1.紅魔館
「お嬢様、今日はもうそろそろ神社で宴会をおこないますが、本当に行かないのですか?」
銀髪のメイド長は自身の主である吸血鬼にそう伺った
「ええ行かないわ、どこに居てもどうせ変わらないし、それよりも咲夜の入れた紅茶が飲みたいわ。」
主である吸血鬼はそう言った、少し気になる言葉があったが銀髪のメイド長十六夜咲夜は頷き。主の部屋を出て行った。
メイド長が部屋の戸を閉め去っていたのを確認して、主は呟いた
「そう例え何処に居ようと逃げられないのであればこの体を失う前に私は咲夜の入れた紅茶を最後に飲みたいわ。」
2.博霊神社
博霊神社の巫女は忙しく動いている。今日は神社で宴会を行うのだ、
いつもなら、紅魔館のメイド長が数多くの品を宴会の席に用意してくれるのだが、今回は紅魔館の者は全員参加しないそうなのだ。
そのため各自自前宴会で食べる料理を用意することになった。
「なんか、またあいつら異変を起こさなきゃ良いんだけど・・・。」
そう彼女は考えつつ宴会に自身が摘んだ山菜で和え物を作っていた。
ただ彼女は知らない、その宴会は開かれぬ事なく終わることを。
3.ソノ時ガ来ル前(前半)
宴会がまもなく始まる頃、巫女は知り合いの魔法使いと話し合っていた。
「魔理沙、宴会にこない紅魔館の連中が何考えていると思う?」
「さぁ、私は知らないぜ、ただ最近パチェリー様子が変だったが、」
知り合いの魔法使い魔理沙がそう言った。
「パチェリーの様子がおかしかった?」
「いつも、私が本を借りようとすると怒るんだが、最近何とも言わないだよ、で私がつい「いつも言うのにどうしたんだ?」と聞いたら「いいわよもう私に読む時間なんてないのだから、」といったんだぜ。」
確かに変である、人間である魔理沙より、魔法使いであるパチェリーの方が体は弱い者の長寿なはずである。
「きっと、なんか紅魔館の連中ろくでもないことを・・・。」
4.ソノ時ガ来ル前(後半)
「・・・それは違うわ霊夢。」
話に割り込んできたのは、隙間妖怪だったなぜか彼女は博霊の巫女、霊夢の片手をぎっちりとつかみ閉めている。
「何なのよ紫、何か知っているわけ?」
「そうね私は例えこの幻想郷が“偽りの世界”であっても、私にとっては大切な幻想郷には変わりないわ。だからできる事はやりたいのよ」
そう言って八雲紫は悲しそうな顔を浮かべて霊夢を片手で投げた。気がつくとそこには彼女が開けた隙間がある。
「ちょ、紫なにを・・・」
「そこなら安全よ、体を失うことも無い、だから霊夢頼むわよ、必ずこの世界の異変を解決しなさい。」
そう言って紫は霊夢を入れた隙間を閉じた
「いや紫何しているんだ!?そもそも一体何が・・・」
「な、何ですかあれは!?」
魔理沙が言おうとしたとき誰かが声を上げたふと見ると太い光線上の者がこちらに、いや、無数の光線が幻想郷に降り注いだ
「な、何が起こっているんだ。」
そう魔理沙が紫に尋ねようとしたとき彼女は、いやそこにいた者どころか幻想郷にいる者は全て光線に飲み込まれた。
5.
「・・・一体何が起こったのよ。」
いきなり八雲紫によって隙間に閉じ込められた霊夢は時間が掛かったものの隙間の異空間から出て、そう言った
先ほどまで、確かに知り合いの魔理沙や、八雲紫、他にも宴会に来ていた人が居たはずの博霊神社の境内は大地は抉られ、桜の木々は根元を残して無残な姿になって荒れ果てていった。そこには自身以外誰も居なかった
かろうじて神社だけが原型をとどめていたほかそこが博霊神社だった痕跡はまるで無かった。いや無かった方がここが博霊神社であり幻想郷であるという現実を教えてくれなかっただけマシだったのかもしれない。
ふと霊夢に八雲紫の言葉が蘇る
・・・そこなら安全よ、体を失うことも無い、だから霊夢頼むわよ、必ずこの世界の異変を解決しなさい。
八雲紫は知っていた、この異変が起こることをそして、自分を守る為に隙間に入れ込んだのだ。いやひょっとしたら紅魔館にいた連中も知っていたから宴会にこなかったかもしれない。
「・・・分かったわよ紫、必ずこの異変を解決してあげるから見ていなさいよ。」
そう彼女はいい異変解決へと乗り出した
続きません。終わりです。次回作にご期待ください。
「お嬢様、今日はもうそろそろ神社で宴会をおこないますが、本当に行かないのですか?」
銀髪のメイド長は自身の主である吸血鬼にそう伺った
「ええ行かないわ、どこに居てもどうせ変わらないし、それよりも咲夜の入れた紅茶が飲みたいわ。」
主である吸血鬼はそう言った、少し気になる言葉があったが銀髪のメイド長十六夜咲夜は頷き。主の部屋を出て行った。
メイド長が部屋の戸を閉め去っていたのを確認して、主は呟いた
「そう例え何処に居ようと逃げられないのであればこの体を失う前に私は咲夜の入れた紅茶を最後に飲みたいわ。」
2.博霊神社
博霊神社の巫女は忙しく動いている。今日は神社で宴会を行うのだ、
いつもなら、紅魔館のメイド長が数多くの品を宴会の席に用意してくれるのだが、今回は紅魔館の者は全員参加しないそうなのだ。
そのため各自自前宴会で食べる料理を用意することになった。
「なんか、またあいつら異変を起こさなきゃ良いんだけど・・・。」
そう彼女は考えつつ宴会に自身が摘んだ山菜で和え物を作っていた。
ただ彼女は知らない、その宴会は開かれぬ事なく終わることを。
3.ソノ時ガ来ル前(前半)
宴会がまもなく始まる頃、巫女は知り合いの魔法使いと話し合っていた。
「魔理沙、宴会にこない紅魔館の連中が何考えていると思う?」
「さぁ、私は知らないぜ、ただ最近パチェリー様子が変だったが、」
知り合いの魔法使い魔理沙がそう言った。
「パチェリーの様子がおかしかった?」
「いつも、私が本を借りようとすると怒るんだが、最近何とも言わないだよ、で私がつい「いつも言うのにどうしたんだ?」と聞いたら「いいわよもう私に読む時間なんてないのだから、」といったんだぜ。」
確かに変である、人間である魔理沙より、魔法使いであるパチェリーの方が体は弱い者の長寿なはずである。
「きっと、なんか紅魔館の連中ろくでもないことを・・・。」
4.ソノ時ガ来ル前(後半)
「・・・それは違うわ霊夢。」
話に割り込んできたのは、隙間妖怪だったなぜか彼女は博霊の巫女、霊夢の片手をぎっちりとつかみ閉めている。
「何なのよ紫、何か知っているわけ?」
「そうね私は例えこの幻想郷が“偽りの世界”であっても、私にとっては大切な幻想郷には変わりないわ。だからできる事はやりたいのよ」
そう言って八雲紫は悲しそうな顔を浮かべて霊夢を片手で投げた。気がつくとそこには彼女が開けた隙間がある。
「ちょ、紫なにを・・・」
「そこなら安全よ、体を失うことも無い、だから霊夢頼むわよ、必ずこの世界の異変を解決しなさい。」
そう言って紫は霊夢を入れた隙間を閉じた
「いや紫何しているんだ!?そもそも一体何が・・・」
「な、何ですかあれは!?」
魔理沙が言おうとしたとき誰かが声を上げたふと見ると太い光線上の者がこちらに、いや、無数の光線が幻想郷に降り注いだ
「な、何が起こっているんだ。」
そう魔理沙が紫に尋ねようとしたとき彼女は、いやそこにいた者どころか幻想郷にいる者は全て光線に飲み込まれた。
5.
「・・・一体何が起こったのよ。」
いきなり八雲紫によって隙間に閉じ込められた霊夢は時間が掛かったものの隙間の異空間から出て、そう言った
先ほどまで、確かに知り合いの魔理沙や、八雲紫、他にも宴会に来ていた人が居たはずの博霊神社の境内は大地は抉られ、桜の木々は根元を残して無残な姿になって荒れ果てていった。そこには自身以外誰も居なかった
かろうじて神社だけが原型をとどめていたほかそこが博霊神社だった痕跡はまるで無かった。いや無かった方がここが博霊神社であり幻想郷であるという現実を教えてくれなかっただけマシだったのかもしれない。
ふと霊夢に八雲紫の言葉が蘇る
・・・そこなら安全よ、体を失うことも無い、だから霊夢頼むわよ、必ずこの世界の異変を解決しなさい。
八雲紫は知っていた、この異変が起こることをそして、自分を守る為に隙間に入れ込んだのだ。いやひょっとしたら紅魔館にいた連中も知っていたから宴会にこなかったかもしれない。
「・・・分かったわよ紫、必ずこの異変を解決してあげるから見ていなさいよ。」
そう彼女はいい異変解決へと乗り出した
続きません。終わりです。次回作にご期待ください。