※このSSは東方キャラが日常的に遊戯王をやるだけのSSです。
伏字は特に行っていません。
カード説明文は遊戯王カードwikiからいただきました。
弾幕ごっこのほうが主流です。遊戯王はあくまでお遊びです。
もうすでに遊戯王SSを投稿している方がいらっしゃいますが、別人です。ご了承ください。
また、ネタがかぶってしまうかもしれませんが、そうなっては何もできなくなってしまうので、そちらのSSは自分は読んでいません。申し訳ございません。
ここは妖怪の山、中枢にある射命丸文の家。
只今の時刻は昼過ぎである。
布団からもぞもぞと出てくるのは幻想郷最速の鴉天狗。
文 「あややー…。ねぼーしてしまいましたー…。」
紫 「…誰に行っているのかしら、新聞記者さん?」
文 「一人暮らしだと独り言が多くなるんですよ・・・
て、紫さん!? な、なんでうちに!?」
紫 「なんでも何も、
「欲しいカードがあるから買ってきて欲しい」って言ったのは貴女でしょう?
約束の朝十時に貴女の家に来たら、まだ寝てるんだの。
はい、これ。お代はもう頂いたわよね?」
文 「あややー! そうでしたー。」
そう言って紫からカードを数枚受け取る文。
すぐにデッキを広げ、組み直し始めた。
紫 「香霖堂ならまだ何枚かあるでしょう?
パックも箱で売ってるわよ?」
文 「あー・・・でも、保存状況が悪いですし、
何より品ぞろえがそんなに…」
霖之助「売れないなぁ…『CYBERDARK IMPACT』・・・」
※使い辛いカードばかりで有名なパック。
初心者、買うなよ!?絶対買うなよ!?フリじゃないぞ!?
紫 「そういえば、貴女の部下の…
犬走、だったかしら?
彼女、最近遊戯王やってないみたいだけど?
弾幕も元気ないみたいね。」
文 「・・・「レスキューキャット」の代わりの獣が見つからないそうです。」
紫 「あぁ…うちの猫と地獄猫も似たような感じですわ。」
《レスキューキャット/Rescue Cat》 †
効果モンスター(禁止カード)
星4/地属性/獣族/攻 300/守 100
自分フィールド上に表側表示で存在するこのカードを墓地に送る事で、
デッキからレベル3以下の獣族モンスター2体をフィールド上に特殊召喚する。
この方法で特殊召喚されたモンスターはエンドフェイズ時に破壊される。
椛 「これじゃだめだ・・・
デッキ、一から組み直さなきゃ…」
橙 「どうしよう…どうやって組もう…らんしゃま~…」
お燐「やばい…これじゃお空(ヴォルカニック・バーン)に勝てない…」
※全員元レスキューシンクロ
文 「あの爆発力、正直いつバブーンとかが出てくるかーとか、冷や冷やしてたんですけど、
無くなるとなるとさみしいですね・・・」
紫 「あら、以外ね、勝つのが楽になる、ぐらいは言うと思ったんですけど。」
文 「まぁ、一応ライバルみたいな感じでしたからね、
遊戯王に関しては。」
《森(もり)の番人(ばんにん)グリーン・バブーン/Green Baboon, Defender of the Forest》 †
効果モンスター
星7/地属性/獣族/攻2600/守1800
自分フィールド上に存在する獣族モンスターが破壊され
墓地へ送られた時、1000ライフポイントを払って発動する事ができる。
このカードを手札または墓地から特殊召喚する。
??「(ガラガラバタン!) ちょ、待ちなさいよ文!
あなたのライバルは私じゃなかったの!?」
文 「あやや、誰かと思えばほたてさんじゃないですか。」
帆立「ほたてじゃなくて、はたてよ!
って何よこの名前欄!?
と、とにかく弾幕ごっこよ!」
文 「いやですよ。わたし今寝起きですし。
昨日は萃香さんと朝方まで弾幕ごっこでしたもん。
ちょっと筋肉痛が・・・」
ほた「ウン百歳の鴉天狗が何を言うか!」
紫 「あら、じゃあデュエルする?
デュエルディスクなら貸しますわよ?」
はた「(←よし直った!) もちろんよ!
この頭わいた天狗に教えてやるわ!」
文 「あれ? 私って、いつ貴女のライバルになったんでしたっけ?
というか、何で家の近くで私たちの会話聞いてたんですか?」
はた「こ、細かいことはいいのよ!」
(言えない…覗き見してたなんて絶対に言えない!)
※キチンと表に出ました
文はた「「デュエル!!」」
文 「私の先行みたいですね、ドロー!スタンバイ、メイン!」
※以下、何もない場合はスタンバイフェイズの描写は飛ばさせていただきます。
文 「手札から『ハーピィ・レディ・SB』を召喚!」
文がカードをモンスターゾーンに置くと、
二人の間に鞭を手に持ち、鋼の鎧をまとった半人半鳥の女性が現れた。
《ハーピィ・レディ・SB(サイバー・ボンテージ)/Cyber Harpie Lady》 †
効果モンスター
星4/風属性/鳥獣族/攻1800/守1300
このカードのカード名はルール上「ハーピィ・レディ」として扱う。
はた「いきなりそれぇ!?」
紫 「あら、BFじゃないのね。
鴉だから使うと思ったのに。」
文 「ガチは強いですけど、それだけじゃ楽しくありません!
カードを伏せて、ターンエンド!」
文 LP:8000
手札:四枚
場:ハーピィ・レディ・SB
魔法罠:伏せカード一枚
はた「何時まで言ってられるかしら?
私のターン、ドロー!」
はた「ガーディアン・エアトスを特殊召喚!」
今度ははたてがカードを置くと、ハーピィ・レディとはたての間に、
鷹の被り物をした民族衣装のようなものを着た女性が現れた。
《ガーディアン・エアトス/Guardian Eatos》 †
効果モンスター
星8/風属性/天使族/攻2500/守2000
自分の墓地にモンスターカードが存在しない場合、
このカードは手札から特殊召喚する事ができる。
このカードに装備された装備魔法カード1枚を墓地へ送る事で、
相手の墓地に存在するモンスターを3枚まで選択し、ゲームから除外する。
この効果でゲームから除外したモンスター1体につき、
エンドフェイズ時までこのカードの攻撃力は500ポイントアップする。
文 「いきなりエアトスですか! 引きが良すぎます!」
紫 「ふむ、なかなかいい引きね。
でも、あれはメインにデッキを組めるほど強いカードではないはず…
まだ何かあるわね。」
はた「さらに手札から「ドラゴンフライ」を召喚!」
《ドラゴンフライ/Flying Kamakiri #1》 †
効果モンスター
星4/風属性/昆虫族/攻1400/守 900
このカードが戦闘によって破壊され墓地へ送られた時、
自分のデッキから攻撃力1500以下の風属性モンスター1体を
自分フィールド上に表側攻撃表示で特殊召喚する事ができる。
はた「バトルよ!
エアトスで攻撃!」
文 「あやや、エアトスの攻撃に、
「ゴッドバードアタック」を発動します!」
《ゴッドバードアタック/Icarus Attack》 †
通常罠(準制限カード)
自分フィールド上に存在する鳥獣族モンスター1体をリリースし、
フィールド上に存在するカード2枚を選択して発動する。
選択したカードを破壊する。
文 「もちろん、リリースするのはハーピィ・レディ・SBです。
エアトスとドラゴンフライを破壊!」
はた「アー! こ、攻撃できずに二体のモンスターが…
一枚伏せて、ターンエンドよ。」
紫 「ふむ、攻撃力1800のモンスターより、相手モンスターを破壊することを優先した…
これが吉と出るか凶と出るか…」
はたて LP:8000
手札:三枚
場:なし
魔法罠:伏せカード一枚
文 「私のターン、ドロー!」
文 「手札から「ハーピィの狩場」を発動!」
はた「(出た!文の一押しカード!)
させない!「砂塵の大竜巻」をチェーン!」
《ハーピィの狩場(かりば)/Harpies' Hunting Ground》 †
フィールド魔法
「ハーピィ・レディ」または「ハーピィ・レディ三姉妹」が
フィールド上に召喚・特殊召喚された時、
フィールド上に存在する魔法・罠カード1枚を破壊する。
フィールド上に表側表示で存在する鳥獣族モンスターは
攻撃力と守備力が200ポイントアップする。
《砂塵(さじん)の大竜巻(おおたつまき)/Dust Tornado》 †
通常罠
相手フィールド上に存在する魔法・罠カード1枚を選択して破壊する。
その後、自分の手札から魔法または罠カード1枚をセットする事ができる。
紫 「あら? 「サイクロン」じゃないのかしら?」
《サイクロン/Mystical Space Typhoon》 †
速攻魔法(準制限カード)
フィールド上に存在する魔法・罠カード1枚を選択して破壊する。
はた「…結構値が張るのよ、こっちじゃ。」
文 「あやや…」
紫 「あー…(基本外でカードを買うから忘れてたわ。
こっちじゃカードの数自体が少ないから、入手するには私か霖之助さんのところじゃないとだめだったわね。
しかも霖之助さんのところは大抵拾いものだし、カードの値段間違えてるし。)」
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魔理沙「おいこーりん、これ、本当にこんな値段でいいのか?」
霖之助「ああ、それか。言いよ別に。
デッキからモンスターを墓地に送ったって意味がないだろう?」
魔理沙「…(こいつ、わかってねぇ…「おろかな埋葬」を30円だなんて…!)
そうか、じゃあこれと一緒に買ってくぜ。(さすがに盗品をやったらアリス怒るし。)」
霖之助「「サクリファイス」か。それは50円だよ。計80円。まいどあり。
(効果は強そうだけど、攻撃力0だし、対して強くないだろう。たぶん。)」
魔理沙「…(ライトニング・ボルテックスが600円って…チルノでも買わないぜ、そんなの。)」
※都合により、お金の単位はこちら側に合わせています。
《おろかな埋葬(まいそう)/Foolish Burial》 †
通常魔法(制限カード)
自分のデッキからモンスター1体を選択して墓地へ送る。
《サクリファイス/Relinquished》 †
儀式・効果モンスター
星1/闇属性/魔法使い族/攻 0/守 0
相手モンスター1体を指定してこのカードに装備する。
(この効果は1ターンに1度しか使用できず、
同時に装備できるモンスターは1体のみ)
このカードの攻撃力・守備力は装備したモンスターの数値になる。
戦闘によってこのカードが破壊される場合、
かわりに装備したモンスターが破壊され、
超過した戦闘ダメージは相手プレイヤーも受ける。
《ライトニング・ボルテックス/Lightning Vortex》 †
通常魔法
手札を1枚捨てて発動する。
相手フィールド上に表側表示で存在するモンスターを全て破壊する。
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文 「ごほん、では私は「テラ・フォーミング」を発動します。」
はた「しま…今のはブラフだったの!?」
※ブラフ=いわゆるひっかけのこと。
《テラ・フォーミング/Terraforming》 †
通常魔法
自分のデッキからフィールド魔法カード1枚を手札に加える。
文 「私が手札に加えるのはもちろん「ハーピィの狩場」!
手札に加えて・・・。発動は少しお待ちを。」
文 「手札から「ハーピィ・クィーン」を召喚!」
今度は「ハーピィレディ・SB」よりもかなりきわどい格好をした半人半鳥の女性が現れた。
余りの際どさに文は思わず顔を背けた。
《ハーピィ・クィーン/Harpie Queen》
効果モンスター
星4/風属性/鳥獣族/攻1900/守1200
このカードを手札から墓地に捨てる。
デッキから「ハーピィの狩場」1枚を手札に加える。
このカードのカード名は、フィールド上または墓地に存在する限り
「ハーピィ・レディ」として扱う。
紫 「・・・日本語版の『ハーピィ』はみんなこんな恰好よ?
そんな一々恥ずかしがるほどじゃ…」
文 「い、いつもは実体化なんかされないから、気にしてないんですよ!
あ、ちょ、ちょと、ちゃんとかくしてぇーー!!」
・・・・幻想郷最速の文屋は初心でした。
紫 「・・・(こんど英語版のハーピィあげよう…)」
文 「あ、改めて、『ハ―ピィの狩場』発動!」
文がフィールド魔法を使った瞬間、彼女たちの周りの地形が一変した。
そこには狩りを行う「ハーピィ・レディ」・・・と、何故か「おジャマトリオ」の姿があった。
《おジャマトリオ/Ojama Trio》
おじゃま三兄弟、イエロー、ブラック、グリーンの総称。
詳しい説明は又の機会にさせていただきます。
紫 「…鳥人からみたら、あの子達は美味しそうなのかしら?」
文はた「「いや、まったく。」」
邪魔黄『あぁんひどぉーい』
邪魔黒『俺達だって頑張ってんだよー』
邪魔緑『よー』
・・・とりあえず、おジャマを無視して持ち直す二人。
文 「うう…バトル!
『ハーピィ・クィーン』でダイレクトアタックします!
『ウィング・クロー!』」
はた「・・・・・・・」
※ハーピィ・クィーンの攻撃力=1900+「ハーピィの狩場」=2100
はたて LP:8000→5900
ダイレクトアタックされたことよりも、クィーンの胸と自分の胸を見比べるはたて。
文 「えーと、スタンバイ2に移行、カードを一枚伏せてターンエンドします。」
文 LP:8000
手札:1枚
場:ハーピィ・クィーン
魔法罠:ハーピィの狩場・伏せカード一枚
はた「・・・私のターン、ドロー。」
はた「カードを二枚セット、モンスターをセット、ターンエンド。」
はたて LP5900
手札:1枚
場:裏守備モンスター一体
魔法罠:伏せカード二枚
紫 「ずいぶんと消極的ね・・・文の場は、今なら十分崩せる範囲内なんだけど。
…というか、なんでそんなに『ハーピィ・クィーン』の胸を凝視してるのよ。」
文 「私のターン!ドロー!
あ、ちょ、お尻こっちに向けないでぇぇぇ!」
紫 「文は文で、自分のカードの露出度の高さに思考回路暴走気味だし…」
片や相手モンスターと自分の胸を交互に見つめ、
片や自分のモンスターをまともに見ることができない、
一応それなりの立場の天狗が二人。
??「いやはや、何ともおかしな空間だねえ。」
紫 「そうねぇ・・・で、いつからいたのよ、神奈子?」
神奈「最初からいた!
…てのは冗談で、文がターンエンドしたあたりからさ。」
紫 「あー…あの二人が正常に戻るまでなら話しててもいいかしらね。」
文 「てか、ハーピィシリーズの日本語版、露出が高すぎます!
ふ、不埒です! 破廉恥です! あややややややややぁー!」
はた「ぶつぶつぶつぶつぶつぶつぶつぶつ・・・」
神奈「やれやれ・・・鴉天狗が聞いてあきれるよ。」
紫 「で? 何で貴女がこんな山の中枢にいるのかしら?」
神奈「なーに、今日は暇でね。
早苗は河童と「機械族を幻想郷に広める会」とかいうのを立ち上げて、
小傘を巻き込んでどっかいっちまったし。
諏訪子は「にとりが機械族に走った今!
水属性を救えるのは私しかいない!」
って飛び出しちまってね。暇だから出てきたのさ。」
紫 「あー・・・なるほど。ちなみに貴女のデッキは?」
神奈「蛇王とか蛇神とか言うデッキを早苗がくれたけど、
私にはどうも、ルールが…」
紫 「あー、幽々子も言ってたわ。間違えやすいルールが多いのよね。これ。」
神奈「ああ…お、やっと持ち直したか。」
文 「あやや…観客が増えてますがまぁいいでしょう。
手札から「ハーピィ・レディ1」を召喚!」
《ハーピィ・レディ1(ワン)/Harpie Lady 1》 †
効果モンスター
星4/風属性/鳥獣族/攻1300/守1400
このカードのカード名は「ハーピィ・レディ」として扱う。
このカードがフィールド上に表側表示で存在する限り、
風属性モンスターの攻撃力は300ポイントアップする。
文 「『ハーピィの狩場』の効果で右のカードを破壊!」
はた「残念でした! 『アヌビスの裁き』よ!
そのクィーンを破壊するわ!」
『ピピー!エラー!』
はた「ええ!? なんでよ!?」
神奈「おい紫、あのデュエルディスク、壊れてるんじゃないか?」
紫 「いや、『アヌビスの裁き』は『ハーピィの狩場』には発動できないのよ。」
はた「ど、どういうこと?」
紫 「まずはこれ(↓)が『アヌビスの裁き』の効果よ。」
《アヌビスの裁(さば)き/Judgement of Anubis》 †
カウンター罠
手札を1枚捨てる。
相手がコントロールする「フィールド上の魔法・罠カードを破壊する」効果を持つ
魔法カードの発動と効果を無効にし破壊する。
その後、相手フィールド上の表側表示モンスター1体を破壊し、
そのモンスターの攻撃力分のダメージを相手プレイヤーに与える事ができる。
紫 「そしてこれが遊戯王の製作会社からの返答よ。」
Q:《旋風剣》・《ハーピィの狩場》のような「発動=即座に破壊」ではない魔法カードの発動に対し使用できますか?
A:このようなカードの「カードの発動」にも「効果の発動」にも使用できません。(09/01/03)
神奈「解り辛いな…つまり、アヌビスは
『サイクロン』や『砂塵の大竜巻』
みたいな「発動後、そこで効果を発動する」カードには使えても、
『ハーピィの狩場』みたいな
「発動と効果の使用は別」なカードには使えないってことか?」
紫 「はい、正解。ご褒美に「ダメージ=レプトル」を差し上げますわ。」
《ダメージ=(イコール) レプトル/Damage = Reptile》 †
永続罠
爬虫類族モンスターの戦闘によってダメージを受けた時、
そのダメージの数値以下の攻撃力を持つ爬虫類族モンスター1体を
デッキから特殊召喚する事ができる。
この効果は1ターンに1度しか使用できない。
神奈「お、これ一枚持ってるぞ?」
紫 「毒蛇王なら一応2枚入れときなさい。」
はた「あー、えっと、この場合はアヌビスはどうすればいいのかしら?」
紫 「今回は「発動しなかった」扱いでいいわよ。
ただ、大会によっては無効扱いでペナルティになることもあるから、気をつけなさい。」
文 「あやや、仕方ありませんね。(知らなかった…)」
文 「ということは、どっちにしても効果を発動せずに破壊、ですね。
バトル!
『ハーピィ・レディ1』で裏守備モンスターに攻撃!」
『爪牙砕断(スクラッチ・クラッシュ)!』」
※クィーンの攻撃力=1900+狩場(+200)+ハーピィ1(+300)=2400
ハーピィ1の攻撃力=1300+〃+〃=1800
ハーピィ1が空高く舞い上がり、裏守備表示のカードへと襲いかかった。
しかし、彼女の攻撃は現れたモンスターにフワフワと押し戻されてしまった。
はた「入れててよかったマシュマロン!
このモンスターは戦闘で破壊されない!
さらに効果で1000ダメージ受けてもらうわよ!」
文 「あやや・・・それがありましたか。」
文 LP8000→7000
《マシュマロン/Marshmallon》 †
効果モンスター(制限カード)
星3/光属性/天使族/攻 300/守 500
フィールド上に裏側表示で存在するこのカードを攻撃したモンスターのコントローラーは、
ダメージ計算後に1000ポイントダメージを受ける。
このカードは戦闘では破壊されない。
紫 「出たわね、遊戯王界の壁の代名詞。」
神奈「あー、あれのせいで結局デッキ切れになるまでずっと、
ドロー→エンド→手札捨て の繰り返しになったなぁ…」
文 「破壊できるカードはありません・・・
このままエンドです。」
はた「ちょっとまった!エンドフェイズにリバースカード、オープン
『血の代償』を発動するわ!」
《血(ち)の代償(だいしょう)/Ultimate Offering》 †
永続罠
500ライフポイントを払う事で、モンスター1体を通常召喚する。
この効果は自分のメインフェイズ時及び
相手のバトルフェイズ時にのみ発動する事ができる
文 「チェーンはありません。ターンエンドです。」
文 LP:7000
手札:1枚
場:ハーピィ・クィーン、ハーピィ・レディ(両方攻撃)
魔法罠:ハーピィの狩場・伏せカード一枚
はた「よっし!私のターン、ドロー!」
はた「2体目のドラゴン・フライを召喚!」
はた「さらに『血の代償』の効果を発動!
今のドラゴン・フライをリリース!
来なさい! 『風帝ライザー』!!」
はたて LP5900→5400
フィールドに現れたドラゴン・フライは、すぐにカードに戻って消えた。
そしてその後に突如旋風が起こり、そのあとには緑の鎧の帝が立っていた。
《風帝(ふうてい)ライザー/Raiza the Storm Monarch》 †
効果モンスター
星6/風属性/鳥獣族/攻2400/守1000
このカードがアドバンス召喚に成功した時、
フィールド上に存在するカード1枚を持ち主のデッキの一番上に戻す。
文 「でましたね、はたてのエースモンスター…」
はた「念には念を、ってね!
その伏せカード、デッキに戻してもらうわよ!」
文 「くっ・・・(門前払いが…)」
《門前払(もんぜんばら)い/Begone, Knave!》 †
永続罠
フィールド上のモンスターがプレイヤーに戦闘ダメージを与えた場合、
そのモンスターを持ち主の手札に戻す。
文 「(罠カードだから、地味にタイムロスがあるのがきついですね…)」
紫 「風帝ライザー…一時は制限にまでなったカードね。
2007年度の世界大会では上位8名の内、チャンピオン含む6人が
切り札として使っていたわ。」
神奈「あー…たしかに上級モンスターとか罠戻されたらきついなー…」
はた「バトル!
『風帝ライザー』で『ハーピィ・クィーン』に攻撃!
『ウィンド・ナックル!』」
はたてが叫んだ技命とは裏腹に、
ライザーは風の力で上空に飛び上がり、急降下してクィーンを両足で蹴り飛ばした。
※ライザー攻撃力=2400+狩場(鳥獣族なので有効)+ハーピィ1
=2900
紫 「…ジョー○ーエクスト○ーム…」
神奈「うん? 紫、何か言ったか?」
紫 「い、いえ。何も?
叫んだ技命と実際の技の内容が合わないとかっこ悪いですわね、
と言っただけですわ。」
はた「ナックルなのにキック…」
文 「し、締まりませんね・・・」
文 LP7000→5900
はた「とにかく、何とか押し返した!
ターンエンドよ!」
はたて LP5400
手札:0枚
場:マシュマロン(守備)、風帝ライザー(攻撃)
魔法罠:血の代償
文 「2900はきついですよ…私のターン!ドロー!」
紫 「さて、シンクロがあれば勝てないこともないけれど…」
神奈「あいつが今出せるのといえば、精々星4~8だろう?
この状況下で出せるのか?」
文 「手札から、『炎龍』を召喚します!」
はた「チューナーモンスター!?
文、あんたいつのいつの間にシンクロモンスターを!?」
文 「さっき紫さんに買ってきてもらいました!」
《炎龍(マグナ・ドラゴ)/Magna Drago》 †
チューナー(効果モンスター)
星2/炎属性/ドラゴン族/攻1400/守 600
このカードが相手ライフに戦闘ダメージを与える度に、
このカードの攻撃力は200ポイントアップする
文 「いきます! レベル4『ハーピィ・レディ1』にレベル2『炎龍』をチューニング!」
文 「えーと・・・かっこいいセリフとか言ったほうがいいですか?」
紫 「・・・好きにしていいわよー。別に大会とかじゃないし。」
神奈「あー、外の世界でやけに大声でデュエルして、
追い出されてたやついたなぁ。」
文 「では言いません。
『ドラグニティナイト-ゲイボルグ』をシンクロ召喚!!」
文の場の二匹のモンスターが空中で列をなし、光に包まれた。
そしてその後には、竜にまたがった白い戦士が佇んでいた。
《ドラグニティナイト-ゲイボルグ/Dragunity Knight - Gae Bulg》 †
シンクロ・効果モンスター
星6/風属性/ドラゴン族/攻2000/守1100
ドラゴン族チューナー+チューナー以外の鳥獣族モンスター1体以上
このカードが戦闘を行うダメージステップ時に1度だけ、
自分の墓地に存在する鳥獣族モンスター1体を
ゲームから除外して発動する事ができる。
このカードの攻撃力はエンドフェイズ時まで、
ゲームから除外したそのモンスターの攻撃力分アップする。
はた「ど、どらぐなーないとーげいほるぐ?」
文 「『ドラグニティナイト-ゲイボルグ』です!
紫さんに見繕ってもらったシンクロモンスター!
負けるわけにはいきません!」
神奈「おーかっこいいな!
で、どんな効果なんだ?」
紫 「見ていればわかりますわ。」
文 「バトル!
ゲイボルグでライザーに攻撃!
『ゲイボルグ・シュート』!!」
はた神奈「「!?」」
ライザーは溜息を吐くような動作をした後、自らを守るように風を纏った。
しかしゲイボルグは、一瞬のおびえもなくライザーに槍を投げた。
はた「な、何考えてんのよ文!
攻撃力2000のモンスターで、攻撃力2600のライザーに攻撃!?
そのモンスターはドラゴン族だから狩場の影響は受けないわよ!?」
※ライザーの攻撃力=2400+狩場=2600
神奈「あー、倒されることで効果が発動するタイプか?」
紫 「いえ。ここからですわ。」
文 「はたて・・・
ダ メ ー ジ ス テ ッ プ 入 っ て も い い で す か ?」
はた「え…え?
(風属性だし、オネストの効果は受けないはず…)
ええ、いいわよ。」
《オネスト/Honest》 †
効果モンスター(制限カード)
星4/光属性/天使族/攻1100/守1900
自分のメインフェイズ時に、フィールド上に表側表示で存在する
このカードを手札に戻す事ができる。
また、自分フィールド上に表側表示で存在する光属性モンスターが
戦闘を行うダメージステップ時にこのカードを手札から墓地へ送る事で、
エンドフェイズ時までそのモンスターの攻撃力は、
戦闘を行う相手モンスターの攻撃力の数値分アップする。
文 「このカードは、ダメージステップで墓地の鳥獣族モンスターを除外することで、
そのモンスターの攻撃力を得ます!
『ハーピィ・クィーン』を除外して、攻撃力1900ポイントアップ!!」
はた「な、な、えええええええ!!??」
ゲイボルグの槍は、ライザーの風を貫いて彼の鎧に突き刺さった。
さらに、ゲイボルグの竜が口から放った光線が、たちまち『ハーピィ・クィーン』の形になり、
ライザーに刺さった槍をさらに深く突き立てた。
※ゲイボルグの攻撃力+ハーピィ・クィーンの攻撃力=2000+1900=3900
文 「風帝ライザー、撃破!!」
はたて LP5400→4100
はた「わ、私の切り札がぁ・・・」
文 「メイン2!カードを伏せて、ターンエンド!
エンドフェイズ時にゲイボルグの攻撃力は元に戻ります!
(…とはいっても、これ、さっき戻った『門前払い』なんですけどね。)」
文 LP5900
手札:0
場:ゲイボルグ(攻撃)
魔法罠:ハーピィの狩場、伏せカード一枚(門前払い)
はた「わ、私のターン!ドロー!」⊃ツイスター
《ツイスター/Twister》 †
速攻魔法
500ライフポイントを払って発動する。
フィールド上に表側表示で存在する魔法または罠カード1枚を破壊する。
はた「(や、やばい!せめてブラフに!)カードをセットして、ターンエンド!」
はたて LP4100
手札:0
場:マシュマロン(守備)
魔法罠:血の代償、伏せ一枚(ツイスター)
文 「私のターン、ドロー!」
文 「『激昂のミノタウルス』を召喚!」
《激昂(げきこう)のミノタウルス/Enraged Battle Ox》 †
効果モンスター
星4/地属性/獣戦士族/攻1700/守1000
このカードが自分フィールド上に表側表示で存在する限り、
自分フィールド上の獣族・獣戦士族・鳥獣族モンスターは、
守備表示モンスターを攻撃した時にその守備力を攻撃力が
越えていれば、その数値だけ相手に戦闘ダメージを与える。
神奈「あれ、風でもハーピィでもないぞ?」
文 「これがあるとハーピィに貫通が付きますから。」
※貫通とは、「守備表示モンスターを攻撃した時にその守備力を攻撃力が
越えていれば、その数値だけ相手に戦闘ダメージを与える」効果のこと。
文 「バトル!ミノタウルロスで攻撃!
『斧断砕(アックス・クラッシャー)』!」
はたて LP4100→3400
文 「そのままターンエンド!」
文 LP5900
手札:0
場:ゲイボルグ、ミノタウルス(攻撃)
魔法罠:ハーピィの狩場、伏せカード一枚
はた「(やばいやばいやばい!)
私のターン!ドロー!」
⊃メタモルポット
《メタモルポット/Morphing Jar》 †
効果モンスター(制限カード)
星2/地属性/岩石族/攻 700/守 600
リバース:お互いの手札を全て捨てる。
その後、お互いはそれぞれ自分のデッキからカードを5枚ドローする。
はた「・・・モンスターをセットしてターンエンド!
(これに掛けるしかない!!)」
はたて LP3400
手札:0
場:マシュマロン(守備)裏守備モンスター(メタモルポット)
魔法罠:血の代償、伏せ一枚(ツイスター)
文 「私のターン!ドロー!」
⊃団結の力
《団結(だんけつ)の力(ちから)/United We Stand》 †
装備魔法
自分フィールド上に表側表示で存在するモンスター1体につき、
装備モンスターの攻撃力・守備力は800ポイントアップする。
文 「・・・(ミノに使っちゃう?
いや、後で使うかも・・・)」
文 「バトル!ミノタウルスで裏守備に攻撃!」
はた「メタモル・ポットよ!」
※お互い手札を捨てて5枚ドロー。
つまり文の「団結の力」のみ捨てる。
文「・・・でも、ダメージは受けてもらいます。」
はたて LP3400→2300
文 「団結使っとけばよかった…
(あれ?でも、これは…)
・・・カードを二枚伏せて、ターンエンド!」
文 LP5900
手札:3枚
場:ゲイボルグ、ミノタウルス(攻撃)
魔法罠:ハーピィの狩場、伏せカード三枚
はた「私のターン、ドロー!」
はた「ライトニング・ボルテックス発動!!
手札から『ダンディライオン』を捨てるわ!」
※ライトニング・ボルテックスの説明は上に記載。
《ダンディライオン/Dandylion》 †
効果モンスター(制限カード)
星3/地属性/植物族/攻 300/守 300
このカードが墓地へ送られた時、自分フィールド上に「綿毛トークン」
(植物族・風・星1・攻/守0)2体を守備表示で特殊召喚する。
このトークンは特殊召喚されたターン、アドバンス召喚のためにはリリースできない。
文 「リバースカードオープン!
『魔宮の賄賂!』」
《魔宮(まきゅう)の賄賂(わいろ)/Dark Bribe》 †
カウンター罠
相手の魔法・罠カードの発動を無効にし破壊する。
相手はデッキからカードを1枚ドローする。
※捨てるのはコストなのでダンディは捨てました。
はた「あーう!一枚ドロー!
ダンディライオンの効果で綿毛トークン二体召喚!」
はた「・・・・・」
⊃風帝ライザー(2枚目)
ドラゴン・フライ(3枚目)
黄泉ガエル
サンダー・ブレイク
伝説の柔術家
《黄泉(よみ)ガエル/Treeborn Frog》 †
効果モンスター
星1/水属性/水族/攻 100/守 100
自分のスタンバイフェイズ時にこのカードが墓地に存在し、
自分フィールド上に魔法・罠カードが存在しない場合、
このカードを自分フィールド上に特殊召喚する事ができる。
この効果は自分フィールド上に「黄泉ガエル」が
表側表示で存在する場合は発動できない。
《サンダー・ブレイク/Raigeki Break》 †
通常罠
手札を1枚捨て、フィールド上に存在するカード1枚を選択して発動する。
選択したカードを破壊する。
《伝説(でんせつ)の柔術家(じゅうじゅつか)/Legendary Jujitsu Master》 †
効果モンスター
星3/地属性/岩石族/攻1300/守1800
守備表示のこのカードと戦闘を行ったモンスターは、
ダメージステップ終了時に持ち主のデッキの一番上に戻る。
はた「・・・カードとモンスターを一枚ずつセット!
(サンダーブレイクでゲイボルグ破壊して、
柔術家でミノをバウンス!
そして次の私のターン、血の代償で一気にたたみかける!
完璧!)
ターンエンド!」
※バウンス=手札に戻すこと。
文 「エンドフェイズに『砂塵の大竜巻』!
その今伏せたカードを破壊します!
(全然発動しなかったから先に伏せたのはブラフでしょう。たぶん。)」
はた「・・・・・・・」
はたて LP2300
手札:3枚
場:マシュマロン(守備)裏守備モンスター(伝説の柔術家)、綿毛トークン2体
魔法罠:血の代償、伏せ一枚(ツイスター)
文 「私のターン!ドロー!」
文 「二枚目! 『ハーピィ・クィーン』を召喚!」
はた「・・・文、こっち向きなさい。」
文 「無理です!」
文 「とりあえず『ハーピィの狩場』の効果で血の代償を破壊します!」
血の代償、破壊
文 「手札から『ライトニング・ボルテックス』!
捨てるのはダブった『テラ・フォーミング』です!」
マシュマロン、綿毛トークン、破壊
文 「そしてバトルフェイズ!
クィーン(攻撃力2100)で裏守備モンスターを攻撃!」
はた「・・・裏守備は『伝説の柔術家』、破壊されるわ。」
文 「クィーンはデッキに戻りますが、
ゲイボルグで攻撃!
ダメージステップで墓地の『ハーピィ・レディ1』を除外!」
『ゲイボルグ・シュート』(攻撃力3300)!!」
はたて LP2300→-1000
はた「負けた…(ガクッ)」
文 「このカード(ゲイボルグ)強ーい!
紫さん、ありがとうございます!」
紫 「はいはい。探したかいがあったわ。」
神奈「・・・なぁ紫、私にもあの『シンクロ』とかいうのを
教えてくれないか?」
紫 「・・・(毒蛇王・神にシンクロ…何かあったかしら?
・・・というか、LPケチらないでライザー出したり、
狩場壊せば勝てたのに・・・
まだまだ甘いですわね、彼女も。)」
追記:ハーピィの狩場の破壊効果は強制効果なので、フィールドにハーピィの狩場以外の魔法・罠が存在しない場合は効果は無効にならず狩場自身が破壊されますよ。
はい、ありがとうございます。狩場はすぐに修正します。
当初は完全ハ―ピィしばりの予定でしたが、展開上、ゆかりんに頑張ってもらいました。(お財布的な意味で)
・・・あ。すいません。修正します。
神奈子様は爬虫類繋がりでレプティレスになるのかな? 次回も楽しみです。
しかしVWXYZは漢のロマン、展開する前に皆やられてしまう
自分は東方を取り扱っている店が近くにないので、はたてのキャラを間違えているのではないかと
ドキドキしていました。らしいと言ってもらえて光栄です。
神奈子様のデッキ、実はキーカード以外の詳しい回し方、知らないんですよ。
なので彼女のデュエルは当分先になりそうです。
>>6さん
いろんなゲームでハ―ピィにぼこられてるので、ハ―ピィの素晴らしさはわかります。
後、早苗さんがそちらに向かいました。(このシリーズ内ではVWXYZ愛用)
・・・ええ、自分もVW~実践しました。ぼこられました(泣)
いっそデュエルの状況説明も、自然な範囲で会話の中だけにしてしまったほうが違和感なくなるのではないでしょうかー?
う~ん、わかりづらくなるかな~と思って入れたんですけどね・・・
次はその辺りも考慮して書いてみます。
邪魔黒「俺達だけ~」→「俺たちだって~」
ゲイボルグでラウザーに攻撃→ライザー
ハーピィはTFでウリアデッキ使った時のトラウマが……
サイバードラゴン9枚ってどうするんだろう?
12個デッキ作ってる自分でもそんなに要らないけど。
椛はXセイバーとかどうでしょう
誤字報告ありがとうございます。修正します。
ハ―ピィは怖いです。自分はE・HEROで五分五分でした。
サイバードラゴンは「機械族を広める会」で分け合います。
Xセイバー・・・その手があったか。
戦士族で組んでみょんと対決させようかな~と考えていました。