Coolier - 新生・東方創想話

魔理沙マジ俺と代われ

2010/02/13 21:03:50
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 白黒の服に金色の髪、普通の魔法使い『霧雨 魔理沙』は魔法の森で一人暮らしである。今日も今日とて
いつものように、博麗神社で友人の『博麗 霊夢』と益体もない話などしつつ、いつしか空は夕焼け色。
さよなら告げて箒で舞い上がり、魔理沙は帰路の果て、愛しい我が家に降り立った。






「……ただいまー……なんてな」

 ついついそんな独り言が出てしまうのは一人暮らしの悲しいところか。もちろん誰もそれに応えるものは
いない……、
「お帰りなさいませご主人さま~」
「は?」
はずの誰かがいて、なんだか妙なお出迎えをされた。玄関で三つ指ついて座る少女の名を魔理沙は確かに
知っていた。だが、何故そこにいるのか全く理由が分からなかったのだろう、ぽかんと口を開けて放心
している。

「あはは、驚いた顔をしてますね、ご主人さま?」

「いや、お、ま、お前。なんで、え? え? なんでいるの? なにしてんだ、お前?」

 なんとかかんとか言葉を搾り出し、指を突きつける魔理沙。最後に少女の名を呼んだ。

「……多々良 小傘」

 そう言い当てられていたずらっ子のように片目をつむり、舌をぺろりと出した愛嬌たっぷりの顔。肩口
まで伸ばした青緑の髪。それと同じ色のベストと空色のスカートで白い肌を包んだその少女。両目が開けば、
特徴的な青と赤のオッドアイであることもわかるだろう。正座する後ろにトレードマークの茄子色の傘も
置かれていた。古式ゆかしい古傘変化、唐傘お化けが彼女の正体である。

 魔理沙と彼女の邂逅は空飛ぶ宝船の異変の折である。とはいえ異変に全く関係ない彼女は、目に付いた
魔理沙を驚かすためだけに弾幕を張ってきただけであったが。その時は魔理沙も全く驚かず適当にあしらい、
しこたま弾をぶち込んで倒したものだ。そんな妖怪娘が何故かここにいる事に魔理沙は驚いている。しかも
”ご主人さま”だ。

 本気でいぶかしむ魔理沙を見つめて小傘は無邪気な顔で笑う。

「はい、私はご主人さまのお世話をさせていただきたく、ここに参上つかまつりましたぁ~」

「うん、お前キャラ作ってるな。いや、そんなことはどうでもいい」

 とりあえずなにか思い浮かんだらしく、腕を組んで微笑んだままの小傘に問いかける魔理沙。

「お前、どうやってこの家に入り込んだ?」

「はい! そこの窓ガラスをぶち破って中に入れさせていただきました!」

「うええええい!? ッてお前っ!」

 小傘の指差す先、窓の近くの床にはガラスと木片が散乱している。機能を失った”窓だったもの”は冬の
風をまるまる通して、霧雨魔法店の久々の換気を行っている最中であった。

「二度と来るなーッ!!」

 ぽいん、と尻を蹴っ飛ばされて家を追い出された小傘。きょとん、としていると後ろ頭に追加で傘の
先端がごつんと当たる。住居不法侵入及び器物損壊の相手に対しては寛大な処置だと思うが、もちろん
魔理沙がどうこう言えた義理はないだろう。

 とはいえ追い出された小傘は途方に暮れる。人を驚かすに良い案を手に入れて、目にした家で即実行したは
いいがこの始末である。確かに少しは驚いてくれたようだが、お腹が満ちるほどではない。

 何が悪かったんだろう、と思案していると首根っこを掴まれ、何故かもう一度家に引きずり込まれた。

「おい」

「え? 今二度と来るなーって言わなかったっけ」

「招く分には問題ないぜ、っていうか小傘」

「はーい」

 能天気な声に、魔理沙は眉をひそめ、腕組みしながら尋ねる。

「今さっき私の世話をするとかいったな。そりゃ本当か?」

「もちろん」

「……なら世話してもらおうか。せめて窓ガラス1枚分くらいの働きはしてもらわんと割に合わんしな」

「はぁい、お任せくださいご主人さまぁ」

 正座したまま上目遣いで答える小傘だが、魔理沙はそこに向けて妙な生き物を見る目である。

「しかしなんでこんな事を思いついたんだ。あとその”ゴシュジンサマ”ってのはなんなんだ」

「えーっと。今日立ち寄ったお店に置いてあった本に書いてあったの。こうりんどー、だっけ。そこで私の
持ってた妖怪驚愕術指南書と交換してもらったんだ。これによると”冴えない男子高校生、家に帰ったら
見知らぬ可愛い女の子がご主人さま、と懐いてくる驚きの展開。そこから二人の奇妙な同棲生活が始まるが、
そんな日常の裏で始まる摩訶不思議な事件――”とかなんとか」

 ごそごそと懐からその本を取り出す小傘。カラフルな文字とカラフルな髪の毛の女の子が描かれた表紙を
めくれば、なんだか紙面はやけに肌色の比率が多い。ほれほれとばかりに突き出されるテカテカした本。
目をそらしつつ、若干頬染めて魔理沙は小さく呟く。

「ちくしょう香霖め。あとでぶっとばす」

 香霖堂の店主で魔理沙の兄貴分、『森近 霖之助』にとってはとばっちりもいいとこであろう。そんな
彼の未来の惨劇を知る由もない小傘は暢気な雰囲気で魔理沙を眺めている。

「で。これを見て、その通りやれば私が驚くと思ったわけか」

「うん!」

 明るい声でそう告げる姿を見やり、魔理沙は小さく、ホントに小さく舌打ちをする。悔しいとは思いつつ、
驚いてしまったのは覆せない事実ではあった。しかし家の窓ブチ破った相手が三つ指ついてたら普通
誰だって驚くわな、それはともかく相手が望んで奉仕してくれるってのならこきつかってやろう、と
魔理沙は決めた。

「まぁ、いいや。なら徹底的に働いてもらうぜ。覚悟は良いか?」

「はい! それでは張り切っていきます! じゃ、ご主人さまぁ、ご飯にします? お風呂にします? 
それとも、あ・た・し?」

 甘ったるい声でしなを作り、新婚さん常套句を紡ぐ小傘。しかし、魔理沙は浮かない顔のまま。

「うむー? そりゃ飯も風呂も頼むけどさ、”あ・た・し?”ってなんだそりゃ」

「え」

 笑顔が固まる小傘。常套句、であるから普通は本気にしろ冗談にしろ誰でも知ってるものである。が、
目の前の魔法使いの少女は暗喩するものが何であるかを全く知らない様子。それも無理のないことである。
元は大店の箱入り娘。すったもんだあって勘当されたあとは魔法の修行に明け暮れる毎日だったという。
艶っぽい話なんか付け入る隙もなかったのであろう。ともあれ固まったままの小傘をほっといて魔理沙は
言葉を続けた。

「まぁそんな事よりまずやることがあるだろ」

「ほぇ?」

 気の抜けた声で返事をし返す小傘。一瞬沸き起こる苛立ちを抑えるようとする魔理沙だが、閉じたまぶたの
端が妙にひくついている。怒気を隠しきれずに、いつもより低い声で魔理沙が告げる。

「掃除だ」

「あぁ! お互いがよく似てるという」

「そりゃ相似だ、って分かりにくいボケはいいんだよ!! いいからとっととあそこの窓ガラスの破片
とかを片付けろ!」

「はぁい、わっかりましたご主人さまぁ~」

 怒鳴る魔理沙と対照的に、ようやく本懐遂げられるとばかりに笑顔で立ち上がる小傘。壁に立てかけて
あったあんまり使われてなさそうな箒とちりとりを片手にとてとて歩いていく。その背に向けて、魔理沙が
追加の注文。ベッドに身を投げながらなので非常にお行儀が悪い。

「はぁ、私ゃ疲れたんで小一時間ばかし眠るぜ。その間に飯と風呂の準備もよろしくだ。……それと、
ちゃんと起こせよ」

「えっちな起こし方で良いですか?」

 一切の曇りのない小傘の笑顔が、飛んできた枕にめり込んだ。









「……っん……まー」

「……ぁー」

「ご……ゅじ……さまー」

「……ぉー」

「……ご主人さまッ!! 起きてくださいッ!!」

「ンにゃぉうっ!? な、なんだなんだ!?」

 耳元で叫ばれ、驚いて身を起こす魔理沙。一瞬何事かと考えるがなんという事はない、小傘に起こされた
だけだ。ただ自宅で誰かに起こされる感覚、というのには慣れてないせいで必要以上のリアクションを
してしまう。ともかく事態を把握した魔理沙は眠そうな眼をこすりこすり、辺りを見回す。そこに広がる
光景に、寝惚けた気持ちが一瞬で吹き飛んだ。

「ンなっ……え、おわ、掃除……され、てる?」

「はい、ご主人さまっ! お掃除、終わりましたぁっ!!」

「な、なな、なんてことしやがるんだぁーっ!!」

「え?」

 掃除をしろと言われたからしたら怒鳴られた。理不尽の極みである。家の主が気持ち良さそうに寝ている
横で一生懸命、それこそ山と詰まれた本やらガラクタやらを整理し、床をきれいに掃いて磨く。誰がどう
見ても完璧、あの紅魔館のパーフェクトメイドさんでさえ太鼓判押しそうなほどのお掃除であるのに何が
問題なのであろうか。

 ぴかぴかになった床にへたり込みながら魔理沙が小傘に向かって叫ぶ。

「お前にゃわかんないかも知れないが私には何がどこにあるかきちんと把握してたんだよぅ! もうわかんなく
なっちゃったじゃないか! せ、せっかく次の研究用の資料もまとめて置いてたのに……!」

「え、あ、あれ。驚いてくれたのは嬉しいけど……そ、その。ごめんなさい」

 怒られてしゅんとうつむく小傘。本当は気に病むことではないというのに。魔理沙の言葉は間違いなく
掃除が出来ない人間の使う言い訳No.1であり、魔理沙ももちろんそれらに該当する人種だ。”留守中に母親
から勝手に部屋の掃除をされた駄目な子”っぽい魔理沙は小さく溜息をついた。恨めしげな目で整然と
本が並ぶ棚を向いて呟く。

「あぁ、畜生。こりゃ私が工面したやつも紅魔館から盗ん……借りてきたやつも区別がつかんな。わかんない
なら返しようもないぜ。小傘、グッジョブ」

「え!?」

「おっといかん、本音が。まぁ、なっちまったもんは仕方ないな」

 仕方ない仕方ないとボヤくふりをしつつ、立ち上がる魔理沙。その鼻腔はさっきからかぐわしい香りを
感じている。

「さ! 飯にするか! 作ってるんだろ?」

「え? あ、あ、はい! 腕によりをかけて作りましたよ、ご主人さまぁ」

 ぐぅ、と腹の虫も鳴っている。キッチンに引っ込んでいく小傘の背を見ながら、今まで見たこともない
くらいに広々として、つやつやと光るテーブルの前に座る魔理沙。久しぶりにテーブルの色が白だという
ことに気づかされた。

「落ち着かん……」

 どうやら閉鎖的、そして雑多なものが乱立する家の状態に慣れっこだったせいか自宅の癖にやたら挙動が
不審である。とりあえず本棚から適当な本を出して斜め読みし始めた。余談だが魔理沙はこの本をテーブルに
置きっぱなしにするだろう。そしてこの本を基板にして積みあがっていく塔が出来ていくのだ。そう考えると
今まさに魔理沙は小さくはあるが世界の創生の第一歩を、
「は、ご主人さま。ご飯ですよー」
「お、待ってたぜ」
そういうのはどうでもいいとばかりにテーブルに並べられていく食器達。小傘にとって幸いだったのは
キッチン周りは綺麗にされていたところか。一人暮らしでキッチン周りが地獄と化すと、色々とまずい。

「しっかり食べてくださいね! ご主人さまったら細いんですから」

「分かるのかよ」

 むーっと目を細めて小傘を睨む魔理沙。図星であるからだ。そこに小傘は笑顔を投げかける。

「うん。さっき寝てたときに色々いたずらを」

「よし、ちょっと新しいスペカを今思いついたんで試させろ。逆さ吊りマスタースパークつってな」

「冗談ですってば、冗談! そ、それよりご飯を食べましょー」

 不穏な空気を察知してか話題を逸らす小傘を、魔理沙は半眼で睨みつける。しかし欲望に忠実なお腹の
虫がもう一度催促してきたのを知って、これ以上の追求はやめて食卓を見やった。

 炊き立ての白い輝きを放つご飯。小鉢で出されたのは胡瓜と大根の酢の物である。そしてメインディッシュは、
「……ロールキャベツか。意外だな」
その通り、薄緑の衣に包まれて、程よく鶏がらベースのブイヨンが染みた合い挽き肉。美味しそうな
ロールキャベツが白い皿の上に二つ鎮座している。食欲をそそる柔らかな香りが広がり、魔理沙のお腹は
フルオーケストラ状態である。

「和洋折衷だけど、どうでしょぉ……? お口に合いますかどうか、ささ、ご賞味めされいっ!」

「時々お前キャラ作るよな……、ってご主人さま云々もそうだったわな。それじゃ、遠慮なくいただくぜ」

 いきなり箸を着けるかと思いきや、きちんといただきますと合掌してから箸を取る。幻想郷屈指のお転婆
娘とはいえ、育ちの良さはこういうところで出てしまうのだろう。

「どうぞ、召し上がれっ」

 そんな魔理沙に食事を促しつつにこにこと微笑みながらの小傘。言われるまでもない、と魔理沙は箸を
ロールキャベツに伸ばし、器用に二つに分ける。一つの断片をチキンスープに少しばかり泳がせて味を
絡めてから、すっ、と口元に運ぼうとした。

 そこに、魔理沙の脳内に突如として警告が発される。

 待てよ。多々良小傘は何のためにここにいるのか。そう、私を驚かすためだ。いままでは散々こっちの
予期してないことをやられたせいで無様に驚いたこともあったが、さて、今回のこれはどうだ。……よし、予測が
出来たぞ。この見た目でとんでもなく不味いとか、中に唐辛子が詰まってるとか、こいつが考えつきそう
なのはこんなところだろう。前もって覚悟が出来てりゃそんなもんたいしたことないぜ。そら、食っちまうぞ。

 などと脳内で小傘の傾向と対策をしっかり練った魔理沙。箸に摘んだロールキャベツ……だろう物体を
しげしげと眺めた。

「ご主人さま? どうかしました?」

「お、おう。なんでもないぜ」

 ごくり、と一つ生唾を飲み込んで、どこかの比丘尼様のごとく南無三とばかりに口に入れて咀嚼する。
一気に口内に広がる……、
「……あむ、あむ、もぐ。……あれ? 普通に、美味しい?!」
キャベツの優しい甘みと黒胡椒の引き立つスパイシーさ。それらをまとめ上げるあっさりとしつつもコクの
あるチキンスープの旨味。柔らかく優しい味わいが、作ったものの愛情を感じさせるほどに魔理沙の舌を
包んでいく。ひとつ、ひとつ、ふうわりと煮込まれた合い挽き肉を噛み締めるたびに幸せが喉を伝い体に
広がっていくようでもあった。

「なんだよこれ……美味しいじゃないか」

「わ、やったやった! ありがとうございますご主人さまっ」

「いや、おいおい、いやいやいやいや」

「?」

 美味しいというわりに何か妙な雰囲気の魔理沙。もちろんその理由が小傘には分からない。困惑するその
顔をじっと見つめて魔理沙が口を開く。

「何で、普通に美味しいんだ。コショウだのトウガラシだの仕込んでないのか。砂糖と塩を間違ったりして
ないのか」

「え!? だ、だめなの!? ご、ご主人さまがそういう味付けが良かったんでしたら作り直しますけど……」

「ばか! そんなわけないだろ! そうじゃなくってだな……。お前、私を驚かしに来たんだろ? だったら
そういう仕込みをしとかなきゃ驚かせられないじゃないか。ま、まぁ、私はそのつもりでいたから逆に普通に
美味しかったんで驚いたんだが……って、むうぅ」

 驚かないつもりが結局驚いてしまった。不覚を取ったとほぞを噛む魔理沙。対称的に笑顔がほころぶのは
小傘である。むすっとした顔で、しかし時折美味しいなぁ畜生、などとぼやきつつ料理を口に運ぶ魔理沙。
そして気付いた。

「なぁ」

「はい?」

「お前の分はないのか」

 テーブルに並べられたのは魔理沙の一膳だけ。小傘の前には何もない。

「はぁい。だって、ご主人さまのだけで十分ですもん」

「ん? 食べなくてもいいのか?」

 気づかいを見せる魔理沙に小傘は言う。

「だって、ご主人さまのどっきどき、いーっぱいもらってるからっ」

 明るい色の傘の花がぽん、と広がったような笑み。それを受けてぽかんと一瞬呆けたような顔を魔理沙は
したが、なるほどすぐに気がついた。小傘は今、魔理沙の驚きの感情を喰らっている、まさに食事の最中
なのであるということを。

 もちろん小傘も普通の食事を摂ることは出来る。しかし彼女がこの世界に存在する上で一番に必要であり、
渇望するもの。それこそが人間の”驚き”という感情である。小傘が驚かせて、対象の人間から湧き上がった
その感情を喰らう。可愛い顔をしているが、人間の感情を弄ぶ恐ろしい”魂喰らい”の妖怪なのだ。

 ……もっとも、可愛らしいとしか言えない相貌と子供だましにもならない驚かせ方のせいで常にひもじい
思いをしている彼女である。恐ろしいかと問われたら誰しも言葉に詰まるしかないだろう。とはいえ、今の
彼女は言葉どおり魔理沙の驚きの感情を美味しくいただいている。妖怪としての本分をしっかりと果たして
いるのだ。

「……あぁそうかい。ならいいんだ」

 魔理沙は気を取り直してまた食事に箸を伸ばし始めた。その様をにこにこと笑顔で眺めていた小傘であったが、
突然、はた、と思い立ったように席を外す。キッチンへと向かうその背を目で追う魔理沙。戻ってきたとき
には、小傘は何故か箸を持っていた。その顔に、何かいいことを思いついた子どものような表情を浮かべて。

「なんだ、お前食べなくていいんじゃないのか」

「ふふ」

 ちょっとだけいたずらっ子の雰囲気で笑う小傘。魔理沙の言葉には答えず、手にした箸を茶碗の白米に
突き入れる。おいおいと制止する魔理沙の声を無視して、ひとすくい、ご飯をつまみ上げ、そして。

「はい、ご主人さま。あーん」

「んおっ!? はぁ、おい。いやちょっ、いいよ、自分で、食べられるってば」

 食べさせてあげる、という甘やかした行為を顔を真っ赤にしながら断りを入れる魔理沙。さすがにこれは
恥ずかしい。

「遠慮しなくっていいですよっ、はい、あーん」

 しかし魔理沙の抗議を一切聞かずに、満面の笑みでご飯を勧める小傘。じっと箸を掲げたままの小傘に
しばし逡巡していた魔理沙であったが、このままでは埒も明かないと観念する。

「……っく、わ、わかったよ。わかったから。うう……あ、あーん」

 頬どころか耳まで真っ赤にして、やけっぱちに口を開いたその様は緋鯉の様だというのは言い過ぎか。
その大きく広げた口の中、待ち構える舌の上に白米の香りと温かさ、そして優しい味が広がる。それを
確認するや否や、口を閉じて咀嚼を開始しはじめた。素早く箸を引き抜かねば危うくその先ごと噛み砕かれ
そうな勢いである。しばらくむしゃむしゃして、大仰そうに飲み込む魔理沙。多分もう味とかそういうのに
気を払う余裕もない。

「ほ、ほれ、食ったぜ!」

 何故だかそんなことをアピールする魔理沙。思わず向けた視線の先、
「ご主人さま。どう、おいしい?」
と、期待に輝く色違いの瞳を魔理沙に向け、小首を傾げてにっこり笑う小傘の顔があった。その途方もない
可愛らしさに一瞬で魔理沙の胸が高鳴る。ゆりんゆりんした危ない気は……多分無いはずだが、あまりに
全てが不意打ち過ぎた。

「ん?」

「ななな、なんだよ」

 小傘の小さな呟きにもやたら過敏な反応をしてしまう。次の小傘の言葉は、魔理沙をもっと狼狽させるに
ふさわしいものであったが。

「今なんか驚きました? がつんとお腹に、ええと、何ていうかな。間違って砂糖の量を二倍か三倍以上に
見積もっちゃったチョコレートのケーキに、蜂蜜一瓶ぶちまけちゃったような甘ったるい感じがしたんですけど」

「な、なんだそりゃ!? ええ、おう、その、なんだ。き、気にするな!!」

 さとり妖怪ではないにしろ、驚きの感情であれば質まで簡単に分かってしまう。それを見透かされた
魔理沙は思いっきり恥ずかしくなったのだろう。もう二度と、あーん、なんてされてたまるかと器を
抱え込み一気にかき込む。その様に小傘も逆にちょっと驚かされてしまったが、美味い美味いと呟きつつ
小動物のようにご飯を頬張る姿を見て微笑ましい気持ちになるのであった。




「あー……食った食った。満足満腹だぜ、ちくしょう」

「満足したんだったらちくしょうとか言わないでください」

 うっさい、という悪態を背中に受けつつ食器を片付ける小傘。ごちそうさまをすました魔理沙は次の仕事を
命じようとする。

「さて、飯も食い終わったし次はあれだな、うん。おーい小傘」

「はぁい、なんですかご主人さま?」

「風呂の準備を頼むぜ」

「実はもう出来てます」

「うぉう!? ……やっば、また驚いちゃった」

 キッチンから顔を覗かせた小傘の一言に大仰な反応をしてしまう魔理沙。

「ご主人さまが寝てる間にいろいろ済ましてたんですよ? ついでに言うとご主人さまの可愛らしい寝顔を
眺める余裕もありましたもん」

「……お前な……。いや、ま、それなら風呂に入らせてもらうぜ」

「どうぞどうぞ~。私は洗い物をしてますね」

「きちんとやっとけよ~」

 そう言い残し、魔理沙は風呂場へと向かう。



 脱衣所に入るや暖かく湿った空気が魔理沙を出迎えた。言ったとおりきちんと風呂の準備は出来ている
らしい。バスタオルと着替えを籠に入れ、黒のベストとスカートに白いエプロンドレスとブラウスを無造作に
洗濯物入れに突っ込む。編みこんだ髪を止めるリボンも、その任を解かれて放り投げられた。

 さてそうなると、魔理沙の慎ましやかな体を覆うのは純白のキャミソールとドロワーズのみである。その
二つともにワンポイントで可愛らしい赤のリボンがあしらわれていた。

「うりゃ」

 すぽーんとそれらは何の躊躇いもなく脱ぎ捨てられ、洗濯物の詰まれた山にダンクシュート。霧雨魔理沙
フルモンティなう。そのまま風呂場に突貫するかと思いきや、その入り口で足を止め横を向く。お転婆とは
いえ女の子ですもの。魔理沙が覗き込む先、そこに大きな姿見があった。反転世界の自分に目をやって、
小さく息を吐いた。相変わらず小さい体だなぁ、と成長を望んでいる魔法使い娘は落胆した。どこが小さい
かはあえて秘するが、いずれパチュリーやアリスを差し置いてセクシー極まりない姿になってやるぞ、という
思いが叶うのは何時のことか。ちょっとだけ不貞腐れた顔の魔理沙は、そこでようやく風呂場への戸を開けた。

 かけ湯をして湯船に浸かる魔理沙。ふぅーっと深い溜息をついて、湯のぬくもりがじんわりと体に染み込む
のをただ感じる。しばらく天井を眺めていると、ふっと小傘のことが頭をよぎった。窓ガラスを叩き割った
ことに関しては如何ともしがたい怒りが沸くのではあるが、それからの仕事振りは目を見張るものがある。

「……実は結構凄いんじゃないのか、あいつ。咲夜とかが聞いたら紅魔館に雇うって言いそうだなぁ」

 小一時間といいつつ結構眠っていたにせよ、あの雑多のものの乱立する部屋を綺麗に片付け、風呂と食事の
準備まで完遂している。魔理沙の言うように咲夜が目を付けたのなら即座に紅魔館へお持ち帰りであろうか。

「あー……。けどあいつ、ちょっと騒がしいからなぁ」

 そんなことを呟いて、ぼーっとしたままの魔理沙。確かにずいぶん騒がしかった。いつもなら家に帰れば
ただ一人、静寂の中で眠るまでの時を過ごす。年頃の少女にしては、侘しい生活ではあった。

 そんな物思いにふける魔理沙、かすかな物音を耳にした。脱衣所の方を見やるとガラスの向こうに影。何で
あるかを察した魔理沙が言葉を発するよりも早く、扉が開かれた。

「はぁいご主人さまぁっ! お背中お流しいたしますぅ!」

「うわおいばかやめろ……、って何でお前三助なんだよ」

 真っ赤にした顔の半ばまで沈み込ませて裸体を隠す魔理沙。しかしながら目の前の少女はなんというか
レトロな装いで魔理沙を待ち構えている。三助、つまり銭湯で背中を流す江戸時代に流行ったお仕事だ。
さすがに当時の格好そのままというわけではなく、ねじり鉢巻にサラシを巻いて、体にぴったりとフィット
した紺色のスパッツを身に着けている。その手には桶とタオルが握られており、お風呂のご奉仕をする気
全開であった。

「あはっ! お風呂でお背中流すのは基本でロマンらしいですよ~」

「お前の知識絶対偏ってる」

「そうですか……? って、あぁ!」

 そんなこんなで会話をしていると、急に何かに気付いたように小傘が手を打った。水面から顔を覗かせつつ
いぶかしむ魔理沙。

「蒸し暑いから脱ぐー」

「三助姿の意味ねぇー!!」

 すぽぽぽーん、とキャストオフ。魔理沙と同じく、小傘も産まれたままのフルモンティと相成った。
そのまま魔理沙は何がしかのツッコミを叩き込もうとしたのだろう。小傘に顔を向けて、その顎がかくんと
落ちるだけ落ちた。美少女が台無しである。

「ん? どうしましたご主人さま。何か驚くようなことがありました?」

「あ……あぅ、お……」

 お腹一杯になりそうなほどの驚きを感じるも、その原因が分からず小傘はきょとんとする。理由を聞こうと
しても魔理沙は真っ赤な顔のまま小傘に指をさしたまま、いまいち要領を得ないうめき声を上げている。
一応自分に何かあるらしいことは分かるのだが。

「ねぇ、ご主人さま」

「え、あお、ま、え」

「ご主人さまってばぁ」

「な、そ、れ、おい」

「もう、ご主人さまったらぁ!」

「……なんなんだよお前それッ! それ、お前、そ、それだ! 見た目にそぐわないでかい乳しやがってお前
何様のつもりだ喧嘩売ってるのか売ってんだな、よよよ、よぉし表出ろぉーっ!!」

「へっ!?」

 素っ頓狂な声を上げつつ魔理沙が指差すその先にはたわわな肌色の果実が二つ、驚きの声とともに揺らいで
いた。人懐っこそうな童顔にはアンバランスな、そう、人はそれをおっぱいと呼ぶ。Bというには大きかろう。
Cか、Cなのかこのやろー。

「今ならふたりともすっぽんぽんで外に出る事になりますよ!?」

「く、畜生、完全論破されたぜ」

 魔理沙の思考が少し壊れたらしい。それほどまでに衝撃的だったのであろう、ロリフェイスに生意気
ぷるんぷるんおっぱいは。

「っていうか前に会ったとき、そんな胸してたかおい」

「うん? こないだの異変とか何とかのとき? 私はぶらじゃあ、だっけ、ああいうの苦手なの。だからいつも
サラシできゅーっと絞ってるからわかんなかったのかな? そういうことです」

「ああ、そうかよ。ちっ」

 知らなくていい個人情報を知ったおかげで無駄にコンプレックスを抉られた魔理沙。ただでさえ抉れてる
のに、などとは言わないでおいてあげるのが優しさである。だいいちちょっとくらいは、ほんの少しくらいは、
微妙に曲線を描くくらいには、あるのだから。そんな魔理沙の不満げな顔で、さすがの小傘も気がついた。

「うーん。あまり悲観的にならなくてもいいと思いますよご主人さま」

「なにがだよ」

 ジトッとした視線を叩きつける魔理沙。その先で小傘は優しい笑みを浮かべている。

「ご主人さまはまだまだ成長してるんでしょう? だぁいじょうぶですって! 好きな人に揉んでもらったり
したら一気に大きくなったりしますよ!」

「……ぶっ!? ば、びゃ、ぶあ、ぶぅぁっかやろうっ!」

 とんでもないことを言い放った小傘に、今まで以上、茹蛸みたいになって魔理沙が叫ぶ。しかしそんな
ことはお構いなしに小傘はいよいよにこにこ、いや、ニヤニヤした意地の悪そうな笑み。手をわきわき
させながら浴槽へにじり寄る。

「何ならご主人さまぁ。私が、大きくして、あげましょうかぁ?」

「や、やめろよせ、な、なにをす、うわぁ!?」

「とりゃーっ」

 ちっちゃな胸を隠して逃げようとするも、狭い浴槽ではどうすることも出来ない。必死の抗議も空しく
小傘はそこ目掛けてダイブを敢行した!

「きゃあっ!? やめろ、お前!? せ、狭……っ、うわぁなんだこれ、柔らかい、すごく柔らかいうわぁうわぁ」

「あうん!? ご、ご主人さまぁ。顔を胸に押し付けないでくださぁい」

「バカ! 狭いところに急に飛び込んでくるからだうわぁうわぁ」

「はうん、やはぁ!」

 ……魔法の森の一角。魔理沙の家がある。今日だけそこに桃色の靄がかかっているのかなぁ、と樫の枝に
止まった梟さんは思ったそうです。ほーほー。




「ぁー……、……ぅー……」

「ほんとすみませぇん」

 ベッドの上で全身を真っ赤に茹で上がらせて、どこぞの祟り神のようにうめくのは魔理沙だ。その横で
本気で申し訳なさそうに佇む小傘。あのあとふたりは湯船の中でかなりの時間ふざけあった……というより、
小傘が一方的に魔理沙をいじくり回していたのである。だが一つ、そこには大きな問題があった。妖怪より
はるかに脆い人間の体。ただでさえ温かい風呂の中で、頭に血が上りっぱなしの桃色遊戯の果て、魔理沙は
ばたんきゅうと気絶してしまったのである。慌てて小傘は魔理沙を救出してベッドに運び、今この状況で
あった。

「ごしゅ……魔理沙ぁ、ほんとにごめんね」

「うっせ、ばーか……」

 悪態をつきつつごろんと小傘に背を向ける。その金髪の向こうの表情を見れずに、小傘が泣きそうな顔を
した。ただ、魔理沙としては本当に怒っているわけではない。多少不貞腐れたフリをして、小傘を困らせて
やりたいのだ。風呂場での意趣返しである。どうやら素に戻ったらしい小傘の言葉を聞いてある程度は溜飲を
下げてはいるが、そこで簡単に許さないのがひねくれものとも言われる所以だ。

 背中で小傘の落ち込んだ雰囲気を味わいつつ、さて、どうするかと茹だった頭で考える魔理沙。どうにも
耐え切れなくなったのか、小傘が何やらしている音がする。それに反応するのも癪だと魔理沙。しばらくして
歩み寄る音がしても、魔理沙は目を閉じて無視を決め込んだ。



 ぴとり。そのおでこに、ひんやり冷たい感触が押し付けられる。

「うわぁ!?」

 火照った身体にいきなりの不意打ち、さすがの魔理沙も目を見開き慌てて起き上がる。視線の先に小傘の
ちょっと申し訳なさそうなハの字眉の笑顔。

「はい、氷水ですよー」

「驚かすなよ! ……って、そりゃ、お前には死活問題か。とりあえずそれよこせ」

 こくりと頷く小傘からひったくるようにグラスを奪い、一気に飲み干す魔理沙。冷えた液体が一気に身体の
中を滑り降り、ぷはぁと冷たい息を吐いた。

「……ったく」

「本当にごめん、魔理……いや、えっと、ごしゅ」

「あぁいいよもう、ご主人さまはこりごりだ。名前で呼んでくれよ」

 どこか照れくさいのだろうか、あぐらをかいて、視線は合わせず後ろ頭をぽりぽりと掻く魔理沙。

「うん、魔理沙」

「よし、変にキャラ作らないほうがお前らしいぜ。じゃあ小傘、頼みがある」

「なに?」

「水、もう一杯頼む」

「うん!」






「なぁ、小傘?」

 しばらくしてようやく落ち着いたのだろう。ベッドに腰掛けて本を読んでいた魔理沙が何気なしに声を
かける。

「んにゃ……ふぁい」

 その背中の向こう側で、小傘はベッドに横たわり夢の世界に片足を突っ込んでいた。

「眠いなら寝ていいぞ。私ももうすぐしたら寝るから」

「……ぉ。ふぁぁぃ、ご……ひゅりん……さぁ……ふぁ」

「ご主人さまはもういいってのに」

 くすりと微笑んで、そのまま視線を新しいページに落とす魔理沙。しばらく読み進めた後、もう一度、
「小傘?」
と小さく名を呼んだ。しかし、聞こえてくるのは安らかな寝息だけ。それを知って魔理沙も栞を挟み、
ページを閉じた。振り返れば完全に安心しきった顔で眠りの床に就いている小傘。そっ、と魔理沙は
本を置いて、あくびを一つする。そのまま小傘のすぐそばに横たわり、布団を被せ、自身もその中に
潜り込んだ。

 小傘が熟睡しているのを確認してその身を寄せる。いつもは感じることのない誰かの温かさを求める
ように、そっと抱きしめた。

 あぁ、こいつって、雨が降り始めたときのやさしいにおいがする。そんなことを思いながら魔理沙も
いつしか寝息を立て始める。魔法の森の夜はふたりを優しく、静寂で包んでいった。















 朝。鳥の鳴き声と、窓から差し込む日光が魔理沙を柔らかく覚醒させる。しばらく布団の中でぼうっ、と
していた魔理沙だったが、
「小傘?」
と小さく名を呼んだ。ベッドの中でもぞもぞと腕と足を動かしても、他の誰かの身体の感触が無い。名残
惜しそうに布団から這い出し、ちょこんと座ってもう一度。

「小傘?」

 昨日まで居たはずの、可愛らしい化け傘妖怪の名を呼ぶ。しかし、はぁい、とも、なんですかぁ、とも、
あのどこか気の抜けた声は返ってこない。しばらく、なんともいえない寂しさがこみ上げてくる魔理沙。
ほんの短い時間ではあったが、あんなに騒ぎあって世話までしてもらったのだ。しかし、その相手はさよならも
言わずにどこかへ行ってしまった。感傷的な気持ちが心に満ちていくが、またどこか出会える、と魔理沙は
その思いで出そうな涙をせき止めた。

 だんだん冴えつつある頭と視界が、テーブルの上の紙を認識する。立ち上がり、歩み寄る魔理沙。紙片には
こんな言葉が、可愛らしい文字でつづられていた。




――Dear 私の可愛いご主人さま!



おはようございます、ご主人さま。

あんまり可愛らしいお顔をして眠ってたのでこのままさよならします。

昨日はいろいろとごめんなさい。

そしてありがとう。あんなに美味しい驚きを一杯貰ったのは初めてかもしれません。

朝ごはんは作っておきました。冷めないうちにどうぞ。



 それじゃあまた、どこかの空で会いましょう、霧雨魔理沙。



 多々良小傘より、驚くほどの愛を込めて――



「ばっかやろ」

 少し目頭が熱くなるのを知って、つい出る悪態。キッチンのほうからはお味噌汁の香りがして、今日の
朝まで尽くしてくれたことを知らせている。今度また出会ったら、客人、いや友人として家に招こう。そう
魔理沙は決めた。



 ともあれ今日からまた新しい一日である。今日は何をするかと考え、また神社にでも遊びに行こうかと
思い立つ。着替えをとろうと、実家から無理やり持ってきた大きな箪笥の前に立って引出しを開けた。






 その中からばーんとぉ!




「うらめしや~っ!」

「う、うわぁ!?」


 心底驚いた魔理沙がひっくり転げて、このお話は、おしまい。





 



 
 
 人によっては「小傘マジ俺と代われ」かもしれませんが。



▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽


 100作品集到達おめでとうございます。木っ端作家からも驚くほどの愛を創想話にこめて。

 どうも、2010年初の投稿となります白でございます。ちょっと初心に帰ってほのぼのを書いてみました。
 ……た、たぶんほのぼのですよ!?

 それでは皆様、楽しんでいただけたらこれ幸い。これからもよろしくお願いいたします。

 ……ん? バレンタイン? あぁ、イギリスの戦車の事ね。



※追記

 友人のイラストレーターさんがイメージイラストを描いてくれたよー。
 ピクシブアカウント持ってる方は、下のリンクからどうぞご照覧なさってくださいましね。

[email protected]
http://www.pixiv.net/member_illust.php?mode=medium&illust_id=9467878
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コメント



0.4470簡易評価
3.100名前が無い程度の能力削除
ああちくしょうニヤニヤが止まらない
文句なしの満点だ
6.100名前が無い程度の能力削除
これはみんなお腹一杯
7.100名前が無い程度の能力削除
魔理沙まじ俺と代わってくれ
11.100名前が無い程度の能力削除
「蒸し暑いから脱ぐー」で死んだ
12.100高機動型ユボン3号削除
OK、とりあえず魔理沙は私と代わって下さい。
最後上手いね小傘。こんな小傘ならもう空腹に悩む心配もないかも。
15.100名前が無い程度の能力削除
お腹いっぱい、ごちそうさまです

バレンタイン?あぁ、あの赤いマントの銃使いの事か
18.100名前が無い程度の能力削除
ヴァレンタイン? ああ、大統領のことね
19.100名前が無い程度の能力削除
お腹いっぱいだな。大満足だ畜生。
22.80名前が無い程度の能力削除
バレンタイン? ああ、ラクーンシティの生き残りか。
24.100名前が無い程度の能力削除
OK,魔理沙はマジで俺と代われ!!というか
代わってください
25.100名前が無い程度の能力削除
うまいな、小傘
見事だ
30.100名前が無い程度の能力削除
ああこれは上手い、巧い、旨い、そして可愛い。
33.100名前が無い程度の能力削除
ごちそうさまでした(^q^)
42.100名前が無い程度の能力削除
いやむしろそこに俺を突入さs
46.100名前が無い程度の能力削除
めっちゃ美味しかったですw
48.100名前が無い程度の能力削除
うんまあーい
50.100名前が無い程度の能力削除
魔理沙マジ変わってよw
つーか混ぜてくれww
56.100名前が無い程度の能力削除
お、俺の所にも来てくれ小傘!!

バレンタイン?外人野球選手の事だな?
57.100名前が無い程度の能力削除
最高・・・!
58.100名前が無い程度の能力削除
俺も混ぜてくれー!
60.100名前が無い程度の能力削除
これはいい こがまりはやれ
61.90名前が無い程度の能力削除
はぁ素晴らしい

梟さんまじ俺と代われ
63.100名前が無い程度の能力削除
蒸し暑いから脱ぐーが懐かしすぎた
64.100名前が無い程度の能力削除
こがまりは流行るべき。
68.100名前が無い程度の能力削除
これほど魔理沙がうらやましいと思ったことはない
今すぐ代わってくれ
それが無理なら小傘が来てくれても
72.100名前が無い程度の能力削除
小傘が俺と代わってくれたらすごく驚く
魔理沙が可愛すぎてキュンキュンきました
73.100名前が無い程度の能力削除
ロリ美乳小傘だと……!?素晴らしすぎる!
魔理沙マジ俺と代われ
75.100リバースイム削除
小傘マジ俺と代わ……な、なにぃ! 読まれていた!?
78.100賢者になる程度の能力削除
落ち着くんだ!

それはそうと魔理沙俺と代われ
79.100名前が無い程度の能力削除
あざといっ!しかし不快ではないな。

バレンタイン? 声が子安と高木の吸血鬼兄弟でしょう?
81.90ずわいがに削除
流石にこれは魔理沙でも許されない。リア充滅べ。もしくは俺と代われ。頼む、マジ代わってくれ。
84.100名前が無い程度の能力削除
\すげえ/
88.100名前が無い程度の能力削除
バレンタイン?あぁ、そんな名前の監督いましたね。
93.100名前が無い程度の能力削除
ニヤニヤしすぎて、筋肉痛になった
95.90名前が無い程度の能力削除
いいなぁ
96.100名前が無い程度の能力削除
魔理沙マジ俺と代われ
102.100名前が無い程度の能力削除
ニヤニヤが止まりません
どうしましょう
107.80名前が無い程度の能力削除
小傘俺と代われ
114.100Ayu T削除
魔理沙マジ俺と代われ
いや魔理沙と小傘だからこんな空気になるのか
にやにやが止まらないいい作品です。
118.100名前が無い程度の能力削除
!!
126.100名前が無い程度の能力削除
こういうの好き過ぎる
135.100蛮天丸削除
やれやれ、今更こんな甘々なチョコレートをもらっても食べきれませんなあ。私はビターチョコレート派なんでね。あ、魔理沙さん、そこ邪魔なんでどいてもらえます?
136.100名前が無い程度の能力削除
小傘ちゃんがとても可愛らしかったです。魔理沙が羨ましい。
137.100おーどぅ削除
よき