大きくなったなあ。
「静葉?」
「うん?」
ふたりでいるとき、私がぼうっと遠くを見ていると、雛は不機嫌な顔になる。
わかってはいるけれど、歳をとったせいなのか、完全に癖になってしまって、無意識にやってしまうのだ。
「静葉、なにを考えているの?」
「んー、雛のことよ」
「うそよ。また遠くを見てたもの」
「うそじゃないわよ? 雛、大きくなったなあ、って考えてたの」
「…それはそれで、嫌だわ」
「わがままねえ…」
「…静葉はいっつもそう。いつまでも私のことこども扱いして」
「そんなことないわよ、雛ちゃん」
「もう! こどもじゃないって言ってるでしょう!」
…可愛い。
「そうね、こどもにこんなことしないわ」
「…ずるい。いつもは自分からしないくせに」
「したいと思ったときは、雛がしてくれるもの」
「……」
「静葉?」
「うん?」
ふたりでいるとき、私がぼうっと遠くを見ていると、雛は不機嫌な顔になる。
わかってはいるけれど、歳をとったせいなのか、完全に癖になってしまって、無意識にやってしまうのだ。
「静葉、なにを考えているの?」
「んー、雛のことよ」
「うそよ。また遠くを見てたもの」
「うそじゃないわよ? 雛、大きくなったなあ、って考えてたの」
「…それはそれで、嫌だわ」
「わがままねえ…」
「…静葉はいっつもそう。いつまでも私のことこども扱いして」
「そんなことないわよ、雛ちゃん」
「もう! こどもじゃないって言ってるでしょう!」
…可愛い。
「そうね、こどもにこんなことしないわ」
「…ずるい。いつもは自分からしないくせに」
「したいと思ったときは、雛がしてくれるもの」
「……」
静葉姉がとても素敵です。だけど短すぎる……
幼い頃から今に至るまでに
一体どんなことがあったのでしょうか…