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第12回稗田文芸賞

2017/11/09 20:17:23
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第4回パチュリー・ノーレッジ賞は受賞作なし

 スカーレット・パブリッシングは26日、第4回パチュリー・ノーレッジ賞は受賞作なしに決定したと発表した、
 選考委員のパチュリー・ノーレッジ氏は、「ミスティア・ローレライ氏の『波羅蜜多ロックンロール』や富士原モコ氏の『サンジェルマンは死んだ』など意欲的な作品はいくつか散見されたけれど、いずれも決定打に欠けたわ。ストーリーテリングの奔放さの枠内に留まっているだけの作品には、残念だけれど本賞は与えられないわ。今挙げた両氏には、小説というスタイルに対するさらなる深い思索を期待したいわね」とコメントした。
 パチュリー・ノーレッジ賞は第126季に設立。作家のパチュリー・ノーレッジさんが一年間に刊行された小説の中から既存の価値観では計り得ぬ作品をひとりで選定する。これまでに米井恋さんの『サブタレイニアン・ラブハート』(旧地獄堂文庫)、青娥娘々さんの『肢体』(道書刊行会)、八意永琳さんの『無限除算』(竹林書房)が受賞している。

(文々。新聞 睦月27日号一面より)



第4回八坂神奈子賞に十六夜咲夜さん、河城にとりさん

 第4回八坂神奈子賞(鴉天狗出版部主催)は20日、守矢神社にて小説部門・ノンフィクション部門の選考が行われ、小説部門は十六夜咲夜氏の『刃は時を刻む』(スカーレット・パブリッシング)、ノンフィクション部門は河城にとり氏の『山童プロジェクト』(鴉天狗出版部)がそれぞれ受賞作に決定した。授賞式は来月4日、守矢神社にて行われる。
 十六夜咲夜氏は、紅魔館のメイド。耽美的な恋愛小説、ゴシック・アクション、時間SFなど多彩な作風で人気を集める。『刃は時を刻む』は、霧の街での連続辻斬り事件を巡る群像劇を、時系列をバラバラにしたカットバック形式で構成したミステリー。選考委員の伊吹萃香氏は、「咲夜がこれまで得意にしてきたゴシック調の作品世界と猟奇描写、耽美的な恋愛描写、時系列弄りのトリックとミステリーとしての精緻な伏線の妙。全てが詰まった集大成的傑作だね」と絶賛した。
 河城にとり氏は、妖怪の山に暮らす河童のエンジニア。SF作家でもあり、『雲の上の虹をめざして』で第八回稗田文芸賞も授賞している。『山童プロジェクト』は、若い河童が大量に河童の里を離れ山童に転向した山童騒動の顛末を描いたノンフィクション。選考委員の八坂神奈子氏は「旧弊な河童社会に対して反旗を翻した若者たちの理想と理念が、その若さ故に瓦解していくまでを理性的に描いていて、河童だけでなく人間も読んで得るところのあるだろう良書だね」と評した。
 小説部門受賞者には賞金60貫文、ノンフィクション部門受賞者には賞金20貫文がそれぞれ贈られる。

十六夜咲夜氏の受賞の言葉
 このたびは栄えある八坂神奈子賞をいただき、大変光栄に存じます。私などの創作活動を支えてくださったレミリアお嬢様とパチュリー様にこの授賞を捧げ、感謝の言葉に代えさせていただきたく思います。本当にありがとうございました。

河城にとり氏の受賞の言葉
 え? アレが受賞? え、えー……いや、嬉しいけどさあ、エンジニアとしてはもっとこー、本業の技術系ノンフィクションの方で欲しかったんだけどなあ……。まあいいや。もらっとくよ。さんきゅー。

(花果子念報 卯月21日号より)



第4回稗田児童文芸賞に門前美鈴さん

 16日、第4回稗田児童文芸賞(幻想郷文芸振興会主催)選考会が人里の寺子屋にて行われ、門前美鈴さんの『風雲少女・リンメイが行く!』シリーズ(スカーレット・パブリッシング、全15巻)が受賞作に決定した。
 稗田児童文芸賞は、少年少女を対象とした児童文学作品の優秀作を表象する賞。選考委員は作家・歴史家の上白沢慧音、作家・数学者の八雲藍、命蓮寺住職の聖白蓮の三氏。受賞者には賞金20貫文が贈られ、寺子屋にて推薦図書として生徒に配布される。
 受賞作の『風雲少女・リンメイが行く!』は、山に捨てられていた〝不運少女〟リンメイが、師匠のホウリンの仇を討つため、竜の子・クラムボンや仲間たちとともに冒険を繰り広げるファンタジー・アクション。明朗闊達なストーリーで里の子供たちを中心に広く読まれ、昨年惜しまれつつ全15巻で完結した。
 選考委員長の聖白蓮氏は、「師弟愛、家族愛、友情、ほのかな恋。どんな不運に見舞われても挫けず、仲間との絆と努力によって困難を乗り越えていく、子供向け小説の王道を行く傑作です。貴種流離譚の形を取ることで〝人の価値は生まれでは決まらない〟ということを真正面から描いたことも素晴らしい。シリーズのクライマックスで、リンメイが人間ではないことが解っても仲間たちの誰もそのことを気にせず笑って手を握り合う場面には、この私もほろりときてしまいました。南無三」と語った。
 受賞した門前美鈴さんは紅魔館の門番。先んじて『虹の国の物語』で第11回稗田文芸賞も受賞している。今回の受賞については、「わ、私、ひょっとしてもうすぐ死ぬんじゃないでしょうか……あはは……」とどこか困惑したように語った。

(文々。新聞 葉月17日号一面より)



第4回幻想郷恋愛文学賞受賞作決定

 去る霜月11日、博麗神社にて第4回幻想郷恋愛文学賞の選考会が行われました。白岩怜(作家)、風見幽香(作家)、本居小鈴(鈴奈庵店主)の三氏による選考の結果、候補4作の中から、今泉影狼さんの『狼ずきんちゃん』(竹林書房)が受賞作に決定しました。

◆各選考委員の短評
 白岩氏「私としては厄井和音さんの『厄捨て場には神様がいる』に是非ともあげたかったんだけど~。多数決に従うことにしたわ~。残念」
 風見氏「『赤ずきん』をモチーフに、狼と赤ずきんの心理の機微と恋愛の駆け引きを描いた『狼ずきんちゃん』が、候補作の中で最も恋愛文学という言葉に忠実だと思ったわ。エスカレートする恋の駆け引きによって、赤ずきんと狼の立場が入れ替わっていくところが秀逸ね」
 本居氏「童話の『赤ずきん』を性的に解釈する話は知ってましたけど、『狼ずきんちゃん』はそれをひっくり返して、肉食系女子っていうんですか? そういう価値観の転倒を示したところが面白かったです。あと食事シーンがとってもエロティックで……性愛表現問題がまだ揉めてますけど、それに対する作家側からの挑戦って意味でも、こういうのに賞あげたいなって思いました。うふふ」

◆受賞者プロフィール
 今泉影狼(いまいずみ かげろう)…竹林に暮らすワーウルフ。受賞作『狼ずきんちゃん』が小説デビュー作。受賞作は、狼が自分を狙っていることに気付いた赤ずきんが、逆に狼を罠にかけるべく駆け引きを始める肉食系恋愛小説。

◆受賞のことば
 も、妹紅さんのせいですよ! この原稿、姫(注…わかさぎ姫)に見せるためだけに書いたのに! 妹紅さんが勝手に読んで「本にしないか」って! 姫の方が乗り気になっちゃって断れなくなって……うう、慧音さんに「そうか、君はそういう趣味なのか」とか言われるし……うう、恥ずかしい、引きこもる、引きこもります……。

(博麗神社月報 師走号より)



聖白蓮氏が稗田文芸賞選考委員に就任

 幻想郷文芸振興会は5日、命蓮寺住職の聖白蓮氏が、今年度の第12回より正式に稗田文芸賞選考委員に就任ことを発表した。
 聖白蓮氏は前回の第11回において、欠席した上白沢慧音氏の代打として選考委員を務めた。今回は慧音氏が復帰する予定だが、その慧音氏のたっての要望により、白蓮氏もそのまま続投する形となる。これにより、第12回稗田文芸賞は、西行寺幽々子氏(作家)、上白沢慧音氏(作家・歴史家)、八雲藍氏(作家・数学者)、十六夜咲夜氏(作家)、聖白蓮氏(命蓮寺住職)、稗田阿求氏(幻想郷文芸振興会代表)、射命丸文(本紙記者)の7人による選考となる。
 白蓮氏の選考委員就任について、推薦した慧音氏は「これまで選考委員の数が偶数だったため、賛成と反対が3対3に分かれた場合の当落の判断が不透明なきらいがあった。白蓮氏の文芸に対する見識は信頼できるものであり、選考の透明化・円滑化も期待できる」と語った。
 白蓮氏は本紙の取材に対し、「一回限りの約束だったはずです、と最初はお断りしたのですが……前回、『生首が多すぎる』を受賞作とするために熱弁を振るったことへの責任を取る必要があると思い直し、引き受けました次第です。南無三」と語った。
 第12回稗田文芸賞の候補作は来月15日に発表、24日に選考会が行われる。

(文々。新聞 霜月6日号より)

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