けどわからなかったのでゆゆこさまにきく!
「幽々子さま、お訊きしたい事がございます」
「あら何かしら、妖夢」
「この魂魄妖夢、幽々子さまにお仕えし始めてより、早ン十年という時が過ぎております」
「時の流れは早いわよねぇ。その割に、妖夢はあんまり成長している様子が見えないけれど」
みょん。
「って、そうじゃないんです」
「では何でしょう」
「お仕えしている間、ずっと考えていた事があるのです」
「あら何かしら」
「幽々子さまが頭に着けたる天冠の@、それは一体何を表した物なのでありましょうか」
「そんな事をずっと考えていたの?」
「ええ、お蔭で眠れぬ夜を過ごす事もありました」
「何たる事。私と同衾した時に妖夢が眠れていなかったのは、私にときめいていたからでは無かったのね」
「そ、その時のは、仰った通りの理由です」
あらあらうふふ。
「……どうしても知りたい?」
「ええ、適うのならば」
「では、一度しか教えないから心して聞きなさい」
「心得ました」
「よろしい。……妖夢、貴女が白玉楼にやってくるまではね、この天冠は真っ白だったの」
「何と。驚愕の事実です」
「でも、貴女に出会って、私はこの模様を刻む事を決めたわ」
「それはどう言う……」
「焦らないの。妖夢、貴女の半霊をこれへ」
「半霊に何の御用です?」
「まぁ見ていなさい。半霊はこれから言う通りにしなさい」
「はぁ」
「ではまず、そこに止まって、頭を固定して」
「こうですか?」
●━━━━━━━
「そうしたら次は、尻尾を回して頂戴。くるくる~っと」
「くるくる~」
┏━━━┓
┃ ●┛
「良い感じよ妖夢。それでははい、もういっちょ」
「うんたらしょっと」
┏━┓
┃●┛
┗━
「こ、これは……!」
「――そう、私の天冠の@は、貴女の半霊を表していたのよ妖夢!」
な、なんだってー。
「にしても、何故半霊を頭に?」
「ねぇ妖夢」
「はい幽々子さま」
「私は貴女と出会ったその日から、常に貴女と共に在りたいと思うようになってしまったの」
「有難いお言葉です。私も常に幽々子さまと共に在りたいです」
「嬉しいわ。これからも一緒に居ましょう、妖夢。健やかなる時も病める時も、ずっとずっと」
「幽々子さまには病気も何にも無いじゃないですか」
「でも、試験はこの間閻魔様に受けさせられたわよ。冥界管理者一級試験」
「結果は如何に……?」
「一番で合格したわ。答案が真っ白だったのが閻魔様に高評価だったみたい」
ほんじつのさいゆうしゅうせいとは、さいぎょうじゆゆこくんー。
「よくできました。よくできました」
「二度言うほど大事なことだったかしら? ――もとい。私は妖夢とずっと一緒に居たいけど、でもどうしたって無理な時はあるじゃない? 食料調達してもらう時とか、食料調達してもらう時とか、食料調達してもらう時とか」
「大事な大事なことなので三度言ったんですね、わかります」
「だから私は、私の着けている物に貴女をあしらう事にしたの。そうすれば本当に、いつでも一緒に居られると思ったから」
そーなのかー。
「本当は人間の貴女も一緒に描きたかったんだけど」
「描けるスキマが残っていませんでした?」
「ううん。人間の貴女を描いてしまったら、皆にすぐ、私が妖夢らぶーだってばれちゃうじゃない言わせないでよ恥ずかしい」
「お気持ちお察し致します。そんな事をやられた日には間違い無く、私も恥ずかしさで死んでしまいます。もう半分死んでますけど」
「分かってもらえたかしら?」
「ええ、とても良く分かりました。幽々子さまが私を大事に想ってくださっているという事が」
「妖夢……」
「幽々子さま……」
ちゅっちゅ。
・
「放して藍! 今日こそはあのゆるふわ主従に一言言ってやらないと気が済まないの!!」
「お止めください紫様! そんな事をした日には、最近幻想郷入りしかけている『けぇわい』なる称号を貼られてしまいます!」
「て言うかその模様、妖夢の半霊じゃなくたって、幽霊だったら皆当てはまっちゃうでしょぉぉぉ!?」
「幽々子さま、お訊きしたい事がございます」
「あら何かしら、妖夢」
「この魂魄妖夢、幽々子さまにお仕えし始めてより、早ン十年という時が過ぎております」
「時の流れは早いわよねぇ。その割に、妖夢はあんまり成長している様子が見えないけれど」
みょん。
「って、そうじゃないんです」
「では何でしょう」
「お仕えしている間、ずっと考えていた事があるのです」
「あら何かしら」
「幽々子さまが頭に着けたる天冠の@、それは一体何を表した物なのでありましょうか」
「そんな事をずっと考えていたの?」
「ええ、お蔭で眠れぬ夜を過ごす事もありました」
「何たる事。私と同衾した時に妖夢が眠れていなかったのは、私にときめいていたからでは無かったのね」
「そ、その時のは、仰った通りの理由です」
あらあらうふふ。
「……どうしても知りたい?」
「ええ、適うのならば」
「では、一度しか教えないから心して聞きなさい」
「心得ました」
「よろしい。……妖夢、貴女が白玉楼にやってくるまではね、この天冠は真っ白だったの」
「何と。驚愕の事実です」
「でも、貴女に出会って、私はこの模様を刻む事を決めたわ」
「それはどう言う……」
「焦らないの。妖夢、貴女の半霊をこれへ」
「半霊に何の御用です?」
「まぁ見ていなさい。半霊はこれから言う通りにしなさい」
「はぁ」
「ではまず、そこに止まって、頭を固定して」
「こうですか?」
●━━━━━━━
「そうしたら次は、尻尾を回して頂戴。くるくる~っと」
「くるくる~」
┏━━━┓
┃ ●┛
「良い感じよ妖夢。それでははい、もういっちょ」
「うんたらしょっと」
┏━┓
┃●┛
┗━
「こ、これは……!」
「――そう、私の天冠の@は、貴女の半霊を表していたのよ妖夢!」
な、なんだってー。
「にしても、何故半霊を頭に?」
「ねぇ妖夢」
「はい幽々子さま」
「私は貴女と出会ったその日から、常に貴女と共に在りたいと思うようになってしまったの」
「有難いお言葉です。私も常に幽々子さまと共に在りたいです」
「嬉しいわ。これからも一緒に居ましょう、妖夢。健やかなる時も病める時も、ずっとずっと」
「幽々子さまには病気も何にも無いじゃないですか」
「でも、試験はこの間閻魔様に受けさせられたわよ。冥界管理者一級試験」
「結果は如何に……?」
「一番で合格したわ。答案が真っ白だったのが閻魔様に高評価だったみたい」
ほんじつのさいゆうしゅうせいとは、さいぎょうじゆゆこくんー。
「よくできました。よくできました」
「二度言うほど大事なことだったかしら? ――もとい。私は妖夢とずっと一緒に居たいけど、でもどうしたって無理な時はあるじゃない? 食料調達してもらう時とか、食料調達してもらう時とか、食料調達してもらう時とか」
「大事な大事なことなので三度言ったんですね、わかります」
「だから私は、私の着けている物に貴女をあしらう事にしたの。そうすれば本当に、いつでも一緒に居られると思ったから」
そーなのかー。
「本当は人間の貴女も一緒に描きたかったんだけど」
「描けるスキマが残っていませんでした?」
「ううん。人間の貴女を描いてしまったら、皆にすぐ、私が妖夢らぶーだってばれちゃうじゃない言わせないでよ恥ずかしい」
「お気持ちお察し致します。そんな事をやられた日には間違い無く、私も恥ずかしさで死んでしまいます。もう半分死んでますけど」
「分かってもらえたかしら?」
「ええ、とても良く分かりました。幽々子さまが私を大事に想ってくださっているという事が」
「妖夢……」
「幽々子さま……」
ちゅっちゅ。
・
「放して藍! 今日こそはあのゆるふわ主従に一言言ってやらないと気が済まないの!!」
「お止めください紫様! そんな事をした日には、最近幻想郷入りしかけている『けぇわい』なる称号を貼られてしまいます!」
「て言うかその模様、妖夢の半霊じゃなくたって、幽霊だったら皆当てはまっちゃうでしょぉぉぉ!?」
その発想はなかった。