さてここは妖怪の山、そこに存在する小さな神社、守矢神社。
先ほど、外出していた諏訪子と早苗が神社へ帰ってきたところのようである。
「ただいまー。」
と特に何の感情が入っているわけでもなし。無気力に帰宅を伝えるのが神様2本柱のうちの1人、洩矢諏訪子だ。
「たーっばらるるるるるrrrrr!!!!!」
自分語をつくり出し、神社に小宇宙を発生させながら帰宅するのは現人神の巫女さんこと東風谷早苗。
「はい、おかえり。あたしゃそろそろお腹が空いたよ」
2人の言葉を完全にスルー。早苗のこってりしたボケまでさらっさらにかわしたあげく自分の欲求だけを伝える
この人・・・もとい神様はこの神社の主。諏訪子とは対の関係にある神様、八坂神奈子である。
守矢神社に住んでいるのはこの3人で、普段は家事などはもちろん、信仰集めの工夫についてもお互い協力しながら生活を送っている。
「お腹が空いたのはいいけれども…なんじゃこの有り様はああああ!!」
諏訪子が見たその部屋はそこら中が荒らされている。家具は倒れ紙は舞い、まるでこの部屋にだけ台風が来たみたいな・・・。
そんな部屋に佇む神奈子もどこかシュールだ。
「ああこれかい?あたしが寝てる間に空き巣に入られたみたいなんだ!」
馬鹿やろおおおおおおおおおおおおおおお!!!!!
「なんでそんなにお気楽なんだよっっっ!!あと空き巣に入られたこと分かってて自分の空腹事情優先させてんじゃねえよおいぃぃぃ!!!」
どこまでも呑気でダメ人間の神奈子に諏訪子の怒りとツッコミが爆発する。
「ごめんごめんwでも賽銭箱は無事だし盗まれたものと言っても見つからなかったから・・・」
「神奈子様・・・!!」
ここで2人の会話に割って入ったのは早苗だ。
「わ、私の卒業アルバムがありません!!」
カチッ
「んだとごらああああああああああ空き巣の野郎おおおおおおおおおお許さん!!!!!!」
神奈子スイッチオン。
「早苗の思い出はあたしだけのものじゃああああああ!!!!」
方向性さえ間違わなければ娘想いのいい親である。ほっこりほっこり。しませんね。
「お、落ち着いて神奈子!!まずは犯人を特定させて行方を追わないと!」
いつ如何なるときも冷静。守矢神社唯一の良心である諏訪子が怒り狂ったオンバシラをなだめる。
「この部屋の有り様、神奈子が寝ている短時間でここまでできるのは風を操り最速で飛ぶことのできる天狗くらいだと思うんだ。
私は神奈子を抑えてるから早苗は天狗のところに行ってきてちょうだい!」
諏訪子の推理では事件の犯人は鴉天狗の2人。
天狗の元へ行って話を聞くよう指示された早苗はスっとうなずき、
「分かりました!!諏訪子様もせいぜい頑張ってください!!」
なにかひとつ余計な言葉を残して飛び立っていった。
*
ここは妖怪の山。人間はもちろん、妖怪であっても滅多に立ち寄ることのない天狗のテリトリーである。
「さて椛、これをご覧なさい!東風谷早苗の成長記です。いやぁ神社に人が少ないときを狙って最速で奪取してくるなんて我ながら完璧な犯行!私も修行を始めてもう随分経ちますが、いやはや結果がついてきたということでしょうか・・・!」
自信満々にそう話すのは天狗界きっての新聞記者、射命丸文である。普段は幻想郷の住人の取材をしたり、写真を撮ったりして記事を書いている。
「それはいいですけど先輩…あの2P巫女の卒アルなんて一体何に使うんですか?それに記者が犯行なんて言ってはいけませんよ・・・取材するなら直接聞きに行ったり許可を取るなりすればいいのに・・・」
文の報告を聞き、やれやれといった顔でぼやくのは文の後輩兼助手に当たる犬走椛である。文のことは「先輩」と呼んでいるらしい。
それにしても、確かに清く正しいことを信条とするいつもの文ならこんなことはしないだろう。椛の見解は正しい。
それを聞くと、文は少し笑ってこう言った。
「忘れましたか椛?我々天狗は、妖怪の山は、はじめからあの神社を認めたわけではない。今までは利害関係の一致上共生を受け入れていましたが、所詮は後から来た余所者。改めてちょっと試したくなってしまったのですよ。彼女らが本当に妖怪の山の頂点として相応しい器なのかを。」
ククっと笑うと文はこう続けた。
「東風谷早苗は元々幻想郷の外の世界から来た人間。それをずっと見守り育ててきたのは他でもない八坂神奈子です。幻想郷に来た際持ってきた品といえばこの卒アルくらい。ずっと過ごしてきた故郷の思い出が奪われたとあっては向こうもただ事では済まさないでしょう。さぁどう出る、八坂神奈子・・・!」
余所者の神々を試す。そんな文の心中を聞いた椛だが、
「よりによって守矢神社の大和の神に真っ向から喧嘩を売るなんて・・・どうなっても知りませんよぉ先輩・・・」
と隠しきれない不安を打ち明ける。
そんなときである。
「あ、あのぉー・・・」
申し訳なさそうに天狗2人に近づいてきたのは、先ほどはじめてのおつかいに出された早苗だ。
「お・・・っと。」
(ここで取り乱してはいけない・・・)
「おやおや、守矢神社の巫女さんではありませんか。今日はどのようなご用件で?」
何事もなかったかのようにさらっとした反応をする文。そう、文の言う「余所者を試す行為」はもう始まっているのだ。
すると早苗の指が、スっと文が後ろに隠した卒アルに向けられた。
「それ・・・返してもらわないとちょっと困るんですよねー・・・」
さすが腐っても現人神。相手の不審な動きは見逃さない。
「くっ・・・見られていましたか・・・」
「いやー私は別に気にしてないんですけどぉ・・・」
そう言った瞬間のことである。
凄まじい爆発音とともに、山の地表が溶解し、その体積の3分の1が消しとんだ。
きっと神奈子の怒りの爆発に、諏訪子も抑えきれなかったのだろう。辺り一面は焼け野原である。溶解した地面からは、マグマなのか液体にされた岩や土なのか分からないものがふつふつと沸き上がっている。
環境破壊なんてレベルじゃない。これはやばい。
「私は気にしてないんですけど、神奈子様がまるで山を吹き飛ばしそうなくらい怒ってたから・・・」
「今まさに吹き飛びましたけどーーーーーーーーーーーー!?!?!?!?!?」
あまりのタイミングのよさとダイナミックさに文と椛は声をそろえる。
「あああ・・・ま、まさかこんなに大事になってしまうとは・・・」
予想外もなにもいきなり山を消し飛ばされるなんて考えてもいなかった。
山が壊れればそれはもう文と神社だけの問題では済まなくなる。これがバレたら天狗界からの追放もやむなくされるかも・・・
さすがに規模が大きすぎて、軽く混乱している2人。
そんな2人の事情を知らない早苗は消し飛ばされた跡を見てぽかんと一言
「あららら・・・諏訪子様ったら神奈子様のこと・・・抑えきれなかったな☆」
「お茶目かっっっっ!!!!!!!!!!!」
通常運転で呑気な早苗はこの殺伐とした空間のいいバランサーである。
「と、とにかく今はあのオンバシラをなだめてこなくてはいけないのでは・・・でも張本人の私が止めても殺されるだけ・・・そこの巫女さん!あなたが八坂神奈子をなだめて・・・ってなにしとるんじゃーーーーーーーーいwwwww」
「え?ティッシュ配りの練習ですけど?」
ですけど?じゃないよね?今それやる必要ないよね。涙混じりの顔で文が早苗に精いっぱいのツッコミを送る。
「なんで帰る場所が無くなりそうな非常時に当たり前のようにバイトの実技練習キメ込んでるんですかあなたはーーーーーーwwww」
「いや特に意味はないですけど暇だったんで・・・」
「暇を潰す前に母なる大地が潰されましたけどーーーーーーーーーーー?????」
「文さん!!!!」
「は、はい・・・!!」
「今期の洋服、巫女服ももちろんなんですがヒートテックもアリかなーって思ったんです。どうですかねぇ?」
せせせ世間話ーーーーーーーー!!!!
「だからなんであなたは先ほどから悠長に会話の輪を広げていこうとしてるのですか・・・!!私と仲良くなりたいんですか!!あなたの主は怒りのあまり妖怪の山を滅ぼそうとしてるのですよ!!仲良くなる前に私もあなたも滅ぼされちゃいます!!」
文の必死の説得を聞き、はぁ・・・まぁ原因はあなたなんですけどね。と呟く冷ややかな早苗。
「文さんも面倒くさいですね・・・まぁ分かりました。じゃあちょっくら神奈子様をなだめてきますから。」
そう言い放ち、半パニックの天狗から卒アルをぶん取った早苗はぴゅーっと神社のほうに戻っていった。
人の話を散々無視したあげく自分の言いたいことだけ言って去っていく辺り神奈子の面影が窺える。
天狗の2人は唖然としたまま自由奔放な緑色の背中を見送った。
「めんどくさいのはあなたですよもう・・・」
*
あれから数日、卒アルを取り戻したことにより神奈子はすっかり大人しくなった。余談だが、神奈子が山を破壊したとき諏訪子は数回ピチュっていたらしい。
そして天狗が一番懸念していた山の破壊について。
驚いたことにこれが、あの事件から一晩で元通りになっていたのだ。草木も建物も全てあったままの状態。
木々を通り抜ける風もいつもと変わらなかった。おかげで天狗一族に、文が犯人だとバレることもなかったという。
疑問に思った文はこれを解明するために守矢神社に立ち寄った。
「え?山の復元?奇跡の力ですけど?☆」と早苗
奇跡の力・・・ですけど?ってお前・・・
「なんでもアリかよっっっっ!!!!!!!!!」
散々命の危機や天狗界追放の危機に晒された文。それを「奇跡」の一言で片づけられてしまってはなんとも呆気ない。
だが、今回ばかりは試すどころかその力に救われてしまったのが事実。何も言えない文であった。
「あ、あー・・・奇跡の力ねぇ・・・ははは・・・」
「めんどくさかったけど頑張りました☆」
頑張るだけで出来るんだ・・・あれ・・・。
なんて文の心の声が聞こえてきそうである。
*
「はぁ・・・なんか・・・どっぷり疲れましたよ椛・・・」
「だからあんなことはするものじゃないんですよ。これに懲りて先輩も・・・」
「よし!じゃあ今度はギリギリ相手が怒りださない程度の嫌がらせを・・・!!」
「もはや主旨が変わってきていますよ先輩・・・;」
そんなこんな、天狗を助けたことによって改めて妖怪の山から認められた(?)守矢一家はより一層信仰を集めるためにぐうたらしたという。
文章的なところですが、説明だったりキャラの胸中だったりごちゃまぜになっているので、切り替えるときは段落を取る。とか基本的なところが気になりました。
肩の力を抜いて楽しめる作品だと思うので、文章の書き方でちょっと勿体無いなと。
取り敢えず『w』は止めた方が良いかと……
いやまぁ俺もSS修行中の身なんですけど。
私はここで爆笑だがな!
にしたらいいと思います。
お互い頑張りましょう!!
話やキャラが薄い、文がクドくて幼稚
総括、つまらない、以上
次にキャラについて
まぁ個人の解釈の範囲でしょうが……まぁ最低限これだけは
貴方はこれが東方の二次創作である事を自覚してますか?
早苗さんが大声で意味不明な言葉を叫んだりする所を自然に想像出来るなら何も言いませんがね
最低限独自のキャラ解釈アリとか、キャラ崩壊注意辺りは文頭かタグに入れましょうや
そして文やセリフについてですが、ライトノベル研究所の小説の書き方を見てから、この作品を見直してみてください。もしくは他の人の作品を見るとか。携帯小説じゃないんですからwなんざ使うわけありませんし、!や?は一文中に一つ程度が見易い。強調したいなら地の文や構成の工夫で補うのが普通です
地の文も改良の余地しかないですね
まぁアイデアは悪くなかったので、今後を楽しみにしてます
そして面白くない
何が書きたいのかはなんとなくわかるけど
盛り上げる部分が無い
起承結ぐらいになってますよ