冷たい瞳。
一言で言ってしまえばそんなところ。
彼女のそんな瞳を初めて見た。
付き合う前も付き合った後も一度だって見たことはなかった。
これが本当に初めて。
「……あの、魔理沙…?」
「……。」
「私、なにかした?」
「…なんでそう思うんだ?」
「だって…、アンタ…」
すごく恐いって言おうとしたら、さらにキッっと睨まれた。
その瞬間私の中で恐怖心というものが芽生えた。
まさか魔理沙に恐れを抱くとは思わなかった。
「霊夢」
「っ!?」
いきなり名前を呼ばれたせいか、体がびくっと跳ねた。
それに気を良くしたのか魔理沙はニヤリと笑って私に近づいてきた。
私は無意識に後ずさりして魔理沙から逃げようとした。
でも、魔理沙は私を追いかけてくる。
いつの間にか壁際に追い込まれてしまった。
逃げ道がなくなった。
「…私が、恐いのか?」
そう言って私に顔を近づけてきた。
あまりにも近かったから顔を逸らしたら強制的に魔理沙の方へ向かされた。
「なぁ、霊夢」
「……な、に?」
「なんで私がこんなに怒ってるか、わかる?」
「……わかん、ない」
「…ふぅ~ん」
私の言葉が気に入らなかったのか、突然私の指を掴んで本来曲がらない方向へ曲げ始めた。
人差し指から順番に何事なかったのようにボキボキと折っていく彼女は…、笑っていた。
部屋には私の悲鳴が鳴り響いていた。
「…痛い?」
「いっ!ああああぁぁぁあああぁぁーーっ!!」
「…私は心が痛いぜ」
「う、あっ…づっ!」
「なんでこんなことしてるか、わかった?」
私は首を横に振った。
だって、わからないから…。
「…そっか。ま、しょうがないから特別に教えてやるよ」
「はあ、はあ…いっ、あ゛っぐ…!」
「霊夢が、他の奴らと、喋ってるから」
「…え?」
今、なんて言った?
「楽しそうに笑ってるから。もう私、我慢の限界だぜ」
「…うぐっ、ま、りさ?」
「霊夢はさ、ずっと私だけの霊夢でいてくれよ。誰のものでもない、私だけの」
「…なに、言って…」
「だからさ、今ここで霊夢を殺しちゃえば、私だけの霊夢になれるよな?」
「…っ!?」
背中が汗をかいている。
何を言ってるの彼女は?
私を殺す?
そんなことできるわけないじゃない。
私は博麗の巫女なのよ?
「紫には、もう言ってあるから」
「…は?」
「霊夢は今日私が殺すって。博麗の巫女の代わりを用意しておけって」
「なっ!?何言ってんのよアンタは!!」
「霊夢がいけないんだぜ?私の心の闇に気付かないのが悪いんだ」
「…アンタ、狂ってる」
「霊夢を好きになった瞬間から、狂ってるぜ?知らなかったか?」
「なんで、こんな…」
「そんじゃ、殺すな?」
魔理沙はどこから取り出したか知らない包丁を私の心臓に突き立てた。
ごふっ、と口から何か出てきたけどもうそんなこと考えられない。
魔理沙の顔がぼんやりとだけど見えた。
それは笑っていたか、泣いていたか、怒っていたか…、よく見えなかったから断言できない。
でも、きっと泣いていたような気がする…。
泣くなら、なんでこんなことするのよ、とか思ったけどもう口が動かない。
最後に魔理沙が何か言った。
私の身体のすべての機能は停止しているのに頭と耳だけは最期まで動いた。
「私もすぐにお前と同じとこに行く。ま、…閻魔次第だけどな」
…なんて無責任な。
一言で言ってしまえばそんなところ。
彼女のそんな瞳を初めて見た。
付き合う前も付き合った後も一度だって見たことはなかった。
これが本当に初めて。
「……あの、魔理沙…?」
「……。」
「私、なにかした?」
「…なんでそう思うんだ?」
「だって…、アンタ…」
すごく恐いって言おうとしたら、さらにキッっと睨まれた。
その瞬間私の中で恐怖心というものが芽生えた。
まさか魔理沙に恐れを抱くとは思わなかった。
「霊夢」
「っ!?」
いきなり名前を呼ばれたせいか、体がびくっと跳ねた。
それに気を良くしたのか魔理沙はニヤリと笑って私に近づいてきた。
私は無意識に後ずさりして魔理沙から逃げようとした。
でも、魔理沙は私を追いかけてくる。
いつの間にか壁際に追い込まれてしまった。
逃げ道がなくなった。
「…私が、恐いのか?」
そう言って私に顔を近づけてきた。
あまりにも近かったから顔を逸らしたら強制的に魔理沙の方へ向かされた。
「なぁ、霊夢」
「……な、に?」
「なんで私がこんなに怒ってるか、わかる?」
「……わかん、ない」
「…ふぅ~ん」
私の言葉が気に入らなかったのか、突然私の指を掴んで本来曲がらない方向へ曲げ始めた。
人差し指から順番に何事なかったのようにボキボキと折っていく彼女は…、笑っていた。
部屋には私の悲鳴が鳴り響いていた。
「…痛い?」
「いっ!ああああぁぁぁあああぁぁーーっ!!」
「…私は心が痛いぜ」
「う、あっ…づっ!」
「なんでこんなことしてるか、わかった?」
私は首を横に振った。
だって、わからないから…。
「…そっか。ま、しょうがないから特別に教えてやるよ」
「はあ、はあ…いっ、あ゛っぐ…!」
「霊夢が、他の奴らと、喋ってるから」
「…え?」
今、なんて言った?
「楽しそうに笑ってるから。もう私、我慢の限界だぜ」
「…うぐっ、ま、りさ?」
「霊夢はさ、ずっと私だけの霊夢でいてくれよ。誰のものでもない、私だけの」
「…なに、言って…」
「だからさ、今ここで霊夢を殺しちゃえば、私だけの霊夢になれるよな?」
「…っ!?」
背中が汗をかいている。
何を言ってるの彼女は?
私を殺す?
そんなことできるわけないじゃない。
私は博麗の巫女なのよ?
「紫には、もう言ってあるから」
「…は?」
「霊夢は今日私が殺すって。博麗の巫女の代わりを用意しておけって」
「なっ!?何言ってんのよアンタは!!」
「霊夢がいけないんだぜ?私の心の闇に気付かないのが悪いんだ」
「…アンタ、狂ってる」
「霊夢を好きになった瞬間から、狂ってるぜ?知らなかったか?」
「なんで、こんな…」
「そんじゃ、殺すな?」
魔理沙はどこから取り出したか知らない包丁を私の心臓に突き立てた。
ごふっ、と口から何か出てきたけどもうそんなこと考えられない。
魔理沙の顔がぼんやりとだけど見えた。
それは笑っていたか、泣いていたか、怒っていたか…、よく見えなかったから断言できない。
でも、きっと泣いていたような気がする…。
泣くなら、なんでこんなことするのよ、とか思ったけどもう口が動かない。
最後に魔理沙が何か言った。
私の身体のすべての機能は停止しているのに頭と耳だけは最期まで動いた。
「私もすぐにお前と同じとこに行く。ま、…閻魔次第だけどな」
…なんて無責任な。
この結末を描きたいというのであればそこに至るまでの過程こそ、
じっくりねっとり描写する必要があるのではないでしょうか。
ヤンデレ怖すぎ
付き合うことになった経緯、魔理沙の狂っていく様子など
読みたいと思いました。