「~~~~♪♪」
彼女はとてもご機嫌だった。今夜は満月、それも禍々しいような緋色の。
それを邪魔する雲も無く、星ひとつ出ていない。
さらには地下牢からも抜け出せているので彼女の邪魔をするものもない。
最高の一夜になるはずだった。
あの光景を見るまでは。
「フンフフ~ン♪って、ありゃ?」
紅魔館の庭、姉であるレミリア部屋の近くを通りかかった時、咲夜の声が姉の
部屋から聞こえてきたような気がした。
「何やってんだろ?」
疑問に思い窓に近づいてみる。
「ちょっ、咲夜、待ってったら!!」
「いいえ、お嬢様、待つ訳にはいきません。」
となんだかよくわかんない会話。
「???」
さらに疑問に思い窓から中を覗こうとしたが、カーテンが閉じられていたので、
シルエットしか見えない。
が、
それを見て、
「・・・・・・・・。」
フランは絶句した。
「もう少し待ってったら!!」
「ダメですお嬢様、今すぐに!!」
「今すぐにその服を脱いで下さい!!!」
「・・・・・はぁ?」
フランは一瞬咲夜が何を言ったのか判らなかった。
「服脱いでって・・・・って、ええ!!!」
ようやく言葉の意味を理解したフランは、その成り行きを見守る。
「ちょっと、咲夜、焦りすぎよ、別に今すぐじゃなくてもいいでしょう!!」
「いいえいけません。もう十分待ちました!!それより、ほら早くして下さい!」
「ええ・・・ちょっ、何やってんのよ!!」
「お嬢様が言うことを聞かないからです!」
ええええこれちょっとマジで何やってんのよあの二人、とおどおどしながらも、
とりあえず姉の部屋に入り、
「お姉さま!!!!」
と叫んでみた。
すると、
どういう訳か、パジャマや下着などを手に抱えている咲夜と、
それに必死に抵抗しているうちにこぼしたのであろう紅茶で濡れた服を着た姉が
いて、
二人ともがこちらを見て、
「「・・・・・・・・。」」
気まずそうにだまってしまった。
沈黙が続くことしばらく、
「ええ~と・・・・咲夜、お風呂に入ってくるから、着替え・・・よろしく。」
とレミリア。それに、
「ふぇっ、あっ、ええと・・・かっかしこまりました!!!」
と、顔を真っ赤にした咲夜が、ものすごいスピードで部屋を飛び出して言って、
「えと、じっじゃあね、フラン。」
とレミリア。
「えっ、ああ・・・うん。」
結局、一体何があったかよくわからないまま部屋に残されたフランは、
「・・・・・ま、いっか。」
と、散歩を再開するのであった。
後日、咲夜に聞いて(吐かせて)みたところ、
「風呂に入れ!!」
「ぜっっったいに、イヤ!!!!」
みたいな事だったと言う。
「ふ~ん。」
「今度は私も一緒に入ろっと♪」
あの夜と同じくらいご機嫌になるのであった。
彼女はとてもご機嫌だった。今夜は満月、それも禍々しいような緋色の。
それを邪魔する雲も無く、星ひとつ出ていない。
さらには地下牢からも抜け出せているので彼女の邪魔をするものもない。
最高の一夜になるはずだった。
あの光景を見るまでは。
「フンフフ~ン♪って、ありゃ?」
紅魔館の庭、姉であるレミリア部屋の近くを通りかかった時、咲夜の声が姉の
部屋から聞こえてきたような気がした。
「何やってんだろ?」
疑問に思い窓に近づいてみる。
「ちょっ、咲夜、待ってったら!!」
「いいえ、お嬢様、待つ訳にはいきません。」
となんだかよくわかんない会話。
「???」
さらに疑問に思い窓から中を覗こうとしたが、カーテンが閉じられていたので、
シルエットしか見えない。
が、
それを見て、
「・・・・・・・・。」
フランは絶句した。
「もう少し待ってったら!!」
「ダメですお嬢様、今すぐに!!」
「今すぐにその服を脱いで下さい!!!」
「・・・・・はぁ?」
フランは一瞬咲夜が何を言ったのか判らなかった。
「服脱いでって・・・・って、ええ!!!」
ようやく言葉の意味を理解したフランは、その成り行きを見守る。
「ちょっと、咲夜、焦りすぎよ、別に今すぐじゃなくてもいいでしょう!!」
「いいえいけません。もう十分待ちました!!それより、ほら早くして下さい!」
「ええ・・・ちょっ、何やってんのよ!!」
「お嬢様が言うことを聞かないからです!」
ええええこれちょっとマジで何やってんのよあの二人、とおどおどしながらも、
とりあえず姉の部屋に入り、
「お姉さま!!!!」
と叫んでみた。
すると、
どういう訳か、パジャマや下着などを手に抱えている咲夜と、
それに必死に抵抗しているうちにこぼしたのであろう紅茶で濡れた服を着た姉が
いて、
二人ともがこちらを見て、
「「・・・・・・・・。」」
気まずそうにだまってしまった。
沈黙が続くことしばらく、
「ええ~と・・・・咲夜、お風呂に入ってくるから、着替え・・・よろしく。」
とレミリア。それに、
「ふぇっ、あっ、ええと・・・かっかしこまりました!!!」
と、顔を真っ赤にした咲夜が、ものすごいスピードで部屋を飛び出して言って、
「えと、じっじゃあね、フラン。」
とレミリア。
「えっ、ああ・・・うん。」
結局、一体何があったかよくわからないまま部屋に残されたフランは、
「・・・・・ま、いっか。」
と、散歩を再開するのであった。
後日、咲夜に聞いて(吐かせて)みたところ、
「風呂に入れ!!」
「ぜっっったいに、イヤ!!!!」
みたいな事だったと言う。
「ふ~ん。」
「今度は私も一緒に入ろっと♪」
あの夜と同じくらいご機嫌になるのであった。