Coolier - 新生・東方創想話

東方能力創造奇譚 ~出会い編~

2012/12/09 04:44:55
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その人を見たのは雪も降り積もるほど寒い日の一日。
まだ秋だって言うのにこんな寒さは無いだろ! とか思いながら冬の暖房・料理の為に薪をを集めてる俺は
村のある一家の一人息子 八戸川 陽陰 (やとかわ よういん) 。

俺の母さんは心配性で、まわりよりも早く薪を集めてこい!って こんな寒い日に薪を集めさせられている。
「はー、寒い 寒い」 かじかむ手をはいた息で温めながら薪を探している。
「だいぶ、集まったかな?」 細い木からちょっと大きめの木まで集め終わった。
「こんぐらいでいいだろ」 と思い今から帰ろうと背中に木を背負って、森から出ようとする。
こんな寒い森の中で迷ったりしたらヤバいと思って、日がまだ出ている間に帰ろうとした
そんな時、俺はその人とであった・・・。

森の少し開けたところで倒れている人が一人いた。
「うわ、こりゃもう駄目かもな」って思いながら倒れている人に近づく俺、
この人がこのまま倒れていてもし生きていたらまだこの世界に未練が残っているかもしれない、
そのことを考えると近づいて生死を確かめずには居られなかった。
揺さぶってみたり声をかけたりしてみたが、案の定返事がない。
俺は両手を合わせて祈った。
さて、ぐずぐずしてられないな。 すっと立って家に帰ろうとした時!
足首を誰かに掴まれた、俺は倒れている人を見たらその人が俺の足首を掴んでいる
「大丈夫ですか!」 俺は叫んで返事を待った。
「め・・・・」 「め?」 「め・・・・飯を・・くれ」

「いやー 助かった! 恩に着る!」 そう言いながら頭を深々と下げる男。
男とは思えないほど銀色のとても長い髪。
ここらじゃ見かけないほどの真っ黒な服。
そして俺の2倍もあるかと思うほどの身長。(単に俺が小さいってこともあるかもしれないが)
ちょうど昼飯ぐらいだったからまだ母さんに作ってもらった弁当を、分けて一緒に食った。
最初は一心不乱にご飯にかぶりついていたが、段々落ち着いてきて
やっと俺にお礼を言った。

「いやー なんか目が覚めたらこの雪景色のところにいてのー さまよい歩いていたら腹がへってもーて 倒れてしまったわい」
この男なんか話す言葉が古臭い、まるで魔法使いと話しているようだ。
「なんであんたはココにいたの?」
「何でかのぉ・・・ ちょっと待っとれ今思いだすからの」
     ・
     ・
     ・
「スマン! 思い出せんかったわ!  がっはっは 気にするでない記憶がなくても生きていけるわい!」
(おいおい・・何で思いだせないんだよ・・・  コイツもしかして記憶喪失かな?)
「んー じゃああんたの名前は?」
「名前・・・ 名前・・・ そうじゃったわしの名前は 大河 じゃ」
「ふーん 大河 かー あ、俺の名前は 陽陰 ね 八戸川 陽陰」
軽く自己紹介をすませた後
「あんたこれから行くあてあるの? 無いならどっか探してみようか?」
「行くあて・・・ そんなの無いのー すまんが世話になってもいいかの?」
「こっちから誘ったんだから別にいいよ。 んじゃ行こうか 一旦家に帰るよ この薪を置いてこなきゃならないからね」

とは言ったもののどうしようか・・・
まあいいや。 俺の家がある村には 上白沢 慧音先生がいる。
先生に話しに行けばどうにかしてくれるだろう。


家に着いた時、日は西に少し傾いていた。
この時間に帰れたのなら上出来だろう、 俺は家に入り薪を置いて母さんに事情を話した。
母さんはいつものように 「その人は信頼できるの!?」などとしつこく質問をしてきたが、
俺はそのたびに「大丈夫だよ」と言って何とか母さんをなだめかした。
外で待たせていた大河はさっきの時のようにブルブルと震えていた。
そりゃそうだなだめかすのに結構な時間がかかったから寒くて震えているのも無理はない。
「ははっ 大丈夫か?」 聞くまでもない。 返事は一つ
「さ・・・さぶい・・・」やっぱり このままじゃまたさっきみたいになるから早く連れて行こう。
俺の家から先生がいつもいる寺子屋までは大体20分ぐらいの距離だ。
でも、その間に大河は店の商品を勝手に食べたり、挙句のはてには店の商品を勝手に持ち出したりしている。
いくら記憶喪失だからって、ちょっとは考えろよ・・・。

すぐに行けば20分で着くのに大河のせいで昼だったのが夕暮れにまでなってしまった。
「おおー やっと着いた ここが寺子屋というのじゃのー 初めて見たの。 でも、もうチョイ早く来れなかったかの? 寒くてしょうがないわい」
「ったく お前のせいでこんな遅くなっちまったんだからな! 反省しろよ!」
こいつに構ってると冗談抜きで日が暮れちまう。 
でも、嫌という感じはしない。  まあ、仕方がないみたいな感じに思っちまうな。
さてと、先生はいるかな? 入ってみるか。
コンコン、 ガラガラ 「慧音先生失礼しまーす」
いつも通りに先生は真ん中の先生の机に向かって何かの書き物をしている。
話を聞いてみると同じ村にいる 稗田阿求 っていう人が書いている、『幻想郷縁起』の参考になるように
歴史を書いて渡しているということだが、  よくわからない。

「おや、 こんな時間に何の用事だ?」少しだけ厚着をしている先生は、今気づいたかのような反応をする。
「この大河って人が記憶喪失で先生のところに来たら何とかしてくれると思ってここまで来ました」
「ふむ、記憶喪失か それは面倒なことになったな。 何はともあれもう外は暗い今日は泊って行きなさい。 三人分の寝床はあるはずだ」
そういって寺子屋の他の部屋に入っていく先生。 
「寝る時に変なことはするなよ」そう言って大河にくぎを刺しておいた。
床に付くと教室の方で先生と大河が話しているように見えた。 だけど今日はいろんなことがあってとても疲れていたから、
俺はすぐに寝てしまった。

朝になると雪はところどころに残っているだけで、昨日までが嘘のように暖かくなっていた。
「昨日はあんなに雪が降っていたのになー」つい声に出てしまった。
朝食を食べて一段落ついたところで先生と大河が話し始めた。
その前に俺は家に帰ったが、帰る時大河がニカッっと笑って手を振っていた。
多分昨日の学校に行くまでの間に子供たちがやっているのを見て真似してみたんだろう、俺も笑って手をふって返した。


私は 上白沢 慧音 周りの人とは違う 妖怪(ワーハクタク) 
しかし、私は妖怪といっても月に1度の満月の夜に妖怪になるだけでその日以外は普通の寺子屋の先生をしている。
たまに起こる村での厄介事や歴史の編纂作業をやってはいるが基本は寺子屋の先生がメインだ。
「さて、昨日の夜に陽陰から話は聞いたが・・・記憶喪失でもちゃんと常識は学んでもらわないとな」
今日からこの記憶喪失の男、大河に常識を学ばせようとしているのだが・・・
まったくもってやりづらい男というのはわかった。
授業中いなくなったと思えば、外で子供たちと遊んでいたり
話を聞いていると思ったら、机に突っ伏して寝ているなど こちらの予想を超える動きで何をするのかが分からない。
だが・・・文字は読める・言葉はしっかりとしている・生活の常識は知っている(世間の常識は知らないが)
一応生きていくことだけは出来るようになっているのか?・・・ 

そして月に1度の満月の夜がやってきた。
この日だけは夜、大河に姿を見られるわけにはいかない。
だが、だいぶ大河も常識を学んできたようだし多分部屋から出てくるようなことはしないだろう。
いつも通りに作業に取り掛かる何しろ一カ月分の仕事をしないといけないのだから休んでる暇などない。
だいぶ日が出てきて今日も終わったと思って伸びをしていたら・・・
珍しく早く起きてきた大河にこの姿を見られてしまった・・・
だが別段、大河は驚いた様子もなく厠に行った後、又寝てしまった。

その日の朝、「今日の朝の姿は何じゃったんですか?」大河が唐突に話しかけてきた。
私は一瞬間を開けてから反応して、「あれはちょっと服を変えていただけだ」といってやり過ごそうと思っていたら、
「そうか! 服が変わっていただけじゃったか! 寝ぼけて先生に角なんか生えてるように見えていたわい」
危ない、大河が天然だったから気付かなかったが、普通の人の反応だったら問い詰められているところだった。
「常識はだいぶ身に付いたみたいだから、今度は幻想郷の歴史を教えたいところだが、あいにく私の授業は評判が悪いからな
 阿求のところに行って『幻想郷縁起』を読ませてもらってこい。」
「お前は授業を受けるよりも本を読むほうが得意そうだからな」
その時の大河の反応は、少しがっかりしているような感じだった。
彼は彼なりに楽しみにしていたのかな?


私は 稗田 阿求 一度見た物を忘れない程度の能力
見た目は普通の人間、でも転生を繰り返して今の私は9代目。
私が今していることは『幻想郷縁起』の編纂。
『幻想郷縁起』は私の前の代、つまり8代目が書いたものを出来るだけ分かりやすく書き直している。
今度は、記憶喪失の人に『幻想郷縁起』を読ませることになった。
面倒事を押しつけられると思うと気が滅入って、仕事にも手がつかない。
ただ、約束の日に慧音がその人を連れてきて 「身の回りの事でもさせてればいいんじゃないかな?」
と言っていたから、洗濯や食事の手伝いをしてもらおうと思っている。

「ふー、だいぶ読んだが・・・まだまだいっぱい残ってるのぉ・・・」
ため息をもらしながら愚痴を言っているが、外はすっかり暗くなっていて周りの音は聞こえず
とても静かで作業がはかどるようだった。
「お茶でも飲むかのぉ・・・」先生に案内された時、阿求が
「お茶を飲んだりするのはいくらでも構いませんよ」と言っていたのを思い出した。

「折角お茶を作るのなら一杯やニ杯そんな変わらんじゃろ」ニ杯分のお茶を作り阿求の部屋に行ってお茶をふるまおうとしたら、
阿求は机に伏して寝ているようだった。
「おうおう 寝ちまって 風邪ひいてしまうぞ」といっても反応は無かった。
「仕方ないの」大河は机に伏している阿求に布団を優しく掛けた。
部屋から出る時、「お休み」と一言言ってから自分の部屋に戻り、間もなく大河も床に付いた
前回の投稿では、こちらの知識が足りず皆様にご迷惑をかけてしまいました。
そのことを踏まえて新しく書き直したものを投稿させていただきます。

これからもこのシリーズを続けていくつもりなので気に入ったら読んでいただければと思います。
前回の投稿でご指摘いただいた方々には感謝しています。
又、ここを直した方がいいという指摘も受け付けておりますので、どんどん御申しつけください。

これからも迷惑をかけてしまうかも知れませんがよろしくお願いします。
八雲川
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コメント



0.60簡易評価
2.80名前が無い程度の能力削除
心折れずに加筆して再投稿した事。
また、話としてどう展開していくかと気になること。
規約にテンプレは存在しませんが東方要素が増えた事はいい事です。
期待と賞賛の点数を。
3.30名前が無い程度の能力削除
まぁ…頑張れ
5.10名前が無い程度の能力削除
再投稿する前よりは良くなっていることは認めます。
しかし口調に特徴の無いメンツとはいえ、
「私は…」と最初にいちいち書かないと話者が誰かわからないのは東方うんぬん以前に表現力が無さ過ぎると思う。会話の中で自然に出てくるなど人名の紹介は工夫すべきです。
貴方はまず書く前に他の人の良い作品をひたすら読んで基本を抑えるのが一番。
自然な起承転結とここのSSの基本(このSSだと阿求と慧音のタグが付いていないこと自体がおかしい)等を学んでから続編を書いてください。
7.無評価名前が無い程度の能力削除
多分あれなんだと思います。内容どうこうじゃなくて、ジャンル的に投稿する場所を間違えているんじゃないかと。
8.30名前が無い程度の能力削除
想像力が足りません。地の文、登場人物のセリフ、適当に書いていませんか?作者が想像できていない情景や心情に、読者は共感できません。つまり、東方SSじゃねーな、コレ。つまんね、と感じてしまうのです。もっと自分の表現したい幻想郷に入り込んで、それを書き起こすのです。そして書き起こした作品をよく読みなおし、推敲してみましょう。
9.無評価八雲川削除
私が未熟で皆様にいろいろなご指摘をいただいたため
これからの為にもご指摘いただいた点を勉強してきますので
次の投稿には時間がかかるかと思いますが
次の作品を見ていただけたら光栄です
ご指摘をしていただきました方々には感謝しております
貴重なアドバイスをしていただきありがとうございました