~博麗神社 壱拾:零零~
「ん~・・・っはぁ・・・」
朝と昼の境目。
楽園の巫女。博麗霊夢は神社の縁側でお茶を飲んでいた。
いつもならこの時間帯、せっせと掃除の振りをしているところだが。
「・・・なにかしら、この胸騒ぎ。」
何か胸の奥で、何かが。起こるような気がし、掃除の振りどころでは無かった。
「また異変かしら・・・」
霧、雪、夜、何個か飛んで、非、船。
数多の異変を解決してきたが。この胸騒ぎは・・・。
ちょうど境内に入ってきた者を見つけ、その考えは後にした。
~紅魔館 壱拾:零零~
「・・・」
「――夜・・・」
どこからか朧に聞こえてくる声。
「・・・――夜!・・・う~・・・」
それはどこか聞き覚えのある声。
「・・・咲夜!!」
「え・・・あ、すみません御嬢様。」
「全く。どうしたのかしら?調子でも悪かったり?」
「いえ、少し考え事をしていただけです。」
それは我が主。レミリアスカーレットの声だった。
今日の早朝から少し胸騒ぎがする。
胸騒ぎがする日は大体が魔法使いと巫女との遠足が起こってしまうのだが・・・。
今日は違う。何かが違う。
「それでご用件は?」
「ええ、少しね。」
~魔理沙宅 壱拾:零零~
「魔符・・・」
霧雨魔理沙は魔力を集中させる。そして放つ。
「スターダストレヴァリエ!!」
魔理沙の周りに数多の星型の弾幕がばらまかれる。
だが。
「ぁぁぁ・・・やっぱり調子がでねぇぜ・・・」
今日の朝。そう胸騒ぎが起こってからというもの、全く調子がでないのである。
胸騒ぎの正体が分かれば復活して解決に乗り出せるのだが・・・。
今日は何時ぞやの永い夜のような難解な胸騒ぎのようだ。
その時。家のチャイムが鳴る。
~博麗神社 壱拾:壱拾~
境内に入ってきた、いや正確に言えば飛んできたのは八雲紫だった。
「何しに来たのよ。今は考え事で忙しいんだけど?」
「あら、その考えの答えを教えに来たのに、ひどいわね。」
紫は手に持った扇子を口元で振りながらいじけた振りをする。無茶するな。
「・・・また何かあったの?」
「ええ。また何かあったわ、いや違うわね、まだ起こっていないわ。」
「え?まだ起こっていない・・・?」
異変が起こる→解決としていた霊夢だったが、異変が起こる前だ、何も行動ができない。
下手に行動したら人里の人や妖怪等の信頼が失われるからだ。もう失うものは無いと思うが。
「ええそうよ。まぁ予兆かしら、とにかく起こってしまったら大変なことになるわよ。」
紫はスキマを展開しながら進める。
「永遠の闇が訪れ、黒く、紅い霧が流れ、季節はバラバラ。まるで吸血鬼と亡霊と御姫様ね。」
「まるで・・・ということは・・・」
スキマは十分に広げられ、そこに体を入れながら紫は言い残す。
「あの三人ではないわね。とにかく頑張りなさい、私は眠いのよ。」
~魔理沙宅 壱拾:壱拾~
「異変?」
魔理沙は突然息を切らせてやってきたアリスの話に口をはさむ。
話によると紅妖永の異変が同時に起こるらしいのだが・・・。
「そう!とにかく大変なのよ!」
「異変って言われたって・・・どうしてお前は分かったんだぜ?」
アリスは持ってきていたバックから上海や蓬莱に似た人形を取りだす。
「なんだそりゃ?」
「これは異変察知人形。題して【異変察知人形】よ。
異変が起こりそうになるとここのランプが光るんだけど・・・。」
アリスは人形の腹部についている紅、妖、永、萃等とついたランプを指さす。
ランプは紅、妖、そして永。と光り輝いていた。
「ネーミングセンス以外は褒めてやるぜ。で、それは100%なのか?」
「ええ!100%よ!!間違いないわ!」
「・・・分かったぜ。じゃぁとにかく準備をしなけりゃな。」
「ぁ。今日は私はパスするわね。」
アリスは帰り支度をしながら言う。
「何故だぜ?」
「今日は人形の整備日なのよ。すまないけど単独で行ってもらえるかしら?」
「・・・分かったぜ・・・」
~紅魔館 壱拾:壱拾~
「紅霧・・・ですか?」
「そう、紅霧よ。」
咲夜はプリンを美味しそうに頬張っている主の言葉に疑問を抱く。
「御嬢様は力を出していないと・・・?」
「ええ、全く以て出してないわ。」
ならおかしい。紅霧は此処の主、レミリア御嬢様しか出せないはず・・・。
誰かが御嬢様の力を影で操っているか・・・。
誰かが同じ力を使っているか・・・。
多分後者であろう。
「それで、私にその解決を?」
「っそ。頼むわよ咲夜。」
「分かりました。」
レミリアが咲夜の方を向いた時にはもう姿は無かった。時間を止めて準備に取り掛かったのだろう。
「・・・一体誰なのかしら・・・」
レミリアは難しい顔をして悩む。口と鼻に生クリームが付いているが・・・。
~館 壱拾:参拾~
「フフフ・・・さぁ、始まるわよ。宴が。」
「ん~・・・っはぁ・・・」
朝と昼の境目。
楽園の巫女。博麗霊夢は神社の縁側でお茶を飲んでいた。
いつもならこの時間帯、せっせと掃除の振りをしているところだが。
「・・・なにかしら、この胸騒ぎ。」
何か胸の奥で、何かが。起こるような気がし、掃除の振りどころでは無かった。
「また異変かしら・・・」
霧、雪、夜、何個か飛んで、非、船。
数多の異変を解決してきたが。この胸騒ぎは・・・。
ちょうど境内に入ってきた者を見つけ、その考えは後にした。
~紅魔館 壱拾:零零~
「・・・」
「――夜・・・」
どこからか朧に聞こえてくる声。
「・・・――夜!・・・う~・・・」
それはどこか聞き覚えのある声。
「・・・咲夜!!」
「え・・・あ、すみません御嬢様。」
「全く。どうしたのかしら?調子でも悪かったり?」
「いえ、少し考え事をしていただけです。」
それは我が主。レミリアスカーレットの声だった。
今日の早朝から少し胸騒ぎがする。
胸騒ぎがする日は大体が魔法使いと巫女との遠足が起こってしまうのだが・・・。
今日は違う。何かが違う。
「それでご用件は?」
「ええ、少しね。」
~魔理沙宅 壱拾:零零~
「魔符・・・」
霧雨魔理沙は魔力を集中させる。そして放つ。
「スターダストレヴァリエ!!」
魔理沙の周りに数多の星型の弾幕がばらまかれる。
だが。
「ぁぁぁ・・・やっぱり調子がでねぇぜ・・・」
今日の朝。そう胸騒ぎが起こってからというもの、全く調子がでないのである。
胸騒ぎの正体が分かれば復活して解決に乗り出せるのだが・・・。
今日は何時ぞやの永い夜のような難解な胸騒ぎのようだ。
その時。家のチャイムが鳴る。
~博麗神社 壱拾:壱拾~
境内に入ってきた、いや正確に言えば飛んできたのは八雲紫だった。
「何しに来たのよ。今は考え事で忙しいんだけど?」
「あら、その考えの答えを教えに来たのに、ひどいわね。」
紫は手に持った扇子を口元で振りながらいじけた振りをする。無茶するな。
「・・・また何かあったの?」
「ええ。また何かあったわ、いや違うわね、まだ起こっていないわ。」
「え?まだ起こっていない・・・?」
異変が起こる→解決としていた霊夢だったが、異変が起こる前だ、何も行動ができない。
下手に行動したら人里の人や妖怪等の信頼が失われるからだ。もう失うものは無いと思うが。
「ええそうよ。まぁ予兆かしら、とにかく起こってしまったら大変なことになるわよ。」
紫はスキマを展開しながら進める。
「永遠の闇が訪れ、黒く、紅い霧が流れ、季節はバラバラ。まるで吸血鬼と亡霊と御姫様ね。」
「まるで・・・ということは・・・」
スキマは十分に広げられ、そこに体を入れながら紫は言い残す。
「あの三人ではないわね。とにかく頑張りなさい、私は眠いのよ。」
~魔理沙宅 壱拾:壱拾~
「異変?」
魔理沙は突然息を切らせてやってきたアリスの話に口をはさむ。
話によると紅妖永の異変が同時に起こるらしいのだが・・・。
「そう!とにかく大変なのよ!」
「異変って言われたって・・・どうしてお前は分かったんだぜ?」
アリスは持ってきていたバックから上海や蓬莱に似た人形を取りだす。
「なんだそりゃ?」
「これは異変察知人形。題して【異変察知人形】よ。
異変が起こりそうになるとここのランプが光るんだけど・・・。」
アリスは人形の腹部についている紅、妖、永、萃等とついたランプを指さす。
ランプは紅、妖、そして永。と光り輝いていた。
「ネーミングセンス以外は褒めてやるぜ。で、それは100%なのか?」
「ええ!100%よ!!間違いないわ!」
「・・・分かったぜ。じゃぁとにかく準備をしなけりゃな。」
「ぁ。今日は私はパスするわね。」
アリスは帰り支度をしながら言う。
「何故だぜ?」
「今日は人形の整備日なのよ。すまないけど単独で行ってもらえるかしら?」
「・・・分かったぜ・・・」
~紅魔館 壱拾:壱拾~
「紅霧・・・ですか?」
「そう、紅霧よ。」
咲夜はプリンを美味しそうに頬張っている主の言葉に疑問を抱く。
「御嬢様は力を出していないと・・・?」
「ええ、全く以て出してないわ。」
ならおかしい。紅霧は此処の主、レミリア御嬢様しか出せないはず・・・。
誰かが御嬢様の力を影で操っているか・・・。
誰かが同じ力を使っているか・・・。
多分後者であろう。
「それで、私にその解決を?」
「っそ。頼むわよ咲夜。」
「分かりました。」
レミリアが咲夜の方を向いた時にはもう姿は無かった。時間を止めて準備に取り掛かったのだろう。
「・・・一体誰なのかしら・・・」
レミリアは難しい顔をして悩む。口と鼻に生クリームが付いているが・・・。
~館 壱拾:参拾~
「フフフ・・・さぁ、始まるわよ。宴が。」
全然引き込まれないし続きも気にならない
序章をさらにダイジェストで書かれても……
次回予告程度の内容ですよ?これ。
統一感を持たせればましになるかと。
書いたら早く投稿したい、その高揚感は理解できます。
しかし、そこを抑えますとより良い作品になるかと。