咲夜さんが残念な人になっている 内なる咲夜の声
ほぼ会話のみ 我にかえったら消したい衝動にかられる気がする
「美鈴、お疲れ様お茶を持ってきたよ」
「わあ、ありがとうございます咲夜さん」
「は~やっぱり咲夜さんの淹れたお茶は美味しいですね」
「ありがとう」
「それに咲夜さんが淹れてくれるっていうだけで美味しさが増します」
(ああ、美鈴の好意が伝わるわ…勿論私も好きよ、でも美鈴の気持ちには答えられない)
「咲夜さんクッキー頂きますね」
(だって私はお嬢様のものだから)
「クッキー美味しいですね」
(初めて会ったとき『あなたは今日から私のものよ』と言われたのだから)
「お茶おかわりもらいます」
(心はあなたを思っても結ばれない、そんな悲劇的な運命だったのね)
「あ、子猫だ可愛いなーおいでおいで」
○
「咲夜お茶を頂戴」
「はいお嬢様」
「レミィ、口に食べかすが付いているわよ」
「そういえば咲夜、あなたと美鈴の事なんだけど」
(まさか美鈴が私を思っていることが知れてしまったの?)
「咲夜と美鈴がどうしたの?」
(このままでは主のものに手を出そうとした事で美鈴の身が危険に!私はどうしたら?)
「いやね、咲夜がね…」
「お嬢様ー」
「あら美鈴どうしたの」
(ああっこんな時に何故きてしまうのあなたは!)
「見てくださいこの子猫」
「あら可愛いわね」
(とりあえず猫で気を取られているわね、よかった)
「でしょう?この子の親捜したんですけどいないみたいなんです」
「じゃあ私の魔術の研究に」
(そう、美鈴の罰としてパチュリー様の実験体にされるかも)
「だめですパチュリー様!」
(そうダメです)
「つまり見捨てたくないのね」
(美鈴が紅魔館から捨てられたら!)
「はい」
「しょうがないわね飼ってもいいわよ」
(私が飼えればいいのに)
「ありがとうございます」
「でも可愛いわね、よし今日からあなたは私のものよ!」
(ん?聞いたことがある言葉ね)
「あはは、懐かしいなー私もお嬢様に仕えることになった時言われましたね」
(美鈴?)
「って言うより、妖精メイドはじめ使用人全員に言っているわよねレミィは」
(ん?)
「当然でしょ、私は主なんだから。私のものであるという事は使用人に対して責任があるということだもの、心構えよ」
(んん?)
「さすがお嬢様です」
「ふふっ、もっと褒めていいのよ」
「じゃあこの子の寝床とか用意しますね、失礼します」
(……)
「可愛い使用人が増えたわね」
「何も仕事はしないと思うけど」
「あの、お嬢様」
「あーそうそう咲夜、あなた早く美鈴に告白しなさい!」
(あれ?)
「美鈴も奥手だけどあなたも何か考えてはそれに嵌って身悶えてるだけだし」
(えー?)
「お嬢様は私たち使用人の恋愛はどう思って?」
「プライベートだから勝手でいいと思っているわよ、ただ今回は発展しなくてイライラするんだもの」
「レミィ、ルール違反よ、どちらが先に告白するか賭けたのに」
「だって我慢できなかったんだもん、賭けは私の負けでいいわ」
「…取りあえず失礼します」
(………)
○
門前
「あれー咲夜さんどうしたんですか?」
「美鈴愛してるわ!!!」
「…!わ、私も愛してます!!!」
「美鈴…」
「咲夜さん」
しっかり抱きしめあい唇を重ねた二人、後にその門は伝説の門と言われ告白場所のメッカになったという。
「二人の世界」状態で眼中に無かったギャラリーの皆様
「「メイド長と門番長が」」
「あやややや」
「門の前で何やっているんだ」
「けしかけたのはレミィじゃない」
『(』が抜けているのでは?
何なんだこの甘ったるい空気は……
とってもよかったです!
>あとがき
何があったwww
なんという残念なメイド長ww