Coolier - 新生・東方創想話

アリスの心、魔法の力

2009/01/25 14:15:14
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この小説はアリ×マリを含みます、苦手な方は閲覧をお控えください。
でもそこまでハードではないですけど
&完全なるオリジナル設定です


























「ほら、アリス、おいてっちまうぞ」
私を遠くで呼んでいる人
霧雨魔理沙、私がひそかに思いを寄せている人
「待ちなさいよっ」
私は靴をきちんとはきなおして歩き始める

そういえば、私が魔理沙のことを好きになったのはいつからだったかしら
私がこうして外に出て、皆とワイワイやるようになったのはいつからだったかしら

そうね、あれはまだ小さいころだったかしら、いろいろあったわね





真っ暗な部屋の片隅、アリスはそこに膝を抱えて座っていた
暗いといっても今は昼、部屋中のカーテンがその光を遮っていた
そこにある唯一の灯りは暖炉の赤く燃える炎だけ
それも薪もほとんど燃えてしまい後は消えるだけの弱々しい光
アリスはただそれを、虚ろな瞳でただ見つめていた
あれが消えたら、私も一緒に消えればいいのに
そんなことしか考えていなかった
そばにあった人形を自分の目の前に立たせ、問いかけてみた
「ねぇ、私が悪いの?力を持ってる私が悪いの?」
するとその人形は誰の手にも触れられていないにもかかわらず立ち上がり首を振ってみせた
それをみたアリスは人形を思いっきり払いのけた
その人形はそのまま壁に叩きつけられ、やがて動かなくなった
「こんなこと・・・どうしてできるのっ・・・」
悲痛にも似た自問
それは、その人形を動かしていたのはアリスだということ
普通の人間には真似できないこと
故に人外であるということ
アリスは生まれつき魔法と呼ばれる不思議な力を扱うことができた
人形がひとりでに動くのもそのため
だからその力を見た人間は彼女をこう呼んでいた
「化け物」「鬼の子」「悪魔」
だからアリスが里の子と遊んでいると
「化け物なんかに近寄るんじゃありません!何されるか分からないわよ!」
といって、緒に遊んでいた子の手を引いて連れて帰ってしまった
だからアリスはいつも一人だった、友達を作ってもすぐに引き裂かれてしまった

そんなアリスがいつも抱いていたもの、それが人形
里の子と遊べなくなってからというもの、人形だけが彼女の遊び相手だった
そこへ
「おい見ろよ!化け物が人形と遊んでるぞ!!」
「うわ、化け物のくせに人間と同じことしてる!気味悪ぃな」
「おい知ってるか?あの人形、呪われてるらしいぜ!一人で勝手に動くんだって」
「化け物にお似合いな人形だよなぁ、アハハハハ」
親や里の人が言っているとその子供が真似をするのは良くあること
以前遊んでいた子もそうやっていつしかアリスをいじめるようになっていった

口で罵られるぶんにはいい
だからアリスはずっと我慢してきた、何を言われようとも動じず、ただひたすらに無視をしてきた
そんな彼女が面白くなかったのか、それとも飽きてきたのか、彼らはついに手を出した
「おい、これちょっと貸してくれよ!後で返すからさ!」
そういって彼らの中の一人がアリスから無理やり人形を取り上げると
「皆、これ蹴って遊ぼうぜ」
といってそれを蹴り上げた
やめて!、と叫ぶ彼女を気にもせず
何度も蹴り続け、何度も踏みつけ、何度も地面に擦り付ける
ついに我慢の限界がきたアリスは、その中の一人に手元にあった石を投げつけた
すると彼らは突然動きを止めた
その中の一人が
「ま、魔法をつかったぞ!!」
と、真っ青な顔で叫んだ
どうしたことか、アリスの投げた石を魔法と勘違いしたようだ
「ちがうの!魔法なんて使ってない!!」
声を振り絞った叫びも彼らには届かず、そのまま里へと走り去ってしまった

そこにぽつんと残された影が一つ、夕日に照らされ彼女のほうへ伸びてきた
大事にしていた人形、私の一番の友達・・・
そこに先の面影はなく、目はどこかへいき、腕は取れかけ、服も髪もボロボロになっていた
悲しかったけれど涙も出なかった、もう散々流したから・・・
アリスはその人形をそっと抱いて家へと戻った
すぐに代わりの布や糸を持ってくるときれいに直してやった
何回も針で指を刺しながら、でもだんだんコツをつかめてきたのか最後のほうは手際よく修繕していった

その日は食欲もなかったのでそのままベッドに入った
枕元にはあの人形、ボロボロになる前のと見分けがつかないぐらいだ
「明日、誤解を解かなきゃ、信じてもらえるか分からないけど・・・」
でもきっと分かってもらえると、そう自分に言い聞かせてまどろみの中に落ちていった

翌日、里の近くの森で楽しそうに遊んでいた彼らを見つけた
しばらく勇気が出ず、見つめているだけだった
でも、覚悟を決めて話しかける
「あ・・・あの・・・」
その声に気づき振り向いた者は皆、それがアリスだと知るや一目散に逃げ出す
「待って!違うの、聞いて!」
その中の一人、昨日人形を取り上げた少年がアリスをにらみつけながら聞いた
「なんか用か?」
「私、昨日魔法使ってない、ただ・・・石を投げただけなの・・・」
「それで?」
「・・・だから・・・誤解しないで」
「うん、分かった、あのさ・・・俺も、昨日は悪かっ―――
と、少年がなにか言い終わる前にアリスは後ろからの衝撃で吹っ飛ばされ山道を転げ落ちる
彼らの中の一人がアリスを蹴り飛ばしたんだろう
石にぶつかって、木にぶつかって、高いところから落ちて、アリスはそのまま意識を失った

ふと、落ちてくる水の冷たさに目を覚ました
「雨・・・」
アリスが目を覚ました場所は自分の家の前
「あれ・・・なんで?私、後ろから蹴られてそのまま・・・」
体中がひどく痛い、でもその腕や足のすりむけていた部分には雑だが包帯が巻かれていた
そして手のひらに違和感、体を起こしていないためそれが何なのかは確認が出来ない
でも形と手触りからこれが人形だということに気がついた
私、今日は人形を持っていかなかったような・・・
そう思い顔のほうに持ってくる
それは自分の人形とは程遠い、変な形の人形
左右の腕の長さが違ったり、背中から綿がはみ出てたり
見るにたえないみすぼらしい人形
でも、暖かかった
誰かがアリスのためにと、心をこめて
この人形からはそんな温もりで満ちていた
だから雨の寒さなんか忘れて、しばらくその人形を抱きしめていた

なんとか立ち上がり家に入る、冷えてしまった体を暖炉の火が暖めてくれる
アリスは早速布と糸を持ってきて、そのみすぼらしい人形を直していった
作った人のオリジナリティは崩さずに、形だけを整えて
区別するのに不便だから、でもなにより友達として
彼女はその人形を『上海』、自分の人形を『蓬莱』と名づけた
なんだか友達が2人に増えてうれしかった

翌日、体の痛みが引かず家で休むことにした、人形のお礼を言いに行きたかったけど・・・
そんなときに家のドアがノックされた
仕方なくベッドから起きてドアを開ける
「よ、よぉ」
あの少年がはにかみながら立っていた
「怪我、大丈夫か?」
「・・・あなたがここまで運んでくれたおかげで」
なんだか不思議と会話が出来た
「昨日いえなかったから言うけど、ごめんな、人形、ボロボロにしちゃって」
今まで自分をいじめていた嫌な奴
でももう怒ってなどいなかった
「ううん、人形くれたから、もういいよ、ありがとうね」
そういうと少年は満面の笑みで遊びに誘ってくれた
でも包帯を見せるとあわてて謝りだすのが面白くて、笑ったのなんていつ以来だろうなんてことを思っていた

それから彼は外に出れないアリスのお見舞いに毎日毎日やって来た
アリスは彼が来るたびに笑っていた、彼もアリスをあの手この手で楽しませた

そんなある日、彼が魔法を見たいと言い出した
「なぁ、見せてくれよ、頼むよ」
この日彼が暗い顔をしていたものだから
今度は自分が元気付けてあげようとアリスは魔法を見せた
そのとき、玄関の破られる音
ずかずかと何人もの男たちが金槌や鍬を持って入ってきた
アリスは魔法で火の玉を浮かべている最中、その下には彼
それをみた男たちは皆顔を合わせ下卑た笑みを浮かべている
やがてその中の一人が
「こいつ、里の子供を襲っているぞ!!」
と、外に向かって叫んだ
外には群集、そこからは
「いつかやるんじゃないかと思ってたわ」
「どうしてこんな子を里に置いておいたのかしら」
「さっさと殺しちまえ!!」
という声が聞こえる
「ねぇ、これはどういうこと!?ねぇ!?」
うなだれている彼に向かって怒鳴るアリス
彼はしきりに“ごめんなさい”とつぶやいている
「なぁ、お前、今こいつに襲われそうになったんだろ?違うのか!?」
男たちの中の一人が彼に向かって威圧する
彼は已然うなだれたまま
「違うのかって聞いてんだよ!!」
別の男が彼を蹴り飛ばした
やがて
「・・・おそわれ・・・ました」
彼はそう言った


はめられた・・・

裏切られた・・・

信じていたのに・・・

友達だと・・・思っていたのに・・・


そのとき、アリスの中でなにかが壊れた
「・・・フフフ」
自然と笑いがこみ上げてくる
手元にあった本をとる

そして

目の前には今にも振り下ろされる寸前の金槌、笑顔の男
次の瞬間に、それらは灰になった


「ウフフフ」
みんな燃えてしまえ、人も、里も、


全て


しかしアリスはまだ全てを燃やしてはいなかった
私の目の前にはあの少年、その周りは火の海
私は膝をついてうなだれたままの彼を見下ろす
「ごめんな、俺、怖かったから」
そして彼はポロポロと泣き出した
「言われたとおりにしなきゃ俺を殺すって、大人たちに脅されて、それで・・・!」
彼の顔にははっきりと見て取れる後悔、自分への罪悪感
そういう少年に、アリスは無言で手を差し伸べる
驚いた顔をして、少年はあのときの笑顔でその手を掴む
「人形、大事にするわね」
そう言って微笑みかけた後に、少年の姿はなかった



それから、逃げるように東へ向かい
その途中にあった村や里を転々としていった
しかしどこにいっても、彼女を受け入れようとするところはなかった
そもそもアリスにも、受け入れてもらおうとする気もなかった
でも、どんなにひどい目にあってもアリスは全てを燃やしてしまうことはもうしなかった
それは彼女なりの後悔なのだろうか、それとも、何か別の感情なのか





「おいアリス、アリス!」
私は魔理沙の声に我に返った
肩をゆすり心配そうに見つめる魔理沙、その瞳に少しドキッとした
「な、なに?」
「なに?じゃねぇよ、話しかけても何にも反応しないから心配したぜ」
魔理沙が私のことを心配してくれている、なんだかとても嬉しかった
「いいえ、別になんでもないわ、ただ昔のことを少し思い出してただけだから」
「昔かぁ・・・」
そういって魔理沙はどこか遠い目をしていた
なんだか過ぎ去った過去を懐かしんでいるようにも見える
そして突然こんなことを言い出した
「なぁ、私たちが出会ったのっていつだったっけ」
「え?えっと・・・そうだわ、私が気づかないうちに幻想郷入りしたときじゃないかしら」
そう、あれは忘れられもしない出会い





あの事件から人間の月日に換算して約半年
あてもなく歩いているうちに彼女は新しい家を見つけた、なんでもないただの平屋
しかしその家に主はなく、部屋中にほこりが積もり、天井には蜘蛛の巣がかかっていた
放置されてからもう1年以上もたっているのだろう
アリスはその家を一目で気に入った、はじめに住んでた家に構造がとてもよく似ていたから
暖炉に、ソファ、ふかふかのベッド、窓には黒いカーテン、その全てが酷似していた
早速部屋の掃除をはじめ1日を使い完全に住めるような状態にまできれいになった、実際掃除したのは彼女ではなく上海と蓬莱である
「こんなにいい家、いつぶりかしら」
ちょっと嬉しくなって一人微笑んでいた

アリスがここに落ち着き1週間がたったころ
外からなにやら音が聞こえる
また、なのかしら
そんなことを思っていた
人々は里や村から離れた場所に住んでいる者を、ただそれだけを理由に「鬼」などと呼んだりもする
そうして3日もいられなかった事だってあった

少しカーテンを開いて外の様子を見てみる
その目に飛び込んできたのは蠢く黒い影、ではなく黒い帽子
木の根元でなにやらごそごそとやっている
すると突然立ち上がり彼女の家をみるやいなや玄関まで行き扉をノックした
「・・・はい」
と、扉を開くと
「なぁなぁなぁ、あそこにあるキノコもらっていいか!?」
あの黒い帽子をかぶった私と同じくらいの年の女の子が目をキラキラと輝かせ
木の根元に生えていた色とりどりの・・・毒々しいまで色のキノコを指差してハァハァしていた
「わ、私のじゃないから、勝手にどうぞ・・・」
その興奮のしように少しの恐怖も覚えながら受け答えした
「ホントか!?やったぁ~!!」
と、さっきのキノコに走っていき、やがてそれを大事そうに抱えて帰っていった
「な、なんだったのかしら・・・」
謎しか残さないまま疾風のように駆け抜けていった少女

それからその場所にまたキノコが生えた
そのたびに黒い帽子の少女が現れ
颯爽とそれをかっさらっていく
あんなキノコどうするのかしら・・・
最初はそれだけ、ただの知的好奇心だった

だから次にキノコが生えたとき、そのキノコを抱えて彼女を待っていた
すると砂煙を巻き上げて爆走してくるあの人
アリスを確認するとその目の前でブレーキをかけて止まった、かのように見えた
が、そこにあった石につまずきバランスを崩しその勢いのままアリスに突っ込む
「え?きゃぁぁあ!」

後頭部に痛み、そしてなんだか息苦しい
「うぅ・・・」
顔の近くに吐息がかかる
何が起きたのか一瞬分からなくて顔を上げる
ふと、唇にやわらかい感触
驚いて目を開けるとそこには彼女の顔
その自体を察した彼女が勢いよく飛び上がる
アリスは已然何が起こったのかわからないまま
その少女は羞恥に顔を真赤に染めて
「そ、その、ごめん・・・」
と、手で顔を覆っていやいやをしだした
「あわわわわわ、な、なんだってこんなことに・・・よ、よく意味が分からないぜ・・・うわぁぁあ・・・」
そうやって照れ腐っている彼女を見てアリスは始めて理解した
キス・・・しちゃった・・・
ボッと顔の温度が上がった気がした
初めてのキスが女の子だなんて・・・、きっと二人はそんなことを思っていただろう
「あれ、それは・・・」
その女の子が私の足元に散らばるキノコにきがつき言った
「あぁ、またあなたがくると思って、何に使うのか聞こうと思ったから待ってたのよ」
「そうだったのかぁ、あ、怪我ないか?」
そういって手を差し伸べてくれる
その手を掴んだらまた顔が赤くなった気がした
「うん、大丈夫よ、ありがと」
で、それ、とアリスはキノコを指差して聞いた
「あぁ、魔法に使うんだ」
「え・・・?」
アリスは耳を疑った、今この女の子はなんていった?
魔法に使う?
「え・・・あ・・・」
だからただ口をパクパクするしか出来ずに言いたいことが言えずにいた
「魔法に使うんだよ、どうだ?驚いただろ?」
そういって彼女は無邪気な笑みを浮かべた
「親はそんなものやってるんじゃないとか怒るけど、私はさ、好きなんだよ、魔法」
自分と全く正反対な人を見た

魔法が大好きな彼女

魔法が大嫌いな自分

「ううん、そんなに驚かないわ、だって私も魔法使いだから」
だからそんなことを言っていた
これは自分から正体をばらすようなもの、もしこの子が遊びで言っているのだとしたら、また出て行かなければいけない
ちょっと後悔した
でも
「本当か!?お前はどんな魔法使えるんだ!?あ、その前に、名前教えてくれよ」
ほとんど名乗ることがなかった自分の名前
「アリス、アリス・マーガトロイド」
「アリス・・・マーガロイド?マーガトロ・・・お?マーガリン?」
「マーガトロイド」
「おぉ、そうだそれそれ、長いからアリスでいいや、私は霧雨魔理沙、よろしくな」
そうやってまた、屈託なく笑うものだから
アリスはだんだん惹かれていった

引きこもりがちだったアリスもやがて外に出るようになった
と、言うより半ば強制的に魔理沙のキノコ集めに手伝わされて・・・
そんななか、アリスの中で渦巻いていたもの


“裏切り”


またこうして仲良くなってもいずれ裏切られるんじゃないんだろうか
そうしてどんどん疑心暗鬼になっていったアリスはついにまた家から出なくなった
魔理沙が家にきても無視して引きこもり続けた
「アリスっ?いないのか?」
外で彼女が叫び続けている、どうせそれも私を陥れるための罠
ずっと、ずっと、そう思っていた
思い込んでいた

不意に窓ガラスの割れる音、部屋に転がり込んできたのは星型の弾幕
「おじゃましまっすよっと」
その開いた窓から誰かが入ってくる
ふと脳裏によみがえるあの光景
この精神状態では入ってきたのが魔理沙とも気づかずに
「いやぁぁぁぁぁぁぁあ!!!」
アリスは叫び、目をつむり、耳をふさぎ膝を抱えて丸くなる
「うわ!?なんだこいつら、人形が勝手に動いてるぜ!」
主人の危険に上海と蓬莱が動き出す
しかしそんな事もお構いなしにアリスに歩みを進める

どれだけの時間が流れたのだろう、そうして

魔理沙はやさしくアリスを抱きしめた
「え・・・?」
恐る恐る顔を上げる
「ほら、なにやってんだよ、迎えに来たぜ」
そこには傷だらけの彼女の笑顔、アリスの大好きな優しい笑顔
「ははっ、こいつら人形のくせに強いのなんの、これがアリスの魔法なのか?」
といってまた声を上げて笑った
「魔理沙ぁ!!」
そんな彼女にアリスは抱きつく
「痛い痛い痛い!おい、やめろよアリス!ハハハッ」
そんな魔理沙に構いもせずただ抱きしめ続ける
「魔理沙、魔理沙ぁ」
アリスはただただ泣きじゃくり
魔理沙はそれを黙って抱きしめていた





そういえば、このときのすぐ後に魔理沙は家から勘当されたのよね
この話は魔理沙が嫌がるからやめておこう
「そんなこともあったなぁ」
魔理沙は私の隣であの時と変わらない笑顔をうかべている
私の大好きな優しい笑顔、私を救ってくれた笑顔
なんだか照れくさくなって空を見上げた
どこまでも真っ青な空、白い雲、輝く太陽、頬を凪ぐ涼しい風
そして隣には愛しい人
ずっとこのままでいれたらいいのにな
「なぁ、アリス」
なに?とそっちを向くと

唇にはあの優しい感触
口の中に広がる柑橘系の味
「するんなら・・・ちゃんとしとこうと思ってさ、ほら、事故じゃなくて・・・」

真赤な顔でそういう魔理沙に

今度は、私から






fin
前半はアリスが魔理沙と出会う前の話、続けて出会ってから好きになるまでの話ということです。
ついでに上海と蓬莱の誕生話まで勝手に作ってしまいました
アリ×マリ・・・フォーエヴァー(笑)
最初はちょっとシリアスに(それにしてもアリスを黒くしすぎたような・・・
後はほんわかと正反対に書いちゃったから物語が崩れてないか心配だったり・・・
前回よりは気をつけて書いたつもりですけど、良くなったのかもう心配ですよ(汗
ALICE
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コメント



0.510簡易評価
2.20名前が無い程度の能力削除
完全オリジナルと言うまえがきを見てある程度覚悟をしながら読みました。
が、予想以上でした。ここまでいくとオリジナルキャラと大差ないな、と言うのが個人的感想です。

それがやはり原因の一旦となり、回想のアリスはオリジナルのキャラであるような違和感が拭えませんでした。
またアリスの違和感に引っ張られて内容からも不自然さを感じました。魔理沙が見知らぬ誰かと話をしているような。
文章自体は小説として成り立っていますし、自分は書き方自体はそう悪くないとは思います。
なのでこの点数を。
4.60名前が無い程度の能力削除
重いの書くのが悪いわけではないですが、それに見合うだけの文章の重さが足りなかった。
薄いかなと。
ただ作者氏は想像力が豊かです。まずは小さな描写を積み上げてみてはどうか。
贅肉が増えますが、いったん増やしてからそぎ落とすほうが成長の方向としては楽です。
5.10名前が無い程度の能力削除
大体2と同じ感想です。さらに言うなら注意書きを免罪符にしようとした感じです。
6.90名前が無い程度の能力削除
アリスが原作と違う過程を経て大人になっていますね。
原作のアリスのイメージがある為、少々戸惑いました。
もう少しアリスの心理描写等増やして、アリスはどういう人間なのかを増やしても良いと思います。
そうすれば原作のアリスとこの話のアリスを混同し違和感を感じる事はなかったかなと思います。
作品自体は大変興味深いものでした。
ここではオリジナル設定等は評価されにくいですが、私はこういう作品好きです。
完全なるオリジナル設定上等です。
頑張ってください。
7.90名前が無い程度の能力削除
おもしろかったよ、普通の小説的にはね、ただもうちょっとキャラを立たせたほうがいいと思いますね。
もはやアリスが誰なのか分からないといったところです、次書くときはもうちょっとキャラを尊重して書いたほうがいいかな
【東方】という枠をはみ出ない程度のオリジナリティならば100点でしたが、それだけですね

ということで10点はお預け、また次も頑張ってね、あなたは回を重ねるごとに良くなってるよ
9.80煉獄削除
私は決して悪いものだとは思わなかったですね。
面白いとは思いますよ。
ただ、アリスの過去が悲しいものがあるのにズシっとくる
重さが足りない感じがしました。
興味深く書かれているとは思うのですけど、やはりあと一歩。
前回と比べたら上達はしているものと思います。
次回作なども期待したいですね。
10.10名前が無い程度の能力削除
「完全なるオリジナル設定」と前書きされているものの、ここまで東方の原作を無視されてしまうと
私には駄目でした。
オリジナルとしての内容も平凡というか、ありがちなものですし。
12.無評価名前が無い程度の能力削除
オリジでも面白くなかったといえば嘘になりますし、面白いといえばまた微妙な。
なんというかですね、キャラの個性が生かせていない気がする。
これだったらパチェさんとレミリアの出会いでも書けそうだし。
アリスじゃなきゃだめ!って言う決定的な何かが足りない気がした。
P.S マリアリは俺のジャスティス
14.30名前が無い程度の能力削除
あなたは神綺様を知っていますか?
19.無評価名前が無い程度の能力削除
まず、アリスは魔族の娘ですよね?旧作の話は無かった事にされてることもあるらしいので、そこんとこは微妙ですが。
オリジナル設定を入れるのは結構ですが、元々の設定を無視するのはどうかと思います。アリスは魔族の娘だったのが、捨食と捨虫の魔法で、自ら魔法使いになったものだったハズですよ。
この話は「コナン君はただの推理好き少年です」ぐらいの設定無視っぷりですよ。工藤新一は?みたいな。
それとアリスの親はどうしたという説明が無かった気がします。魔界神を出さないにしても入れるべき話だったと思います。
22.100名前が無い程度の能力削除
普通に面白い
内容もしっかりしてるし

今後に期待