1番フランドール・スカーレット!かぜはふりやります!
東風谷をしようというのですか?フランドールお嬢様
咲夜見ててねこれが私のかぜはふり!
えっと……お嬢さ
『私は何を見せられるのだろうかと、咲夜は思う反面、フランドールになら何やらせても絵になるのではないかと思うところもある』
咲夜はレミリアの命令で、午後のお茶会にいますぐ妹を引っ立てて恋(来い……今回はこちらを採用)って言われていたのに。訪れた地下室ではそのターゲットがかぜはふりをするという。
あの長方形をした紙のついたスティックをフランドールは持っている。アレを使い、いったい何を成しえようというのか。
咲夜は声をかけようとしていたが、既にかぜはふりは始まってしまった。
「いけない! 常識には捕らえきれないこのトキメキ! これが恋いなのですにょ? 諏訪子様!」
今、にょって言ったか?かぜはふりはにょって言うのか?もうわからない。
諏訪子役に任命されたのか、フランドールが普段から気に入っているクマちゃんのぬいぐるみは答えた。
「……フランドール……」
しかし、諏訪子役になり切れなかったのか、クマちゃんは……あ、クマちゃん喋れるんだ。クマちゃんは普通にかぜはふりを初めていたフランドールに向かってフランドールって言ってしまった。
「あ? 何?」
大切な家族には絶対見せない冷たい視線がクマちゃんに向けられる。そばに居た咲夜さえも思わず、背筋にゾクっとワラジムシか大蛇が入って来たような感覚がした。たとえるなら、あれはそうだ。あれだあれそういう感覚だ。
「……」
「フランドールって誰? 私は早苗、かぜはふりなんだけど」
おかしいな、あんなに可愛い声をしているのに聞いた者の手が震えるんだろう。
「……早苗! そうだよ早苗は早苗かぜはふろケロべロス!ケロベロ!」
「んで、常識には束縛されないかぜはふりが、恋かどうか聞いてんだけど。……答えろよ」
尚そのクマのぬいぐるみには悪魔・心霊の類が封じ込められている。
この封じられている悪魔・心霊の類はかつてフランドールに邪な思いを抱いて近づいたのが運の尽き。
返り討ちに合って、捕らわれ面白そうだってことで魂は弄ばれクマちゃんに封印され操られている。
「恋けろ」
「やっぱり、そう思いますっぴ! 諏訪子様も」
今度は、っぴって言ったか。咲夜自身は早苗を知っているが、フランドールは知らないのだろう。
「ゲロゲロ、誰に恋をしたケロちゃん」
「やーだ、もう! うちにそれを謂わせるつもりや?」
フランドールはかぜはふりがやりそうな動作でゴスっと、持ってるスティックでクマちゃんをどついた。
「……早苗が誰が好きになっても、応援する」
「本当でっすか! 諏訪子様! きゃー嬉しい早苗はうれしいはふり!」
さっきから、!マークが出るたびに、クマちゃんは叩かれている。なお、この地文の!もそのカウントに含まれている。
「ぐげげ、ごろじて」
どす黒い液体が叩かれ壊れたたところからあふれ出した。おそらくクマちゃんを動かす為の燃料に使われている血液?が腐って油と水分に分かれた液体だ。
「……ああもう、クマちゃんたら。ちゃんとやって」
「ごろじで、ごろじ」
叩かれるショックで、もう諏訪子の演技をクマちゃんは出来ないようだ。もうケロの音も出ない様子である。
「ちゃんと出来ないなら……壊れちゃえ」
かぜはふりはどうなったのか、キュとした力でクマちゃんのぬいぐるみはバラバラになってしまった。
「ゲロ」
くまちゃんのぬいぐるみは、バラバラになりながらもピクピク動いている。時間が経てば呪いか魔法と言った類で元に戻るタイプだ。
悪魔・心霊の類がフランドールに抱いた邪な想いへの罰なのである。
「以上、1番フランドール・スカーレット!かぜはふりでした。ちゃん、ちゃん。どうだった咲夜面白かった?」
よくわからないまま、かぜはふりが終わったようだ。いったい、何が面白いのかまったくわからない。
「……面白かったですわ」
咲夜は嘘をついた。
「そう、面白かったんだ。良かった」
嘘をつかないで本当はそんな事思って居ないでしょう。って、眼で訴えかけてくる。
「あの、お嬢様その」
良い言葉も見つからず言葉に詰まってしまう。
「あ、咲夜。それで、何の用?」
そんな様子を見てどうでも良くなってたのか、フランドールは何事も無かったかのように笑顔を作って咲夜に話し掛けた。
「お嬢様、レミリアお嬢様がお茶会に誘っておられます」
「え? ヤダ、あいつとお茶なんてメンドクサイ」
断られてしまった。交渉の余地なんてなさそうだ。主人になんて言い訳すればいいんだろう。
咲夜はもはや途方にくれるしかなかった。
「……まあ、頑張れよお嬢ちゃん」
さっきやられた、クマちゃんが早くも復活して咲夜を励ますふりして腰の辺りにボディタッチしてきた。
セクハラだ。よっぽどまたこのクマちゃんはバラバラになりたいらしい。残念だ。
東風谷をしようというのですか?フランドールお嬢様
咲夜見ててねこれが私のかぜはふり!
えっと……お嬢さ
『私は何を見せられるのだろうかと、咲夜は思う反面、フランドールになら何やらせても絵になるのではないかと思うところもある』
咲夜はレミリアの命令で、午後のお茶会にいますぐ妹を引っ立てて恋(来い……今回はこちらを採用)って言われていたのに。訪れた地下室ではそのターゲットがかぜはふりをするという。
あの長方形をした紙のついたスティックをフランドールは持っている。アレを使い、いったい何を成しえようというのか。
咲夜は声をかけようとしていたが、既にかぜはふりは始まってしまった。
「いけない! 常識には捕らえきれないこのトキメキ! これが恋いなのですにょ? 諏訪子様!」
今、にょって言ったか?かぜはふりはにょって言うのか?もうわからない。
諏訪子役に任命されたのか、フランドールが普段から気に入っているクマちゃんのぬいぐるみは答えた。
「……フランドール……」
しかし、諏訪子役になり切れなかったのか、クマちゃんは……あ、クマちゃん喋れるんだ。クマちゃんは普通にかぜはふりを初めていたフランドールに向かってフランドールって言ってしまった。
「あ? 何?」
大切な家族には絶対見せない冷たい視線がクマちゃんに向けられる。そばに居た咲夜さえも思わず、背筋にゾクっとワラジムシか大蛇が入って来たような感覚がした。たとえるなら、あれはそうだ。あれだあれそういう感覚だ。
「……」
「フランドールって誰? 私は早苗、かぜはふりなんだけど」
おかしいな、あんなに可愛い声をしているのに聞いた者の手が震えるんだろう。
「……早苗! そうだよ早苗は早苗かぜはふろケロべロス!ケロベロ!」
「んで、常識には束縛されないかぜはふりが、恋かどうか聞いてんだけど。……答えろよ」
尚そのクマのぬいぐるみには悪魔・心霊の類が封じ込められている。
この封じられている悪魔・心霊の類はかつてフランドールに邪な思いを抱いて近づいたのが運の尽き。
返り討ちに合って、捕らわれ面白そうだってことで魂は弄ばれクマちゃんに封印され操られている。
「恋けろ」
「やっぱり、そう思いますっぴ! 諏訪子様も」
今度は、っぴって言ったか。咲夜自身は早苗を知っているが、フランドールは知らないのだろう。
「ゲロゲロ、誰に恋をしたケロちゃん」
「やーだ、もう! うちにそれを謂わせるつもりや?」
フランドールはかぜはふりがやりそうな動作でゴスっと、持ってるスティックでクマちゃんをどついた。
「……早苗が誰が好きになっても、応援する」
「本当でっすか! 諏訪子様! きゃー嬉しい早苗はうれしいはふり!」
さっきから、!マークが出るたびに、クマちゃんは叩かれている。なお、この地文の!もそのカウントに含まれている。
「ぐげげ、ごろじて」
どす黒い液体が叩かれ壊れたたところからあふれ出した。おそらくクマちゃんを動かす為の燃料に使われている血液?が腐って油と水分に分かれた液体だ。
「……ああもう、クマちゃんたら。ちゃんとやって」
「ごろじで、ごろじ」
叩かれるショックで、もう諏訪子の演技をクマちゃんは出来ないようだ。もうケロの音も出ない様子である。
「ちゃんと出来ないなら……壊れちゃえ」
かぜはふりはどうなったのか、キュとした力でクマちゃんのぬいぐるみはバラバラになってしまった。
「ゲロ」
くまちゃんのぬいぐるみは、バラバラになりながらもピクピク動いている。時間が経てば呪いか魔法と言った類で元に戻るタイプだ。
悪魔・心霊の類がフランドールに抱いた邪な想いへの罰なのである。
「以上、1番フランドール・スカーレット!かぜはふりでした。ちゃん、ちゃん。どうだった咲夜面白かった?」
よくわからないまま、かぜはふりが終わったようだ。いったい、何が面白いのかまったくわからない。
「……面白かったですわ」
咲夜は嘘をついた。
「そう、面白かったんだ。良かった」
嘘をつかないで本当はそんな事思って居ないでしょう。って、眼で訴えかけてくる。
「あの、お嬢様その」
良い言葉も見つからず言葉に詰まってしまう。
「あ、咲夜。それで、何の用?」
そんな様子を見てどうでも良くなってたのか、フランドールは何事も無かったかのように笑顔を作って咲夜に話し掛けた。
「お嬢様、レミリアお嬢様がお茶会に誘っておられます」
「え? ヤダ、あいつとお茶なんてメンドクサイ」
断られてしまった。交渉の余地なんてなさそうだ。主人になんて言い訳すればいいんだろう。
咲夜はもはや途方にくれるしかなかった。
「……まあ、頑張れよお嬢ちゃん」
さっきやられた、クマちゃんが早くも復活して咲夜を励ますふりして腰の辺りにボディタッチしてきた。
セクハラだ。よっぽどまたこのクマちゃんはバラバラになりたいらしい。残念だ。