ま、魔理沙、一体どうしたのよ、その格好!?」
休日に魔理沙の家を訪れたアリスは魔理沙の格好を見るなり度肝を抜かれた。
「YOチェケ、DJアリス、私は魔理沙ではない、marisaだze!」
「だれがDJよ!!だから、どうしたのよ。」
ちゃらちゃらとしたチェーンを何重にもつけ、いつもの黒い帽子のかわりにポップでカジュアルな帽子、いつもの黒装束のかわりにファンキーなぶかぶかのトレーナー。
汗をだらだらと流している魔理沙も改めmarisaがいうには、サイコーにナウでホット、ヤングな格好らしい。
そばで見ていたアリスは暑苦しく思えた。
「あのさ、あんた、暑いせいで、頭いかれてるんじゃない?」
アリスはmarisaに突っ込む。
「ああん?私に対するディスかあ?シャラップ、ラップなめんな、サランラップ、クレラップ!!…決まったze」
「あの、お嬢さん?幻想郷でそんな言葉を使われましても通じないかと…。しかも、ダジャレはあまり…」
「hey,hey,DJ Alice,ニューヨーク帰りなめんな、入浴するze!!」
「あの、どうぞご勝手に…またダジャレ…突っ込みどころ満載過ぎ」
アリスはぐったりとしてきた。
暑さのせいではない。
marisaは外の世界のラップという音楽に惹かれたらしい。
ラップを演奏するニューヨークのファッキンなラッパー達の生き方に惚れこみ、自分をニューヨーク出身だと思いこむようになったとか、ならなかったとか。
「yo,yo、違う、私はニューヨーク出身だ!!!いくze、DJ Alice」
「は?」
手を取られるアリス。
「私は銃撃戦の中、激しいラップがしたいんだ。」
「わけわかんないわよ!!って、手を離しなさいって!!!」
半ば強引にmarisaに引きずられるような格好でどこかに連れていかれるアリスだった。
連れて行かれたのは
「ニューヨークラッパーmarisaIN幻想郷LIVE」
という看板がかかげられた特設ステージ。
ラップに必要な機材は揃えられている。
多分香霖堂のおかげ。
「魔理沙」
「魔理沙じゃない、marisaだ!!!!!!!」
「わ、わかったわよ。えーっと、一体何をしようとしているの?」
「激しいラップに決まっているじゃないか、ジャマイカ、スルメイカ」
「またダジャレ…」
アリスはへとへとに疲れ果てていた。
「DJ Alice! さあ、まわせまわせ、まわすんだze!!!」
「な、なにを…」
アリスはmarisaにいろいろと教わり、DJみたいにレコード盤を半強制的にまわすことになった。
「なんで、私がDJやらなきゃいけないのよ!!!!」
「だって、お前しかいないから仕方がないじゃないか、ジャマイカ、スルメイカ」
「またダジャレ…」
アリスは泣きたくなった。
「hey,heyホットでクールなliveをはじめるze!!」
そうmarisaが言い放つと、marisaの主催する「ニューヨークラッパーmarisaIN幻想郷LIVE」が始まりを告げた。
弾丸のように飛ばすラップ、赤面しながらレコードを回すDJ。
一生懸命やっているのに(とくにmarisa)、しかし、誰も観客が来ない。
人通りの多い、人間の里でひらいているというのに。
理由は簡単、こんなに暑い昼下がりの中で暑苦しいものなんてみたい人間や妖怪がいるはずもなく。
そして、幻想郷の者にとってはレベルが高すぎた。
「なんでだれもこないんだ、コナン、粉薬」
「またダジャレ…」
それはあなたのレベルがいろんな意味で高すぎだし、暑苦しいからよ、とは心やさしいアリスはいうことができなかった。
「yo,yo,わかった。私にはEnglishが足りないんだ!!!!!!!」
「違うと思うけど…」
marisaは不意にステージから飛び出すと、どこかへ消えた。
____________________________________
「Welcome to kamishirawa's English school! Let's right down the lesson.」
(ようこそ、上白沢の英語教室へ! さっそくレッスンをはじめようか)
marisaは上白沢塾が幻想郷に押し寄せる不景気を打開するために新規事業展開してできた英会話教室に来ていた。
ここで、私は真のニューヨークラッパーになるんだzeと意気揚々、この教室の門をくぐったのだった。
「Let's bigin with a discussion to get to know each other.First…marisa.」
(お互いの仲を深めるためにディスカッションしてお互いの仲を深めようか。はじめは魔理沙からだ。)
流暢な英語の慧音先生。
さすがである。
歴史以外にもいろいろできたりするスーパー慧音先生だった。
ニューヨーク出身のmarisaは慧音先生に促されると、余裕綽々の表情でこう答えた。
ちなみにニューヨークシティー本場のEnglishである。
「yo,yoメーン! チェッキサワントゥ。」
一瞬だけ教室の空気が凍った。
慧音先生も苦笑いを浮かべる。
「I’m Yukari. I'm 17years ago. By the way,What's your hobby? Marisa? 」
(私は紫。ぴっちぴちの17歳よ。ところで魔理沙、あなたの趣味は何?)
「イ、イエス、メーン、ニュ、ニューヨークレぺゼン」
話をふられる度にmarisaは冷や汗を流す。
ここはmarisaにとってまるでニューヨークシティだった。
そして、無論、付け焼刃の本場のEnglishが通用するはずはなかった。
それから何日が経つのだろうか。
「ま、魔理沙、受けたらどうだ?きっと、自信がつくぞ」
授業終了後、心配になったシスターもとい上白沢ティーチャーに勧められ、ニューヨーカーのライセンスをとることにしたmarisa。
____________________________________
「で、結局どうなったの?入浴のライセンスはとれたの?」
後日、霧雨魔理沙はアリスの家を訪れたのだった。
「はあ、なんだそりゃ。でも、英検五級落ちた」
うなだれる魔理沙。
アリスの腹筋が一瞬にして崩壊した。
「ぎゃはははははははははははははっはははwwwwwwwwwえwいwけんwごきゅうwおちるとかwwww小学生でも受かるのにwwwwwwwwwwwwwwwwwww」
「ひどいぜ…でもな、アリス、私は気付いたんだ。ニューヨーカーになるより女子力をあげなきゃいけないことが大切だと」
アリスは笑いやんだ。
嫌な予感がした。
「ほら、これ、すごいだろ。これこそが私なのよ!!!!!うふふふふふっふふふ」
魔理沙の急な口調のかわり方にアリスは鳥肌が立った。
おもむろに黒い帽子を脱ぐ魔理沙。
あらわれた頭にそびえるはあの伝説の昇天ペガサスmix盛りだった。
「これからはこれでいくわよん!!!!!うふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふh」
アリスは卒倒した。
休日に魔理沙の家を訪れたアリスは魔理沙の格好を見るなり度肝を抜かれた。
「YOチェケ、DJアリス、私は魔理沙ではない、marisaだze!」
「だれがDJよ!!だから、どうしたのよ。」
ちゃらちゃらとしたチェーンを何重にもつけ、いつもの黒い帽子のかわりにポップでカジュアルな帽子、いつもの黒装束のかわりにファンキーなぶかぶかのトレーナー。
汗をだらだらと流している魔理沙も改めmarisaがいうには、サイコーにナウでホット、ヤングな格好らしい。
そばで見ていたアリスは暑苦しく思えた。
「あのさ、あんた、暑いせいで、頭いかれてるんじゃない?」
アリスはmarisaに突っ込む。
「ああん?私に対するディスかあ?シャラップ、ラップなめんな、サランラップ、クレラップ!!…決まったze」
「あの、お嬢さん?幻想郷でそんな言葉を使われましても通じないかと…。しかも、ダジャレはあまり…」
「hey,hey,DJ Alice,ニューヨーク帰りなめんな、入浴するze!!」
「あの、どうぞご勝手に…またダジャレ…突っ込みどころ満載過ぎ」
アリスはぐったりとしてきた。
暑さのせいではない。
marisaは外の世界のラップという音楽に惹かれたらしい。
ラップを演奏するニューヨークのファッキンなラッパー達の生き方に惚れこみ、自分をニューヨーク出身だと思いこむようになったとか、ならなかったとか。
「yo,yo、違う、私はニューヨーク出身だ!!!いくze、DJ Alice」
「は?」
手を取られるアリス。
「私は銃撃戦の中、激しいラップがしたいんだ。」
「わけわかんないわよ!!って、手を離しなさいって!!!」
半ば強引にmarisaに引きずられるような格好でどこかに連れていかれるアリスだった。
連れて行かれたのは
「ニューヨークラッパーmarisaIN幻想郷LIVE」
という看板がかかげられた特設ステージ。
ラップに必要な機材は揃えられている。
多分香霖堂のおかげ。
「魔理沙」
「魔理沙じゃない、marisaだ!!!!!!!」
「わ、わかったわよ。えーっと、一体何をしようとしているの?」
「激しいラップに決まっているじゃないか、ジャマイカ、スルメイカ」
「またダジャレ…」
アリスはへとへとに疲れ果てていた。
「DJ Alice! さあ、まわせまわせ、まわすんだze!!!」
「な、なにを…」
アリスはmarisaにいろいろと教わり、DJみたいにレコード盤を半強制的にまわすことになった。
「なんで、私がDJやらなきゃいけないのよ!!!!」
「だって、お前しかいないから仕方がないじゃないか、ジャマイカ、スルメイカ」
「またダジャレ…」
アリスは泣きたくなった。
「hey,heyホットでクールなliveをはじめるze!!」
そうmarisaが言い放つと、marisaの主催する「ニューヨークラッパーmarisaIN幻想郷LIVE」が始まりを告げた。
弾丸のように飛ばすラップ、赤面しながらレコードを回すDJ。
一生懸命やっているのに(とくにmarisa)、しかし、誰も観客が来ない。
人通りの多い、人間の里でひらいているというのに。
理由は簡単、こんなに暑い昼下がりの中で暑苦しいものなんてみたい人間や妖怪がいるはずもなく。
そして、幻想郷の者にとってはレベルが高すぎた。
「なんでだれもこないんだ、コナン、粉薬」
「またダジャレ…」
それはあなたのレベルがいろんな意味で高すぎだし、暑苦しいからよ、とは心やさしいアリスはいうことができなかった。
「yo,yo,わかった。私にはEnglishが足りないんだ!!!!!!!」
「違うと思うけど…」
marisaは不意にステージから飛び出すと、どこかへ消えた。
____________________________________
「Welcome to kamishirawa's English school! Let's right down the lesson.」
(ようこそ、上白沢の英語教室へ! さっそくレッスンをはじめようか)
marisaは上白沢塾が幻想郷に押し寄せる不景気を打開するために新規事業展開してできた英会話教室に来ていた。
ここで、私は真のニューヨークラッパーになるんだzeと意気揚々、この教室の門をくぐったのだった。
「Let's bigin with a discussion to get to know each other.First…marisa.」
(お互いの仲を深めるためにディスカッションしてお互いの仲を深めようか。はじめは魔理沙からだ。)
流暢な英語の慧音先生。
さすがである。
歴史以外にもいろいろできたりするスーパー慧音先生だった。
ニューヨーク出身のmarisaは慧音先生に促されると、余裕綽々の表情でこう答えた。
ちなみにニューヨークシティー本場のEnglishである。
「yo,yoメーン! チェッキサワントゥ。」
一瞬だけ教室の空気が凍った。
慧音先生も苦笑いを浮かべる。
「I’m Yukari. I'm 17years ago. By the way,What's your hobby? Marisa? 」
(私は紫。ぴっちぴちの17歳よ。ところで魔理沙、あなたの趣味は何?)
「イ、イエス、メーン、ニュ、ニューヨークレぺゼン」
話をふられる度にmarisaは冷や汗を流す。
ここはmarisaにとってまるでニューヨークシティだった。
そして、無論、付け焼刃の本場のEnglishが通用するはずはなかった。
それから何日が経つのだろうか。
「ま、魔理沙、受けたらどうだ?きっと、自信がつくぞ」
授業終了後、心配になったシスターもとい上白沢ティーチャーに勧められ、ニューヨーカーのライセンスをとることにしたmarisa。
____________________________________
「で、結局どうなったの?入浴のライセンスはとれたの?」
後日、霧雨魔理沙はアリスの家を訪れたのだった。
「はあ、なんだそりゃ。でも、英検五級落ちた」
うなだれる魔理沙。
アリスの腹筋が一瞬にして崩壊した。
「ぎゃはははははははははははははっはははwwwwwwwwwえwいwけんwごきゅうwおちるとかwwww小学生でも受かるのにwwwwwwwwwwwwwwwwwww」
「ひどいぜ…でもな、アリス、私は気付いたんだ。ニューヨーカーになるより女子力をあげなきゃいけないことが大切だと」
アリスは笑いやんだ。
嫌な予感がした。
「ほら、これ、すごいだろ。これこそが私なのよ!!!!!うふふふふふっふふふ」
魔理沙の急な口調のかわり方にアリスは鳥肌が立った。
おもむろに黒い帽子を脱ぐ魔理沙。
あらわれた頭にそびえるはあの伝説の昇天ペガサスmix盛りだった。
「これからはこれでいくわよん!!!!!うふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふh」
アリスは卒倒した。
それも下手な。
個人的的には好きだから簡易匿名評価の最高点を。
あと、「bigin」は幾らなんでも……
でも会話文にwが入ってるのは個人的に少しいやでした。
面白かったです、ノリとか特に
とりあえず上白沢ティーチャーは素晴らしい