無しな彼女らはしばらく夢中でうどんをすすりつづけた。
霊夢のサラダうどんにはゴママヨドレッシングがかかっていた。このもちもちっとした感触に野菜のシャキシャキとした食感がテンポ良くマッチしている。こんな組み合わせなど考えたこともなかった。
霊夢はこの絶妙なコンビネーションに舌を巻いた。
「絶品だわ!!」
霊夢は驚愕とともにその事実を認めた。
うどんはどちらかと言うと男性的なイメージがあったが、これほど女性的な食べ物もないだろう。
このもっっちりとした感触はやめられない。
一息つくと竹の子の天ぷらをかじってみた。さっき並んでいるときに出来上がったばかりのものだ。その時から目をつけていたのである。
「おいっしい!!!」
こんな大きな竹の子がちょうど良い歯ごたえで食べられるということが驚異であった。硬すぎず、でも決してやわらかいのではない。
ちゃんと「竹の子」した歯ごたえである。アクも全然感じられない。
それに出来立てであつあつだ。天ぷらの香ばしいかおりが口いっぱいに広がる。
これも月の兎のマジックだろうか。
「すだちを入れるともっとおいしいわよ。」
輝夜が横からアドバイスをくれる。
霊夢は番台にあった小さなカゴに入っていたすだちを持ってきていた。
それをうどんの上で絞り汁を入れてみる。
ずるずる!
ふわっとしたすだちの香りがなんともいえない清涼感をあたえていた。うどんの食感に爽やかさが加味された感じだ。
霊夢は正直言って食べ物にレモンやすだちをいれるのはあまり好みではなかった。味がキツ過ぎると思うのだ。
しかしこのすだちの香りは全然強さを感じない。これは外で食べているということも大いにプラスされているように思われた。
これは鼻に抜けるすだちの清涼感と屋外の流れる空気を同時に味わってこそ得られる爽やかさだ。
強い日差しの中、熱ったからだに一気に風が通り抜けるよな感覚が感じられるのである。
これも屋外ならではの新しい発見であった。
「アリスちょっと食わせてくれよ。」
幾分余裕のでてきたらしい魔理沙がアリスにちょっかいを出している。
そういえばアリスは『かま玉』とかいうものを頼んでいたような気がするが。
「あんたそういえばおかしなものたのんでたわねぇ。」
霊夢もアリスのどんぶりを覗き込む。
見ると真っ白いうどんの上におん玉の様なたまごがかかっている。その上からちょっと色の薄い(これはダシ醤油だろう)醤油とネギが少々かかっているなんともシンプルなうどんである。
「お~・・いい匂いだな・・。」
そうつぶやきながら魔理沙は箸を突っ込みアリスのかま玉うどんをすする。
「うっっまっ!!」
かま玉うどんをすすった魔理沙は目を見開いて驚愕した。それ以上の言葉が出ないようだ。
「いやっ・・!うっまっ!!」
魔理沙はアリスのどんぶりからどんどんうどんを奪ってゆく。あんまりおいしそうなので霊夢も相伴に預かってみた。アリスは悲鳴をあげる。
「エッッロッッッ!!!!」
口の中でうどんのムッチリとした歯ごたえに、卵黄のネットリとした濃厚な食感がからみついてくる。まさに官能的な舌触りだ。
霊夢も人のうどんということを忘れて夢中でかま玉をすすった。
二人のあまりの反応に触発されて遂にはレミリアやフランや咲夜までもがかま玉のどんぶりに箸を伸ばしてくる。
「エッ・・!!エロチシズムーーーー!!!!!」
レミリアはうおーと叫んでいる。
「えちぃ~~~!!!!」
フランも面白半分に叫ぶ。
咲夜は言葉も出ないようだ。料理に高い見識を持つ彼女ですら強い衝撃を受けたようだ。
この料理を始めて口にしたさるイタリア人シェフは感動のあまりこう叫んだという。
― 日本にもカルボナーラがあるじゃないか!! ―
「フフフ・・どうやら相当ショックを受けたようね・・。」
アリスは自分の食い扶持がなくなってしまったにも関わらず不敵な笑みをこぼしていた。眉はひくついているがノータッチだ。
「それもその筈・・それはね・・あなた達も大好きなメニューの継嗣を汲んでいるのだから・・!!」
「・・何・・だと・・?」
「まさかっ!?」
咲夜が目を見開く。
「そう!!!『たまごご飯』よっっ!!!!」
アリスの背後に七色の爆発が起った。
「な・・!!何ぃぃぃーーーー=====ー!!!!!」
一同は驚愕のあまり劇画調の顔になっていた。
「あ、あのお茶漬けやマヨごはんと並んで『食道の三種の神器』と呼ばれるたまごご飯のことかーーーーーっっ!!!!」
霊夢の髪が爆風に吹かれたように逆立つ。
「確かにそうだわ!!!!言わばこれはそのうどん版!!!ご飯がうどんに変わっただけと言うのに!!何てことーーーーーーっっ!!!!」
レミリアが虹色の爆風に煽られながら叫んでいる。
「フランもたまごごはん大好き~~~!!!」
フランは普段のままだが意味不明なノリに決して乗り遅れてはいない。
「しかしたまごご飯は単純な様で奥が深いもの!!!!!厳選された素材と自分だけの隠し味が旨くかみ合っていなければとても味わえない誤魔化しの効かない料理!!!!それを米ではなくうどんでここまでの水準を引き出すなんてーーー!!!!」
咲夜はDIO様のような顔で叫ぶ。
「そ、その通りだぜ!!!だがしかしこれはそれに負けないどころかそれすらも上回っている!!!!」
魔理沙は爆風に煽られ必死に四肢を踏ん張る。
「そうよ!!それこそがうどんの恐ろしさ!!!これこそまさに新たな食の開眼!!さあ受けてみなさい!!!!この至高のメニュー!!!食の革新を!!!」
アリスはどんぶりを片手に目にも留まらぬスピードでかま玉うどんを彼女らの口に押し込む。
アリスのラッシュが虹色の輝きとなって一同を襲った。
「アリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリッッッッッッーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!」
ぬぐわああああああーーーーーーーーーー!!!!!!!
アリスの背後にぼろ雑巾のように打ちのめされた霊夢、魔理沙、レミリア、咲夜の四人はどしゃりと落下する。
「アリー・ヴェ・デルチ・・・!!!(さよならだ!)」
アリスのブロンドの髪を一条の風が静かに撫でた。それはたまご色の輝き。
そう 『黄金の風』だった。
霊夢らは川のほとりで大の字になって転がっていた。
あれから彼女らは自分のメニューに加えかま玉うどんを追加した。アリスも結局もう一度かま玉を頼んでいた。向こうで美鈴がざるうどんを更に1セーロ追加して大喝采を浴びているがそんなこともうどうだっていい。
「あ===ころせ!ころせよーーー!!」
都合4玉以上も食べた魔理沙はもう限界を超えて動けないようだ。その横でレミリアが「すべてが・・金になる・・」とつぶやいて転がっている。よほどショックだったのだろう。
まわりにもおなかいっぱいになって寝転んでいる人妖がたくさんいた。
「おいしかった?」
霊夢の顔を輝夜がやさしそうに覗き込んでくる。霊夢は大の字になったまま答えた。
「もう最っ高・・。やられたわ・・。」
「そう、よろこんでもらえてうれしいわ。」
輝夜はやさしく微笑む。爽やかな風にのっていいにおいが霊夢の鼻腔をくすぐった。
「そういえば輝夜。ひとつ教えてほしいのよ。」
霊夢は視線をあげた。どうしても気になっていたことがあるのだ。
「何かしら?」
輝夜は川の方を向きながら答える。その口調はどこか確信じみていた。
「どうしてうどん屋を始めようと思ったの?こんなおいしいうどんの作り方、どこで教わったの?」
霊夢はその横顔にやや見とれていた。
「・・・昔の話しだけど・・いい?」
霊夢はうなずいた。
「私を育ててくれた恩人・。わたしは翁と呼んでいたわ・・。その翁が若いころ住んでいた土地の食べ物なのよ。」
霊夢も『かぐや姫』の話はもちろん知っている。そこに登場する「なよ竹の姫」こそ、目の前にいる蓬莱山輝夜その人だと言うことも。
そして輝く竹の中からかぐや姫を救い出し、育てた人物が竹取の翁。
讃岐造(さぬきのみやつこ)である。
「月を放逐されて、体を小さくされ竹に入れられた私は翁によって救い出されたわ。体は三ヶ月ほどで元に戻ったけど、その時初めて食べた地上の料理が・・。」
「うどんだったというわけね。」
霊夢は輝夜の顔から目を離さなかった。輝夜はどこか遠くを見るような目をしていた。
「もっともそのころは今のように麺の状態ではなかったわ。もっと・・こう・・餅のような・・。」
「餅・・?なるほど・!」
霊夢のなかで多くの疑問が線となってつながった。餅といえば月のウサギ達の食べ物。厨房でのウサギ達の手馴れた手つきが脳裏を掠めた。
「偶然にも故郷の月の料理と良く似ていたのね。その時は体力もなくなっていたから夢中でたべたわ。」
輝夜はつづける。
「でも当時はうどんは最高級品だったのよ。知らなかったけど。それこそ帝に献上するものを翁は若いころ作っていたのね。そのころは帝の食べ物なんか庶民は食べてはいけなかったから製法は秘術のような感じだったわね。」
麺にどこか漂う高貴な雰囲気はここからきているのか。霊夢は納得した。
「それを翁はたべさせてくれたの?」
「そうよ。翁にとって私の存在は最も尊いものだったのだわ。それこそ帝よりもね。・・それから翁はちょくちょく内緒で私にうどんを打ってくれたわ。わたしも自然にその作り方を覚えていったというわけ。もともと餅の製法と似てたから・・。」
あのもっちりとした歯ごたえを霊夢は思い出していた。
それから時代をへて、うどんは食べやすい麺にと形を変え、庶民も気軽に楽しめる料理へと変化していったのである。
「かたちは変わったけど味や食感は当時のままよ。私が言うのだから間違い無いわ。わたしにとってこれは地上の心暖かい人たちの思い出なのよ。」
「これからも、永遠に生き続けるわ。この私の中で・・。」
霊夢は輝夜の顔を見上げた。うつくしきなよ竹の姫の表情がそこにはあった。
翁との生活、そして霊夢達と過ごしたこの時間さえ、輝夜にとっては天照らす星のひと時の瞬きのようなものだ。
しかし彼女の中ではそれらの思い出が天の川の星々の流れのように輝きを放ちつづけているのだろう。
「・・・・」
魔理沙やレミリヤ達も静かにその話を聞いていた。大の字に寝そべったまま一言も声を発しない。
周りを見た。
向こうでは人と妖怪と妖精が肩を寄せ合いうどんをすすっている。うちあがったうどんに駆け寄っていく者、お互いのどんぶりを交換し合っている者。ねそべっている者。輝夜の愛した、飾らない「心ある地上の生活」がそこにはあった。
「・・・・」
アリスは空を見上げていた。
街育ちの彼女は魔界から幻想郷にやってきて、ここの素朴な生活、飾らない人々の暮らしに心を打たれていたのだ。
(おんなじだ・・・・)
そして彼女がさげずんで来た庶民の味のうどんでさえ、かつては誰でも食べられない高級品だったということ、そしてなにより輝夜の中ではそんな素朴な味が星の輝きのように眩しく光輝いているのだということに心を打たれた。
「私は・・はずかしいわ・・」
アリスの頬を一筋の輝きがつたっていった。
それから幻想郷に大うどんブームが沸き起こったのはもはやお約束と言えた。
イナバ屋につづけとばかりに各地で様々なうどんが誕生した。
魔理沙は巨大な椎茸をのせ、あんをかけた『霧雨のっぺいうどん』をブレイクさせた。
萃香は力技で練り上げたうどんにでっかい餅をのせた『鬼のちからうどん』。
射命丸文は新聞をそっちのけで鳥の天ぷらをのせた『天狗のかしわうどん』を発表し人気を博したが同時に物議を醸した。
アリスは神社の山のうえからそんな騒ぎに沸き立つ幻想郷の様子を暖かい眼差しで見下ろしていた。
「食の世界は広大だわ・・。明日はどこへ行こうかしら。」
つぶやくアリスの下にはどこまでも広がる心ある郷の景色がつづいていた。
(了)
あ、一カ所レミリアがレミリヤになってました。
このコシ!この舌触りこそ、真のうどんよ!
なんだこのハイテンションうどんSS、荒削りだけどすっごい笑った
ただもうちょっと東方キャラらしい絡め方が欲しかった
今日の夕飯はうどんにしよう
話の勢いとテンポが良かったと思います
本場の讃岐うどん食いに行きたい
うあぁーうどん喰いてー!
一度自分で打ってみるのをお勧めします。
>並んでいではないか
→『並んでい「る」ではないか』?
>給使に注文を
→『給仕』?
きゅう‐じ【給仕】 キフ‥
(1)そば近く控えて雑用をすること。また、その人。
(2)食事の席で飲食の世話をすること。また、その人。
(3)学校や会社で細かい雑用をした者。多くは少年。
>下げずんで
→『さげすんで』?
さげす・む【蔑む・貶む】
〔他五〕みくだす。みさげる。軽蔑する。
引用:広辞苑 第六版 (C)2008 株式会社岩波書店
え!!??直そうよ!!! 超門番
4番様 読んでくれてありがとうございます!! 超門番
本場のうどんはうめえモノでしたわ。 冥途蝶
5番様 最初は「何うまくまとめてんの!!??」てつっこみましたからねぇ 超門番
10番様 讃岐とってもすばらしい所だったわ。うらやましいわ。 お嬢様
うどんは本当に新たな発見でしたわ。 冥途蝶
11番様 関東のうどん、黒いわねえ!!うどんはもっとデリケートなものの筈よ!! お嬢様
読んでいただきありがとうございます! 超門番
15番様 ブローノ様は私の夫ですので。 冥途蝶
ジョジョは部室に全巻ありますからね!!大好きです!! 超門番
16番様 泣いてくれたのね。心優しき人。。 お嬢様
心ある地上のコメントですわ。 冥途蝶
19番様 荒さは認めるわ。でも誤字が減っただけa・ お嬢様
本場はやっぱり違いました!是非一度行ってみてください!! 超門番
20番様 うどんげほとんど出ないけどね!! お嬢様
21番様 「分かったわ!じゃあ腋巫女素うどんでbr」(ピチューン)
22番様 ありがとうございます。光栄の至りでございますわ。 冥途蝶
これで夕飯は決まりね!!最近都内でもおいしいうどん屋あるって言うし。 お嬢様
確かに知ってはいましたが稲庭うどんにも興味が出てきましたわ。 冥途蝶
打ってみたいわ!!すっごく!! どっかで出来ないかしら? お嬢様
押せ押せなギャグで通すのかと思いきや、ホロリときてしまいそうなイイハナシを持ってくるなんてにくい演出です。
危うく泣いてしまうところでしたが、泣いても後悔のない素敵なお話でした。
自分もいつかこんな素敵なお話が書けるよう、より一層の努力に励もうと思います。
大きな感動と食欲をありがとうございました。
それでいて輝夜の設定を使い、いい話の流れもつくる。面白かったです。
あと、最後の方の〆についても、中々Goodでしたね。
さてと、今日はうどんでも食うか!・・・Let’s U-DON Party!!(某奥州筆頭が如く叫びながら)
名古屋の味噌煮込みうどんも好きなんだぜ
ああ、腹が減ってきた…
駄洒落かと思ったらいい話でギャグも程よくおもしろかったです。
女性の投稿者の人ってもっと居ないんでしょうかねえ 超門番
「心ある地上の人」ね。あたたかいコメントありがとうございますわ。 冥途蝶
44番様 香川県はうどん規格で言うと日本で一番大きな県だそうよ。 お嬢様
食べちゃいましょう。夜中だけど。 超門番
48番様 ちょ・!雪見だいふく買ってきなさいよ!!!! お嬢様
アポロ買ってきててぇぇぇぇぇぇ!!!!!!! 冥途蝶
水羊羹!水羊羹!水羊羹! 超門番
50番様 あら!?カレーと焼肉読んでくれたのかしら!?すばらしいわ!!素敵ね!!ありがとう! お嬢様
えー!!ほんとに!?めちゃくちゃありがとうございます!! 超門番
51番様 そうなると他の地方の食べ物も興味が出てくるわねえ!すばらしいことだわ!! お嬢様
寒くなったら食べてみたいですわ。名ぎゃあの・・ 冥途蝶
54番様 丸亀にもおいしいうどん屋さんあるのでしょうか!?いいですね!! 超門番
そういえば丸亀製麺てあるわねえ・おいしいのかしら・? お嬢様
60番様 ありがとうございます。お昼のメニューはお決まりですね? 冥途蝶
お昼のメニュ決まりね?? お嬢様
決まりですよね~ 超門番
誤字かな・・・?
>冷たいだしがバサリとかけられていて、鰹節が蒸気でゆらゆらと揺れている
↑「冷たい」だはなく「熱い」では?勘違いならごめんなさい
面白かったんだけどメインであるうどん関連の部分がちょっと。
SSの大部分がうどんとセルフサービスシステムの紹介なんだが、
ぶっちゃけうどんのwikiや専門サイトを見た方がわかりやすくて
正確な知識が身につくって言うのが。
うどんから何かを展開させるのではなく、うどんの説明に終始している
感じで、後は適当にストーリーを付け加えているような。
67番様 これは誤りでは無いのよ。温かい上から冷たいのがかかってるの。
わかりにくいかな~?とは思ってたわ。ありがとう! お嬢様
68番様 ほっぺとろけるわよね お嬢様
73番様 くわ~~~!難しいこと言うわねぇ!! でも文体から誠意と真心が伝わってきたわ。
咀嚼して、飲み込んで、栄養にしたいわね!!もしよかったら次も読んでね!! お嬢様
74番様 かお凄いことになってるってこと!?もうありがとうございます!て言うしかないわ! お嬢様
そば粉~~~~~~~~~~~~!!!!!!!!! 冥途蝶
『京風だしうどん』+『生卵黄』+『筍天』+『焼き餅』
と見た!!
一時京で暮らしていた輝夜、月人である輝夜・永琳・鈴仙、迷いの森特産の筍、イナバ達の餅。
これぞ永遠亭を象徴するうどんではなかろうか!!
なんだかホントにありそうな組み合わせですねぇ 超門番
京風だしうどんは上品ですわ。非常に瀟洒なにおいが致します。 冥途蝶
かま玉が食いたい・・・
ただ、作者様の作品を読んでて思ったのは、ところどころにある
「・・」←この部分、SSでは「・・・」←と書くのが普通なので、違和感がありますね。
テーマは良かったので100点を付けたいところですが、上記の理由で90点です。
100「へ~」ですわ。 冥途蝶
……鬼の力うどん食べてみたいなぁ
つまり
「私は……はずかしいわ……」
って事ですね。
あと鍵括弧の前では普通は句点をつけません。
つまり
「い、いやじゃあないけど……め、めずらしいわね」
ついでにエクスクラメーションやハテナを使った後に文が続く場合は普通は一文字分スペースを開けます。
「ねえ!! うどん食べにいかない?」
!!や??、!?など記号が続く場合はその限りではありませんが。
まぁ、SSではそれほど気にしなくてもいいですけど。
よって86とこのレスはフリーで。
連続ですみませんorz
どうやるの?わたしらタイピング情けないほどヘタだからねぇ・・。ちょっと顧問にきいてくる! お嬢様
もう完全ド素人集団ですからねぇ・・。3人集まっても大したこと無いですからね~・・ 超門番
しっかり点数くれるところが紳士ね!また見に来てね! お嬢様
讃岐独特の食べ方ですよね!最初はビックリしましたけど。 超門番
「うどんたべよ!!」じゃなくて「うどんたべお!!」
これは誤字?それともわざと?まぁどっちでもいいけどw
じ・・じいちゃん・・(泣) 超門番
92番様 これは誤字じゃあないのよ。よく読んでくれてるのね。ありがとうね。ところでカレーうどんは「南蛮」で合ってる
のかそっちの方が心配だったのよ お嬢様
この度はありがとうございました。またお読みいただけると超ウレピでございます。 冥途蝶
毎度小説楽しませて頂いております。
新作きてーはやくきてーーー!